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メタルサーガ METAL SAGAのエロパロ その5

1 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/05/03(木) 11:24:15 ID:icqh6xCz
メタルサーガ METAL SAGAのエロパロ その5

ここは「メタルサーガ・シリーズ」のエロパロ作品を投稿したり語ったりするスレです。

砂塵の鎖、鋼の季節の他、旧作「メタルマックス」シリーズ(1・2・R)も許容範囲です。
ところでそろそろ新作が待ち遠しいですね。

◇◆◇ 注意事項 & 推奨事項 ◇◆◇

・書きながらのUPはやめましょう。一度ローカルで書き上げてから一度にUPお願いします。
・余裕があれば名前欄に 現ページ数/総ページ数 の記載を推奨します。
・当スレでの主人公名は「はんた」がデフォルトになっています。強制ではありません。
・内容に偏りがあると思われる場合、傾向を予告しておくと無用なトラブルの回避になります。
(グロ・スカ・強姦・SM・女人化・戦車擬人化・ボーイズラブ等は要予告!)
・アップローダーを使用される場合、作者は作品の再UPに備えて大事に保管して下さい。

◇◆◇ 参考までに ◇◆◇

・扱うキャラに偏りが出ています。シャーリィ達も愛してあげて下さい。
・当スレの過去作品は、下記保管庫にて保管して頂いています。管理人様に感謝です。
・アップローダーを使用した作品が多いです。流れた作品は保管庫でご覧下さい。

前スレ

メタルサーガ METAL SAGAのエロパロ その4
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1138722131/

保管庫

ttp://mseroparo.schoolbus.tv/
2 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/03(木) 11:58:56 ID:JCI9IrU1
>>1
スレ建て乙
3 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/03(木) 14:33:58 ID:Nibxjeyu
>>1
スレ立て乙
4 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/03(木) 17:47:37 ID:HfTfkzFv
>1
スレ勃て乙

しかし何で前スレ、1000に行く前に落ちちゃったのか。

「次スレ予告編」で埋めるつもりだったのに。
5 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/03(木) 18:18:10 ID:fCUTv5Gf
>1
乙。
>4
980超えて書き込みがないから落ちたんだろ。
前に聞いたときには24時間という話だったが。
6 名前:1[sage]投稿日:2007/05/03(木) 19:19:11 ID:Zqt5fjFN
作品投下されるまで、「このスレの予告祭り」ってのはどう?

前回はサザエさんネタと

ボトムズネタばかりだったが・・・
7 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/05/04(金) 11:32:28 ID:T93w91iX
hoshu&1乙
8 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/04(金) 20:37:55 ID:ZaKg6XGu
>>1スレ殺陣乙
9 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/04(金) 20:48:47 ID:u/7epaNF
殺陣(たて)は、舞台、映画、テレビドラマなどで披露される、
俳優の肉体または武器を用いた格闘場面ならびに一連の動作のことである。
広義に解釈すると現代劇、時代劇の区別や使用される道具に指定はないが一般的には時代劇における、
日本刀を用いた剣戟場面を表すときに用いられる用語である。

これに関連せず、スレ立てや代行を行う人を1氏という。


>>1
乙!
10 名前:第二部・予告[sage]投稿日:2007/05/04(金) 21:51:57 ID:T93w91iX
ジッグラトのミサイルが発射され、3年という月日が経過しました。
地球の人口の1/3が失われ、ノアはその上に立ち、人を操り、
人を支配し、神の如く君臨しているのです。私の名はエミリ。15歳。

  「きゃあああああ!!」

  「ノアの矯正隊だ〜!!」
  「逃げろ〜〜〜!!」

ノアの文化矯正隊と呼ばれるサイボーグ達が暴れまわっています。

彼らは、私たちの持っている「人間の英知」を全て取り上げてしまおうとしているのです。

  『いいか!? 死にたくなかったら、我々が許可した本・ビデオ・フィルム・絵画…

  それらの所持は固く禁じられていることを…肝に銘じておけ!!』  

  『ゲハハハハ!』

  『ヒャーヒャヒャヒャ!!』
  『ヘーッヘヘヘ!!』
  『シャアアアアアアア!!』

矯正隊とは名ばかり…。

彼らは治安維持を面目に、人々を傷つける事だけが楽しみの、
悪魔のような者達の集まりでしかありませんでした。

おにいちゃんが単身ジッグラトに突入し、消息不明になってから3年…。

わたしたちの故郷はこれほどまでに荒れ果ててしまったのです。

この世に神は…いないのでしょうか。救世主は…いないのでしょうか。

救世主という者がいるならば、今現れずして、いつ現れるのでしょうか…。

早く帰ってきて…。助けて… おにいちゃん。


_________________________________________________________________________

蒼き戦車IMIメルカバー 第二部。

11 名前:10[sage]投稿日:2007/05/04(金) 21:56:21 ID:T93w91iX
あ、「許可した『以外』」のだった。失敬。
12 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/05(土) 02:17:28 ID:4JgoCKDX
>>10
はんたがめっさ凶悪な顔になって凶悪な強さになって
井上和彦ボイスで帰ってくるんだよな?
13 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/05(土) 08:22:24 ID:bTuUSO1l
う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

めた☆さが!


14 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/05(土) 16:25:40 ID:JgOm49IP
>>10 はんたが棒っきれで治安隊ボコボコにして
青いメルカバがCユニットアルファの自動操縦で現れて
ステルスコート作動させて大暴れする…

までは読んだ。

15 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/06(日) 08:58:56 ID:NKHbGrCn
フッ それ以上何を読む気だい?
16 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/07(月) 02:08:14 ID:4sm/KmLr
打ち切りにされた第四クールを読んでほしいぜ
17 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/07(月) 07:16:34 ID:RVMHYEk9
かさまつ発掘したのでガンプラミカ再うp。
ttp://kasamatusan.sakura.ne.jp/cgi-bin2/src/ichi87394.htm.html

みむら上手い。挿絵掲示板も見たが、みむらカワイイヨみむらw

落ちた前スレでも言ってたけど、上手なのばかりが集まるのは
世の中不公平だよねorz
18 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/08(火) 02:17:51 ID:TpjTNNO4
楽しいGW「トリカミでBBQ大会」

傾向)

はんた・ミカ・レイチェル・キリヤの4人が参加。
トリカミ山中の渓流の河原で楽しくBBQ大会。
炭火焼・鉄板焼・ニジマス釣り。

ただしガテン系の裏技最強パレパレード。

素人は絶対真似しちゃイヤン!!
ガソリン・ファイヤーーーー!!
夜になる前に帰宅するので野外エロとかは無いです。

ttp://kasamatusan.sakura.ne.jp/cgi-bin2/src/ichi88886.htm.html

嘘っぽいと思うかもしれへんけど、機械工・溶接工・建設工の人たち主導で

キャンプ行くとね、マジでこんな感じになるんですよ。リーマン出る幕無し!!
19 名前:補足[sage]投稿日:2007/05/08(火) 02:33:23 ID:TpjTNNO4
現地に向かうクルマは4ナンバーの商業車。
トヨタプロボックス・業務用カローラワゴン。そしてニッサンAD。
格好は汚れてもいいようにツナギor作業服。

キャンプ場に電気工事でもしにいくかのようなスタイルです。

20 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/08(火) 08:17:27 ID:37fDh7j1
まああれだ、技術職ってそんなもんだよなあ。
私もPCに関しては、多分知識ない人から見れば裏技に見える技を
意識することなく使ってるんだろうし。
ともあれGJ!
21 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/08(火) 12:52:46 ID:eQykC8h5
楽しそうだな。w
22 名前:18[sage]投稿日:2007/05/08(火) 19:43:45 ID:TpjTNNO4
>>21 楽しいですよw

ヘタ同士でドタバタやって焦げた肉を食べるのも楽しいです。

普通の人は、朝4時に出発しようとしても、嫁さんの化粧が遅れたりなんだりで、
結局5時半に出発。中央道や東北道、関越道で渋滞に嵌り、現地につくのは
大体午後1時位です。で、なかなか火が付かず、火力の調整に難儀して、
焦げた肉を食べ終わった頃には日が暮れ、また帰りの渋滞に嵌ります。

職人は違います。東京の道路事情に長けた達人達です。

朝2時位にさっさと出発して、現地に5時頃到着して仮眠。
10時頃に起きてBBQですが、手際がよく、1時間で用意完了。2時には御馳走様。
手際が良過ぎて、現地ですることが無くなり、3〜4時にはさっさと撤収し、
渋滞前に会社に車を戻し、地元の居酒屋で二次会なのです。

機械工は、自社の残材置き場から鉄板などを持ってきます。

溶接工は、火の扱いに関しては無敵です。鉄も食材も変わりません。
建設工…特に現場監督クラスになると、アドリブ時の判断力がハンパじゃないです。
ここはこうすればこうなる。そういうのを経験で知ってますし、
カリスマと年の功に任せておけば、失敗はまずありません。

デスクワークの人間は、何も出来ない代わりに、一気飲みさせられるのが…オチです。

ガテン法人のキャンプ、ハンパじゃないんです。
23 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/08(火) 20:41:23 ID:F7lpgVPR
「害が少ないからガソリン撒き散らしてもOK」ってのはちょっとなー
24 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/08(火) 23:44:10 ID:HdltJxC3
実家の水田に事故った車が突っ込んで
ガソリンをかなり撒き散らされ
稲が半分駄目になった事がありまっせ

理論上は大丈夫だからって

人工物を自然に撒き散らすのはマジ勘弁
25 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/09(水) 00:17:06 ID:a8ePlP9X
農家の息子からガテンの友達まで。
…俺はその住民層の広さに驚愕してる。
26 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/09(水) 00:31:47 ID:IGFeek7f
ここに酪農家もいるぜ
27 名前:18[sage]投稿日:2007/05/09(水) 00:33:52 ID:MYLfnzkV
ごめんなさい。理論はともかく、理性としてはどうか?
っていう意味も込めたつもりなのですが、>>24さんの言う通り、
揮発前のガソリンはただの毒物です。配慮が足りませんでした。

反省を込めて、改訂版を。Ver1.01。

ttp://kasamatusan.sakura.ne.jp/cgi-bin2/src/ichi89004.htm.html

汚れたガソリンをブリキ缶に入れて持ち帰るという解釈に変更しました。

28 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/09(水) 07:43:09 ID:MNH4gjOY
うん、しかし、何かこういう話だと、もっと大人数をだして
わいわいやってるのを読みたかったような気もするな。w
29 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/09(水) 08:50:52 ID:PAYR0A0t
>26
乳搾りシチュで一本書いてくれんか。
30 名前:27[sage]投稿日:2007/05/09(水) 22:03:05 ID:MYLfnzkV
>>28考えました。話が崩壊するので断念しました。

ラシード「猪を仕留めてきた。今からこの場で捌いてやる。」

はんた「キャンプ場を血の海にする気か!!」
フォックス「丸焼きにでもすればいいじゃないか♪」
ミカ「お肉はアミノ酸を熟成させてからの方が美味しいんだよぉ!」

シャーリィ「肉〜! 肉まだ〜〜〜?」

キリヤ「食いたきゃ自分で焼け!役立たず!!」

エミリ「お野菜、こんな感じでいいかな?」

カエデ「お肉も適当に捌きましたわ♪」
レイチェル「あんた達がいたら、私出る幕無いじゃない!!」

ムラサメ「渓流の奥地で鮎(天然モノ)を釣ってきた。」

キリヤ「俺たちのデートを台無しにするな!!」

ローズ「包丁が〜〜〜! ムキ〜〜〜〜!!」

カール「普段慣れてないことをするからです!」

グレイ博士「私はこういう場は、苦手だな。」

アルファ「マスター、ご指示を。」
はんた「別に無いよ。僕の存在意義すら無いかもな。ふふふorz」
31 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/10(木) 12:11:12 ID:MJNKlGik
>>30 十分成り立ってるしww 
それにしても1人1・2行のセリフで14人のキャライメージを再現するとは・・・
32 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/10(木) 20:02:56 ID:8zeztotE
>>30
このはんた、肉に箸が届きそうに無いなぁ・・・・(身体的な意味でなく)
33 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/11(金) 02:05:40 ID:E4+w83er
美味しんぼの屁理屈対話ドラマと、奇面組等の懐かしき学園ギャグと
あずまんが・ぱにぽに・らきすた等の大人数シュール4コマと、
改蔵や絶望先生みたいな皮肉ギャグを
V-MAXでグッチャグチャに引っ掻き回したような作品だよなぁ。いつもw
34 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/12(土) 02:58:50 ID:CQy4nKcX
ヒャア! 居場所をつきとめたありさまだ・・・
35 名前:4スレ12の続き[sage]投稿日:2007/05/13(日) 00:41:48 ID:BS88GXvf
地上戦艦ティアマット。
まだ完全に動きを止めていないそれは、俺たちを乗せたまま砂塵の大地をひた走っていた。
コイツは、俺たちを何処に連れて行こうとしているのだろうか。

  「マスター、コンピューターの操作不能です。」

  「俺の方もだ。自動航行システムのままロックされている。」

  「何処に向かって動いているのでしょう。」

  「さあな。今分かっているのは、この艦にいるのは俺達2人だけってことだけだ。」

  「静かですね。」

  「ああ。」

  「マスター、それは?」

  「酒蔵で見つけてきた。一杯やるかい?」

  「私たち2人と…」

  「行き先の知れぬこの艦と俺たちの今後に…乾杯…
  ゴホッ! ゲホッ!
  …みんな…なんでこんな物を美味そうに飲むんだ??」

  「マスター、ひょっとしてアルコールは…」

  「ああ。始めてだ。」

  「ぷっ… うふふ♪」

  「おかしいか? そうかもな。ふふ… ははは。」
  「うふふふふ♪」

2人だけの静かな時間。俺にとって始めてであろう静かなひと時…。

その時だった。

『ぱーぱーぱらっぱ〜〜〜〜〜♪』


艦に存在する全てのスピーカーから、大音量で音楽が流れ始めた。
音楽…というより、俺の忌まわしき過去を嫌がおうにも思い出させる
あの不吉なメロディー。静かなひと時は、一瞬の内に消し去られてしまったのだ。

  「ふおあーーーー! やめろーーー! 止めてくれぇーーー!!

  そのマーチを… ふぉおああああああ!!」

  「マスター!? どうしたのですか!? マスター!!」


  「やめろぉおおおおおおおおお!! おわあああああああ!!」

_________________________________


『装甲騎兵メタムズ2』・完
36 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/13(日) 10:08:27 ID:blZUyiy4
レッドショルダーマーチGJ
37 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/14(月) 21:10:55 ID:Wzzw7zjx
「謎の女」

傾向:……。今回は有害物質入ってません。

ttp://kasamatusan.sakura.ne.jp/cgi-bin2/src/ichi89927.htm.html

38 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/14(月) 22:08:02 ID:9cb4RJsH
>>37
GJです。
帽子を取ったら、その下にはきっと同じ帽子があるんだろうと予想。
39 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/14(月) 22:13:00 ID:+C/xKGNM
>>37
それなんてエロゲ?

ところでブラザー、ちょいと相談なのだが、

それ夏コミで売ったりしないのか?
40 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/15(火) 04:01:16 ID:TBAohtOw
もうレイチェル達に勝ち目無いな・・・
41 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/15(火) 05:45:12 ID:cWo4vod9
背徳の鎖で一本書いてくれ
42 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/15(火) 06:48:43 ID:WCyD1UWT
>>37
帽子の中は>>37みたいになってると思って結婚したら…
43 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/15(火) 21:27:35 ID:ayLPJjHs
>>37
これは間違いなくメインヒロイン化
44 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/16(水) 00:45:44 ID:RxBht9L3
誰も言わないので言わせてもらう。

俺の嫁。

45 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/16(水) 05:18:25 ID:JP8ZH1Wx
それは思っても口に出さないのが粋ってもんだよべらんめぃ。
46 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/16(水) 08:34:22 ID:QnSgA+Gs
コミケで売られると俺みたいに行けない人も出るので、
ここはひとつDL販売ってことでどうか。
搾取される分値段高くなってもかまわんからさ。
47 名前:37[sage]投稿日:2007/05/17(木) 01:38:23 ID:2RW1MkjT
>>39 >>46
コミケに関してのご質問は、保管庫挿絵掲示板の方でお願いします。
48 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/18(金) 10:16:49 ID:xJc9UzUX
>>43 結構攻略難しそうだぞ?
マニアックなお喋りを「AUTO」で流したら
裏パラメータの好感度が落ちるような気がするw

「はんた、ボクの話、聞いてるの?」

「ボクの話、つまんないかな? そうだよね。ごめんね。」
とか言われたら、もう破局フラグ。
49 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/18(金) 15:34:50 ID:1pd+Xok+
ヘタすりゃスキップでも落ちそうだな。
例え既読であっても。
50 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/19(土) 01:29:13 ID:92CVbwls
攻略周回数ごとに違う蘊蓄を宣うに決まってるじゃないか。
51 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/19(土) 02:15:29 ID:B+1DjQiY
(一周目純愛ルート)
マニアミカの薀蓄に付き合い、彼女のペースでやがて恋愛に発展する。

(数周目鬼畜ルート)

強引に押し倒した後に人格を全否定。心身ともにはんたに依存させる。
肉奴隷化した上、他のヒロイン攻略の片棒を担がせたりする。

(隠しシナリオ)

真ミカ攻略。マニア化した過程や心の闇の部分を究明し、
全てを抱擁した上で愛の境地に行き着く。

すまんな。妄想じゃよ。

52 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/19(土) 09:25:19 ID:xNYRB+ZN
>>251
しかし、何をしても全て彼女の手のひらの上
と言うのが思い浮かんだ
53 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/19(土) 10:47:48 ID:tIXyKZhV
>>52
随分とロングパスだな…
54 名前:51[sage]投稿日:2007/05/19(土) 16:38:36 ID:B+1DjQiY
勝手にテロップ書いたあとになって思ったんだが、
マニアな話を楽しげに語るミカを遮って押し倒すのは
すげえ罪悪感があるな・・・
55 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/20(日) 02:30:28 ID:O3GzU7fo
あれだ。>>51はマニアックミカが大好きで仕方ないのですよ。
だが真ミカは俺の(ry
56 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/21(月) 12:25:45 ID:/iAniFlP
ニコニコでここの住人が好きそうなの発見した
http://www.nicovideo.jp/watch/sm324431
見れない人はごめん
57 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/21(月) 22:00:27 ID:N/F68TvU
ttp://nicopon.jp/video/player/sm324431
58 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/05/22(火) 06:51:08 ID:aO1pkGO9
リアル賞金首の群れって感じ。w
59 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/25(金) 03:45:02 ID:GYllQM6S
カサマツが閉鎖するみたいだね。
つーか、他のロダも一時休止とか閉鎖とかみたい。

公権力自重しろ!

60 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/25(金) 08:56:23 ID:BBLWtH8u
アップローダーリンク集。カサマツさん以外にも似たようなのが沢山あるので参考に。
ただ保存期間が短かかったり、アダルト系バナーが絶えずついてまわったりするものもあるので、
選定は自己責任にて。

ttp://uproda11.2ch-library.com/search/all.html

61 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/26(土) 14:29:21 ID:GlCefFb7
ロリウェ〜
62 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/28(月) 23:12:51 ID:VMPVsM1W
ほしゅー
63 名前:テロップっぽいの。[sage]投稿日:2007/05/30(水) 03:53:02 ID:DHTrwkUH
『シェリーの日記』

ボクの旅は続いている。

何の為の旅なのか? それすら分からず旅を続けている。
ボクの両親は、既に亡くなられたらしい。
両親の記憶? 温もりらしきものは覚えてる。少しだけ…。

ボクの仲間?


まずセバスチャン。ボクのじいや。歳は50代半ば位カナ?
ちなみにセバスチャンの名は、ボクの家系に仕える者の名誉ある称号であり、
ボクの両親からボクを託された時から、本来の名を捨てたのだという。
ボクにとっては親以上の存在なのだけど、口煩いのがタマにキズ。

次にベルナール。ボクのトモダチ(犬)。

ボクが物心ついたときには彼はボクの傍にいた。ボクは今年で12歳になるから、
彼は既に老犬になっていてもおかしくないはずなんだけど…
毛並みや肉付きを見ていると、全く歳を感じさせない。
彼の正確な年齢は幾つなのか… セバスチャンも知らないらしい。
セバスチャンが言うには、彼が仕える者は、いずれ大きな使命を果たす人間なのだとか…。
よく分かんない。

そして少年リグリア。通称リグ。15歳位。

砂漠で行き倒れていた所を偶然『拾った』。彼は一言で言うと…変な奴。
どのように変なの?…と聞かれても答えにくいので、それについてはおいおい…。
ただ1つ言えるのは、彼は色々な才能を持っているようで、大概のことをソツなくこなしてしまう。
彼の手際を見ていると、最早嫉妬を通り越して、努力の無意味さを思い知らされてしまう。

ボク?


セバスチャンが言うには、かなり高貴な家系の人間であるらしい。
こんな時代に高貴も何も無いと思うんだけど、それを言うと彼は怒る。
ボクはいずれ、没落した家を再建しなければいけないらしい。それが旅の目的の1つだと彼は言う。

ボクにはこの時代には珍しく、苗字があるらしい。ミドルネームも。

「シェリル・ラスティネイシア・ベルディア」。ご先祖のアラン様から数えて8代目の頭首なのだとか。

ああ長ったらしい!! シェリーでいいよもう! そういうとまたセバスが怒る…。

あ! そうそう。言い忘れてたけど、ボク…女の子だよ♪
64 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/30(水) 05:43:11 ID:Tbk0Tduw
wktk
65 名前:63[sage]投稿日:2007/05/30(水) 20:05:23 ID:DHTrwkUH
テロップじゃなくてプロットだったw
しかもプロットの域にも達してないスよ…すまん。
66 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/05/30(水) 21:36:58 ID:J7pZBgCy
勝手に
『リグの日記』

×月○日

シェリーに、日記を付けてみないか?と言われる。
断る理由も無いし、一応は命の恩人だ。今日より書いてみよう。
起床。朝食を摂る。クルマの簡易整備とエンジン暖気の後出発。
新しい街へと到着。情報収集。昼食を摂る。セバスチャンと組み手。
クルマの整備。夕餉の後、この日記を書いて寝る。

×月△日

何だか知らないがシェリーに怒られた。どうやら日記についてらしい。
もっと、思ったことや感想めいた事を書けとの御達しだ。
ところで他人の日記を勝手に見るのは、いかがなものかと思う。
まあ、どうせ問い詰めてもはぐらかされるがオチだ。無駄な労力は省こう。
今日の戦闘では、命中率がすこぶる悪い。おそらく新しく乗せたCユニット
に慣れてないせいであろう。早めにシェリーに合わせたセッティングが必
要だと思う。
セバスチャンの淹れた紅茶はいつもながら美味い。自分では同じ味は出
せそうに無い。秘訣を聞いてみたが、いずれは伝授するとか言ってた。
ちょっと待て。もしかして、オレにセバスチャンと継がせる算段か?

×月☆日

セバスチャンとの組み手を行う。いつもながら思うのだが、異常なほど強い。
全ての打撃は羽毛の様にヒラリと避け、カウンターで入って来る打撃は、ま
るで鋼鉄の砲弾の様な威力だ。今日も幾度となく地面に這わされる。いつ
かはこの高い壁を越えねばと思う。

×月◎日

シェリーが昼食を作る。いつの間にやらセバスチャンの姿が見えない。
理由は身を持って知る。何だこの生物化学兵器は?一時間ほど気絶する。
セバスチャンめ、分かっていて逃げたな。
ベルナールは平気な顔をして食っていた。やはりあの犬は普通じゃない。
67 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/06/02(土) 05:05:35 ID:V8wp6g5v
>>30
>渓流の奥地で鮎(天然モノ)を釣ってきた
「おせんされた川で とれた ピチピチの きけいぎょだよ!」

すまん、俺が悪かった。

68 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/06/04(月) 01:24:33 ID:DohD3dpA
・お読みになる前に(注意書きめいた言い訳)
・肩の力を抜いていきましょか
・属性=おしり…、かな?

『*でGo!』


 「えっと、ミカ…さんて呼べばいいのかしら?…できれば、状況の説明が欲しいんだけど」
 「あはは。ボクのことはミカって呼び捨てでもいいよ。…ん〜、状況の説明をすると、レイ
チェルは今現在、衣服を剥ぎ取られて縄で拘束されてるね。しかも綺麗な亀甲縛りで白い
肌に映える縄は正に縄化粧って呼ぶに相応しいね。ああでも靴下は残されてるのが何とも
マニアックで良いよね?」
 「いや、説明は説明でも、こうなった経緯が知りたいんだけど…。」
 「あ、そっちね。うん、ランチタイムが終わって一段落して休憩中のレイチェルに、怪しい薬
を使って昏睡したところを拉致って監禁ってところだよ。んで、今さっき目が醒めましたとさ。
あはは」
 「あはは、じゃないわよ!つーか何いきなり拉致ってんのよ!第一私は、はんたから身を
引いたんだから、ミカに恨まれる筋合いなんて無いでしょ!」
 「恨み?あはは。恨みなんて無いよ。ん〜、何と言うかレイチェルに頼みたい事が有ってさ…」
 「ちょっと待って。これが何か人に頼む状況?つーか、私の知らない間にパラダイムの崩壊
でも起きてたっていうの?それもどうしようも無いくらいに…。って、なにツナギのジッパー降ろ
してんのよ!…うほ、いい男根。って何でそんなモノ生やしてんのよ!」
 「あはは。レイチェルってノリいいね〜♪いや〜頼みたい事ってコレの事なんだ。ついこの間、
朝起きたら生えててさ、しかもやけに絶倫気味で出しても出しても治まらないんだ。…つまり、
や・ら・な・い・か?」
 「や・ら・な・い・か?って何でいきなり犠牲者が私なのよ!他にも頼めそうなのが沢山いる
じゃない!」
 「いや〜、色々思案したんだけどねぇ。エミリはまだ小さいし、はんたの妹だし。ローズはその
後が怖いし、つーか喰い千切りられる気がするし。カエデはそそられるものが有るけど、巫女は
処女性が大事だし。グレイ博士は何だか切り取られそうだし。人妻ズに手を出すのはまずいし。
シャーリーやアルファは一応仲間だし、つーか勝てません」
 「思いっきり消去法じゃない!って、ひぃ!近付けないでよ!つーかデカ!何なのよその子供
の腕みたいなの!でかいのは胸だけにしときなさいよ!あ、あの、そのさ、私、まだ処女だし、
出来れば初めては普通に男の人がいいんだけど…」
 「あはは。私もいきなり処女を奪うなんて酷い事しないよ。使うのはこっち♪はいゴローン。
う〜んやっぱ形の良いお尻だね〜。」
 「ひあ!ウソ!お尻なんて…。無理無理無理無理!駄目!絶対そんなの入らないって!裂け
ちゃう!裂けちゃうってば!痔どころか垂れ流しになっちゃう!やあ!熱いのが当たってる!」
 「あはは。大丈夫大丈夫安心して。んじゃ吶喊!んんんん、んりゃ!」
 「か…、は…。い、いや、ウソ…、入っちゃってる…。こんなにに大きいのが…」
 「大丈夫って言ったでしょ?さっき昏睡してる時にさ、コレを塗っておいたんだ♪」
 「何、ソレ…。塗り薬?」
 「うん、これはアナル拡張用秘薬『スーパービック*(あすたりすく)』っていう非常に都合の良い
薬でさ。たとえ初めてでも馬並でもいきなりいける、なおかつ媚薬入りの御都合づくし!」
 「ひ、ひとに変な薬使うなーーー!ってヒギィ!動かないで!ひあ!熱い!」
 「う〜ん、やっぱりオナホとは全然違うね。熱いし、根元はグイグイ締め付けるけど、中は包み
込む感じで。レイチェルも気持ちい良い?」
 「か、感じてなんか…。ん…、ひあ…。こ、声が抑えられない…。く、くやしい…、でも感じちゃう(ビクンビクン)」
 「あは、今ビクンと来たよ♪ん、んん…。ボク、そろそろイッちゃいそう…。ウッ!」
 「んあ…、中に…。お尻からお腹の中に熱いの注ぎ込まれてる!…うう、ひどいよ。前より後ろ
の方を先に喪失して、なおかつ相手が女なんて」
 「あはは、気にしない気にしない。それよりレイチェルまだイってないよね?よーし、このまま抜
かず三発ぐらいで連続でやって、レイチェルを後ろでめいっぱい感じさせて病みつきにして、ボク
専用のオナホになって貰っちゃうよ〜」
 「え?いや!ウソ!まだ続けるの!もうこれ以上は無理!ていうか、専用オナホって何よ!
いやぁ〜〜〜〜〜〜〜……」

〜続かない〜

69 名前:68[sage]投稿日:2007/06/04(月) 01:27:27 ID:DohD3dpA
「く、くやしい…、でも感じちゃう(ビクンビクン)」
という台詞を使いたかっただけ。
今はそれなりに反省している。そりゃもう激しく。

あと、まとめ管理人さんへ

ttp://kissho.xii.jp/1/src/1jyou7646.txt
70 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/06/04(月) 07:44:46 ID:AugtTOl2
つ⌒[なげやすいいし]

つ∽∽[ブーメランスパナ]


つ==[ひぼたんのドス]

つ[わんわんグルメ]

71 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/06/04(月) 14:22:37 ID:9y0ci6c0
>>68
もし、知ってる職人さんなら、しばらくぶりですね。お帰りなさい。
随分と作風が変わったみたいですね。何があったのやら。
とりあえず、GJ!

>>70

厳しくも最後に見せる優しさ?に全米が号泣した。
72 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/06/04(月) 17:00:35 ID:9fCj6WJp
>> 4スレ776 アニカラサーガ

山形アキオじゃなくてユキオ。あと羽田健太郎氏が6月2日に

お亡くなりになったそうです。ご冥福をお祈りします。
73 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/06/07(木) 02:09:36 ID:AfrEODpA
>>72 うわあああああん!! ・゚・(ノД`)・゚・

ttp://www.07ch.net/up2/src/lena0637.lzh

74 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/06/07(木) 06:32:06 ID:za/vnEU/
塩沢さんだけは泣いたな・・・
75 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/06/09(土) 00:39:30 ID:3aNOSDRJ
野球大会番外編(4スレ660の続き)

傾向:前回以上のデスマッチ野球…のはずが、

ミカとエミリの策略によって骨抜き状態。

ttp://www.07ch.net/up2/src/lena0660.lzh

76 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/06/09(土) 19:17:56 ID:v+yxR6d3
>>75 アッテムトの惨状は俺のトラウマ
これは新手の嫌がらせだねw
77 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/06/10(日) 04:01:50 ID:hVM5dbyK
トラウマといったら、ヨヨ・・・
おや?こんな時間に来客みたいだ。誰だろうか?
78 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/06/10(日) 04:18:56 ID:Xvl45AJW
シャンブラーX(奴らが『夢見るロボット』を流していたら、負けていたのは我だった。奴らが葉に詳しくなくて助かった)
79 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/06/10(日) 10:37:23 ID:T9GyCX/o
当時厨房だったけど、シルドラにはマジ泣きした
今でもFFシリーズ中屈指の泣きイベントだと思っている
80 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/06/10(日) 14:34:15 ID:z/A5WhRu
MSに足りない成分だなw

レッドフォックスとの決着やアルファの最期、

レイチェル失踪・行方不明も含めて、
不幸なイベントは全て回避出来るからね。

とはいえ、今時の「死亡フラグの押し売り」で

客の気を引く手法はうんざりという気がしないでもないので、
MSはそうでなくてよかったとも思っているが。
81 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/06/12(火) 00:29:54 ID:xeJ/ssTb
>>80
回避不能・固定エンカウントの敵は何体か欲しかったな。あと逃亡失敗。
LV上げが億劫で、ついついキャノンダッシュしちゃうんだよね。

レイチェルの想い出


傾向:大部分…捏造。

ttp://www.07ch.net/up2/src/lena0698.lzh

82 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/06/12(火) 19:33:41 ID:rhsE6NtC
ずっとレイチェルのターン!
83 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/06/12(火) 23:54:40 ID:stVkjSkU
>>81
な、なんたるガーランド
もうわけワカメ
84 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/06/13(水) 00:56:07 ID:K1q3boQ5
元ネタ全部分かった人 ノシ
85 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/06/13(水) 01:42:52 ID:kADySSNe
むしろほとんど全部クリア済み
86 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/06/13(水) 20:27:22 ID:NVx30hY4
後編が怖すぎるw
87 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/06/13(水) 21:54:34 ID:kZDCDVmu
後編は、うつ攻めとみた
88 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/06/18(月) 21:38:45 ID:+7kl+A4P
マニアックミカさんリターンズ『ピンポンラッシュ』

傾向:この競技って、上手になればなるほど

世間から遠ざかっていくものなのです。
ラバーの銘柄に拘る頃が、一番ヤヴァイです。

ttp://www.bnbest.net/uploader/src/up0603.lzh

現役時代は角タイプのペン単板に表ソフト貼ってました。

それでも高校の地区大会で4回戦まで行ったんだぜ!!
89 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/06/19(火) 01:14:29 ID:BSrPnBqL
昔Iちゃんが志村けんに負けるのを見て、天才というほどでもないなと思っていたけど
そういうカラクリがあったのか! 志村が少し嫌いになりましたw
90 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/06/19(火) 04:43:42 ID:IoS7pG26
ちょうどこないだP2!で出た単語がぞろぞろと。
乙ですー。そしてアルファからはもうヘアバンド取り上げてしまえ(笑)
91 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/06/19(火) 14:15:57 ID:rMzA3dYM
出先で携帯なので見れん。
今日は、はよう帰ろ。
92 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/06/19(火) 17:14:59 ID:jwYk+cx5
どんな事でもはんたがいる限り超人スポーツになるんだな
93 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/06/19(火) 21:16:06 ID:oMIkKubC
>88
GJ!! 相変わらずのウンチクが面白かった

ところで夕べの深夜アニメの『エル・カザド』で、野バスっぽいクルマが出てた

素人改造のテクニカルもどきでも十分戦力になっていたのが面白かった

俺、次に野バスの出てくるメタルをする時は、『銀の狼号』にちなんだ名前を付けるんだ……

94 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/06/20(水) 00:51:35 ID:uv1I4vk4
>88
>70年代はね

中ペン同士でシャモケンとか楽しいのに…

95 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/06/20(水) 03:40:03 ID:E4NOTILx
>>93 野バス、救急車、はしご車、キャデラック、戦闘機とくれば、次はこれでしょう。

『はんたとミカの特殊車両探し。』


傾向:……。 キハ40。

ttp://www.bnbest.net/uploader/src/up0605.lzh

>>94

中ペンかぁ。私も前述の通り、表のペンだったんす。
ラケットの重量バランスの好みで日ペンの単板(10mm)を選びましたが、
戦い方は完全に中ペンと同じでしたねえ。前陣速攻。
ラバーは… スペクトルスピード。スピンは全く期待できず。
個人的には前陣同士のシャモケンより、
ドライブマンをショートと角度打ちで打ち崩す方が燃えたなぁ。
特にカットマンを前面におびき出すのは至福の一言w でも昔の思い出。

最近久々にやったけど… 腕が落ちたなぁw

角度打ち不可能な下回転サーブとか、ショートでは抑えきれないドライブだとか。
こっちの天井サーブはパワードライブで返してくるし。
前陣がドライブの打ち合いに付き合わされたら終わりだねぇ…。

エネルギー内蔵型ハイテンションラバー? ざけんな!!

96 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/06/20(水) 20:58:03 ID:fZaTjz7y
なんだ、ウェディングドレスに毛が生えた程度じゃないかと思った俺は間違いなく廃人
あの世界嗜好品はクソ高いんかねやっぱり
97 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/06/20(水) 21:57:50 ID:HODj/i3D
JR烏山線のキハ40はエンジン未改修だぜ!!

遅いorz

98 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/06/21(木) 21:42:00 ID:uKq1psXW
減価償却まで考察する鉄ちゃん、なんか嫌だw
99 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/06/23(土) 02:19:30 ID:HwP7nP3U
>>98
そいつぁ違うな。
鉄ちゃんに限らず、原価や採算にまで鋭く考察をめぐらせるのがマニアってもんだ。

でもって、結局採算が取れないものをあえて選んだりするのが、

マニアの救いようがないとこなんだよなw
100 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/06/27(水) 08:22:00 ID:ElWy/MXY
保守 & 管理人更新乙!
101 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/07/03(火) 14:13:10 ID:oihFxpJj
砲手
102 名前:名無しさん@ピンキー[age]投稿日:2007/07/05(木) 13:43:03 ID:RfiaHN5m
保守
103 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/07/06(金) 01:02:40 ID:LXtW7BPZ
ここは初投稿ですが、書いたので投下します。
ベルディア姉弟の陵辱ものですが、ちょい欝なので注意。
104 名前:Flower 1/9[sage]投稿日:2007/07/06(金) 01:08:34 ID:LXtW7BPZ
目が覚めるとローズは牢獄の中にいた。
体を動かそうとして、後ろ手に皮手錠をされていることに気付く。
周りを見回した彼女は、同じように縛られ、転がされている弟を見付けた。

「カール。起きなさい。」


何度か呼びかけるとカールは目を覚ました。

「姉さん・・・ここは・・・?」


「分からないわ。」

それだけを答えると、ローズは再び辺りを見回した。

牢獄の中は暗く、窓も無い。
気温も低く、ひょっとしたら地下牢なのではないかと彼女は考えた。
同時に記憶が少しづつ戻ってくる。
ベルディアの街中で、二人は攫われたのだ。
街中だからといってセバスチャンを連れていなかったのが間違いだった。

「姉さん・・・」


カールが呼びかけてくる。

「僕達どうなるんだろ?」


「・・・分からないわ。」

ローズは同じ答えを返した。

彼女はカールの隣に座ると、もたれかかる。
実際彼女は不安だったし、少しでも弟の不安を軽減してやりたかった。

突然鉄格子が開かれ、数人の兵士が入ってくる。

その制服には見覚えがあった。

「外に出ろ。」


兵士たちは二人を立たせると、ある一室に連行した。
105 名前:Flower 2/9[sage]投稿日:2007/07/06(金) 01:09:16 ID:LXtW7BPZ
そこには多くの兵士たちが並んでいた。
ブルーベリーアーミー。
制服からローズは見当をつけた。
縄張りの拡大を目指す彼らは、しばしばベルディア家とも抗争を起こしていた。
一人の男が大仰に挨拶をする。

「ようこそベルディア家のお嬢様方。・・・おっと失礼、もう一方は弟様でしたな。」


兵士たちが下卑た笑いを浮かべ、カールは顔を赤くしてうつむいた。
弟への侮辱にローズの眉がつり上がる。

「そう言うあなたは何処の誰?名乗りなさい。」


「ここじゃラズベリー少佐と呼ばれていますよ、お嬢さん。」

「その少佐が私たちに何の用かしら?」


「政治的取引って奴は、弱みを握った奴が勝つようにできてるんですよ、お嬢さん。」

へらへらと男が答える。

ベルディアを牛耳る父、アランにとって、自分たちは確かに強力な人質となるだろう。
・・・認めたくないことではあるが。

「それにね・・・」


ラズベリーとやらはさらに続けた。

「我々にとってもチャンスなんですよ。日頃のあんたらへの溜飲を下げる、ね。」


男が言い終わった途端、兵士たちが二人に襲い掛かってきた。
ナイフを使って二人の服を切り取り始める。

「やめなさい!人質に何をするの!?」


「傷さえつけなきゃ何してもいいとボスにも言われてるんでね。」

「お父様が黙ってないわ!」


「交渉が面倒にはなるでしょうが・・・うちの大佐はね、言うほどあんたらを恐れてないんすよ。」

言い合ううちにも二人の服は切り取られ、全裸に剥かれてしまっていた。

106 名前:Flower 3/9[sage]投稿日:2007/07/06(金) 01:10:01 ID:LXtW7BPZ
「よし。いいぞ、野郎共。」

その声を合図に、兵士たちは我先に二人に襲い掛かった。


「うちにもね、女が好きな奴と男が好きな奴がいるんだ。」

言いながら少佐も服を脱いでいく。


「俺はどっちでもいけるクチだがね。」

その声はもう二人には届いていなかった。

ローズの形の良い双丘が揉みしだかれ、秘裂に舌が這わされる。
横を見やるとカールも同じように全身を舐め回されている。

「いやだっ!いや・・・むうぅ!?」


叫び声を上げるカールの口が、一人の兵士の口で塞がれる。
髭面の男に口腔を貪られ、少年はぽろぽろと涙を流した。

「お姉ちゃんも負けてられないなあ。」


言うと一人の兵士がローズに口付けてくる。
兵士は彼女の鼻を摘み、無理やり舌を入れてきた。
ローズは男の舌を食い千切ってやりたい衝動に駆られた。
だがそれをしたら、弟が何らかの報復を受けるかも知れない。
そう思うと少女は我慢せざるを得なかった。

全身を手が、舌が這い回り、敏感な場所を次々と刺激される。

いつしかローズの股間からは蜜音が響き始めていた。
カールの股間のものも既に大きく、硬くなっている。
華奢な弟にしては随分大きなそのペニスに、ローズは顔を赤らめた。

「そんなと・・・あぁっ!!きたな・・・ひっ!・・・姉さん!姉さんっ!!」


肛門を舌で掻き回され、カールは泣きながら姉を呼んだ。
男に嬲られながら勃起している現実が、彼の心を引き裂いていく。
陵辱される弟を見てローズは涙を流し、無力感に打ち震えた。
だが同時に彼女の中で熱いものが膨れ上がっていく。
弟の姿を見て興奮している自分に気付いた時、少女は心底自分を呪った。
107 名前:Flower 4/9[sage]投稿日:2007/07/06(金) 01:10:44 ID:LXtW7BPZ
「よし。じゃあそろそろ開通式だ。」

ラズベリー少佐が宣言する。

兵士たちがローズを仰向けに押さえつけた。
同時にカールを姉の体がよく見えるように座らせる。

「まずはお姉ちゃんからだな。」


言うと少佐はローズの脚の間に体を割り込ませた。
誰も入ったことの無い秘裂に、怒張した剛直があてがわれる。

「やめて!!姉さんに酷いことしないで!!」


カールが声の限りに叫ぶ。
だが男はその声にも耳を貸さず、そのまま膣を突き抜いた。

「――きゃあああああぁぁっっ!!!!」


処女膜が引き裂かれ、少女の全身が痛みに硬まる。
男はそのまま前後に動き始めた。
血と蜜液が混じり、往復に合わせてぐちゃぐちゃという音をたてる。

「あっ・・・あっ・・・あっ・・・」


痛みと破瓜のショックで、ローズは壊れた人形のように呆然としていた。
突かれる度に肺が圧迫され、自動的に声が出る。
だが往復するうちに、その声に別のものが混じり始めた。
執拗に繰り返された全身への愛撫が、彼女の女の部分を引き出していたのだ。
彼女の体に再びそれが灯り始め、抽送に合わせてうねり、高まっていく。

「ああっ!!いやっ!こんな!こんなぁ!!」


頭を振って快楽から逃れようとする。
だが往復速度は確実に速まり、彼女を追い詰めていった。
揺れる視界に弟の姿が入ってくる。
少年は兵士にペニスをしごかれ、泣きながら姉の犯される姿を見ていた。
その腫れきった陰茎と、涙で濡れた瞳を覗き込んだとき、少女の中で何かが弾けた。

「んあ゛あああああぁぁっっ!!!!あああっ!!あああああぁぁぁ・・・・・」


少女は何度も身を震わせ、涙を流して達した。
膣が強く収縮し、それに合わせて少佐のペニスから白濁が吐き出される。
子宮の入り口に熱い衝撃を感じ、ローズはそのまま気を失った。
108 名前:Flower 5/9[sage]投稿日:2007/07/06(金) 01:11:31 ID:LXtW7BPZ
「あっ!!うあああぁぁっっ!!!!あ・・・あああぁぁ・・・・・」

姉が絶頂に至るのと同時にカールもまた多量の精を放った。

何度もペニスが収縮し、真っ白い液体が流れ続ける。

「さすがキョーダイだな。イくときも一緒ってか。」


一人の兵士が嘲ると、他の兵士たちも一斉に笑った。
顔を真っ赤にして涙ぐむカールの唇に、一人の兵士がむしゃぶりつく。
同時に別の兵士が未だ精の垂れる肉茎を口に含み、舌を絡めた。

「んむっ!ん、んんん・・・!」


少年の白い体がびくりと震え、ペニスがまた張りを取り戻し始める。

「じゃあドスケベな弟にも、罰を与えなきゃなあ。」


ラズベリーはそう言うと少年の尻を掴み、腰を突き出させた。
ピンク色の菊穴に、血と白濁を纏った肉棒が押し当てられる。
その硬さと熱さにカールの括約筋がぎゅっと閉じられた。
だがそれもすぐにこじ開けられる。
閉じた穴を両手で無理やりに開くと、男のペニスが一思いに菊を貫いた。

「――っぐうううううぅぅっっ!!!!」


今まで感じたことも無いほどの激痛に、カールは卒倒しそうになった。
侵入した剛棒が前後に動き、内臓が磨り潰されるような痛みが走る。
彼の分身は怯えたように縮こまろうとした。
だがそれを咥える兵士の口が、それを許さない。
強く吸い上げられる度、少年は自分が外側に引きずり出されるような感覚を覚えた。

やがてカールの中に熱い塊が膨らみ始める。

痛むだけだった尻穴が快楽を生み出し始めたのだ。
同時に口に、陰茎に刺激が加えられ、少年を高みへと追いやっていく。
やがて尻を犯していた肉棒が膨張し、直腸に夥しい欲望を注いだ。

「んっ!んうううううぅぅぅっっ!!!!」


その熱に押し上げられるように、少年もまた股間から白液を迸らせた。
兵士がそれをうまそうに飲み干すのを、彼は涙に濡れた視界の中で聞いていた。
109 名前:Flower 6/9[sage]投稿日:2007/07/06(金) 01:12:19 ID:LXtW7BPZ
頬を打つ乾いた音が響く。
その音と共にローズの意識は安寧の闇から引き戻された。
まだ血と白濁が流れ止まない彼女の秘裂に、一人の兵士がペニスを挿入する。
傷口を再び抉られる感覚に少女は小さな悲鳴を上げた。

その声を合図に陵辱が再開された。

次々に兵士達がその昂ぶりを突き入れてくる。
二人の全身を無数の手と舌、そしてペニスが汚していった。
次々に輪姦され、涙を流す姉弟。
だが同時に二人の中には、強い快楽の火が再燃し始めていた。

「ひっ!あっ!もう、あっ!もう、ゆる、し・・・ぎいいいっっ!?」


少女の菊門に侵入した剛棒が、涙交じりの懇願を中断させる。
ペニスは直腸を前後に蹂躙し、ローズの脳に激痛を叩き込んでいく。

「姉さんっ!?やめて!やめ・・・ひいいいっ!?」


カールの乳首に歯が立てられる。
ピンク色の突起が噛まれ、吸われ、舐められ、また噛まれる。
胸を中心に快感が爆発し、少年は一気に達してしまった。
その器官が萎えるより早く、次の刺激が送り込まれる。
カールが嬌声を上げるのに合わせ、姉の悲鳴にも甘いものが混じり始めていた。

「姉さんっ!!姉さんっ!!」


髭の生えた口に乳首を引き伸ばされ、カールが泣き叫ぶ。

「カールっ!!カールっ!!」


前後からの侵入者に壁襞を圧迫され、ローズが泣き叫ぶ。
快楽と苦痛の濁流の中で二人は何度も果て、互いの名を呼び続けた。
まるでそれが正気を繋ぎ止める、唯一の方法であるかのように。
110 名前:Flower 7/9[sage]投稿日:2007/07/06(金) 01:13:02 ID:LXtW7BPZ
やがて兵士達が犯し疲れた頃、二人はボロ布のようにうち捨てられていた。
力なく横たわる白い体は精子でドロドロに汚れている。
体中の穴という穴から子種を溢れさせ、姉弟は互いの存在に縋るように見つめ合っていた。
ラズベリーは満足げにそれを見ていたが、やがて思いついたように言った。

「そうだ!まだお互いの体は、未経験じゃないか!」


兵士たちは感心したように相槌を打つと、横たわる姉弟を対面させた。

「まずは大きくするんだ。」


少佐の掛け声と共に一人の兵士がローズの髪を掴み、無理やり弟の股間に口付けさせた。
カールの陰茎がビクッと震える。
兵士はさらに少女の鼻を摘み、無理やり口を開かせた。
少年の肉茎が姉の口に覆われる。
兵士はそのままローズの頭を動かし始めた。

「だめ・・・だ・・・くあっ!!」


カールは歯を食いしばって耐えていたが、その茎は意に反してどんどん太くなっていった。

「あんだけイったのに、まだおっ立たせてやがる!」


「顔に似合わず絶倫だなぁ!坊や!」

兵士たちの野次も、カールの意識には段々入らなくなっていった。

ローズも、愛しい弟だからこそ、最初は拒絶感があった。
だがそれも薄らいでいく。
揃って陵辱された後だからこそ、異性としての弟が愛しかった。
やがてカールのペニスが大きく震えた。

「姉さんっ!!もうだめっ!!ああああっっ!!!」


鈴口から大量の精が噴き出してくる。

「ごめんなさい・・・こんなこと・・・ごめんなさい・・・」


泣きながら呟くカールの茎を、少女は丁寧に舐めてやった。
少し無理して精液を飲み干すと、ローズは優しく言った。

「いいのよ、カール。だからお願い。泣かないで。」

111 名前:Flower 8/9[sage]投稿日:2007/07/06(金) 01:13:44 ID:LXtW7BPZ
「泣かせる話じゃねえか、ええ!?」

ラズベリーの野次に兵士達はどっと笑った。


「そんな仲の良いキョーダイには、もっと仲良くなってもらわねえとな!」

言うと少佐はローズを立たせ、その肛門に一物を挿れた。

同様にカールも立たされ、兵士に菊を犯される。
カールのペニスは別の兵士にその裏筋を舐められ、無理やりに勃起させられた。
二人はそのまま向かい合わせに立たされる。
少佐はローズの脚を持ち上げた。

「そら、繋がれ!」


合図と共に姉弟の体がぶつけ合わされる。
少年の茎が、少女の花弁の中に入り込んだ。

「きゃああああっっ!!!」


「んくううううっっ!!!」

凄まじい快感に体が蒸発しそうになる。

二人の男はそのまま挟み込むように姉弟を犯した。
尻を突かれる度に花と茎が擦れ、快楽のパルスが全身を駆け回る。
姉弟はいつしか固く抱き合っていた。
そんな二人の下半身を、外側から容赦なく衝撃が襲う。
そのペースが速まるとともに姉弟は快楽に追い詰められていった。

やがて少佐は、一際強くローズの尻を突いた。

反動でカールのペニスが姉の中を奥深くまで掻き回す。
その衝撃は子宮にまで達し、少女の性感を限界を超えて押し上げた。
膣が強く収縮してカールを締め付け、今度は少年を快感の臨界点へと追いやる。

「―――カールっ!!―――カールゥッ!!!!―――」


「――姉さん!!――姉さん!!!――姉さん!!!!――」

抱き合った体がガクガクと痙攣し、姉弟は互いを呼びながら果て、失神した。

同時に男達も射精し、二人の菊穴に多量の汚辱液を注ぎ込んでいった。
112 名前:Flower 9/9[sage]投稿日:2007/07/06(金) 01:14:26 ID:LXtW7BPZ
カールが目を覚ました時、二人はもとの牢獄に戻されていた。
ふと手が自由になっていることに気付く。
服も着せられていたが、それは囚人が着るみすぼらしいものだった。

「カール?」


姉が目を覚ます。
カールが傍に寄ると少女は上体を起こした。
その隣に少年が座る。
肩を寄せ合う姉弟は、だが無言だった。
やがてカールが口を開く。

「ごめんなさい。」


姉の目をまっすぐに見ながら、彼は言った。

「僕は男なのに、貴女を守れなかった。」


「・・・それを言うなら私だってそうよ。姉なのに貴方を守れなかった。」

同じようにまっすぐな瞳でローズが答える。

どちらからとも無く、姉弟は唇を重ねていた。

「でもそうね。私だって女だし、しばらくは・・・傷を舐めて、くれるかしら?」


「もちろん。・・・神様だって、きっと少しの間なら目を瞑ってくれるよ。」

姉弟は見つめ合い、微笑み合った。

悲しい笑顔だった。
涙すら浮かんでいた。

それでも二人は互いを求め合った。

与えられた服を脱ぎ捨て、傷ついた体を重ねあう。
それは愛ゆえに。
それは愛なればこそ。

寒く薄暗い地下牢に、甘い音が響き続けた。

いつまでもいつまでも響き続けた。
113 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/07/06(金) 01:15:08 ID:LXtW7BPZ
以上、お気に召して頂けたら幸いです。

それではノシ

114 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/07/06(金) 02:23:22 ID:gJXkT9DN
レベル高ぇなオイ! 特に四者連結という難しい描写を
クライマックスに持ってきた辺りは感服の一言。GJ!
115 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/07/06(金) 02:24:05 ID:gJXkT9DN
IDまでGJになっちまったぜw
116 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/07/06(金) 12:57:53 ID:URTWdeQS
GJ!
最近陵辱を見ていなかったからな。
色んな傾向があっていいと思うんだ。
117 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/07/06(金) 16:16:56 ID:ExZqGP7U
>>113
おっ?
何ヶ月振りだろうか食指が動いたのは?
エロは万の賞賛より1回の抜きなんだなと久し振りに思ったよGJ!
118 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/07/08(日) 21:36:51 ID:s9+ITKQO
アプリの新作が出たが、どうかな?
エロいか?
119 名前:103[sage]投稿日:2007/07/09(月) 20:59:43 ID:Bxia9Dkb
また書いたので投稿いたします。
今回はアルファを陵辱してみました。

連続で陵辱ものというのも恐縮なのですが、なにとぞご容赦を(´・ω・`)

120 名前:Heart of Iron 1/9[sage]投稿日:2007/07/09(月) 21:00:27 ID:Bxia9Dkb
ジッグラト要塞の内部に侵入したはんた達は、壊滅状態に陥っていた。
ヘッケルとジャッケル。
たった二人のエージェントだが、万の敵にも匹敵する戦力であった。

「アルファシリーズまで使ってこんなもんか?あっけない連中だな。」


電気鞭を片手にヘッケルが呟く。

「だが並みの連中よりはやるほうさ。おまえさんに手傷を負わせるほどだ。」


腹の傷を擦りながらジャッケルが応える。
砲弾片によって受けたその傷は、内臓にまで達しているだろう。
ヘッケルもまた肋を何本かやられ、一本は皮膚を破って飛び出していた。
それでも平然としているこの二人は、何処か明らかに怪物じみていた。
何せ生身で戦車三台と戦闘犬を屠る程の連中なのだ。

「まあともかく止めを刺そう。災いの芽は、摘んでしまうに限るんだ。」


ジャッケルはそう言うと、はんた達に近付こうとした。
パーティで唯一戦えるだけの戦力を残した、アルファが身構える。
彼女は刺し違える覚悟だった。

その時突然踊りこんで来たものがあった。

いや、音は聞こえていたはずなのだが、気付かなかったのだ。
二人のエージェントも、やはり消耗していた。

「はんた!皆!早く乗れッ!」


キョウジの士魂号だった。
一度は戦車もろともやられていた彼が、短期間で復活してきたのだ。
それは奇跡的なことだった。
士魂号が主砲を撃ち、同軸、対空機銃が弾幕を張る。
その間アルファは必死に二人の接近を阻んだ。
121 名前:Heart of Iron 2/9[sage]投稿日:2007/07/09(月) 21:01:09 ID:Bxia9Dkb
それは幾らも持たない抵抗だった。
膨大に投射される機銃弾や砲弾片が、かすりもしないのだ。
戦闘用ロボットのアルファがやはり人間離れした速度で挑みかかるが、分が悪かった。
それでも彼女は全員が74式戦車に搭乗するまで、エージェントの接近を防いでのけた。

「早く乗れ!」


キョウジが叫ぶ。
だが彼女は、いつもと変わらぬ声で応えた。

「私が離れた場合、戦車が撃破される確率は90%以上です。見捨てることを推奨します。」


キョウジは一瞬、折れそうなほど歯を食いしばった。
だが次の瞬間には覚悟を決める。

「すぐに迎えに来るからな!」


言い残すと士魂号は空間転移し、消えた。
すぐに、といかないのは分かっている。
はんた達も自分も、今横になったら3日は寝込むのではないかと思われた。
それに戻る時にはアルファは無事ではいまい。
それでもそう言わずには、いられなかった。

士魂号の丸い砲塔が掻き消えた時、アルファの体は電気鞭に打たれていた。

直後にジャッケルの足が腹を襲い、彼女は壁に叩き付けられ、動かなくなった。

「芽を摘むには至らなかったな。」


ヘッケルが自嘲気味に言う。

「失敗する時だってあるさ。今はこの戦果で良しとしよう。」


ジャッケルは相棒をなだめるように言った。
目の前で横たわるアルファタイプは、損傷から電源が落ちているようであった。
122 名前:Heart of Iron 3/9[sage]投稿日:2007/07/09(月) 21:01:56 ID:Bxia9Dkb
アルファが目を覚ました時、彼女は鎖で四肢を繋がれ、空中に固定されていた。
防護衣は脱がされ、人間で言うところの全裸になっている。

「目を覚ましたかな?」


眼前には黒髪の女性と恰幅の良い男性。
ヘッケルとジャッケルだった。
アルファは特に何も言わなかった。
だが彼女の中に妙な違和感がある。
彼らに見られると、体が妙に熱いのだ。
機械少女の疑念に応えるようにヘッケルは語り始めた。

「アルファシリーズのプログラムは解析してある。」


「我々にとっちゃ戦車より手こずりかねない相手だからな。」

ジャッケルが合いの手を入れる。


「アルファシリーズは外見から何まで製作者の趣味が強く反映されているんだ。」

「乳首や、肛門、女性器まで付いている。どれも顔同様の奇麗な造形だ。」


ヘッケルに睨まれ、ジャッケルは肩を竦めた。
彼女は咳払いをすると調子を取り戻し、続ける。

「外見だけでなく触覚や感情、性感まで持っている。普段は殆どロックされているがね。」


「我々のボスが興味を持っているんだ。機械の人間性・・・という奴にね。」

言われている間にもアルファの顔は真っ赤になっていた。

普段意識したことすらない股間が、やたら熱い。
その熱に押されるように胸の先端が尖ってくる。

「戦闘用のシステムをロックし、性感は解放して最大にしておいた。・・・悪趣味だがな。」


「だがこいつも仕事だからな。許してくれとは言わんよ。お人形の、お嬢さん。」
123 名前:Heart of Iron 4/9[sage]投稿日:2007/07/09(月) 21:02:38 ID:Bxia9Dkb
ジャッケルがアルファの股間に顔を埋める。
舌が秘肉に入り込み、動き始める。

「ふああっ!」


アルファの口から声が漏れる。
なぜそうなるのか、彼女自身も分からなかった。
その間にもヘッケルが胸に舌を這わせてくる。
彼女の舌は乳房を這い上がると乳首を転がし始めた。

「あっ!あっ!」


その度に少女の口から甘い声が漏れた。
熱い塊が体内でとぐろを巻く。
全く未知の感覚に彼女は熱さと共に寒さを感じていた。

「・・・温度が・・・あっ!・・・発熱が上昇・・・なのに・・・寒い・・・」


ぶるぶると体を震わす少女に、ヘッケルは言ってやった。

「そりゃきっと、怖いんだ。・・・女の子として作られてんだから、まあ、あたりまえさ。」


アルファはその言葉を反芻した。
体内で熱さと寒さが増大してくる。

「怖い・・・怖い・・・こわ・・・あっ・・・」


言語プロセッサの機能がおかしい。
いや、演算回路そのものが出鱈目なデータばかり弾き出していく。
圧迫感が増大し、擬似呼吸が荒くなる。
それがどういう意味なのかアルファには分からない。

「ああっ!ああっ!怖いっ!怖いっ!」


アルファの目からは涙が溢れていた。
このシリーズの製作者はとんでもない天才だったが、どこかイカれていた。
小さな乳首に甘く歯を立てながら、ヘッケルはそんな情報を思い出していた。

やがてジャッケルがアルファの陰核の包皮を剥き強く吸い上げた。

同時にヘッケルはアルファの体を抱きしめ、乳首を思いっきり吸った。

「ふああああぁぁっっ!!!あっ!あっ!・・・あぁ・・・・・」


全身の人口筋肉が痙攣し、目の前が真っ白になる。
股間から何度も液体を噴き出すアルファに、ヘッケルは教えてやった。

「それが人間で言うところの、イくということさ。」

124 名前:Heart of Iron 5/9[sage]投稿日:2007/07/09(月) 21:03:21 ID:Bxia9Dkb
涙と涎を流してぐったりとしたアルファに、ヘッケルは優しくキスをしてやった。
その唇は柔らかく、舌を舐めてもロボットとは思えなかった。
そこに足音が響く。

「準備完了というところだが、お前達は随分と優しいんだな。」


エージェント達を統べる者、アレックスだった。

「貴方が残酷すぎるんですよ。」


いつに無い嫌味に、彼は鼻を鳴らしただけだった。
ジャッケルはどちらとも取れないような笑みを浮かべている。

「何にせよ、ここからは少しきついぞ。お嬢ちゃん。」


言うと共にアレックスの両手が変化する。
その手は大蛸のそれを連想させた。

「男は膣にこういうものを入れられたことのある女性を、嫌悪するそうだ。」


アレックスは嫌味ったらしく少女に述べた。
アルファの顔が引きつる。

「マスター・・・私・・・嫌悪・・・」


彼女が何を連想しているかはすぐに分かる。
故にそれは嗜虐心をそそるが、あまり良い趣味ではないとジャッケルは思った。
だからどうしようという気も無いのだが。

拘束された股間の割れ目をアレックスの右手がなぞる。

アルファは喜びと恐怖、そして嫌悪が混じった複雑な表情を浮かべた。
そんな彼女にアレックスが告げる。

「心配するな。お嬢ちゃん。私は君より長く稼動しているし、紳士なんだ。」


彼の表情は、二人のエージェントから見ても邪悪なものであった。

「『挿れて下さい』って言わない限り、お嬢ちゃんのそこに突っ込んだりしないよ。」

125 名前:Heart of Iron 6/9[sage]投稿日:2007/07/09(月) 21:04:04 ID:Bxia9Dkb
残酷な宴が始まった。
蛸のようにうねる両手が少女の秘裂を撫で回し、ジャッケルの舌が菊に捻じ込まれる。
涙を流すアルファにヘッケルが口付け、小振りな双丘を弄んだ。

「ひあっ!あっ!こっ、これ以上は・・・ふああっ!」


アルファの声が高くなり、悲痛な響きが混じる。
もはや彼女の演算回路は全身の10%も掌握できていなかった。
何度も達しそうになるが、イく寸前で責めが中断する。
肩を上下させて擬似呼吸を繰り返す様は、いたいけな少女そのものだった。

濡れそぼった割れ目を蛸のような手が突付き、細かく振動する。

ヒクヒクと動く尻の穴を舌が出入りする。
細い体は容赦なく高められ、絶頂を前にまたお預けされる。
性感の下がってきた頃を見計らってヘッケルの舌が涎の垂れる口を拭ってやる。
それを合図にまた責めは再開した。

「んあっ!やめて下さいっ!もうや・・・んぐうっ!!」


もはや彼女の演算回路は、画像を画像と認識することすらしていなかった。
刺激に抗って、彼女はぎゅっと目蓋を閉じる。
情報中枢に、はんたの笑顔がリプレイされる。

「マスター・・・私・・・嫌う・・・いや・・・」


アルファは嗚咽していた。
それを見ながらヘッケルは、こんな機能を与えた製作者を呪わしく思った。
あるいは別の誰かを。
あるいは自分自身を。

だが泣きじゃくる少女に容赦なく刺激は叩き込まれる。


「もうやっ!ぐすっ・・・あんっ!!ゆるしてっ!ゆるし・・・ひいっ!!」

少女の体が何度も震え、追い詰められ、寸前の所で裏切られる。

その度にアルファの眉がぎゅっと寄せられ、悲痛な吐息が漏れる。
そうプログラミングされているからそう行動するのだ。
少女の切ない顔を見る度に、ヘッケルはそう自分に言い聞かせ続けた。
126 名前:Heart of Iron 7/9[sage]投稿日:2007/07/09(月) 21:04:49 ID:Bxia9Dkb
それがどれくらい続いたろうか。
アレックスは少し焦っていた。
当初の見積もりに比べ、眼前の少女は倍近くも耐えている。

「仕方ない。ヘッケル、あれを使うぞ。」


「・・・それは・・・いえ、分かりました。ジャッケル、離れておけ。」

不承不承ヘッケルが了解すると、ジャッケルは少女から離れた。

アレックスはこれから起こる何かに耐性があるのか、そのままだった。
ヘッケルが電気鞭を取り出し、少女に当てる。
次の瞬間アルファの体に電流が叩き込まれた。

「きゃあああぁぁっっ!!」


少女の体が大きく跳ねる。
快楽を与える信号を、特殊な電気鞭で直接CPUに叩き込む。
相手がロボットであるが故の無茶苦茶な力技であった。
それに合わせてアレックスの手が膣口と菊を弄り回す。
どういう原理か、電流は彼には影響を与えていないようであった。

「ふあっ!あっ!ひいっっ!!やめ・・・あっ、っきゃああっ!!」


快感が一瞬で飽和し、その度に細い体が跳ね回り、涙が飛び散る。
回路が焼けるような刺激に、少女は手を強く握り、歯を食いしばって耐え続けた。

やがてそれが数十回を数えた頃、アルファは震える声で懇願した。


「お願いします。どうか・・・挿れてください。」

哄笑と共にアレックスは両手を突き入れた。

一本は濡れそぼる秘裂に。
もう一本はひくひくと痙攣する菊座に。

「うあっ!!・・・っ・・・くああああああぁぁっっ!!!!・・・ぁ・・・」


高まりきっていた彼女は僅か数往復で頂点に達し、電源が落ちて動かなくなった。
股間から洪水のように噴出する蜜液を見ながら、アレックスは狂ったように笑い続けていた。
127 名前:Heart of Iron 8/9[sage]投稿日:2007/07/09(月) 21:05:31 ID:Bxia9Dkb
だがアルファの「眠り」は、あっという間に破られた。
覚醒の信号を叩き込まれたためだ。
地獄が再開し、少女の両穴が掻き回される。
電気鞭は快楽のパルスを打ち込み続け、アルファは際限なくイかされ続けた。

「人間は意思だの精神だのと、くだらないものを信奉する。」


ヘッケルはアレックスが以前言った言葉を思い返していた。

(要するに「意思」の無価値性を証明したかったわけか・・・。)


この実験こそくだらないものだ。
ヘッケルはそう思っていた。
少女は見積もり以上に耐えたから意思には価値が有る。
少女は結局快楽に制服されたから意思には価値が無い。
こんなものは、見方によってはどちらも真だ。

(結局人は都合良く解釈しようとする。・・・いや、人だけでは無いな。)


だが、それでも自分はアレックスから離れられないだろう、とも思っていた。
彼は放っておけなかったし、生き残った人類にも彼女は共感など感じなかった。
いつの間にかいなくなっているジャッケルに内心舌打ちしながら、彼女は鞭を当て続けた。

やがてアルファの反応は目に見えて鈍くなり始めた。

膨大な量の信号に、CPUの処理が追いつかなくなり始めたのだ。

「・・・マスター・・・マスター・・・マスター・・・」


少女はもう、この単語しか発さなくなっていた。

「もういいだろう。」


アレックスの言葉に、ヘッケルは鞭のスイッチを切った。

「・・・哀れな小娘だ。」


手を元に戻しながらアレックスが呟く。
サングラスに隠れて、その表情は分からなかった。

「隷属した意思の偶像、それが彼女だ。・・・我々は、その屍を超えていく。」


震えながら泣き続ける少女を一瞥し、アレックスは踵を返した。
その足音は徐々に小さくなり、やがて完全に聞こえなくなった。
128 名前:Heart of Iron 9/9[sage]投稿日:2007/07/09(月) 21:06:15 ID:Bxia9Dkb
「終わったかい?」

にやついた顔を引っさげて相棒が戻ってくる。


「・・・逃げやがって。それとも堪らなくなってチン○でもしごいてたか?」

相棒の罵言に、ジャッケルはいつものように肩を竦めてみせた。

もっとも彼にしたところで、いつもよりは幾分元気が無かったのだが。

「・・・マスター・・・マスター・・・」


後ろから声が聞こえ、ヘッケルは振り向いた。
虚ろな目でアルファが泣いていた。

くっついたばかりの肋骨がズキリと痛む。

自分には彼女に何か言う資格は無い。
それでもヘッケルは、何かせずにはいられなかった。

彼女はすっと近付くと、少女の唇にそっとキスをする。


「大丈夫。ボスが言ったような男ばかりじゃ、ないからさ。」

自分でも酷い偽善だと思う。

それでもアルファは自分をじっと見つめてきた。

ヘッケルは言葉を続ける。


「信じてごらんよ。お前さんのマスターを、ね。」

「信じる・・・・・疑念を持たない・・・という意味・・・」


「言葉の意味ってのは、もうちょい相対的なものだよ。だから、お前さんがその意味を見出すんだ。」

エージェント達はそのまま立ち去り、後にはアルファだけが残された。


「・・・信じる・・・私・・・信じる・・・私は・・・・・マスター・・・」

暗闇の中で彼女はそのことを考え続けた。

どれほどの時が経ったか、やがて彼女が一つの答えに至った頃、外で爆発音が響いた。

「――マスター!」


戦闘システムにかけられたロックを、自らの意思で解き放つ。
そのまま四本の鎖を引き千切ると、少女は光の矢となって飛び出していった。

要塞塔に閃光が走り、やがて轟音が響いた。

129 名前:103[sage]投稿日:2007/07/09(月) 21:06:59 ID:Bxia9Dkb
以上、お気に召して頂けたら幸いです。

最後になりましたが、レスをくれた皆様㌧クスです。

陵辱ばかりでもあれなんで、次は純愛ものにも挑戦してみようと思ってます。

ではでは。

130 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/07/10(火) 07:36:23 ID:CMrCI72B
いや、何というか、陵辱対象にアルファというのは意外だった。
GJ!
131 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/07/10(火) 08:09:37 ID:QB+ctfzy
アルファの陵辱は珍しくはないけど、
負の感情を露にするアルファは確かに意外だ。GJ。
132 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/07/10(火) 09:23:19 ID:CA4c839r
う〜ん、まさにメタルの世界観だからこその話だな
人という概念をもった作られし者の苦悩とかなんとか?
ある意味ナマゴロシGJ!
133 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/07/10(火) 23:36:04 ID:4MXW6PQQ
>>129
エロ文章の要は、やはり濃厚な前戯にあるのだと再認識。
次回の純愛モノも楽しみにしてるですよ。GJ。

濃厚なHの後は、爽やかな清涼飲料水をお楽しみ下さい。

「はんたとミカの旧文明味めぐり・デンジャードリンク編」


ttp://www.youlost.mine.nu/html999/img/954.lzh
134 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/07/11(水) 00:36:51 ID:1gD1k1Y0
爽やかどころか余韻が台無しw
135 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/07/11(水) 11:08:46 ID:vDpraaTy
ニトロンの販売元からは更に強烈なやつが出てるよ。

つ「ブレインウォッシャー」

136 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/07/11(水) 19:17:30 ID:slG86vSz
洗脳しちゃうのか
137 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/07/11(水) 19:36:37 ID:lz7frD9T
珍しくはんたがリードしてるし。さりげなく間接キスしてるし。
で、ニトロンてそんなに凄いの?
138 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/07/11(水) 21:21:59 ID:araIqery
後半になると二人もなれてきてるけど、
正直どれもまあ、慣れればたいしたことない。

韓国産のジュース系が輪をかけてひどかったよ。

粒粒蓬莱人参茶とか、松の葉ジュースとか。
139 名前:133[sage]投稿日:2007/07/12(木) 00:49:06 ID:el2y8tCq
>>135 >>137
ブレインも不味かったけど、自分的にはニトロンの方がやばかった。
でも折角だからおまけで…。

ttp://www.youlost.mine.nu/html999/img/963.lzh

>>138

韓国は苦い系がヤバイ。後味がヤバイ。
台湾は甘い系がヤバイ。喉ごしがヤバイ。
米国は着色料がヤバイ。健康的にヤバイ。

オセアニアやヨーロッパはどうなんだろ。

南米や中東のジュース、怖いけど飲んでみたい。
140 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/07/12(木) 11:23:50 ID:4fUHXSc9
>>139 
脱・合成添加物への取り組みは、今や欧米の方が日本より進んでいるという事実。
発癌性等の理由で規制されている品目の数は日本どころではありませんよ。
しかし所詮は肩書き天国。認可さえ出ている物質であれば際限なく使うのもアメリカ。

真っ青なグレープフルーツジュースとか当たり前。いやマジで。

ところで流石に中国産のジュースは飲みたくないようでw
141 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/07/12(木) 21:47:54 ID:eR4izd81
正直アジアでまともにモノが食えるのは日本だけ
欧米はわりと何処でも大丈夫だけどイギリスだけは本当にヤバかった
アフリカ諸国は意外とご飯はおいしかった、ただハエ自重
南米行ったことないから次は南米に旅してみたいなぁ

とメタルマックスに感銘を受けて以来旅大好きな俺

142 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/07/13(金) 13:49:07 ID:2+UYS3FR
東南〜南アジアの飲み物には、必ずと言っていい程ハーブとミルクが混入されているのがきつい。
味と匂いがマッチせずに口の中で分離してイヤーンな感じ。

コンビニの紙パック商品では、栗オーレとか焼芋オーレとか乳酸菌コーラ等の

キワモノの牛乳割りがインパク強くて、実際に「ハズレ率」も高い。
143 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/07/14(土) 10:14:39 ID:dKT8aotA
趣味ワリーよオマイラwww
144 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/07/14(土) 17:17:01 ID:8GfiNzh2
なら話題を変えて、
回復ドリンクや満タンドリンクってどんな味なんだろ?

想像では回復ドリンクがリポD的な味がしそうな気がする

145 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/07/15(日) 02:12:01 ID:qM2pDpwY
同ミカが言うには
飲んだ後は汗が養命酒臭くなり、小便がまっ黄色になるんだってさ
ったく生々しい・・・

満タンドリンクはユンケル味だと予想

146 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/07/15(日) 04:18:09 ID:WXu/PeF8
モバイル版がついに出るらしいな。
…auユーザーの俺には関係ない話だけど。

スバルで賞金首を狩りたいぜ(´・ω・`)

147 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/07/18(水) 01:32:54 ID:y+wEuDt0
すでに出ている。ストーリーやゲームシステムは悪くはない・・・らしい。
しかしバグや通信エラー、長すぎる待ち時間など、トラブルが色々ある・・・らしい。

auやソフトバンク版が出る(?)頃には解決されているだろう(?)から、

非DoCoMoの人は待ってみる(?)のも一興かと。しかし責任は持てないぜ。
148 名前:103[sage]投稿日:2007/07/20(金) 16:51:26 ID:7SHNsXbM
遅くなりましたが、続きを投下します。
甘めかつ少し長いですが、最後までお付き合いくださいませ。
149 名前:マーブル 1/11[sage]投稿日:2007/07/20(金) 16:52:08 ID:7SHNsXbM
ベルディアの午後は暖かい日差しに満ちていた。
そんなベルディアのオープンカフェにミカは座っていた。
本来こういう店は好きではなかった。
道行く人々を見るたび冷たい汗が流れる。
それでも相手のいることだから、嫌だなんて申し訳なくて言えない。

ミカが着ているのは、いつものツナギではなかった。

母の若い頃着ていた服を、引っ張り出してきて着用している。
「普通の服」を着るのは、ツナギで済ませるのに比べ何倍も精神が疲れた。
だが普通に街中を歩くのにツナギでは、友人が笑われないだろうかという恐怖があった。

いつからか彼女はそうやって、休日をこの白亜の街で過ごすようになっていた。

淡い恋を抱いていた相手が、いなくなったあの日から。

――いや。

いなくなった訳ではない。
彼は結婚したのだ。
相手はレイチェルという女の子。
素直ではないが優しくて、可愛くて、良い娘だった。

結婚式を欠席しなかったのは、自分でも信じられないことだった。

嬉しそうな彼の笑顔が記憶にこびりついている。
だがそれ以上に網膜から離れないのは、レイチェルの姿だった。
真っ白なウェディングドレスを着た彼女は、本当に奇麗だった。
本当に真っ白くて、花のように奇麗だった。

家に帰ってから私は泣いた。

食べたものを吐き戻しながら泣いた。
何故なら私は真っ黒だったから。
長年油に塗れた私の両手は、洗っても洗っても真っ黒だったから――。

「どうしたの?」


机の向かいの少年が語りかける。
少年――カールは、ミカと同じメカニックだった。
同じといっても、自分と彼には雲と泥ほどの差がある。
少なくともミカはそう感じていた。

「え、な、何でもないよ!」


「ならいいけど・・・。もし具合が悪いなら、無理はしないでね。」

少年の端正な顔が優しく微笑む。

その笑顔は奇麗で、そして残酷だった。
150 名前:マーブル 2/11[sage]投稿日:2007/07/20(金) 16:52:50 ID:7SHNsXbM
休日の度にベルディアに来て、ベルディア邸で戦車を弄る。
それがミカの安らぎだった。

以前は休日は閉じこもって、家で戦車を弄っていた。

それがあの日から苦痛になった。
休日になる度に手が震え、ボルトさえ締められなくなった。

そんな時、用事でベルディア邸に行った彼女に、彼が話しかけてきたのだ。


「ミカさんもメカニックなんだよね?」

二人はすぐに意気投合して、時折整備技術に関して意見や情報を交わすようになった。

そしてその時間がミカの救いになった。
メカニックとしての自分は、ミカにとって特に重要な部分であった。
家族以外の他者とそれを共有できることで、彼女は少なくとも孤独ではなくなった。
そしてそれ以上にカールは信頼できる存在であった。
優しく、そして誠実な友人。

だがそんな彼にも難点があった。

それは即ち、彼が外見も内面も素晴らしい人であることだった。
カールといると自分自身が益々惨めに見えてくる。
要するに彼ではなく自分が悪いのだと彼女は思ったが、それが耐えがたいことには変わりなかった。
それも、嘲笑されるのが自分だけならまだ良い。
自分のせいで彼が笑われるのではないか。
そう思うと死んでしまいたくなった。

それでもカールは、整備が終わる度にベルディアの街を案内してくれた。

自分の愛する街を知ってもらいたい。
だがその思いは、ミカを非常に苦しめた。
結局ミカはその日も一時間ほど拷問を味わう羽目に合った。

その夜、ミカは夢を見た。

カールと自分が抱き合っている。
二人の体が離れると、彼の体は真っ黒に汚れてしまっていた。
彼は「少し汚れちゃったね」と言いながら、普段どおりの笑顔で微笑んでいる。
普段どおりの少し頼りない、だけどとても優しい笑顔。
ミカが泣きながら拭いても、どれだけ拭いても、彼はもう奇麗にはならなかった。

「うわああああぁぁっっ!!」


ミカは絶叫を上げ、飛び起きていた。
彼女の全身は汗でぐっしょり濡れ、目からはまだ涙が零れ続けていた。
151 名前:マーブル 3/11[sage]投稿日:2007/07/20(金) 16:53:32 ID:7SHNsXbM
次にベルディアへ行った時、待ち合わせの公園で、彼女はもう来ないと告げた。
いきなり行くのをやめようかとも思ったのだが、彼にはやはり話しておきたかった。
彼を心配させるより、彼に嫌われた方が良い。
それがミカの思いだった。

「・・・私は価値の無い女だから、カール君といると苦しい。だから・・・」


理由を言い終えると涙が出そうになった。
でも泣くことなどできない。
泣くことは少年を責めることに等しい、そう思ったのだ。

「ミカさんの気持ちは・・・よく分かった。」


少女は自分の中に大きな穴が開くのを感じていた。
けれどもそれがどれだけ悲しくても、それでいいと思っていた。

「・・・けど僕は、もう来ないなんて言って欲しくない。」


カールは少しの間躊躇っていたが、やがて意を定めると、はっきり告げた。

「ミカのことが、好きだから。」


踵を返して帰ろうとしていたミカは、殴られたような衝撃を感じていた。
頭がクラクラし、それが収まってくると激しい感情が湧き出てくる。
滅多に激昂しない彼女が、少年に詰め寄りながら叫んでいた。

「なんで!?私なんか全然可愛くないのに!?性格も悪いし・・・手だって、油で真っ黒なのに!!?」


相手の言うことを信じられず、戸惑いと怒りで声が震える。
彼は私を哀れんでいる。
私を哀れんで、慰めようとしている。
ミカはそうとしか考えられなかった。
そう考えるとあまりに自分が惨めで、抑えても抑えても怒りが湧いてきた。

そんなミカに、少年は黙って自分の手を見せた。

何の変哲も無い手。
華奢な体に不釣合いなほどごつごつして、所々が黒くなった、ただの手。
それは至って普通の、メカニックの手であった。

「僕だって同じだよ。君と同じ人間で、君を愛している。」


少女の目から大粒の涙が溢れていた。
泣きじゃくる彼女を少年がそっと抱きとめる。
周りの目など気にせず、カールの胸の中でミカは泣きじゃくった。
152 名前:マーブル 4/11[sage]投稿日:2007/07/20(金) 16:54:14 ID:7SHNsXbM
「本当にここでいいの?」

「うん。カール君の部屋とかだと、立派過ぎてきっと緊張しちゃうし・・・。」


二人は街中の宿の一室にいた。
蚊が出るほどボロい訳ではないが、最上の部屋でもない。
けれどもカールは、ミカの意思を尊重しようと考えた。

付き合ってその日にセックスをする。

それは非常識なことなのかも知れない。
それでもそれはミカにとって避けられない儀式だった。

「我侭言ってごめんなさい。でも私は・・・最初に・・・一つになっておきたいの。」


「・・・心配しなくても、ミカさんは十分奇麗だよ。」

「――でもっ!・・・カール君がそう言ってくれても・・・やっぱり・・・私は・・・」


ミカは少し俯きながらそう言った。
彼と一つになるなら、交じり合って一つの色になれるなら、きっと自分はもう怖くない。
・・・それによって、彼の白を奪うことになっても。
奇麗な物でなくても、彼と分かち合う勇気。
カールの手が彼女にそれを与えたのだ。

そんな彼女を、包み込むようにカールは抱きしめた。

そのまま優しく唇を触れ合わせる。

「柔らかい・・・。」


唇が離れるとミカは呟いていた。

「カール君じゃなくて、呼び捨てにして欲しいな。」


少年は優しく微笑んでいた。

「じゃ、じゃあ私も・・・さっきの公園でのように・・・そ、その・・・ミカって。」


顔を真っ赤にして言う少女に、カールは応えた。

「わかったよ。ミカ。」

153 名前:マーブル 5/11[sage]投稿日:2007/07/20(金) 16:54:56 ID:7SHNsXbM
丁寧に服を脱がせ合い、生まれたままの姿で向き合う。
ミカは眼鏡を外さずにいた。
少年の白い裸身は、彫刻のように美しかった。
コンプレクスが鎌首をもたげ、恐怖に呑み込まれそうになる。
だがそれでもなお、ありのままの彼から目を背けてはいけないと思ったのだ。

やがて彼女は眼鏡を外して脇に置くと、うっとりとしたように言った。


「カールって・・・すごくキレイだね・・・」

「ミカだって奇麗だよ。」


「わ、私は・・・!」

つい口をついて出そうな言葉を引っ込める。

カールは自分を受け入れようとしてくれているのだ。
そうである以上、自分をけなすことは彼をけなすことになる。

「・・・でも胸とか、変におっきすぎないかな・・・」


・・・まあ結局、控えめに自己批判することにした。
少年は笑ってミカの胸に触れた。

「ひゃっ!」


彼女の体が小さく震える。
ごつごつした手ではあったが、それ以上に彼は優しく触った。

「・・・痛かった?」


「大丈夫・・・でも、ちょっとくすぐったいかな・・・」

赤子の肌を擦るようにカールの手が乳房を撫でる。

時折その指が乳首の先端を擽るように撫で、その度に少女の体がピクリと反応した。

「ん・・・はぁ・・・ぁっ・・・」


吐く息が少しづつ荒くなり、甘い声が漏れ始める。
彼女は体の芯が熱くなっていくのを感じた。

「奇麗だし、すごく柔らかい・・・。」


少年の声にミカは吸い込まれそうになる。
閉ざされた少女の茂みは、熱い液体で濡れ始めていた。
154 名前:マーブル 6/11[sage]投稿日:2007/07/20(金) 16:55:38 ID:7SHNsXbM
その胸の先端に、カールの唇が触れる。
少年はそのまま少女の乳首を口に含んだ。

「ひゃっ!あっ!」


ミカが声を上げる。
少年の口の中で淡い色をした突起が大きくなってくる。
その舌が、乳首を飴でも舐めるように転がし始めた。

「あっ・・・はぁっ・・・」


舌が乳首を弾く度、少女の口から熱い吐息が漏れる。

「はっ・・・あっ・・・気持ちいい・・・・・くあっ!」


突如胸の先端が強く吸われ、ミカは悲鳴に似た声を出した。

「痛かった・・・かな?」


「ちょっとだけ・・・。・・・でもお願い、やめないで・・・。」

涙を溜めた目で懇願するミカを、カールは心から愛しく思った。

少年の口が愛撫を再開する。
今度はさっきより少し弱めに吸い始めた。
少女の反応を見ながら、吸う力を少しずつ強めていく。

「んん!んんっ!」


ミカは少しずつ上り詰めていくような感覚に襲われていた。
カールの歯が硬くなった乳首に当てられる。
優しく磨り潰すように甘噛みされると、少女は一際大きな声を出していた。

「やぁっ!!くんっ!だめぇ!だ・・・っあっ!」


ミカは殆ど無意識に少年の頭を抱きしめていた。
――と、唐突に下の割れ目を指がなぞった。

「すごい。びちょびちょに濡れてる・・・。」


彼女の甘く痺れた脳に、少年の声が染み渡っていった。
155 名前:マーブル 7/11[sage]投稿日:2007/07/20(金) 16:56:20 ID:7SHNsXbM
その口で少女の胸を責めながら、カールは濡れそぼった秘裂を指でなぞった。
その指がおもむろに膣へ入り込む。
指はそのまま膣口を出入りし始めた。

「はあっ!!くぅっ!ああぁっ!!」


ミカの声が一段と高くなった。
少年の頭を抱きしめる腕にも、一層力が入る。
その指は、段々と速度を速めていった。

「うあっ!!あああっ!!いい!すごく、すごく・・・ぁ・・・」


カールの指が急に動きを止め、少女の腕から力が抜ける。
昂ぶっていたものが失われていく喪失感に、ミカは涙が零れそうだった。

力が抜けた腕の中から、少年の頭がするりと抜け出す。

彼は唇で腹をなぞりながら秘裂を目指した。
やがてその唇が少女の花弁にキスをした時、少年の舌が目一杯突き出された。

「ひゃああっっ!!」


少女の体が大きく仰け反る。
ピンク色の舌は、そのまま膣内を舐め始めた。

「そんな!!だめっ!!きたな・・・ふあっ!!」


ミカの腰がのたうつように動き、上体がくねくねと動く。
少年の舌の動きが激しくなると、彼女の体もその分激しく揺れた。

カールはふと秘唇の上の突起に気付いた。

彼はそれに触れると、本能にまかせて色々と弄ってみた。

「はうぅっ!!!そこっ!!だめっ!!だめぇっ!!!」


目の奥に火花が散り、ミカの声が切羽つまったものに変わる。
彼はその突起が皮に覆われていることに気付き、そっと丁寧に剥いてやった。
露出した薄桃色の真珠に柔らかな唇が触れ、次の瞬間優しく吸い上げる。
同時に少年の指が膣を掻き回した。

「らめぇっ!!らめ・・・ふっ、ああああぁぁっっっ!!!!」


少女の体がガクガクと揺れ、花弁から大量の蜜液が噴き出す。
それを顔に受けながら、カールは股間が痺れるような感覚に襲われていた。
156 名前:マーブル 8/11[sage]投稿日:2007/07/20(金) 16:57:02 ID:7SHNsXbM
高揚した感覚が少しづつ落ち着いてくると、ミカの目に少年の顔が映った。
その顔を濡らしているのが自分の愛液だと気付いた時、彼女の全身を冷たい物が駆け抜けた。

「――ごめんっ!!ごめん!すぐ拭くから!えっと・・・」


いつかの夢が頭に甦る。
完全にパニックに至った彼女は、思わず少年の顔に吸い付いていた。
自分が汚した部分を、泣きながら舐め上げていく。

――と、カールの手がそっと少女の顔を捉えた。

彼はそのままミカに口付けた。
舌を入れ、愛液で汚れた少女の舌と絡める。
その舌が離れると、粘液の糸が細く垂れた。

「大丈夫だよ。好きだから、汚くないよ。」


少年の言葉に、ミカの目からは今までと別種の涙が流れた。
泣きながら何度も、何度もキスを交わす。
やがてその涙が少し落ち着いてきた頃、カールは少女の耳元で小さく囁いた。

「僕も、気持ち良くなっていい?」


ミカは頬を赤くして少年の顔を見る。
赤くなっているのはカールも同様だった。
微笑み合うと、ミカはカールの下半身に手を伸ばした。

まじまじと見ると、少年のペニスは実に大きかった。

華奢な体だから余計そう見えるのだろうが、それを差し引いても大きかった。
その大きさに恐怖を感じながらも、ミカはそっと顔を近づけた。

「私、きっとヘタだから・・・じゃなくて!・・・えーと、その・・・痛かったら言って・・・ね?」


そう言うと彼女は、目の前の肉茎に優しくキスをした。

たどたどしい手つきで根元を擦りながら、亀頭を、裏筋を舐めていく。

その間カールは顔を真っ赤にしながら声を殺していた。

「我慢しないで。気持ちいいって言ってくれた方が、嬉しいよ。」


少年の様子に気付き、ミカは優しく声をかける。
そのまま彼女は目一杯口を開き、歯を立てないよう慎重にペニスを口に含んだ。
157 名前:マーブル 9/11[sage]投稿日:2007/07/20(金) 16:57:44 ID:7SHNsXbM
「あっ!くっ!くぅっ・・・!」

両目をぎゅっと瞑り、カールが切ない声を上げる。

その顔を見ていると、少女はさっきまでとは違う興奮を感じた。
湧き上がってくる熱に浮かされるように、ミカの口に力がこもる。

「くっ、んっっ!!」


「ご、ゴメン!・・・痛くしちゃった?」

慌てて問いかける彼女に、少年は優しく、でも恥ずかしそうに応えた。


「ううん。・・・あんまり気持ちよかったから。」

カールの答えに安心して、少女はもう一度肉茎を頬張った。

彼がしてくれたように優しく、段々と強く吸っていく。
ぎこちない舌の動きが滑らかになっていくにつれて、茎の先端から透明なものが漏れ始めた。
ミカはそれを丁寧に舐め取ってやる。

「きもちぃ・・・きもち・・・っあ!!・・・だめ・・・これ以上は・・・」


何度も自らを吸われ、舐められ、カールが切ない声を上げる。
限界が近付きつつあることを察し、彼は腰を離そうとした。
だがミカの手は少年の腰をしっかりと掴み、決して放さなかった。
彼女はそれどころか、喉の奥まで使って少年の茎を刺激し始める。
狂おしいまでの愛しさは、少女に苦しみすら忘れさせていた。

「だめぇっ!!本当にっ!!もう・・・はあああぁぁっっ!!!!」


感極まった声を上げると、カールの陰茎が一瞬膨張した。
続いてその先端から大量の精が解き放たれる。
喉の奥に当たるその液体を、ミカは何とか飲み干していった。

少しの間、少年は呆然としていた。

膨張していたペニスが少しずつ小さくなっていく。
ふと我に返ると、カールは丁寧に茎を舐め続ける少女を見つめた。
少年が頭を撫でてやると、ミカは気持ち良さそうに彼の顔を見上げた。
視線が絡み合い、吸い込まれるようにキスを交わす。
まだ少女の口に残る自らの精を、少年は余すところなく舐め取っていった。
158 名前:マーブル 10/11[sage]投稿日:2007/07/20(金) 17:00:44 ID:7SHNsXbM
絡み合った舌が離れると、カールは苦笑しながら言った。

「・・・おいしくないね。」


「・・・うん。」

言いながら二人は笑い、抱きしめ合った。

互いの体が温かい。
その熱を感じるうちに、少年の肉茎はまた硬さを取り戻し始めた。
その昂ぶりがミカに触れると、彼女は恥じらいながらもそっと仰向けになり、体を開いた。

「お願い。・・・来て。」


カールは頷くと、彼女の脚の間に体を入れた。
大きく開いた花弁にペニスをあてがう。
侵入経路を見つけると、彼はゆっくりと自分自身を埋め込み始めた。

「あああっ・・・!ああ・・・っ!」


初めて迎え入れた男性器が、ミカの膣道を圧迫する。
彼女は少年の手を握り、必死に痛みに絶え続けた。

やがて二人の体が完全に結合する。


「・・・はぁ・・・はぁ・・・・・入ったよ。」

「・・・はぁ・・・・・うん。・・・カールを感じる・・・何だか、不思議だな・・・。」


荒い息のままで二人はキスをして、両手の掌を合わせた。
その手をぎゅっと握り合う。
それを合図に少年の腰がゆっくりと動き始めた。

「・・・あっ!・・・はぁ・・・くぅん・・・!」


肉と肉が擦れる痛みが、少しずつ媚刺激へと変わっていく。
少女は徐々に自ら腰を動かし始めていた。

「・・・はっ・・・っあ!・・・カール・・・カール・・・」


「ミカ・・・んっ!・・・んくっ!・・・」

互いの名を呼びながら、一つになって揺れる。

最愛の人と昇り詰めていく感覚に、ミカはそのまま溶けて消えてしまいそうだった。
159 名前:マーブル 11/11[sage]投稿日:2007/07/20(金) 17:01:26 ID:7SHNsXbM
少年の腰の動きが段々速くなっていく。
それに合わせて、ミカの腰もまたうねるように動き続けた。
快感のパルスがより速い周期で送り込まれ、二人を押し上げていく。

「はぁんっ!!カールっ!!私・・・また・・・!!」


「くぅっ!!僕も・・・もう・・・!!ミカ・・・ミカ・・・」

揺れる二人の子宮とペニスが、ふとした拍子にキスを交わした。

それが引き金となり、二人の性感が同時に限界を超える。

「カールッ!!!・・・はっ!!・・・あああああぁぁぁっっ!!!!」


「うあっ!!!ミカっ!!・・・あっ!!くああああぁぁっっ!!!!」

収縮した膣に締め付けられ、少年の茎が夥しい量の精を放つ。

熱い液体に子宮を激しく叩かれ、ミカは狂わんばかりの声を上げた。
二人の口が触れ合い、貪るように求め合う。
絡みつくようなその水音が止んだ時、ミカはカールを抱きしめたまま気を失っていた。

「・・・あれ・・・かー、る?・・・えっと・・・私・・・」


「気が付いた?」

腕の中で目覚めたミカに、少年は優しくキスしてやった。

徐々に少女の目の焦点が定まってくる。

「・・・そっか・・・私・・・」


さっきまでの事を思い出して、彼女は恥ずかしそうに少年の胸に顔を埋めた。

「わたしね・・・今日が、初めてだったんだよ。」


「うん。・・・僕もだよ。」

抱き合ったまま囁きを交わし、最愛の相手と結ばれた喜びを分かち合う。

そのままミカは少年を抱き締めていたが、その力は急に緩やかになった。
カールがそっと様子を伺うと、彼女は寝息を立てていた。

「おやすみなさい。」


そう言って少女の額にキスをすると、少年は彼女を抱いて眠りに付いた。

少年の腕の中で、ミカは夢を見た。

そこには白も黒も無かった。
街の中に自分がいて、カールがいる。
それだけの夢だった。
それだけだったが、少なくとも夢の中の二人は笑っていた。
二輪の花のように、笑っていた。
160 名前:103[sage]投稿日:2007/07/20(金) 17:02:11 ID:7SHNsXbM
途中で連投制限に引っかかって難儀しましたが、以上です。
実はこれが当方初めての純愛ものだったりします。
書いてみて気付いたけど、純愛ものって難しいですね(ノ∀`)
全般的に甘すぎかもですが、ご容赦くださいませ。

最後になりましたが、レスをくれた皆様サンクスです。


>>133
ヤバい飲み物勢揃いですねw
でも個人的にはドクターペッパーとか結構好きだったり・・・^^;

それではまたノシ

161 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/07/21(土) 00:17:57 ID:HvFiZseq
カール格好いいなぁw 
ただひたすらGJでは意味が無いので、少し気になった部分を。

ミカの一人称が私なのがちょっと。

これだとはんたの前でボクって言ってたのが作りキャラだったのか、
それともカールの前ではネコ被ってるのか。そういう風に捉えてしまったなぁ。
レイチェルの幸せを見て焦ってたのかな?
これだとカールがはんたの代わりって印象があって、
少しばかりミカの汚い部分が出てしまったかな?…と。

あと、このカールだったらもう少し力強さが欲しかったかも。

いや、このままでもいい男なんですが、完璧すぎてむしろ
優男ってイメージが残ってしまった感じなんですよ。
ミカ以外の傷ついた女に出逢ったら、同じようにしてしまいそうで。

妊娠したとか家庭を築いた等の後日談があればともかく、

互いに満たされたまま終わってしまったから、
なんとなくその後の破局を連想してしまって。

腐女子視点で申し訳ないです。ただ良く出来ていただけに、

気になる点が多く感じられたものですから。お世辞抜きにGJです。
162 名前:103[sage]投稿日:2007/07/21(土) 23:48:25 ID:3vpPZr9t
>>161
レスありがとうございます。
色々と考えさせられると共に参考になる内容でした。

>一人称が私

読み返してみるとその通りですね。
これは特定の意図があったわけではなく、純粋な私のミスです。
ただ、二次創作書く上で一人称を間違えるというのは深刻な失敗ですね・・・。

またその後段の指摘については、ひとえに私の力不足です。

次に純愛書く時まで、幾つか他の作品とか見ながら精進しようと思います。
今回は詳細なご指摘ありがとうございました。

今後の執筆ですが、訳あってしばらく来れなくなります。 >ALL

身辺が落ち着いてきたらまた投稿しようと思うので、その時は皆様宜しくお願いしますね。

それでは。

163 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/07/22(日) 23:54:24 ID:cIrFByYm
また来てくれ。頼む!
164 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/07/23(月) 02:07:11 ID:dO9NHr21
久々に普通のミカに出会えた気がする。GJ!
165 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/07/24(火) 00:24:27 ID:LkJRvKSq
>>162 純愛って難しいテーマですよね。
ドロドロのベタベタ(色んな意味で)にするよりずっと気合が要ります。
でも心情描写にさえ気を使えば、エロ他はどうとでもなるのが純愛モノであり、
逆に心情描写が出来ないと、どうにもならないのも純愛モノであるわけでw
難しくもあり、面白くもあります。復帰楽しみにしてます。

『はんたとミカの さよなら21世紀』


傾向:西村雅彦。カルト番組。今日の爆発。

ttp://www.07ch.net/up2/src/lena0766.lzh

166 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/07/24(火) 03:03:00 ID:NAHFY/+k
今度ははんたとアルファのラブエロを読んでみたいな、と言ってみる。
167 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/07/25(水) 01:31:08 ID:7SUVVaXB
>>165
あんたの場合は純愛だろうがコメディだろうが何だろうが
全てドロドロのベタベタにしちゃうでしょうが!
168 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/07/26(木) 01:16:25 ID:2A2jEJsK
>>165
次回で吹いたw
169 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/07/26(木) 01:45:58 ID:wofWL6k8
止めてアルファ爆破止めて
せめてユニットにしてあげて
だがGJ
170 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/07/26(木) 09:04:30 ID:6iSn/Pbh
元ネタ知らんのだが、実在の番組なんだよね?
いい番組なんだかひどい番組なんだかわからんなw
171 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/07/26(木) 18:29:07 ID:2A2jEJsK
>>170
ニコ動見れれば「さよなら20世紀」で検索してみるといいよ
ひどいというよりも痛い番組だってわかるよ
172 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/07/26(木) 22:41:50 ID:43wDSwK+
>>171 ちょwwwwwwwwww
本当にこんな番組だったのかwwwww
173 名前:MS大爆破十番勝負[sage]投稿日:2007/07/27(金) 01:59:24 ID:WvQlzc3B
廃ビル地帯大爆破⇒ただの映画ロケ

トリカミ鳥居大爆破⇒カエデ失神


慰霊碑大爆破⇒亡霊戦車大隊復活

ジャンク山大爆破⇒失業者多数


大陸横断鉄道大爆破⇒テロ映画

サーズデー大爆破⇒どうでもいいや


ジッグラト大爆破⇒ただの西部警察

アルファ大爆破⇒大顰蹙


ロジャー機大爆破⇒爺さん涙目

ティアマット大爆破⇒地球滅亡

174 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/08/01(水) 19:30:15 ID:wzoTMnJY
爆破age
175 名前:これを忘れるなよ[sage]投稿日:2007/08/01(水) 21:58:43 ID:QicrPj5U

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              `;;i|l|li||lll|||il;i:ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `,  ,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ
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176 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/04(土) 21:06:52 ID:8IyaGw4K
「ミカの夜話」

はんたとミカはローズの従兄弟にせがまれて、

童話を読んでやることになったのですが・・・

傾向:橋田寿賀子劇場

ttp://www.07ch.net/up2/src/lena0793.lzh

177 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/05(日) 00:41:57 ID:pYS8NBLW
きっつ〜ww
178 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/05(日) 08:49:19 ID:DG4i2P4w
猛獣処分を命令したのは陸軍じゃなくて東京都だけどね。
179 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/05(日) 09:11:51 ID:DG4i2P4w
移送しようとしたのは青森じゃなくて仙台の動物園ではないか。
青森に動物園は今も昔も無いよ。
180 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/05(日) 09:40:30 ID:lWlSd5bc
保管庫消えてねぇか?
オレだけ?
181 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/05(日) 18:32:38 ID:QFXQZjkI
俺の方でも見れない
182 名前:まとめサイトの中の人[sage]投稿日:2007/08/05(日) 22:34:38 ID:uT83RZ3g
すいません、ドメインの更新忘れてて新保管庫が見れない状況です
近日中に新保管庫を復旧させたいと思いますので今しばらくお待ちください
毎度毎度ご迷惑をおかけしますorz
183 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/06(月) 12:54:31 ID:s1BxXAGD
ボランティアでやってもらってるんだから、うちらも強いことは言えねえっすよ。
どーぞ、あわてずに、自分のペースでおやりになってくださいな。
184 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/06(月) 21:24:46 ID:nULysySp
>>178-179
NHKで10年程前に該当する裏話をやっていた。
童話には確かに「軍」と記述されているのだが、実際には行政からの命令とのこと。
但し、列車輸送の停止について行政は軍の指示ということを認めているそうで、
間接的にせよ、やはり軍による陰謀と圧力であったことは間違い無いのだそうだ。

またおしんに関してだが、姑は確かに悪役に見えがちであるが、単に苦労知らずの

我侭女に過ぎず、実際に嫌がらせを行っていたのは小姑である。
この小姑には子がおらず、その嫉妬からおしんの長男を私物化しようとし、
おしんはそれに耐え切れず、子を連れて失踪するという展開になった。
その後姑は小姑の横暴を知ることで悔い改め、やがておしんに和解を申し出ることになった。
185 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/07(火) 07:43:27 ID:BndXEJfG
>>184
ttp://www.geocities.co.jp/WallStreet/4759/zou2.html
ttp://www.geocities.co.jp/WallStreet/4759/zou1.html

そもそも「戦意高揚目的」というのに反論がある。

鉄道ダイヤに関しても戦時体制に移行してからは軍需最優先になっている。
また日本全体が戦時体制下であり、これだけが特別なわけじゃない。
何をもって軍による「圧力」、「陰謀」を指すのか分からないけど
これに「間接的」とまで付ければ何でも言えるだろう。
186 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/08(水) 00:42:23 ID:d7LRjpNf
>>184 おしん>小姑までは覚えて無かったYo! 記憶してた以上に辛い設定スね。
>>185 記事みました。ソースは98年ですか。自分はそれ以前にTVで知った口で、
再現映像には軍人さんがいたんですよ。それ捏造ですか…orz

情報感謝です。ご指摘された誤りに関して、この場でお詫び申し上げます。

ミカの夜話・おまけ

傾向:ミカの教育哲学

ttp://www.07ch.net/up2/src/lena0802.lzh


※これも諸説あるそうで…。小説の真偽までは分かりませぬ。
187 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/08(水) 01:32:34 ID:izWHBOGi
「ちいちゃんのかげぼうし」て…どんだけ物知りなんだあんたはっ
子供の頃は何とも思わなかったけど
タイトルで内容思い出した。
今になってじわじわ効いてくるとは…(つДT)
188 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/08(水) 04:57:51 ID:wKLX4qyJ
そういやサーガのモバイルってもう始動してるらしいね。
このスレでやってる人ってどれくらいいるのかな?(・w・

ちなみに私はauユーザーなのでやりたくてもできないorz・・・

189 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/08(水) 20:03:46 ID:zgmiMkRd
>>188
鯖の弱さやら、効果音が無いとか不満は有るが
シナリオとシステムは中々良いと思うよ

このスレ向きに愛人候補も複数居るしw

旧世界の少女、レジスタンスの少女、兄嫁、農村の姉弟
まだ増えるかも

モバイルスレ

http://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/appli/1183120618
190 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/08(水) 20:04:27 ID:lp0BegS5
怒り地蔵の人形劇映画は直視不可能。
191 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/09(木) 01:57:08 ID:5IqAZBI9
>>188
ttp://www.wikiroom.com/brew/index.php?cmd=read&page=RPG-%C9%F0%C1%F5%BE%A6%BF%CD&word=%C9%F0%C1%F5%BE%A6%BF%CD

au対応でメタルっぽい雰囲気だったのでDLしてみたけど酷いもんだった。
ま、狩人じゃなく商人のゲームだしな。

嗚呼、メタルの新作がやりてえ…

砂塵の鎖猛将伝でもパワーアップキットでもインターナショナルでもいいからさ。
無駄にお大尽したり強くもないクルマを強化してニヤニヤしたりしてえよ…
192 名前:188[sage]投稿日:2007/08/09(木) 01:57:46 ID:AAubsAd6
>>189
情報サンクス。
193 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/09(木) 19:54:23 ID:kTrkoB0W
ちいちゃんや蛍は知ってるけど怒り地蔵って何者?
194 名前:193[sage]投稿日:2007/08/09(木) 22:38:14 ID:kTrkoB0W
調べてみたけどシャレになんないっぽい。
怖い物見たさでリクエストしてみる。
195 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/10(金) 22:29:13 ID:9K//66al
知 り た い か ?

ミカの夜話FINAL


傾向:おこりじぞう

※小学生時代、同作の人形アニメを公民館や視聴覚室で半ば強制的に見させられたもんですが、

今は違うのかな? ミニチュアの街がバラバラに吹き飛んでいくシーンは、実写やCG以上に怖え。
作風は自動車免許更新で見させられる鬱ビデオと似てますな。衝撃度の高い内容に評価はしてますが、
トラウマの押し付けが児童の教材として相応しいのか… 個人的にはその辺に疑問を感じています。
あれはPTSDを応用した一種の洗脳だよね。

ttp://www.07ch.net/up2/src/lena0805.lzh

 

196 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/11(土) 01:36:40 ID:Mgl99QSg
ミカ、ますますいい女になっていくなw
萌えを通り越してどんどん遠くへ行ってしまうような
197 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/11(土) 02:08:22 ID:5ctuqLEe
>>195
俺も夏休みの登校日に見せられたよ、その人形アニメ。
お地蔵様の頭が崩れていくシーンと、爆風でボロボロになった人形が今でも・・・
198 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/11(土) 13:58:58 ID:KM1hxCga
見るだけでも嫌だったのに、感想文まで書かされるんだよなw
400字詰め原稿用紙3枚以上とか。
199 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/11(土) 16:30:26 ID:St1SuMlS
ふーん、おこり地蔵知らなかったよ。こういう話だったのか。
まあ、ちいちゃんのかげおくりも知らなかったのだが。
200 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/11(土) 23:21:20 ID:KM1hxCga
某所の氏の脳内キャスティングが恐ろしく微妙。
はんた:堀内賢雄って何だよwww
201 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/12(日) 00:49:55 ID:9BNIZiMV
月は出ているか?
202 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/12(日) 10:07:31 ID:KixEo96e
キリヤ:島田敏はかなり絶妙かと思ったがw
203 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/12(日) 23:55:07 ID:PIMYjnNI
シロッコ・・・
204 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/13(月) 19:48:51 ID:+DW8i8p2
>>201 >>203
例えがガンダムしかないのか?
205 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/14(火) 21:02:07 ID:u4t+ylTF
じゃあブロリーで。
206 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/16(木) 03:54:06 ID:uovhT6Q0
めたさが旅情編

傾向:はんたとミカの婚前旅行。庶民・小市民。なんか地味。

エロ直前(次回は完全エロ)ですが、萌え度は極度に低いです。

ttp://www.07ch.net/up2/src/lena0808.lzh

207 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/16(木) 11:15:25 ID:THICc0Si
上野は東京から4つ目だよ、旦那w
208 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/16(木) 21:39:34 ID:Xfb9/VjH
ええい、俺の息子の高ぶりをどうしてくれる
209 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/17(金) 22:10:40 ID:WXmRZ3lG
>>207 神田、秋葉原、おかち…
あ! すまん! 御徒町!!

>>208 ちょっと待ってね♪

マニアックミカさん・エボリューションズ

「RPG懐古録・データイースト編」

傾向:データイースト(DECO)

あの頃のDECOのRPGは輝いてました…。

ttp://www.07ch.net/up2/src/lena0820.lzh

210 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/18(土) 00:16:35 ID:3b5mPNY8
ヘラ3・4のシナリオライターなんか
マジで■に引き抜かれたしなw
211 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/18(土) 21:16:28 ID:H7yEiV/P
初代ヘラクレスのカオスっぷりにワロタw↓
ttp://fcs.main.jp/hercules/index.html

流石は俺達のメタルを産んだデコ。

212 名前:名無しさん@ピンキー[うろつき名無し]投稿日:2007/08/20(月) 00:29:41 ID:lcF/by2d
流れ壊してスマン

最近ふと思い付いてしまったネタというか瞬間芸(滑り確定)


注意:〇はバキューンもしくはガキューンで読んでください。−はピーで……

アリス・ワンにて


イースト・ゼロでアリス・ワンの酒場に面白い二人がいる。という情報をつかんだはんたとキリヤは、アリス・ワンの装備を手に入れるついでに噂の二人がいる酒場にやってきた。
中に入ると、真っ先に大声が上がる
「そもそも、剣と銃とどちらが強いかなんて議論する必要はないんだ!!」
金髪のテンガロンハットを被った女が声を荒げながら言う
「おや、その話題を降って来たのはそちらではなかったか?」
妙にアラビアンな出で立ちをした男が見事に切り返す
成る程、どうやらこの二人が噂の二人らしい。まだ、銃が強いだの弾など当たらなければ問題ないなどと言い合っている。その時だ、……目線が合った。同時に駆け巡る嫌な予感
「おい、そこのあんた。あんたハンターだろ?ソルジャーの武器といったらやっぱり銃だよな!!」
うっ……、と心の中で思っていると追い討ちをかけるかの如く
「いや、ハンター少年。剣こそがソルジャーの本質であろう?」
正直、こういう二択を迫られると僕はかなり迷う質だ。仕方がないので、後ろで何故か神妙な表情をしているキリヤに話しを振った
「なあ、キリヤは剣と銃どっちだと思う?」
「……え?」
………困ったことに話しを聞いてなかったようだ
「…だから!剣………」
「なにぃ、お前…!剣といえば〇ラ〇ドだろ!!」
……何を言ってるんだ?
「………誰?〇ラウ〇って」
「お前…!クラ〇〇を知らないのか!?……いいか、ク〇ウ〇っていうのはなス−エ−の稼ぎ頭………」
「「「待った待った待ったぁーーー!!!!」」」
「キリヤ、お前の言いたいことは大体分かった。頼むから続きは家に帰ってから、ミカを相手に言ってくれ!」
「あぁ?いいじゃねーか別に、あと銃と言えば…〇〇ンセン〇だな。隠しキャラなのが難点だが後々主役をやってるし。たかが〇ィン〇ントされどヴィ〇〇ントだ…」
「待てオイコラ、人の話聞いてんのか。頼むからそれ以上時空の歪むような発言は止めろ」
やっと話しが通じたのかハッとした表情をするキリヤ……。ぎりぎりセーフだキリヤあと少し遅かったら 退 場 してもらうところだったぞ(この世から)
「…チッ……俺としたことが」
やっと気付いたか、でもあんたはパーティーから外すの決定な
「…そうだ……ソルジャーだったんだ…にもかかわらず俺は……」
なんかぶつくさ言ってるが無視
「……《あの人》のことを忘れるなんて……」
ん?《あの人》?まさか……
「まさか…神−の英雄セ〇〇ロスを忘れてたなんて…愚かなことを…」
お前の発言内容な方がよっぽど愚かなんだが
「そうだぜ、ソルジャーと言ったら〇フィロ〇だ!セフィ〇〇!あの人なしではソルジャーは語れない…!」
「シャーリィ、ラシード…悪いが…」
「「ああ」」
二人が心得たとばかりにキリヤを外へと連れていく。ついでになんで二人の名前を知ってるのかもスルー
「−羅バンザーイ!!F−7は永遠に不滅だーー!!!はっーーはっはっはっ!」
キリヤが痛い顔をしながら外へと連行されていく
少しして銃声と何かを切り裂く音が止んで二人が帰って来た
「………行こう」
こうして一人のメカニックをこの世から抹消して新たに二人のソルジャーを仲間にし、はんたの旅は続く………

FF7も大好きですが何か


あと………
後悔はしているだが反省はしていない

213 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/20(月) 17:03:13 ID:7P9/7FPA
ザッ○スの事も忘れないであげてください。
214 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/21(火) 03:30:41 ID:WymwhguL
保管庫更新しないな…
管理人さん多忙なのか?
215 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/23(木) 11:39:43 ID:+eOsq3w/
某イベントでマニアックミカの人に会えました。
マニアックミカを地で行く方・・・とだけ申し上げておきますw

 

216 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/23(木) 11:58:54 ID:CgyBN6An
『さぁ、盛り上がって参りましたメタルSAGAも遂に最終戦。
 鋼鉄の軍馬を駆る男達のレースも遂にラストラン!』
『現在トップはチームベルディアのカール・リヒタ…むにゃむにゃ…ベルディア!
 愛機La fete des fleursを駆り先頭を一人旅しております』

「取るぞセバスチャン!ベルディアの名誉のために!」

『坊っちゃま、ご武運を』

『続く二番手はTAMIOの若武者ニューフォークのキリヤ。

 大和魂でベルディア独裁政権に終止符を打つのか』

『いい事ねキリヤちゃ…君。何としてもトップにおいつくのね』

「美人オーナーじゃないと気合入んねえなぁ…」

『3番手は同じくTAMIOの暴れ馬、ブ…ック=フォレスト…って誰?車種はマウスです』

『ブしかあってないというオチですかねぇ』
『賞金稼ぎというより賞金首ですが、健闘しております』
「やかましぃわっ!」

『以下ラシード、ファング等々強豪がシノギを削っていますが

 注目はジャンクヤードのはんた選手、今回は旧式のデマーグでの参戦で
 予選15位と苦しい展開ですが、ここまで無補給での強行軍で着々と順位を上げてきているッ
 はんたは首位カールと僅か2ポイント差、ここ最終戦で奇跡の優勝は為るのかッ!』

「ここが正念場だアルファ、一気に蹴散らすぞ!」

『了解』
「メタルチャージ!」
『メタルブレード展開、エンジン臨界点までカウントダウン』
「いっけーーーーっ!」

『デマーグ加速!前を行く車輌を次々と轢き潰していきます!』

『超過酷なレース展開ですね』
『おおっと、ここでTAMIOのキリヤがピットインですね』

「キリヤさん、お疲れ様です、給油を」

「すまねぇ、このまま行く」
「何を言ってるのね、キリヤちゃん」
「キリヤさん?!」
「はんたが来るんだ!」

『坊っちゃま』

「ティータイムは無しだセバスチャン
 …今日こそはんたさんと勝負をつける!」

ファング「…来たか」

ラシード「ふん、はんため」

『先行車輌、次々とピットインを省略――!何が起こっているのか?!』


レオン「フン、どいつもこいつも馬鹿ばっかりだ!」
シャーリー「チチチ、そう言うユーも素直じゃないネーッ!」
「工エエェェ(´д`)ェェエエ工」
217 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/23(木) 11:59:33 ID:CgyBN6An
************************************************************************

『レースも終盤、ここで満身創痍のデマーグが遂にピットイン!』


「よぉし、良くやったはんた」
「マッキンリーさん」
「ミカ、急いでアルファを零式に積み換えるぞ!」
「はーい」
「はんたは今の内に休め。優勝を頼むぞ!」
「任せてください!」
「ガコーン!アルファを零式に積んだアルよ!」
「「早ぇよ!」」

「はんた…!」

「レイチェル・・・?んっ・・・」

チュッ…


「必ず勝ってね…はんたは奇跡を起こしたんだから」
「今までのは奇跡なんかじゃないさ」
「え?」

「奇跡は、これからだ!」


「マスター」
「アルファ、チャンピオンを取りに行くぞ!」
「その言葉を待っていました」

新世紀GPX メタル SAGA


      第36話
  「栄光のウィナーズ」

 

218 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/23(木) 18:14:18 ID:PMAGmAei
シャーリーがグーデリアンかよw テラ島田敏www
219 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/24(金) 00:47:47 ID:M1x8hlWS
>>217
サイバー、良かったですねぇ。
好きでは、あるんですけど…

マニアックミカさん・エボリューションズ

「サイバーフォーミュラ11・ネタ明し編」

傾向:やっぱ姿勢に問題アリでしょう。

ttp://www.07ch.net/up2/src/lena0838.lzh

220 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/24(金) 01:34:55 ID:gmaVaN/B
もう一方の方を知ってたために途中でん?と思ったらまさかビンゴとは…
221 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/24(金) 09:08:54 ID:QYmHTjza
サイバーの方は知ってたけど
ん?と思うほどシンクロ率高いのか…
222 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/24(金) 21:51:15 ID:MwYrF1y9
>>200 そのはんただと堀内賢雄よりも堀秀行の方が合っていそう。
223 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/24(金) 22:32:35 ID:iLCEICRw
>>221
二段落目に入ったあたりでん?と思い始める程度には
そしてプ○○○○○郎の方が気になる
224 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/25(土) 21:10:43 ID:USzAqz6w
メタルサーガがコリア産音ゲーに
ttp://jp.youtube.com/watch?v=sIUiXdz42Fw&mode=related&search=

…これ最後の曲メタルじゃないよな?

225 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/26(日) 00:13:30 ID:gLkfc1df
ただの埼玉最終兵器じゃないか。
226 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/26(日) 15:18:24 ID:QidTDI9z
>>223
プラ3のアニメ・・・
キャラデザがいのまたむつみ、謎の死を遂げた研究者の父、
年上のおせっかいヒロイン、若干の自我を持つAI、
ホビーを軍事転用しようと、主人公を付け狙う悪の組織、
色々と似通っているっつーかなんつーか。
227 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/27(月) 00:49:20 ID:2CcnuoB7
ガン種以前に
すでに負債を疑問視してたとは流石だぜw
228 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/27(月) 02:25:21 ID:o8c90O4d
それでも!
それでも、私は電童が好きなんだぁ〜〜〜〜!!(泣きダッシュ)
229 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/29(水) 23:12:25 ID:TXtJNf2j
公立・めたさが中学校 晩夏の悪夢編

傾向:ひぐらしのなく頃のリアルの恐怖!!


18歳未満でここを覗いてる、イケナイ中高生諸君。
せいぜい頑張ってくれたまえよ、フフフ…。

ttp://www.07ch.net/up2/src/lena0853.lzh

230 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/30(木) 00:24:54 ID:21jKng+L
頑張れ、はんた
提出期限がバラバラならまだギリギリ間に合うはずだ
231 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/08/30(木) 00:34:08 ID:Z+CtTxjc
説教より部活欠席の方が遥かに恐ろしいな
232 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/09/01(土) 18:23:16 ID:SUKGbQXv
>>209
試しにヘラクレス3をやり始めてみたけど並以下の水準じゃん
システムは糞だし、ストーリーも何が何だかわからない
233 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/09/01(土) 21:55:27 ID:/VAQU4JM
>>232 スレ違いになるがツッコんどく。
緑の巨人が出てくるまで進めろ。そこから先は神展開のオンパレード。
ヘラ3の良さが分かるのはゲーム終盤になってからだ。
234 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/09/02(日) 11:34:06 ID:QhDa/j5T
>>232
ttp://www8.atwiki.jp/storyteller/pages/537.html
235 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/09/04(火) 22:38:38 ID:WulErzIV
ヘラ3はエンディングでドラム缶押しさせられるぜ。
数千年もな。
236 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/09/10(月) 02:28:52 ID:z4A97jLz
砲手
237 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/09/15(土) 23:17:42 ID:LtgF4hqB
不気味な静けさage
238 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/09/21(金) 19:39:25 ID://J5jb/W
砲手
239 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/09/27(木) 18:14:23 ID:HecYTG0u
ぶっ
240 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/09/28(金) 00:20:00 ID:qkGRFBEs
最近誰も書かないのでちょっと書いてみる ※注意※この話には妄想、幻想、勘違いが多くあると思われます、肩の力を抜いてお読みください
                      ちなみにエロは無いと思います、ごめんなさい

タイトル『メタルサーガMAX』


プロローグ

ジャンクヤードに一人の女の子が家族と一緒に住んでいた

彼女の名はエミリ
父キョウジ、母ニーナ、兄はんた
家は修理屋を経営しており、また父は優秀なハンターでもあり、このご時世ではかなり恵まれた環境であろう
そして数ヶ月前に兄であるはんたが、父と同じハンターとしてジャンクヤードを旅立っていった。
旅立ったはんたは、順調にハンターとしての家業を続けていて、たまに家に帰っては自分の武勇伝をニーナとエミリに熱く語っていた。
そんな兄をエミリは羨ましく思っていた。
小さい頃から、父キョウジから聞かされた武勇伝を、兄であるはんたが体験しているからだ。
そして、はんたがハンターになった頃からエミリの中である思いが大きくなっていた。

『私もハンターになりたい』


もちろん現実になれるとは思ってはいないが、それでもいつかはと、自分のハンター姿を想像し物思いに耽るのであった。
その思いは日に日に増していた。
そんなある日、自宅の修理工場に一台のモスキートが送られてきた
差出人は、はんたであった
旅先で新しい戦車が手に入ったので、駐車場において置いて欲しいと、張り紙と共に
それを見たエミリの中で溜め込んでいた思いが爆発した。
(この戦車が欲しい、この戦車があれば私もハンターになれる!)
エミリはすぐにニーナに頼み、兄はんたからこの戦車を貰えないかメールを送ってもらった。
帰ってきたメールには『大事に乗ってくれよ』と書かれていた。
大喜びのエミリだったが、現実はそう甘くなかった。
モスキートのエンジンが壊れていたのだ。
積み替えられるエンジンも無く、実の息子からも修理代を取る母ニーナにも頼むことが出来ず、エミリはエンジンを自分で治すしか方法が無かったのである
この事を知っていての兄はんたと母ニーナのエミリへの戦車提供だったのだ。
はんたは妹を心配して、ニーナはエミリのメカニックとしての修行として
こうしてエミリがモスキートのエンジンをニーナの指導の下、直すのに半年はかかるのであった。

つづく

241 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/09/28(金) 00:47:44 ID:5BUnoQE9
>240
久々になんか来た。続きを待ってます。
242 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/09/28(金) 04:50:28 ID:tj0/fbIC
始まりの予感…
243 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/09/28(金) 21:36:38 ID:qkGRFBEs
メタルサーガMAX

第1話「手渡された運命」



夕暮れの荒野を、一台の主砲の着いていない、ピンク色のモスキートが颯爽と走り抜ける。
操縦席に座って運転をしているのはエミリだった。
はんたから、エンジンの壊れたモスキートがエミリの元に着てから既に1年が経過していた。
母ニーナの指導の下、半年かけてエンジンを直したエミリは、その日から暇さえあればモスキートを運転していた。
才能なのか、それとも父親の遺伝子なのか、エミリの運転技術は、はんたやキョウジ程では無いにしろ旨かった。
エミリは、今日ニューフォークへニーナのお使いで、タミオに『ハツモーダX』を届けに行った、そして今、帰路に着く為に戦車を走らせる
(タミオおじちゃん、嬉しがってたな〜、夕飯までご馳走になっちゃったし)
先ほどまでの楽しい食事会を思い出し、エミリはクスッっと笑う
(でもちょっと遅くなっちゃったな〜、もうじき日が落ちちゃうよ)
『今日は遅いから泊まっていくのね〜』と言うタミオに『お母さんが心配するし、戦車だから大丈夫ですよ』と言った事をちょっと後悔していた。
ニューフォークを出て橋を渡る頃には、日が落ち辺りが暗くなる。
いくら戦車に乗っているとはいえ夜の荒野を走るのは怖い。
橋を越え、山を迂回し始めた時、エミリの見ていた前面のスクリーンのレーダーに反応があった。
(まさか、モンスター!?)
ジャンクヤードからニューフォーク一帯の凶悪な賞金首は、既にエミリの兄はんたに倒されているとはいえ、雑魚モンスターは徘徊している。
エミリもこの半年の間に何回かモンスターに出会った事がある
このモスキートには主砲こそ付いていなかったが、護身用に9mmバルカンが備え付けられており、それで撃退したのだ。
エミリは反応のあった付近をズームアップした。
ちなみに暗視装置が付いているので画面の視界は昼のように明るくなっている。
何かがモゾモゾと動いていた。
一瞬アイアンスラッグかとも思ったが、すぐにそれが違うと分った。
それは緑色のコートを着た男性だった。
244 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/09/28(金) 22:19:01 ID:qkGRFBEs

エミリは戦車を倒れていた男性の横止めると、外部ライトを照らし、ハッチを開け外に飛び出した。
「大丈夫ですか!」
すぐさま倒れたていた男性の下に駆け寄るエミリ
「うぅ・・」
助け起すと男性の腹部から大量の血がシャツをドス黒く染め上げていた
「大変、怪我してる」
エミリはすぐにハッチの中に飛び込み、操縦席の後ろに備え付けられていた救急セットの中から回復ドリンクを取り出す
回復ドリンクを持って男性の下に行くと、男性の口の中にドリンクを流しこませる。
「ゴフッ、ゲフッ、はぁ、はぁ・・」
「しっかりしてください、肩を貸します」
エミリは男性に肩を貸すとゆっくりと広いとは言えない戦車の中に誘導する
男性を操縦席の後ろに乗せるとエミリはこの後どうするか考えた。
(どうしよう、ニューフォークに戻る? それともジャンクヤードまで?)
どちらにしようか迷ったが、ジャンクヤードに行く事にした
母ニーナもいるし、医師?のDrミンチさんもいるからだ。
エミリはアクセルを踏み込む
エンジンの音が唸りを上げエミリの体が加速のGを受ける
全速力で荒野を駆け抜けるモスキート
しばらく走ると、後ろにいた男性が声を上げた
「ハァ、ハァ、ハァ、こ、ここは…?ハァ、ハァ」
この時エミリには昔、父親のキョウジから教わった事を思い出した。

『けが人は、励まし続けて、安心させろ』


「大丈夫だよ、おじさん、ここは私の戦車の中だから、ちょっと狭いけど」
「ど、どこに、向かって、ハァ、ハァ、いるんだぃ?」
「ジャンクヤードだよ」
「ハァ、ハァ、ハァ、ウグッ、ハァ、ハァ、き、君はハンターなのかい?」

『違う』


反射的にそう答えそうになったが、この人を安心させようと
「うん、私はモンスターハンターだよ」
エミリは嘘をついた
245 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/09/28(金) 22:38:15 ID:qkGRFBEs

男性はその言葉を聞くと、緑色のコートをモゾモゾとさせ
「た、ハァ、ハァ、頼みが、ハァ、ハァ、ある、こ、これ、を」
そう言うと、緑色のコートの中から何かを取り出し、エミリに見せる
男性の手の平には、銀色に輝く球体が乗せられていた
「こ、れ、を、リオ、ラ、ドの、イング、リッド、に…ゴフッ、ゴフッ」
「おじさん! おじさん!」
「タ、ノ、ム」
「うん、わかったよ、これをリオラドのイングリッドさんに渡せばいいんだね」
エミリは男性の手と銀色の球体を包み込むようにしながら言った。
男性はコクリとうなずくと、安心したように目を閉じた。
「おじさん? おじさん! おじさーーーーーーーーーーーーーーーん!!」
狭い車内にエミリの叫びがこだました。
モスキートのスクリーンにはジャンクヤードの明かりが照らし出されていた

第1話「手渡された運命」終わり

246 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/09/28(金) 23:09:32 ID:cUeK2aLM
リオラドってMM1のスタート地点だったよな。
あそこって東京タワーや都庁があったから東京なわけだが、
サーガの舞台は琵琶湖そっくりの湖があるから滋賀県と思われる。
……そうなるとジャンクヤードからリオラドって、結構な距離あるよな。ワールドマップ何枚分だ?
247 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/09/29(土) 01:17:17 ID:38gp1EN7
1が東京周辺、2が河口湖… 甲府周辺、
そしてサーガが琵琶湖… 滋賀方面。

サーガ2でもきっと湖はあるだろうから、

おそらく宍道湖… 中国・山陰地方がメインフィールドになるのではないだろうか。
ラスボスは中国地方の山奥。真庭市(八ツ墓村)近辺になると勝手に予測w
248 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/09/29(土) 19:01:14 ID:dF62QdY6
決戦の地は、富士の麓の自衛隊演習場と勝手に予想。
249 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/09/29(土) 19:04:46 ID:XrtADuUP
舞台が中国・四国地方で、湖の代わりに瀬戸内海があるっつーパターンも有りだと思うんだ
250 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/09/29(土) 20:38:18 ID:3d402zaX
>246
日本の県別という形ならワールドマップ5つくらいかな?
距離とかあまり気にせず考えて書いちゃったよw
251 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/09/29(土) 21:33:28 ID:3d402zaX
メタルサーガMAX

第2話「エミリの決断」



エミリが怪我をした男性を発見したその夜。
彼女の駆るモスキートは全速力でジャンクヤードの自宅のある修理工場に飛び込んだ。
その様子に何事かと飛び出してきたニーナだったが、エミリが怪我人がいる事を告げると、すぐに行動に出た。
満タンサービス、トランクルームの従業員にすばやく指示を出し戦車から怪我をした男性を降ろす。
更に騒ぎを聞いて駆けつけた改造屋、レンタルタンク、洗車屋の従業員にも指示を出し、Drミンチに急患が行くと使いを出させた。
エミリはその様子をただジッっと見つけることしか出来なかった。
男性はエミリの家の裏にある教会に住んでいるDrミンチの診療所?に担ぎ込まれたが、手術と電撃の甲斐なく、男性は二度と目覚めることは無かった。
それが2日前のことである
この世界は死と隣り合わせである
エミリもそのことは知っていたが、それでも人の死とゆうものは見ていて辛かった。
しかしいつまでも落ち込んでいられないと、母ニーナの手伝いをしようと工具を入れているサイドパックを身に着けようとしたその時、中から銀色の球体が転げ落ちた。
それは、あの怪我をした男性から手渡された球体。
エミリはニーナに男性から手渡された事を話、銀の球体が何なのか聞いてみたが、ニーナにもそれが何なのかわからないと言う
そこで科学者?であるDrミンチに話を聞きに行ったが、『専門外なのでわからん』と答えられた
ただ収穫はあった
まず男性が持っていたBSコントローラーをDrミンチから譲り受けた、ただ男性が自分で消したのかメモリーには何も入っていなかった
それともう一つ、リオラドと言う街の事をDrミンチが知っていた事だった
昔住んでいたらしかったが、その地域が平和になり研究材料が手に入りづらくなった為にと言う事らしかった
エミリはDrミンチにBSコントローラーにリオラドまでの地図を入れてもらい、教会を後にした
この時、エミリの中で燻ぶっていたある思いに小さな火が灯っていた
そして今、エミリは名前の彫られていない、墓の前に立っていた
その墓の下には、あの時の男性が埋まっている
男性はハンターかソルジャーのようであったが、身元を示すものが無く、また名もわからなかったので、墓には何も彫られていない
(おじさん、あの時は嘘をついて、ごめんなさい)
エミリの手には銀色の球体とBSコントローラーが強く握り締められていた
(でも、でもね、おじさんとの約束、エミリ守るから)
銀色の球体、BSコントローラー、これはキッカケに過ぎない
後はエミリ自身が、一歩を踏み出すかどうかだけだった。
252 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/09/29(土) 22:22:53 ID:3d402zaX

その日の夜、エミリは一階に止めてあるモスキートの前にジッっと立っていた
「エミリ、そろそろ寝なさい」
二階からニーナが降りてくる
「お母さん、あのね、話があるの」
エミリは振り向き、真剣な眼差しでニーナを見据える
その真剣な眼差しに、ニーナも何かを感じ取ったのか、真剣な顔つきになる
「エミリ、話って何?」
ニーナの真剣な顔つきにエミリの緊張しながら言葉を吐き出す
「あのね、お母さん、わたし」
エミリはそう言うと銀色の球体を取り出し
「わたし、コレを届ける旅に出る!」
エミリは精一杯の勇気を出してニーナにそう告げた
「エミリ、あなた自分が何を言っているのか、わかっているの」
「…わかってる」
「旅に出ると言うことは、この町を離れると言うことよ、それが何を意味しているか本当にわかっているの」
ニーナの真剣な言葉にエミリは頷き、そして勇気をもって答える
『わたしは、わたしは、モンスターハンターになる!!!』
(言った、わたしお母さんに、言っちゃった)
それを聞いたニーナはユックリとエミリに近づく
ぶたれる
そう思いエミリは目をつぶり、身を強張らせた
しかし、エミリの予想に反し、ニーナはエミリを優しく抱いた
(え?)
「なんとなく、そんな気がしていたよ」
「怒らないの?」
「あなたがあの戦車を欲しいと言った、その日から、いつかエミリもハンターになりたいって言うんじゃないかと思ってた」
(お母さんは気が付いてたんだ)
「それに、ずいぶんと悩んだ末の決断でしょう、だからお母さんは、もう反対しない」
「お母さん」
エミリの瞳に涙が溜まる
「あなたも、はんたと同じで自分の生きる道を自分で選んだのだから、最後までやり通すのよ、いいわね?」
「うん、わたしやり通すよ」
エミリは服の袖で涙を拭った
「さぁ、今日はもう寝なさい、戦車の整備をしておいてあげるわ、明日の朝、ハンターオフィス行けばいいわ」
「うん」
ニーナに促されて2階に上がるエミリは階段の途中で振り返り
「お母さん」
「なに?」
「・・・ありがとう」
エミリの言葉が広い工場の中に響いた
253 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/09/29(土) 23:30:31 ID:3d402zaX

翌朝、エミリはさっそく家の斜め向かいにある、ハンターオフィスに向かった
ハンターオフィスには、兄のはんたがモンスターハンターの登録をする時に一緒についていった事があった
中に入り、カウンターにいるお姉さんに、声をかける
「こちらはハンターオフィスです、どんなご用件ですか?」
エミリがモンスターハンターへの手続きを申しだすと、驚いた様子だったがすぐに書類を手渡された
その書類に、エミリの名前、住所、生年月日を記入し、その後、顔写真と指紋を取る
そしてメモリーセンターにエミリのデータを入力
「ポンッ、ポンッ、ポンッ……っと、エミリさんのデータ入力が完了しました」
そして一枚のカードが発行された
「こちらがハンターカードになります、使い方に関してはこちらの初心者マニュアルをお読みください、なお紛失、盗難の際には最寄のハンターオフィスに直ちに申し上げてください」
お姉さんはそう言うとハンターカードと薄い本をエミリに手渡す
この瞬間、エミリは正真正銘、本物のモンスターハンターになった

ハンターとなったエミリはすぐさま家に帰る

「お母さん、登録終わったよ、わたしモンスターハンターになったよ」
「お帰りエミリ、こっちも終わってるわよ」
ニーナそう言うとモスキートを指差す
「うわぁ」
エミリは歓喜の声を上げた
そこには45mm砲の付いたモスキートがそこにあった
もちろん砲身も車体と同じピンク色に塗りなおされていた
元々付いていた物だったが、半年前にエンジンを直した際、危ないからと、取り外していた物だ
「本当なら205mmキャノンや20mmバルカンみたいな物を、可愛い娘の安全の為に持たせてあげたかっただけどね」
凄い事を言っているがそれだけ娘が心配なのだろう
「それと」
ニーナはそう言うとエミリに『ベレッタ』と『電気銃』を手渡した
「これって」
エミリも銃の使い方は教わっていたが、自分では持っていなかった
人を傷つける道具だから
「あなたの身を守る、道具よ、いざと言う時は、躊躇せず使いなさい」
エミリは一瞬、答えに詰まったが
「うん」
ニーナを安心させる為に頷いた
「よし、後はこれよ」
そう言って一着のピンク色のチョッキとタンクメットを取り出した
「防弾チョッキとキョウジとはんたが使ってるのと同じメットよ、着けていきなさい」
嬉しかった、こんなにまで自分の事を心配してくれる母ニーナに、エミリはニーナに抱き泣いた
「お母さん、わたし、絶対帰ってくるから、ちゃんと家に帰ってくるから」
「エミリ、もしハンターを続けることに疲れたらいつでも帰ってらっしゃい、ここはあなたの家なんだから、ね」
ニーナはエミリの頭を優しく撫でながら、優しく耳元でつぶやいた

ひとしきりニーナの胸中で泣いたエミリは着替えを済ませ、モスキートに乗り込むと

「お母さん、行って来ます」
「行ってらっしゃい、エミリ気をつけてね」
エミリはニーナが見えなくなるまで手を振り続け、ニーナもエミリが見えなくなるまで手を振り続けた

第2話「エミリの決断」終わり

254 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/09/29(土) 23:43:42 ID:3d402zaX
最近、誰も書かなくなってしまっていたんで、初心者ながらメタルマックス&サーガのファンとして考えていた話を2話ほど書いてみたのですが、皆様どうでしょうか?
面白いでしょうか? つまらないでしょうか?
一応この後、もう2話ほどは既に話を作っているのですが、なにぶん小説を書くのは初めてなので、皆様の感想を聞けたら良いなと思っています
255 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/09/29(土) 23:44:52 ID:25b1aaGW
GJ!
鋼の季節かぁ、ここではネタになりにくかったから、新鮮です
256 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/09/30(日) 02:02:03 ID:UJWY/x8u
この後はオリジナル展開?
エミリらしく、ライトな「ハートフル道中記」を期待してます
257 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/09/30(日) 07:00:53 ID:mb3GxkJm
こんなにいい子が主人公だと、エロシーン突入場面が陵辱になったら心が痛むなぁ。
その時には、是非ハートフルな雰囲気でエロに入ってもらいたいです。
258 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/09/30(日) 10:09:52 ID:fF9uBy0b
個人的には読みにくさとかは特に感じませんでした
続き期待してます
259 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/09/30(日) 15:56:51 ID:jqbqiOpm
期待するほかあるまい。
260 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/09/30(日) 16:47:37 ID:kMAzgi6p
MAXは読んでて安心出来る作風キボン
読んでて不安になるNEXTと良い意味での対比が楽しみw
261 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/10/01(月) 09:40:13 ID:mXz0E42a
こんな、初心者の小説に期待してくれるなんて、嬉しいです
続きが読みたいと言う人がいる限り、最後まで書こうと思っています

256>

はい、その通り、この後はオリジナル展開にオリキャラを公式の設定を織り交ぜながら書く予定です

257>

エロシーンは余り期待しないでください(と言うか無いかも
基本的に正統派のストーリーになります
262 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/10/01(月) 10:31:46 ID:mXz0E42a
メタルサーガMAX

第3話「対決、賞金首」



エミリがハンターとなり、ジャンクヤードを旅立ってから、既に一週間が過ぎようとしていた。
旅は思いのほか順調で、途中バルカンチュラやビームハチドリに襲われたが、無事撃退もした
そして今、エミリは名もない町で砂漠越えの準備をしていた
モスキートを満タンサービスに預けると、道具屋に向かい、消費した食料を買うと戦車に積み込む
そして空のポリ缶を持って、飲料水を買うため酒場に向かった

カラン、カラ〜ン

エミリは、鐘の音を響かせ酒場のドアを開け中に入る
中には、ちょっとお腹の出たマスターと、三人組の若者と一人の若者が客として食事をしていた
「いらっしゃい、お譲ちゃん」
にっこりと微笑むマスター
「すみません、このポリ缶に飲料水をください」
「はい、はい、ちょっと待っててね」
エミリがポリ缶を置くと、マスターはそれを持ってカウンターの奥に入っていく
その時、食事をしていた三人の若者がエミリに近寄ってくる
「よ〜、お譲ちゃ〜ん、一人〜」
三人の若者の一人がエミリに声をかけてきた
三人組みはそれぞれ黒い革ジャンに、肩にはトゲ付きショルダーを着け
三人とも赤、青、黄というモヒカンといかにもチンピラといったいでたちをしていた
「は、はい、一人です」
怖かったがエミリは正直に答える
「よかったら、俺達と遊ばな〜い」
「俺達、今ひましてんだよね〜」
エミリは3人組に取り囲まれてしまった
「いえ、わたし用事がありますから」
エミリが断ろうとするが
「いいじゃん、いいじゃん、用事なんてさ〜」
そう言うと3人組の赤いモヒカン男がエミリの後ろに回りこむと、ピンク色のチョッキの上から胸を弄る
「きゃっ」
思わず悲鳴を上げるエミリ
「小っちゃくって可愛いね〜」
赤モヒカンは、胸を触りながら、太ももを撫で回す
残りの青、黄色モヒカンの若者達はその様子をニタニタしながら眺める
胸を触られながらエミリは、母ニーナの言葉を思い出した
『いざと言う時は躊躇するな』
「いや!」
エミリは叫び、赤モヒカンの手を払うと
「やめて、ください!」
ドスッ!
振り向きざま、赤モヒカンの股間を蹴り上げた
「ふぐぅ」
赤モヒカンは曇った声を出すと、股間を押さえながらその場に倒れる
「アニキ!」
「このガキー!」
青モヒカンが右手を振り上げる
エミリは目をつぶり、身を強張らせる
しかし
「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
青モヒカンの悲鳴が上がった
エミリが目をあけると、酒場の奥にいたもう一人の若者が、青モヒカンの腕を捻り上げていた
263 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/10/01(月) 11:22:43 ID:mXz0E42a

若者は青モヒカンの腕を後ろに回すと、グイッと捻り上げた
「いででぇ」
青モヒカンが情けない声を上げる
「お前達、相手は子供、それも女の子に手を上げるのは感心しないな」
低い、そして渋い声
「テメエッ!」
黄色モヒカンが声を上げたが
「騒ぐな、この男の腕が折れるぞ」
そう言うと若者は青モヒカンを捻り上げている腕に力を込める
「痛い、痛い」
「アニキ」
エミリは青モヒカンと若者の様子を見守るしかなかった
その時
「こりゃーーーーー、貴様ら、騒ぐんなら、外でやらんかーーーーーーーーーー!!」
声の方を向くと、そこにはカウンターの向こう側にショットガンを構えた店のマスターが立っていた
「どうする、外で相手してやろうか、ただし、俺は手加減を知らんぞ」
若者は、モヒカン3人組を睨みつけならが言う
「いてて、わかった、わかった、勘弁してくれ〜」
青モヒカンは涙目で許しをこう
「そこに転がってる奴を連れて、さっさと失せろ」
若者が青モヒカンの手を離してやると、一目散に外に逃げていく
「アニキ、待ってくれよ〜」
黄色モヒカンが赤モヒカンを背負いながらその後を追って外に出て行った

「ふんっ」

若者はモヒカン達のが出て行くのを確認する
「あ、あの」
エミリは自分を助けてくれた若者に近づくと
「どうも、危ないところを助けていただいて、ありがとうございます」
エミリはタンクメットを脱ぎ、大きくお辞儀をした
「ふっ、気にするな」
(カ、カッコいい)
エミリは改めて自分のを助けてくれた若者を見た。
黒い髪に、真っ赤なジャケットを羽織り、いかにもクールといった顔立ちをしていた。
「マスター、騒がしてすまなかったな」
若者はそう言うと
「じゃ、気をつけてな」
ポンッ、ポンッとエミリの頭を軽く叩くと、店の外に出て行った
264 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/10/01(月) 11:50:59 ID:mXz0E42a

若者が店から出て行くと、店のマスターがエミリに声をかける
「災難だったね、お譲ちゃん」
「おじさん、あの人は?」
「君にちょっかい出してた三人組みも、君を助けたのもハンターだよ」
マスターは飲料水の入ったポリ缶をカウンターに置きながら説明した
「えぇ?!」
(助けてくれた人はともかく、あの柄の悪い人達もハンターだったなんて)
その時エミリは前に母ニーナが兄はんたに言っていた言葉を思い出した
『ハンターなんてものは危険だし、稼ぎは安定しないし、世間でも良く思っていない人も多いのよ』
世の中には良い人と悪い人がいる、エミリは改めてそう思い知らされた
「多分、あれだろう、この先の砂漠に出たっていう、スナザメを退治しに来たんじゃないのかな?」
「スナザメ!?」
飲料水の代金を払いながら、思ってもいなかった話題にエミリは驚いた
(この先の砂漠って、わたしがこれから越えようとしていた砂漠じゃない)
BSコントローラー入力されたDrミンチから教えられたルートは、安全だとばかり思っていたからだ
「一週間くらい前だったかな? どこからか迷い込んできたらしくてトレーダーも襲われてね、ハンターオフィスが賞金をかけたみたいだよ」
スナザメの事はエミリも父キョウジと、兄はんたから聞いた武勇伝で知っていた
キョウジはスナザメを、はんたはその亜種のスレッジハンマーを倒している
これを聞いたエミリの中のハンター魂ともいう物に火がついてしまった
(お父さんとお兄ちゃんが倒した賞金首モンスター、わたしだって)
「おじさん、ありがとう」
エミリは飲料水の入ったポリ缶を受け取ると、店を後にした

数分後、町からピンク色のモスキートが砂漠に向けて走り去っていった

この時、エミリは大きなミスをしていた
それは酒場のマスターの話だけを聞いて、ちゃんとハンターオフィスでの情報収集を怠った事であった
この事がエミリを窮地に追いやることになるとは、今は知るよしも無かった
265 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/10/01(月) 12:45:11 ID:mXz0E42a

町を出て、数時間、エミリは砂漠を彷徨い走っていた
エミリの今の目的はただ一つ、賞金首『スナザメ』を倒すことだ
エミリはキョウジとはんたから聞いていた、スナザメの特徴である背びれを探しているが
まだ見つかってないない
(見つからないな〜、日も傾いてきたし、一旦町に戻った方が良いかな〜?)
そんな思いが頭を過ぎったその時、『ド〜ン』と言う音が聞こえてきた
(砲撃音?!)
エミリはすぐさま音のした方角にモスキートを走らせる
しばらく走るとスクリーンに大きな背びれが映し出される
(あれが、スナザメ?)
そのスナザメに対して3台のクルマが砲撃を加えていた
バギーと装甲車と武装バンだ
エミリは素早く通信システムをONにする
これはハンター共通の無線コードだ
するとすぐに3台のクルマの会話がモスキートに入る
『アニキ〜ヤバいっすよ〜』
『うるせーぞマイケル! ジョニー右に回れ!』
『ちくしょー砲弾が効かねーー!』
この声にエミリは聞き覚えがあった
町の酒場でエミリに絡んできたモヒカン達
『アギョッッッ!!』
スナザメが咆哮を上げると砂の中から大きな尻尾が現れ3台のクルマを襲う
ガジャーーーーーーーーーーーーーン!!
『うわぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!』
3台の内の一台、武装バンがそのテールアタックをモロに食らい、吹き飛ぶ
ゴロゴロと車体を転がしながら、ビルの残骸の様な物にぶつかりようやく止まった
スナザメは止めを刺そうと、武装バンに向かって突進していく
(いけない!)
エミリはそう思うと、モスキートのアクセルを踏み込み、スナザメに向かって走りだした
町での出来事は既に頭から消えていなかったが、目の前で人が死ぬのは見たくなかった
エミリはモスキートを走らせながら、火器管制システムを操作し、主砲の準備をする
シリンダーに砲弾が装填される金属音が響いた
スナザメが武装バンに迫る
『うわぁーーーーー、助けてくれーーーーーーーー!!』
モヒカンの裏返った声が通信機から響く
少し距離があったが、エミリは迷わず主砲の引き金を引いた
ドウンッ!
モスキートの45mm砲が火を噴いた
ドカンッ!
砲弾はスナザメと武装バンの近くに落ち、爆発音が響き、閃光がひらめく
『キシャァーーーーー!?』
爆発音に驚いたのか、スナザメがコースを変え、武装バンの脇をすり抜ける
「早く逃げて!」
エミリが武装バンに通信を送るが
『ダメだー、エンジンがかからねー』
通信の向こうからは悲痛な声が返ってきた
スナザメはもう一度武装バンを襲うためにUターンしている
エミリはすぐさまシリンダーに次弾を装填させると今度は、良く狙って引き金を引いた
ドウンッ!
ドカンッ!
砲弾はスナザメの背びれに当たった
『ゴウァーーーーーーーーー!!』
それに怒ったのか、スナザメは標的を武装バンから、エミリのモスキートに変えた
(こっちにきた)
エミリはすばやく、モスキートを操作、バックターンをしてスナザメから逃げる
(あの人から少しでも引き離さないと)
モスキートとスナザメの追いかけっこが始まった
266 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/10/01(月) 13:24:43 ID:mXz0E42a

モスキートが砂塵を上げて砂漠を爆走する
その後ろからは大きな背びれをしたスナザメが迫り来る
既に武装バンがいた地点からは、だいぶ離れていた
アクセルを目いっぱい踏み込みながら、走っていたエミリは不意にモニターに映っていたスナザメの反応が無いことに気がついた
(逃げ切れた?)
そう思い、エミリはアクセルを緩めてしまった
次の瞬間
ガシャーーーーーーーーーーーーーーンッ!
「きゃーーー!!」
後ろから激しい衝撃がモスキートを襲った
スナザメは背びれが隠れるほど砂に潜った後、モスキートの後ろの下から突き上げたのだ
潜った際に一瞬だがレーダーがスナザメを見失っていたのだ
突き上げられたモスキートは宙を飛ぶと、二、三度バウンドした後、大き目の岩にぶつかり止った
突撃で一瞬、エミリは意識を失ったが、岩にぶつかった衝撃ですぐに意識が戻る
エミリはしっかりとシートベルトをしていたので車内に体をぶつけると自体は避けられた
「いった〜い」
エミリが呟くが、次の瞬間、スクリーンの中にとんでもない光景が映っていた
スナザメが大きな口を開けてモスキートに迫ってきていたのだ
幸い、モスキートのエンジンはかかったままだ
エミリは慌ててアクセルを踏む
ブオオオオォォォォォォッ!!!
しかし、エンジンは回るのに、車輪が動かなかった
(どうして?!)
原因はすぐにわかった
スクリーンには、戦車の模式図が映っており、損害を受けた箇所を示してくれる
そして、その模式図は走行系の箇所に赤いランプが灯っていた
スクリーンに映るスナザメがどんどん大きくなっていく
今からでは車外に出て避難する間もない
「いやーーーーーー! 助けて、お兄ちゃーーーーーーーーーーーん!!」
エミリは頭を抱え、身を丸くし、目をつぶり、叫んだ
そして次の瞬間

ドゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッッ!!!


まるで雷が落ちたかのような轟音が響いたかと思うと、スナザメの胴体に砲弾が炸裂した
『ウギャオオオオオオオオオオオオォォ…』
スナザメの巨体が大きく傾く程の衝撃だ
その衝撃でモスキートの脇を通り過ぎるスナザメ
その音に、スクリーンを見たエミリの目に飛び込んできたのは、砂山から出てきた一台の戦車だった
その戦車は
その戦車は
真っ赤なカラーリングをした
メルカバであった

第3話「対決、賞金首」終わり

267 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/10/01(月) 13:31:20 ID:mXz0E42a
さて3話目にしてオリジナル展開、いかがだったでしょうか?
ちょっと長くて読みにくいかったかも知れませんね
できれば、感想をお聞きしたいと思っております
268 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/01(月) 21:07:42 ID:6OvID9dP
GJでした
モヒカントリオ再登場予想外すぎてフイタw

真っ赤な戦車とは・・・・まさかあの男なのか!?

269 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/01(月) 21:29:52 ID:VPD2j9V6
でもレッドウルフ死んでるよね
270 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/01(月) 21:30:16 ID:oFVuYst1
>>261 GJです
モヒカンブラザーズお約束過ぎて吹いたw
赤の人wktk

>>260

アッチでこの話だったら
モヒカンの飛び散った手足とかがエミリの目の前に落ちてきて
実戦の恐怖に凍りつくような描写とかヘーキでやりそう
271 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/01(月) 23:11:56 ID:TTr4rFbR
GJ
続きをwktkしてます。
272 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/01(月) 23:13:50 ID:3bXMrlpe
赤モヒカン チェリー
青モヒカン リプレイ
黄モヒカン ベル

緑モヒカンに期待だな

273 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/02(火) 03:53:02 ID:qR7MsjHR
ワッフr…、
じゃなくて、続きを期待しとるぜよ。
274 名前:ヒロイモノ[sage]投稿日:2007/10/02(火) 22:03:22 ID:Q35dmq2I
お久しぶりです。ちょっとしたの投下します。

あらすじ:はんたは謎の研究施設で、

やっかいなものを掘り出してしまいました。
275 名前:ヒロイモノ(1/4)[sage]投稿日:2007/10/02(火) 22:04:35 ID:Q35dmq2I
ジッグラトを成敗したはんたは、一ヶ月ほど休息をとった後、
再び単身で旅に出た。この地に最早目立った敵は無く、
あての無い旅路で自分を見つめ直したいという思いがあったからだ。

それから数週間後、幾つかの情報を仕入れた彼は、

山奥に隠された謎の研究施設に向かっていた。そこには何かお宝があるかもしれない。

研究施設の奥に鎮座ます、謎のカプセル。

カプセル脇のコンソールにはクローズと表示されている。
はんたに躊躇は無かった。クローズと書かれたものは、オープンにするのがハンターなのだ。

プシュー…!


早速カプセルを開いてしまうはんた。カプセルの中には…一人の少女の姿があった。
いや、少女というより幼女だ。一糸纏わぬその姿。抜けるような白い肌は、
彼女が長い間日の光を浴びていないことを示している。そして腰まで伸びた銀色の髪。

はんたは今まで散々『NOA』だの『旧文明』だのに関わってきた。

謎の少女の正体についてあれこれ想像するのだが、最早ロボットだろうが
人造生命体だろうがどうでも良かった。免疫… 慣れとは恐ろしいものだ。

とりあえず眠る少女の素肌に触れてみる。柔らかく、暖かい。

感触から察するに、ロボットの類では無さそうだ。そして…

  「う… うぅん…」


  「お、目覚めるか?」

  「うぅ… ふぁ〜〜〜〜〜〜。むにゅむにゅ…。?

  おにいちゃん、だあれ?」

  「俺ははんた。キミは?」

彼女の名は、表記するのがうんざりするほど長ったらしいものだった。

とりあえずはんたは、その長い名前を略して呼ぶことにした。『レフィ』と。
276 名前:ヒロイモノ(2/4)[sage]投稿日:2007/10/02(火) 22:06:09 ID:Q35dmq2I
近場の町で少女の衣服を調達する。
彼女はかなりのおしゃれさんで、衣服のチョイスに数時間もかかることになった。
今後のことだが、いつまでも幼女を連れまわすわけにもいかないので、
一旦旅は中断。故郷まで連れて行くことにした。

  「おにいちゃん。」


  「ん?」

  「おしっこ!」


  「ちょ… トイレなんか砂漠に無いよ。
  バッグの奥に携帯用のがあるから勝手に使ってくれ。」

  「そうじゃなくてぇ…」


  「?」

  「漏らしちゃった♪」


  「うぁー! ティッシュティッシュ!」

・・・・・・


彼女は相当の甘えん坊。夕食一つにしても、自分で食べようとしない。
はんたがスプーンで『あーん』で食べさせてやるのだ。

・・・・・・

  「おにいちゃん。」


  「今度はどうした?」

  「レフィ、カワイイ? レフィのこと、好き?」


  「はい。と言っておく。」

  「レフィもおにいちゃんのこと、だぁい好き♪」

ぎゅ♪

  「おい! 運転中に抱きつくな!!

  前! 前! 岩!!  うわぁーーーー!!」

ガシャーーーン!!

277 名前:ヒロイモノ(3/4)[sage]投稿日:2007/10/02(火) 22:07:37 ID:Q35dmq2I
彼女のはんたに対する思慕は常軌を逸していた。そして次第にエスカレートしていく。
風呂も一緒。トイレも一緒。そして寝るときも一緒。
二人の距離が1メートル離れるだけで、彼女は泣き出すのだ。
こんな状況をミカやレイチェルに見られたら…と思うと、はんたは不安でしょうがない。

  「おにいちゃん?」


  「??」

  「誰のことを考えてるの? 女の人?」


  「(ギクッ!)」

  「うふふ♪ おにいちゃん優しいもんね。女友達も、きっと沢山いるよね。

  でも、おにいちゃんはレフィだけのものだよ?」

  「!!?」

そのとき彼女の浮かべた冷たい笑顔。はんたは背筋に寒いものを感じた。

・・・・・・

故郷への帰路の途中、はんた達は大きな敵に出くわした。

久々の獲物である。はんたは目を輝かせて敵に照準を向ける。

そんな彼の背後で、レフィの瞳が冷たい光を放った瞬間…

空から無数のBSレーザーが降りそそぎ、わずか数秒で敵を殲滅してしまったのだ。

  「レフィ… キミがやったのかい?」


  「うん。おにいちゃんの敵はレフィの敵。
  レフィからおにいちゃんを取ろうとするもの、全てレフィが片付けるの♪」

  「……。」

はんたの不安は決定的となった。レフィの言う『おにいちゃんを取ろうとするもの』。

それは敵のことだけでは無さそうだ。
278 名前:ヒロイモノ(4/4END)[sage]投稿日:2007/10/02(火) 22:10:42 ID:Q35dmq2I
そして故郷、ジャンクヤード。
はんたの妹・エミリが彼の帰りを迎えてくれた。

  「お帰り、おにいちゃん♪」


  「ただいま、エミリ。」

  「あれ? その子、だぁれ?」


  「ああ、この子は…」

黙ったままはんたにしがみ付くレフィ。

彼女の敵意に満ちた瞳に、エミリは不機嫌そうであった。
そのエミリの表情に、レフィも明らかな嫌悪を示す。

  「おにいちゃん、そこにいるの、だれ?」


  「ああ、これは俺の妹のエミリ。お互い仲良くしてよ。」

  「わたし、エミリ。よろ…しくね?」


  「……。」

  「おいレフィ、エミリにご挨拶は?」


  「……っ」

エミリとの会話を渋るレフィ。彼女ははんたの後押しにも決して応じることは無い。

そしてレフィの目が、再び怪しく…冷たく輝いた。

  『おにいちゃんをおにいちゃんと呼んでいいのは… レフィだけなの。』

279 名前:ヒロイモノ[sage]投稿日:2007/10/02(火) 22:16:04 ID:Q35dmq2I
おわり。

構想5分執筆15分ですので、色々がテキトーです。

ヒロインはツインテールの少々ツリ目をイメージしました。
280 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/03(水) 01:49:01 ID:JFIAoOSC
( ゚∀゚)o彡゜ょぅι゛ょ!ょぅι゛ょ!

( ゚∀゚)o彡゜ヤンデレ!ヤンデレ!


( ゚∀゚)o彡゜いもうと!いもうと!
281 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/03(水) 03:59:56 ID:g5xydHrp
ヤンデレな最終兵器彼女って怖いな…。
282 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/03(水) 19:10:08 ID:o0O7133b
これでエミリが強度のブラコンならヤンデレ頂上決戦だな
恐ろしすぎる
283 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/03(水) 19:37:45 ID:g5xydHrp
そういや、以前にヤンデレなエミリの話が有ったよな。

レイチェルと結婚したはんたと近親相姦かまして、

なおかつ妊娠して破滅一直線でウボァーー!なやつ。

黒エミリとかいわれてたっけ。

284 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/03(水) 20:22:36 ID:o0O7133b
ところでロックオンレーザーのレフィって、
ひょっとして元ネタはサンダーフォースV?
285 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/04(木) 02:44:40 ID:r22rSFu/
次々に謎の失踪を遂げるヒロイン達、そして滅び行く大地
「おにいちゃんがいれば、もう何もイラナイ!!」

メタルサーガReffi  最終回 「望む世界(あした)」

すまん。

286 名前:274[sage]投稿日:2007/10/05(金) 00:40:52 ID:LT/8fDAN
>>284 黙秘権を行使します。

>>285 いいサブタイですなw

やるとしたら「子鹿物語」のラストっぽく終わらせるかな?
やらないけど。

エミリの対抗心に火がついて、彼女もおにいちゃんにベッタリ。

はんたは心ならずも「いもーとハーレム状態」になるという
のほほん後日談を想像して頂ければ幸いです。
287 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/05(金) 02:18:58 ID:rgalqGfm
>クローズと書かれたものはオープンにするのがハンターなのだ

このセンスに激しく嫉妬w

288 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/06(土) 02:23:57 ID:RCbG8bvN
小鹿物語って・・・
289 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/07(日) 23:51:44 ID:sWktlX8M
290 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/07(日) 23:56:37 ID:sWktlX8M
酷すぎる!
鹿を自分で拾っておきながら農作物を荒らすって理由で
主人公自らが鹿を処分するってラストだろ?
そこまで言った上でそれを書かないってのなら、
その「のほほん後日談」をちゃんと書いてほしいよ

欝設定の投げっぱなしは無いんじゃない?

291 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/10/08(月) 11:29:35 ID:miVnECIw
メタルサーガMAX

第4話「赤い戦車、その名はウルフ」



エミリのピンチを間一髪で助けた赤い戦車
その姿をエミリはスクリーン越しに見入っていた
(赤いメルカバ!? ひょっとして、あれってお父さんから聞いた、伝説の…)
その時、エミリの考えをさえぎるように通信が入った
『そこのモスキート、すぐにその場から離脱しろ』
力強い男性の声に、エミリは自分の置かれている状況を思い出した
(そうだ、戦車の足をやられてるんだった)
「駆動系をやられました、動けないんです!」
エミリが通信機に向かって叫ぶ
『子供の声!? チィッ』
男性の戸惑いの声と舌打ちの後、赤いメルカバが砂山を砂塵を上げながら駆け下りてきた
エミリはそれを見た後、スナザメの位置を確認する
スナザメは先の攻撃で大きく旋回しながら、エミリの方へ向かってきていた
(あのスナザメ、まだ私を狙ってる)
エミリはモスキートの45mm砲をスナザメに向けたが、それが火を噴くことは無かった
大きな口を開け、突進してくるスナザメと、エミリの間に、赤いメルカバが割って入ってきたのだ
エミリの見る、スクリーンにはモスキートの3倍はあろう、赤いメルカバが、砲身を九十度回転させてその照準をピタリとスナザメに向けていた
『俺に出会った不運を呪え』
ドゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ!!!
男性の声と共に、雷の音がとどろき、赤いメルカバの195mmキャノンが火を噴いた
『アギョォォッォォォォッォォォォォォォォォ…』
口に砲弾を受けたスナザメは真っ二つにちぎれ飛んだ
「カッコいい…」
エミリは赤いメルカバのその勇姿を、ただ眺めていることしか出来なかった
292 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/10/08(月) 12:33:55 ID:miVnECIw

エミリが呆然とその姿を見ていると、赤いメルカバが、モスキートの脇までくる
赤いメルカバのハッチが開き、中から男性が一人降りてきた
(あの人は)
その姿にエミリは見覚えがあった
それは、町でモヒカンのチンピラからエミリを助けてくれた青年であった
エミリもモスキートのハッチを開き、まだ暑い砂漠に降り立った
「あ、あの、危ないところ、助けていただき、どうも、ありがとうございました」
タンクメットを脱ぎ、エミリは深々とお辞儀をした
(日に同じ人に2度も助けてもらうなんて)
「君は酒場に居た女の子か、こんな所で何をしていたんだ?」
青年はエミリを見据えながら、淡々とした口調で話す
「はい、賞金首を退治しにきていたんです」
エミリは正直に答える
「ハンターなのか?」
「はい」
すると青年はモスキートを指差し
「あの戦車は君のか?」
「私のです」
そこで青年は『フゥッ」と一旦息を吐き、間を取ると、エミリに真剣な顔つきで話し始めた

「君は、戦車という力を手に入れ強くなった気でいたかも知れないが、自惚れるな!!!」

青年の声にエミリはビクッと身を震わせた
「自分の力量も分からず強者に挑むのは勇気ではない、無謀と言うんだ、実践を甘く見るな!!!」
青年の言うとおりであった
エミリは戦車と言う力を手にし、自分は強くなった気でいた
この一週間、モンスターを撃退するのを、ちょっと危険なサバイザルゲーム的な感覚になっていたのだ
だから賞金首の話を聞いた際にも、エミリはたいした危機感を持たずに出かけてしまったのだ
「えっ、えぐぅ」
エミリの瞳に涙が溜まり
「ご、ごめんなさーーーーーーーーーい」
エミリは大粒の涙を流し、泣いた
青年に怒られたからではない
自分自身がいかに危険な事をしていたのか、いかに自分が悪い事をしていたのかを、気が付いたから泣いた

ひとしきり泣き止むのを待つと、青年はエミリに近づいた

「怒鳴って悪かったな、だが俺の言った事は肝に銘じておけ」
青年はエミリの頭を優しく撫でてあげる
「う、う、えぐ、は、はい…」
エミリは涙でグシャグシャになった顔を上げて答える
「よし」
青年はそう言うとエミリから離れ、モスキートの状態を確認しに行く
「なるほど、足回りをやられたか、これじゃ走るのは無理だな」
モスキートの下に潜り込んで破損状況を調べた青年は、自分の戦車に戻るとウインチワイヤーを引っ張り出した
「さぁ、いつまでも泣いてないで手伝ってくれ」
「え?」
「俺のウルフで、モスキートを町まで牽引して行ってやるよ」
「は、はい」
エミリは服の袖で涙を拭うと、青年と一緒に牽引の準備に取り掛かった
「そう言えばお互いまだ、名前を名乗って無かったな、俺はエリック、ただのしがないハンターだ、よろしくな」
そう言い、青年、エリックはエミリに優しく微笑んだ
293 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/10/08(月) 14:02:07 ID:miVnECIw

エミリと彼女を助けてくれた青年、エリックは砂漠から町まで戻ってきていた
そのままエミリはエリックに連れられ、ハンターオフィスに連れて来られていた
ハンターオフィスの中には、客は居らず、受付のお姉さん等のスタッフがカウンターの向こうで仕事をしていた
「ハンターオフィスへようこそ、なんのご用でしょうか」
エミリとエリックがカウンターに近づくと、受付のお姉さんが笑顔で接客してくれる
「賞金を貰いに来た、確認してくれ」
エリックはそう言うとハンターカードを受付のお姉さんに渡す
受け取ったハンターカードをお姉さんは機械のスロットに差し込み
「スナザメキングを倒したのですね、やりましたねエリックさん、スナザメキングの賞金は2万Gです、お受け取りになりますか?」
「ちょっと待ってくれ」
そう言うとエリックはエミリに
「君のハンターカードを貸してくれ」
「は、はい」
エミリは言われるままハンターカードをエリックに手渡す
「俺と、この娘に賞金をくれ、分け前は半々で良い」
エリックはエミリのハンターカードを受付のお姉さんに手渡し、そう告げた
「エリックさん、それは!?」
エミリは驚いて声を上げたが
「構わん、半々で賞金をくれ」
「かしこまりまいした、では賞金をお受け取りください」
お姉さんはそう言うと、賞金を二人のハンターカード内に振り込んだ
「これで、世の中も少しは静かになるでしょう、そして、あなたの事はきっと町の噂になりますよ」
お姉さんは、にこやかな笑みでエリックに、二人のハンターカードを返してくれた

「さ、君の取り分だ、確認しな」

エリックはそう言うとエミリにハンターカードを手渡す
エミリが確認すると、そこには確かに1万Gが入金されていた
「エリックさん貰えませんよ、それに何でスナザメの賞金が2万Gもするんですか?!」
エミリの記憶ではスナザメの賞金は『1000G』、亜種のスレッジハンマーでさえ『2500G』だったはずである
「仮にも君は、俺がが駆けつけた時、スナザメキングと交戦していたんだ、賞金を貰う権利はある」
そして、エリックはハンターオフィスの壁に張ってある手配書を指差した
そこにはたった今オフィスのスタッフが、済のハンコを押したスナザメが映っていた
そこには『スナザメキング、賞金20000G』と書かれていた
「スナザメ・・・キング?」
聞いたことの無い名前にエミリは首をひねった
「スナザメと呼ばれるモンスターの、今現在、確認されている中で、もっとも凶暴な奴だ、オフィスで確認してなかったのか?」
「はぃ…」
エミリは申し訳なさそうに呟いた
エミリが最初にハンターになった時に貰ったマニュアル本にも書いてあった事
『賞金首を退治するなら、情報収集を怠るな』
今日はエミリにとって色々と反省する日だ
294 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/10/08(月) 14:26:58 ID:miVnECIw

エミリが今回のこと対して深く反省をしていると
「その賞金で戦車を修理するんだ」
「はい」
エリックの行為にエミリは素直に甘えた
「そして、家に帰れ」
「え?」
最初、エミリはその言葉の意味が分からなかった
「今回の事でハンターがどんなモノか少しは分かっただろう」
「・・・」
エミリは言い返せなかった
ハンターは英雄でもなんでもない、賞金稼ぎの危険な職業
今回の事で理想と現実は違うことをエミリは学んだ
「子供のオママゴトとは違うんだ、悪い事は言わん、家に帰れ」
(わたしのしてる事は遊びなの? オママゴトなの?)
「…チガウ」
エミリは我知らず、自分のハンターカードを握り締めながら、呟いた
「ん?」
「違う!!」
エミリは夢中で叫んでいた
「あなたから見たらわたしは、子供で、女の子で、ヒヨッコのハンターで、胸も小さいお子様かも知れないけど、わたしは本気でハンターになって旅をしているんです!!!」
そこでいたん息をつくと
「あなたの、あなたの物差しで、わたしを計らないでください!!!!!」
エリックもオフィス内のスタッフ達もエミリの叫びに呆然と立ち尽くしていた
そして、そこで冷静になったエミリは困惑していた
(ど、どうしよう、エリックさんにとんでもない事、言っちゃったよ〜)
「…フッ…フフ…」
呆然としていたエリックが笑った
「エリックさん?」
「いや、すまない、君の言うとおりだ、目的意識を持って旅をしているのなら、それを他人がどうこう言うのはスジ違いと言うものだ」
「いえ、そんな、わたしこそ生意気なこと言っちゃいまして…」
エミリは恥ずかしさの余り身を小さくした
「気にするな、それじゃまずは戦車を直さないとな、その後は宿を取ろう、その時の食事の席で君の旅の目的を聞こうか」
「は、はい!」
エミリは元気良く答えた
295 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/10/08(月) 15:14:09 ID:miVnECIw

モスキートを修理工場に預けたエミリは、宿を取った
部屋はお金もあることなので松の部屋だ
もちろん、一人部屋だ
チェックインし終わると、宿の食堂に移動する
そこには既に、エリックが席を取っていた
簡単な夜食を食べながらエリックがエミリに旅の目的を聞いてきた
「さてと、それじゃ君の、旅の目的とやらを聞かせてもらおうか?」
エミリはバックの中から銀色の球体を取り出しテーブルに置いた
「これは?」
エミリは緑色のコートの男性の事、球体の事、そして目的地のリオラドの事をエリックに説明した
「なるほど、コレを届ける為に旅をしているのか」
エリックはそう言うと銀色の球体を手に取った
「それが何なのかは、分かりませんが、わたしは、真剣にそれを届けよと思っているんです」
「ふむ」
エリックは手の中で球体をもてあそんだ後、それをエミリに返す
「あいにく俺にもこれは何なのかは、わからんが、これをリオラドの誰に持って行くんだ?」
「イングリッドさんって方に渡して欲しいと言われたんです」
「何!? イングリッドだと!」
今まで冷静だったエリックが始めて驚きの声を上げた
「知ってるんですか?」
「知ってるも何も、イングリッドと言えば、ハンターの中では知らないも居ない程、超有名な、伝説のソルジャーだ」
「伝説のソルジャー?」
「あぁ、しかしそんな大物に渡す代物とはな、興味が沸いて来たぞ」
エリックはコーヒーをグイッっと飲む、つられてエミリもジュースを飲む
「エミリ」
「は、はい」
初めて彼から名前を呼ばれ声が上ずった
「君さえよければ、その旅路、俺も加えされてもらえるかい?」
「ゲフゥッ?」
突然の申し出にエミリは飲んでいたジュースを吹いた
「ゴフッ! ゴフッ!」
ひとしきりむせた後
「い、良いんですか? いや、わたしは、と、とても嬉しいんですけど、エリックさんには何のメリットも無いですよ」
「構わんさ、伝説のソルジャー、それにその球体も何なのか、興味があるからな、それに」
「それに?」
「君のような女の子を、このまま荒野に送り出して死なれたら後味が悪いからな」
「エリックさん」
エミリはその言葉に頬を赤くした
「俺がモンスターハンターとはどういうモノなのか、明日からキッチリと教えてやる、覚悟しろよ」
「よ、よろしくお願いします」
ペコリとエミリはお辞儀をした
エミリはハンターとしてようやくスタートラインに立ったのかも知れない

第4話「赤い戦車、その名はウルフ」終わり

296 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/10/08(月) 15:19:15 ID:miVnECIw
規制に引っかかり、日にちが開いちゃいましたが
メタルサーガMAX、第4話いかがでしたでしょうか
皆様のご感想を聞けたら嬉しく思います
297 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/08(月) 23:43:02 ID:51tuL9K8

とりあえず、エリックの素性が知りたかったりw
298 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/09(火) 02:15:42 ID:YDgbwpXS
GJ!

次第に仲間が増えていくのかなぁ。


駆け出しのメカニックとか、バイオニックわんことか
299 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/09(火) 04:15:33 ID:907h7kBF
GJ! GJなんだが……!
赤いメルカバには乗っていて欲しくなかった……超個人的な意見で大変申し訳ない……
300 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/10/09(火) 23:20:09 ID:yB8wMy92
感想ありがとうございます、
嬉しいですね、感想もらえると

297>

エリックの素性は、書いたのだが…消えてる!(そういえばアップするとき、文章が長いとか出て、削った記憶が…orz
っと言うわけで、彼の素性は次の話でフォロー入れておきます
まぁ、メタルファンなら、『あぁ、あのキャラの…』って多分思いますw

298>

仲間はもう一人位と考えてます
一応、エミリ→ヒヨッコハンター&駆け出しメカニック  エリック→一流ハンター っと思ってください、そうなると次の仲間は…

299>

赤いメルカバは、メタルの世界の中でインパクトのある戦車と言うことで出しちゃいました(別にレオパルドでもエイブラムスでも良かったんですけどね
ちなみに、作中のエリックの駆る赤いメルカバは『ウルフ』であって『Rウルフ』ではありません(この辺も彼の素性に関わっていますw

時間が出来次第、第5話も書きたいと思います

301 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/10/13(土) 10:09:29 ID:2r4IKf8X
メタルサーガMAX

第5話「旧文明の遺産」



「ネオビートラを倒したのですね、やりましたねエミリさん、ネオビートラの賞金は5千Gです、お受け取りになりますか?」
ハンターオフィスのお姉さんが笑顔で対応してくれる
「はい、お願いします」
エミリがそう言うと
「かしこまいました、では賞金をお受け取りください」
お姉さんはエミリのハンターカードに賞金を振り込んでくれた
「これで世の中も少しは静かになるでしょう、そして、あなたの事はきっと町の噂になりますよ」
そう言いお姉さんはエミリにハンターカードを手渡してくれた

エミリが青年エリックと出会ってから、一ヶ月が経過していた

その間、エミリはエリックからハンターとしての生き方、サバイバルの仕方などを教えてもらった
その中で、特にエミリの戦車での戦闘技術の上達は、一流ハンターのエリックから見ても一目置くほどの成長を遂げていた
そして、昨日、戦車戦で見事、賞金首『ネオビートラ』を一人で破壊、倒すことに成功したのだった

「ありがとうごさます」

エミリはお礼を言い、ハンターカードを受け取った。
(やった〜、初めて自分で手にした賞金うれしいな〜)
エミリは受け取ったハンターカードを嬉しそうに握り締めた
「ウフフ、あなたの事、噂になってるわよ〜」
そんなエミリにお姉さんが話しかけてきた
「へ? どういう風にですか?」
「あの、弧狼と呼ばれるエリックさんのパートナーとして、ハンターオフィスではその話で持ちきりよ〜」
「エリックさんって、そんなに凄いハンターなんですか?」
「もちろん、エリックさんは、あの『レッドウルフ』の再来とまで言われる程の実力者ですよ」
「そんな、凄い人だったんだ!」
(一ヶ月くらい一緒に旅をしてきたけど、そんなに凄い人だったんだ)
改めてエミリはエリックの凄さに驚いた
そのエリックは帽子をかぶったオフィスの男性と何か話合っていた
そして、話を切り上げるとエミリに近づいてきた
「賞金はもらえたのか?」
「は、はい、バッチリ、しっかり、ちゃんと、ももも、もらえました!」
エリックの凄さを聞いた後だけに、エミリはドキマギしながら答える
「そうか、実は面白い話を聞いてな」
「面白い話?」
「取り合えず飯でも食いながら話すか」
「は〜い」
今日もエミリは元気に答えた
302 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/13(土) 10:39:52 ID:48Dn5wGM
支援
303 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/10/13(土) 11:12:49 ID:2r4IKf8X

「バイアス・グラップラーの基地ですか…」
夕食を終え、デザートのパフェを食べながらエミリが呟く
「あぁ、ハンターオフィスで聞いたんだが、この先にかつてバイアス・グラップラーが根城として使っていたビルがあるらしいだ」
バイアス・グラップラー
今から30年程前まで、人間狩りと称し、世界各地で人々を連れ去る悪行を重ねていた悪の集団である
「確か、グラップラーって4天王とかって呼ばれていた人達が、倒されて、その後ハンターオフィスが残党狩りをして、消滅したんですよね?」
エミリはパフェを食べながら、かつて父キョウジから聞いた事を思い出しながら答える
「そうだ、俺の親父は昔、あのウルフを駆って、バイアス・グラップラーと戦った、と聞かされたよ」
(エリックさんのお父さんもハンターだったのかな?)
エリックは食後のコーヒーを飲み、一息いれる
「あれ? でも、オフィスが知っている位の情報なんですから、大した物はもう残ってないじゃ無いんですか?」
エミリがもっともな意見を質問する
このように知られてしまった場所は、流れのハンターなどが既に荒らした後であろう
「だろうな、金目のものはもう残ってないだろう、これは俺の個人的な用事だ、エミリはココに残っていて構わん、1日あれば行って来れる」
「何言ってるんですか、もちろん私も一緒に行きますよ」
エミリはパフェをかき込みながら答えた
「すまんな、寄り道なんかにつき合わせて」
「いいんですよ、急ぐ旅路じゃありませんから」
「そう言ってもらえると助かる、明日の、朝一で出発しよう、そうすれば昼前に付く」
エリックはそう言うと席を立った。
「今日は早く寝ろよ」
「大丈夫です、寝坊はしませんから、お休みなさい、エリックさん」
エリックの背中に向けエミリもそう言い席を立った
エミリからは見えなかったが、その時のエリックの顔は険しかった
(バイアス・グラップラーっか…)
304 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/13(土) 11:21:05 ID:48Dn5wGM
支援
305 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/10/13(土) 12:01:12 ID:2r4IKf8X

翌朝、二人はさっそく、かつてバイアス・グラップラーが根城として使っていたビルへと向かった
町を出て3時間後、エミリとエリックはビルの前で戦車を止めた
「ここが、かつてグラップラーが使っていたビル…」
エミリはハッチから体を半分出して、そびえるビルを見上げた
六階立ての大きくは無いが、小さくも無い根城としては最適な大きさだろう
二人はそのままビルをグルッっと回ると、裏に戦車でも降りられる入り口を見つけた
降りてみると、そこは地下駐車場であった。
そのまま奥まで進むと戦車止めがあり、二人はそこに戦車を止めてアスファルトの上に降り立った
「戦車はここに置いていく、俺から離れるなよエミリ」
エリックはそう言うとショットガンを取り出し、ガシャコンっと弾装に弾を送り込む
「わかりました」
エミリも母ニーナから貰ったベレッタを握り締める
「エミリ、こいつを背負っていけ」
エリックから空のリュックサックを手渡される
「拾ったものはその中に入れておけ、戦闘は俺に任せろ」
「はい…」
(ひょっとして私って、荷物持ち?)
エミリは頬を指で掻きながら苦笑いをした
「エレベーターは止まっているか」
「電気が通ってませんね」
「仕方ない、階段で行くしかないな」
二人は非常階段と書かれた扉を開け、上を目指して歩き出した

バゴンッ!

エリックのショットガンが火を噴き、鳥の形をしたモンスターを吹き飛ばした
「今ので、最後だな」
モンスターの死骸を確認し、エリックは一息つく
「けっこうモンスターが、入り込んでましたね」
地下駐車場から上を目指して階段を昇った二人を待っていたのは、廃墟とかしたビルに住み込んでいたモンスターだった
一階づつモンスターを排除しながら各部屋を調べまわるが、既に誰かが調べた後のようで使えそうな物は何も残っていなかった
そして、ようやく最上階の六階に着き、そにいたモンスターも排除し終わった所だ
二人はいかにも偉い人用と言った部屋の扉の前に立っていた
エリックが慎重にドアを開け、安全を確認してから、エミリを中に入れる
「ここも荒らされちゃってますね〜」
部屋の中を見たエミリはその惨状に呟く
部屋の中はグシャグシャに荒らされ、机なども放り投げられている、今まで見てきた部屋同様に酷い有り様だ
それでも何か無いかと二人で部屋の中を粗探しする
「ふぅ、何もありませんね〜」
エミリが転がっていた椅子を立て直し、そこに座りながら残念といった声を出した
しかし
「いや、そうでもないぞ」
その声にエミリがエリックを見ると、エリックが床にかがみ込み、ニヤリと笑った
306 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/10/13(土) 12:31:25 ID:2r4IKf8X

「エリックさん、何か見つけたんですか?」
椅子から立ち上がり、エミリがエリックに近づく
「あぁ、ここだ」
エリックは床を指差し答える
そこはおそらく、偉い人がかつて机の前でふんぞり返っていたであろう場所だった
「気が付かないかエミリ、この部屋、本来の広さに比べて若干狭い」
「え、そうですか?」
そう言われ、エミリは部屋を見回す
「おそらく小さな小部屋、一つ分、そしてこれが」
エリックは床をコンコンと叩いた後、調べていた床に手をかける
するとエミリの目の前で、床の一部が捲り上がり、ボタンが現れた
「隠しボタン!?」
驚くエミリを尻目にエリックがボタンを押す
すると、ゴゴゴゴゴゴッっという音と共に部屋の壁が少し盛り上がり横にスライドすると、そこにはドアが現れた
「凄い! 隠し扉ですよ、エリックさん!」
エミリはその様子に大興奮する
「予想どうりだったな」
現れたドアをエリックが調べるとボタンがついている
それを押すと扉が左右に開き小部屋が現れる
「これは、エレベーター?」
そこは部屋ではなく、エレベーターだった
「電気が止まってるのに動くんですか?」
「あぁ、どういう訳か、このエレベーターは電気が通ってる」
二人はエレベーターの中に移動する
中の壁には『B2』と書かれたボタンが付いていた
「地下2階って事ですかね?」
「だろうな、地下駐車場の下に何があるか」
エリックは真剣な顔つきで『B2』のボタンを押した
扉が閉まり、二人を乗せたエレベーターは下へ下へと降りていった
307 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/13(土) 13:07:31 ID:wnTrXeDJ
支援
308 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/10/13(土) 13:25:51 ID:2r4IKf8X

二人を乗せたエレベーターが、下に降りて行き、壁のランプがB2に灯ると、ポーンという音と共にドアが開かれた
エレベーターを降りると、ひんやりとした空気が二人を中に向かいいれる
そこは冷たいシルバーの床が伸びる通路だった
エミリがゴクリッと唾を飲み込む
「気をつけろよ、エミリ」
エリックはショットガンを腰だめに構え、通路に慎重に出て行く
足を踏み出したとたん、カツーンと靴の足音が響く
続いてエミリも通路に出ると左右を確認、通路は前と左右に伸びていた
「行くぞ」
エリックが前に向かって歩き出し、その後をエミリが追う
エミリは通路をグルッっと見回す
(何かの研究所なのかな?)
エミリがフッとそんな事を思った瞬間、エミリはドンッと言う衝撃を受けた
(え? え? 何? 何?)
エミリは何が起こったのか分からず戸惑った
そして、エリックが横の通路にエミリを押し倒している事に気が付き、混乱した
(きゃ〜、エリックさんってば、こんな所でいったい何を〜)
エミリがいけない想像した次の瞬間
タタタタタタタタタタッ
機銃音と共にさっきまで二人が立っていた場所を弾丸が走る
「大丈夫か、エミリ!」
抱き合ったままエリックが、エミリの安否を気遣う
「はい…」
(きゃ〜、エリックさんの顔がまじかに〜)
エミリは耳まで真っ赤になっていた
エミリの安否を確認すると、エリックはホッっとした顔をし、エミリから離れた
(ひえ〜、心臓がドキドキしてるよ〜)
それは撃たれた事より、エリックに抱かれた事にドキドキしているとは、エミリはまだ気が付いていなった
エミリがそんな風に思っているとは知らないエリックは今居る通路から、先ほど居た正面の通路を見る
そこには機銃を装備した機械が床から飛び出していた
「ガンホールか」
敵の正体を見たエリックは腰から手榴弾を取り出し、ピンを抜くとガンホールに向かって床に転がす
「耳を塞げ」
エリックの忠告にエミリが両手で耳を塞ぐと同時に、ドカーーーンッと爆発音が通路に響き渡った
少しして通路に出るとそこには破壊されたガンホールが火花を散らしていた
「エリックさん、これってガードロボットってやつですかね?」
「そうだな、ここのセキュリティは生きているようだ、いったいここに何があるんだ」
二人はその後、慎重に通路を進む、出てくるガードロボットはエリックが片っ端から破壊していった
309 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/13(土) 13:54:09 ID:wnTrXeDJ
支援
310 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/10/13(土) 14:08:38 ID:2r4IKf8X

ガードロボットを破壊しながら通路を進み、途中の部屋を見て回った
見て回った部屋は、人が生活していた痕跡があった
テーブルの上に置かれたマグカップ、漫画や雑誌、お菓子が入っていたであろう小袋
白い服が入っているロッカー、床に寝ていたのか寝袋、ベットがいっぱいある部屋もあった
エミリはリュックサックには使えそうなものを片っ端から詰め込む
「これって、昔のお酒ですよね」
エミリは手にしたビンをエリックに見せる
「確かウイスキーってやつだな、合成物じゃない天然物は酒場や富豪に高く売れるぞ」
「やった〜」
エミリが部屋の中を物色しているのを見ながら、エリックは手じかにあったロッカーを開けた
するとロッカーから何かが床に落ちた
「何か落ちましたよ?」
落ちたものをエミリが拾うと、それは何かのカードであった
「カード?」
「IDカードかも知れん、持っておけ」
エリックに言われエミリはカードをポケットにしまう

部屋を出て更に進むと、いかにも重要といった真っ赤な金属製のドアを見つけた

ロックがかかっているようで、開かない
ドアの横には何かの機械が取り付けられており、赤いランプが灯っていた
「これ、使えますかね?」
エミリは先ほど拾ったカードをエリックに手渡す
エリックが機械の隙間にカードを通すと、『ピー』と言う電子音と共に、赤いランプが緑色のランプに変わった
そして、ガションッと言う音がして、ドアのロックが解除された
「入るぞ」
エミリは無言で頷く
ショットガンを構え、エリックが、続いてエミリも中に入る
二人はそこで、凄いものを発見した
部屋の中は、いくつものモニターやコンピューターが光を放っていた
しかし、二人の目にそんな物は映っていない
二人は部屋の中央付近にあるベットのような物に眼を奪われていた
正確にはベットの上に寝ているモノに
そこには、プラチナブロンドの長い髪をした美女が横たわっていた

第5話「旧文明の遺産」終わり

311 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/13(土) 14:15:14 ID:wnTrXeDJ
出先で携帯なので、帰宅してからじっくりと読む事にする。
帰宅するまでwktkしてまつ。
312 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/10/13(土) 14:15:48 ID:2r4IKf8X
っと言うわけで、第5話終了です
今回はエミリよりエリックが大活躍ですねw
エリックの素性を少し明かして見ました
しかし白兵戦となるとエミリの活躍がまるで無くなってしまう…

皆様の感想をお聞かせください

感想をもらえるとやる気が出てきますw
313 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/13(土) 16:18:26 ID:JgJEnM9s
>>312
GJ。

>プラチナブロンドの長い髪をした美女が横たわっていた

反則キタ─ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ─!!!

無論、性処理機能つきの近接格闘型アンドロイドなら言うこと無し。

314 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/13(土) 16:20:42 ID:/Bdixr2B
乙っす
そしてwktkが止まらねぇ
315 名前:297[sage]投稿日:2007/10/13(土) 23:53:22 ID:7EI1wMRT

そっか、そっちのw
エリックの叔父が、伝説的なメカニックになってそうだね
316 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/10/14(日) 19:31:54 ID:IWOBOUFE
感想ありがとうございま〜す♪

323>

サーガと言う事で三人目はロボッ娘でした〜
出来れば彼女の起動シーンまで書きたかったのですが前置きが以外にも長くなってしまった
それと、最初は普通に人間ソルジャーとも思いましたが、エミリの心の支えになるには感情の起伏の無いロボッ娘が良いと思いまして…
ちなみに次の話はちょっとしたエロシーン入る予定です、期待しないで待っていてくださいw

315>

エリックの素性、ほんの少しでしたが、分かる人にはやっぱり分かりますねw
彼の素性はさわり程度でズバットとは書く予定はありません(その辺は読んでくれる方の想像にお任せしようと…

他にも感想ありましたら、書いてくださいませ

317 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/15(月) 20:00:06 ID:+YOj3bGl
感情の起伏は少ないけど、意外に面倒見が良く姐御肌なロボ子を幻視した。
318 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/17(水) 21:31:57 ID:mRGHeAoT
>>346
ドジっ娘とかもえーなー。続き楽しみにしてます。

・・・・・・

久々に魔改造に手を出してみる。


マニアックミカさん・ブラックエディション
傾向:ミカさん2Pカラー。侍スピでいうなら「羅刹」

ttp://www.07ch.net/up2/src/lena0945.lzh

319 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/18(木) 00:22:11 ID:I4kaIdsx
なにこの迷惑な長門ww
320 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/18(木) 19:08:51 ID:qhwW40DS
このミカとアルファは会話が成り立つんだろうか
321 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/18(木) 20:02:22 ID:h6IEQLx+
そりゃ素人さんお断りな、専門用語、隠語のオンパレードな会話を展開するだろうさ。

むしろ、0と1だけのマシン語だけで会話が成り立つかもしれん。

322 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/19(金) 02:37:47 ID:nPUqYOIx
えー? RADEONでクロスファイヤじゃないの?
マニアならAMDで逝ってほしかった
323 名前:大滝秀治[sage]投稿日:2007/10/19(金) 04:39:07 ID:5/L9Nqxc
わからん、お前の言ってる事はわからんっ!
324 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/19(金) 21:34:17 ID:d2fnmBJB

一つ残念な事がある

なぜに着替えた黒ミカのイラストがない!


期待してたのに…orz
325 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/19(金) 21:59:58 ID:kXp9Jz4h
>324
同感だ!
326 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/19(金) 23:41:25 ID:vjsLr3kK
おれはケッタイなPCの全容イラストを期待した!
327 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/20(土) 10:57:26 ID:FJg5DIhU
まあ、パンピーはもちろんのこと、かなりのマニアであっても大抵は
こんな厨スペックマシンでやることなんかないんだが……

でも、あこがれだよなあw

328 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/20(土) 11:15:34 ID:QAAscZN4
>>327
金さえあれば作ってみたいなこんなモンスター
329 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/10/20(土) 11:52:11 ID:I7IcOO3d
メタルサーガMAX

第6話「邪悪なる影」



かつてバイアス・グラップラーの使っていて根城の地下、ロックのかかっていた部屋でエミリとエリックはベットに眠る美女を発見した
「エリックさん、人が寝てますよ、し、死んでるんですか?」
エミリが不安そうに呟く
エリックはベットに寝ている美女に近づき、頬を撫でる
「これは、アンドロイドか!?」
「アンドロイド!? って、ロボットなんですかこの人!?」
「あぁ、話には聞いたことがあるが、実物を見るのは初めてだ」
エミリはそのアンドロイドの顔を覗き込んだ
凛とした横顔は美しく、透けるような白い肌と、細くつややかなプラチラブロンドのストレートヘアは、一目見て一生忘れないだろうと言うほどの美女だ
その美女はYシャツを羽織っているが、身に着けているのはそれだけで、ほっそりとした太ももから素足の足先までがむき出しである
「動くんですかね?」
「確か首か背中辺りにスイッチがあると聞いたんだが」
エミリが首から背中にかけて手で探ってみると、スイッチのようなものを見つけ押した
と、ギュウウウン……と何かが回る音がして、ジジジ……と音が聞こえた
そして、しばらくすると、彼女の眼がユックリと開かれた
「あっ、動きましたよ、エリックさん!」
エミリはその様子に声を上げて興奮する
「驚いたな、本当に動くとは…」
エリックもその様子に本気で驚いた様子だ
しかし、その後、微動だにしない彼女
「え〜と、始めして、わたしはエミリって言います」
その様子に心配したエミリが彼女に話しかける
「エミリ、記録」
彼女が短く答える
「あの、あなたの名前は、何て言うんですか?」
「名前」
その時ようやく、彼女が首だけを動かし、エミリを見た
「アルファXO7R、アルファタイプ量産先行試作型です」
彼女はそう告げた
330 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/10/20(土) 12:28:22 ID:I7IcOO3d

「あるふぁえっくすおーせぶんあーる、ずいぶんと長い名前ですね」
エミリが彼女の言った言葉を復唱しながら、正直な感想を述べる
「名前と言うより型番なんじゃないのか?」
エリックが指摘する
「でも呼びにくいですよね…、そうだわたしが呼び名を考えてあげますね」
エミリはそう言い、腕組みをしてしばし考えた後
「アルファってどうですか」
「そのまんまだな」
「不許可」
エリックに捻りが無いと言われ、彼女には即答で却下された
「え〜と、それじゃ、ん〜、エックスは男の人みたいだし、オーじゃなんだか分かんないし」
エミリが必死に名前を考え
「セブン、セブンでどうですか!」
「適用」
「OKみたいですね」
彼女、セブンの短い了承を得たエミリにニッコリと笑った
「怪獣でも倒しそうな名前だな」
エリックのツッコミに若いエミリは『?』だった

「さてと、君に聴きたいことがある、この施設は一体何なんだ」

エリックがセブンを見下ろしながら質問をする
「ここは、ブラド・コーポレーション、ロボット工学研究所デス」
「なに!? ブラド・コーポレーションだと!」
エリックの顔つきが変わった
「あの、エリックさんブラド・コーポレーションって言うのは何ですか?」
エミリには聞いたことの無い名前だった
「かつて、大破壊が起こる前、俺達が旧文明と呼んでいる時代にあった、大企業だ」
「いったいどんな会社だったんですか?」
「とにかく幅広い分野の事業をしていたらしい、それこそ『紙オムツ』から『ロケット』まで様々な事をしていたらしい」
「ロケットって事は兵器とかもですか?」
「あぁそうだ、ちなみに俺の『ウルフ』もブラド・コーポレーション製さ、昔、ブラド博物館ってとこで手に入れた物だ」
「へ〜、そんな凄い会社だったんですか」
エミリは、物知りなエリックに感心した
331 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/20(土) 12:33:22 ID:MoaeMDcG
キタ!
332 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/10/20(土) 13:04:53 ID:I7IcOO3d

「バッテリー残量僅少、エネルギーの補充を要求シマス」
エミリとエリックの会話を遮り、セブンが言葉を発した
「えっ?えっ?、エネルギーって、ガソリンですか? それともディーゼル?」
あたふたとするエミリに
「電気デス」
セブンは冷静に答える
「電気か、どうすればいい」
「あちらの機械からコードを取ってくだサイ」
エリックの問いにセブンは首だけを動かし、視線を大きな機械に向ける
おそらく充電器なのだろう
「これか、っで、これをどこに?」
エリックが、機械からクリップ型の端子のついたコードを手に取る
「脱がしてくだサイ」
『はっ?』
セブンの突然の言葉に、二人はハモって聞き返してしまう
「服を脱がしてくだサイ」
「ふむ」
エリックがYシャツのボタンを外しにかかる
「○×△□◇+−*@¥=&%$#”!」
ドスンッ
その様子に、エミリは声にならない声を上げ、エリックを突き飛ばした
「エミリ?」
「エリックさんの、変態! スケベ! 女の人の服を脱がそうとするなんて!」
「女ってアンドロイドだろうが」
エリックが目をパチクリさせながら答えるが
「アンドロイドだろうが! ロボットだろうが! 女の人の服を脱がそうとするなんて、デリカシーがありません!」
「何怒ってるんだ、お前は?」
「怒ってません! 私がやります! エリックさんはそっちで後ろ向いててください!」
エミリはフンッ、フンッと鼻で大きく息をする
「分かった、分かった、分かったから、そう鼻息を荒くするな」
そう言うとエリックは大人しく後ろに下がる
「っと、言うわけで、私がやります」
エミリがセブンの顔を見下ろしながら告げる
「お願いシマス」
「任せてください、こう見えても名メカニックのお母さんの元、1年間しっかりと修理の勉強をしたんですから」
そう言い、エミリは自分の胸をドンッと叩いた
333 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/10/20(土) 14:06:26 ID:I7IcOO3d

エミリはセブンの上半身を起き上がらせると、Yシャツを脱がせる
Yシャツを脱がせると、セブンの裸体があらわになる
エミリの目はついつい彼女の胸に集中してしまう
(むう、大きい、私の倍以上あるじゃない)
そう思い、エミリは、我知らず自分の小さな胸を触る
「胸を摑んでくだサイ」
「はい!? 胸って、えっ、おっぱいですか!?」
自分が考えていた事を見透かされたのかと思いエミリは動揺した
「えっ、どどど、どうしてですか?
「胸部装甲を展開させます、ロックは解除しました、手動で開きマス」
「わわわ、わかりました」
エミリはドギマギしながらセブンの胸に片手を伸ばす
「両方の胸を摑んでくだサイ」
「はい、行きますよ〜、揉んじゃいますよ〜」
エミリは両手をワキワキさせながらセブンの胸に迫る
「手つきが、イラヤシイぞエミリ」
「何見てるんですか!」
エリックを一喝してから、セブンの言うがままエミリは、真剣な表情で胸を両手で摑む
ムニュ
(うわ〜、軟らかい、これが作りものだなんて…)
「もっと強く」
「はい、あの痛くありませんか」
「問題ありません、奥にあるレバーを握り左右に開いてください」
グニュ
エミリはセブンの言うとおり胸をグイッと、形が変わるほど握り締めた
すると手に硬いモノが触れた
「え〜と、これかな?」
エミリが、グッと力を込めた途端、雪のように白かったセブンの胸の中央付近に筋が入った
そのスジがへこみ、くぼみとなり亀裂が入ると『ばくんっ!』と言う音を立てて胸部の装甲が開いた
「開いた…」
美女の胸部が開いているその姿は、ちょっとしたホラーだ
中を覗き込んだエミリには、戦車のCユニット以上の複雑さを持った内部構造が目に飛び込んできた
「奥に、金色の端子が見えるはずデス」
「あります」
セブンの開かれた胸の中に、エミリは顔を入れながら答える
「あなたから見て、中央と左に、コードに付いた端子をつけてくだサイ」
エミリは言われたとおり、機械から伸びたクリップ型の端子を、金色の端子につけた
334 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/10/20(土) 14:49:06 ID:I7IcOO3d

「これで、あとはどうすれば、いいんですか?」
端子をつけ終わったエミリが顔を上げ、セブンを見る
「機械の電源を入れ、電圧を適量の数字に合わせ、スタートボタンを押してくだサイ」
「エリックさ〜ん、そっちの機械動かしてくださ〜い」
エミリは機械の近くで調べ物をしていたエリックに声をかける
エリックは機械の電源を入れ、電圧を調整するダイアルを手にし、一瞬何か考えた後、ダイヤルを回した
「いくぞ」
「お願いしま〜す」
エリックがスタートボタンを押すと、ブウゥゥゥゥゥと言う音と共に機械が動き出した
「どうですか?」
「良好、電圧上昇」
エミリが、ホッとすると、エリックが近づいてきた
「これで話ができるな」
「君の目的、いや、使命はなんだ?」
「回答不許可」
「では、バイアス・グラップラー軍団とブラド・コーポレーションとの関係は?」
「回答不許可」
「なるほど…」
エミリにはエリックが何を考えているか分からなかったが、エリックは何か納得した様子であった
「充電率40%、駆動可能」
セブンはそう言うと両腕を動かして見せる
「あ、腕が動くようになりましたよ」
エミリが声を上げる
そして、セブンはエミリを見ると
「ブラド様に敵対する可能性を確認、排除実行? 許可、了解」
「え?」
セブンの左手がグイッとエミリの胸倉をつかんだ
「ふぐっ、く、苦しいです…」
突然の事に驚くエミリ
「エミリ!」
エリックがショットガンを構えるが、エミリとセブンの距離が近くて撃てない
その間にもエミリを締め上げる強さが増す
「はぐぅ、うぅ…」
「よせっ! その娘は関係ない、ブラドの、バイアス・ブラドの敵と言うのなら、俺を殺れ!」
エリックがセブンに向けて声を高々と上げた
335 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/10/20(土) 15:36:04 ID:I7IcOO3d

エリックの声にセブンの、エミリを締め上げる力が緩んだ
「ゴホッ、ゴホッ、ハー、ハー」
エミリはむせながら、空気を肺に送り込む
それでもまだセブンはエミリを摑んでいる
「エリック、該当データ無し…類似データ有り、危険度数『AAAランク』優先排除対象」
そう言うとセブンは右腕をかかげた
右腕が中央から開き、短い銃身が姿を現した
銃口にはレンズがはめ込まれている
「レーザーか、しかし今の出力では服は燃やせても、俺を撃ち貫く事などできんぞ」
その二人の様子をエミリは眺めている事しか出来ない
エリックはセブンを見据えながら話を続ける
「バイアス・グラップラー軍団は壊滅した、そして、その首領バイアス・ブラドは既に死んだ」
それを聞いたエミリは摑まれたまま、エリックに顔を向けた
「あの〜、グラップラー軍団の首領ってテッドブロイラーって言う人じゃ…」
「表向きはな、だが奴ですらバイアス・ブラドの手駒に過ぎなかったんだ」
「詳しいですね」
「当たり前だ、4天王を倒し、バイアス・ブラドを屠ったのは俺の親父とその仲間だ」
エリックはセブンを睨みつけながら言い放つ
「お前の仕えるバイアス・ブラドはもういないんだ、さぁ、エミリを放せ」
「勘違いをしている、私のマスターはバイアス様ではありまセン」
「何!? ではお前の言うブラドとは誰のことだ!」
「答える必要はありません、充電率100%、あなたを排除しマス」
セブンの様子にエミリは、エリックが撃たれると思い、どうにかしように辺りを見回した
その時、エミリは煙を上げている充電器に気がつき声を上げた
「エリックさん! 機械から煙がっ!」
エミリの声にセブンが一瞬、視線をエリックから充電器に向けた
「うおおおおおおおっ!」
その一瞬の隙を突き、エリックがセブンに向かって駆け出す
走り寄るエリックに向けセブンが遅れてレーザーを撃つ
レーザーはエリックの肩をかすめて壁を焦がす
「でいっ!」
気合と共にエリックは銃把をセブンの左腕に振り下ろす
その衝撃でセブンの手は、エミリを手放す
「伏せろ、エミリー!」
そのままエミリはエリックに抱かれるように床に押し倒される
(本日2回目ー!)
エミリがそう思った瞬間
ボーーーン、バチッ
充電器が爆発した
336 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/10/20(土) 16:19:15 ID:I7IcOO3d

「大丈夫か、エミリ?」
「大丈夫です〜」
エリックに手を引かれ立ち上がるエミリ
「上手くいったな」
エリックは爆発した機械を見ながら呟く
「ひょっとして、壊れることわかってたんですか?」
エミリが声を上げた時、エリックはわき目も振らず飛び込んできてくれた
「あぁ、あのアンドロイドがひょっとしたら攻撃してくるかもと思ってな、電圧のダイアルをレッドゾーンに入れておいたんだが、まさか爆発するとはな…」
あの設定の時、一瞬、手を止めたのはこの事を見越しての行動だったのだ
「あの、エリックさん、さっきのバイアス・グラップラーの話って…」
「フフ、即席で作った話にしては良く出来ていただろう」
「えーーーーーーーーーーーー! 作り話だったんですか、わたし聞き入っちゃいましたよ」
「時間稼ぎにな、それよりあのアンドロイドはどうなった?」
「あ、そうだった、セブンは?」
話をそらされた感があったが、今のエミリにはグラップラーよりセブンが大事であった
セブンはベットから落ち、床に憐れもない姿で横たわっていた
「エラー、エラー分析、メモリー消失、バックアップメモリー、エラー、エラー……」
セブンは体をガクガクと震わせ、エミリには意味不明の言葉が流れ続ける
「壊れちゃったんでしょうか?」
「分からんが、気をつけろ」
エミリが心配そうにセブンを覗き込む
「メモリー消失、新たにマスター設定を行ないます、お名前をドウゾ」
「え、エミリ」
エミリはセブンの問いかけに、そのまま答える
「エミリ、マスター登録完了」
そう言うとセブンは立ち上がった
勢いで胸についていたクリップ型の端子が外れるが、セブンは気にせず、そのまま展開した胸を閉じロックをかける
エリックが反射的に銃を構える
「待ってください、エリックさん様子がおかしいですよ」
あわててエミリがエリックを止める
「マスターエミリ、その方はマスターの敵でしょうか?」
セブンはそう言い右腕を上げる
「違います、やめてください、エリックさんは敵じゃありません」
エミリが叫ぶとセブンは大人しく右腕を下ろす
「お前こいつに何かしたのか?」
「マスター登録がどうとかって言ってましたけど…」
エミリは気づかないうちにセブンの新しいマスターとなっていた
337 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/10/20(土) 16:47:17 ID:I7IcOO3d

セブンは人間で言う所の、記憶喪失だろうというのが二人の出した結論であった
おそらく、機械が爆発した際、彼女についていた端子に想像以上の電気が流れ込んだ結果であろう
二人は、取り合えずもう危害は無い物と判断して、彼女を連れて行くことにした
地下研究所から地下駐車場まで戻ってきた三人は、まずはセブンに服を着せてあげた
エミリの服ではサイズが合わないので、仕方なくエリックのシャツとズボンを着せる
「あとで、ちゃんとした服を買ってあげますね」
「ありがとうございます、マスターエミリ」
その後、三人は戦車に乗り込み、ビルを後にした

ビルを出て、荒野を走る2台の戦車を、崖の上から見下ろす、小さな影があった

少女、いや、幼女と言った方がいいかも知れない
ブロンドの髪を左右で縛り、服装はワンピースと荒野には不釣合いないでたちである
そして切れ長のまなじりの奥にたたえられた金色の瞳が、辺りを払うような威厳をを漂わせていた
彼女の後ろには、蒼い鋼の巨人が悠然と立ち尽くしていた
エミリ達は知らなかった
この幼女の起す行動によって、3人の運命が大きく変わってしまうことに
この時は
まだ

『待っていてください、ノア様』

第6話「邪悪なる影」おわり

338 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/10/20(土) 16:57:35 ID:I7IcOO3d
第6話終了です、いかがだったでしょうか

話が自分の予想以上に長くなってしまいました

最初はマスター登録してそく仲間にしようと思ったんですが、それじゃつまんなんな〜と思い書き足していったら凄い事に…

あと最後に出てきた幼女、作中にも書きましたが、彼女の起す行動で、マジで話が変わってしまいます

その行動を起す、起さないで話が180度変わってしまいます
自分の中でも話が2つ出来てますが、どっちかやると、もう一方は使えない…

みなさまのご感想をお聞かせください

感想を貰うとやる気が出ます(本当ですよ
339 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/20(土) 18:00:38 ID:1FKbJiMv
この子はアルファシリーズらしいけど、エミリの反応からすると、
兄はティアマットにいた方のアルファを連れてエミリに会ったことはないのかな?
340 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/20(土) 18:23:32 ID:qYDGOp2c
まあ、どちらかの展開にするかは、最終判断は筆者のみの『権利』。

もし、意見を言うなら、貴方にとって『面白い』方で書いてください。

筆者が『面白い』と思うモノこそが、読み手にも『面白い』と思うモノに
なるかと思います。

蒼い鋼の巨人といえば、某蒼い瞳の刀使いのライバルのブルーブレイ(ry

最後に一言。

幼女キターーーーーッ!
341 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/20(土) 22:07:59 ID:s4K04Z0t
作品キターーーー!!
342 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/20(土) 22:08:35 ID:JsXKHupy

ノア同様に、ブラドにも後継者か
『種』がある以上、両方から追われるなw
343 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/20(土) 22:41:10 ID:s4K04Z0t
このスレのまとめ読みは週末の楽しみです
どの職人さんもフリーダムで楽しませて貰ってます
平日に読めないのが悲しい・・・

>>318  電波なのか意地悪なのかわからないところがブラッククオリティw

>>338  ( ゚∀゚)o彡゜ょぅι゛ょ!ょぅι゛ょ! 金髪ツインテでツンなら言うことありませんな
エリックの風貌はメロウリンクみたいなのをイメージしてしまったw 例が古くてすみません
344 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/20(土) 22:42:44 ID:8bAL0f8R
投稿間隔をみると、リアルタイム修正アリで書きながら投稿してる?

一話ずつくらいの単位でメモ帳とかで書き上げてから、

名前欄にページ数/総ページ数書いて投稿したほうがいいよ。
345 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/21(日) 01:27:08 ID:LY2tbFVm
>>343 メロウリンクとは随分渋いな
カッコいいけどw
346 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/10/21(日) 21:28:21 ID:eo93Dk1A
どうも、感想ありがとうございま〜す

339>

その通り、エミリは、はんたの連れたアルファとの面識はありません…と言う設定です

340>

どうもご意見ありがとうございます、そうですね、どちらを書こうと後悔しない、面白い物を書こうと思います
蒼い巨人はメタルシリーズに出てきた敵の改造版です(メタルシリーズって意外とロボット兵器って少ないんですよね

342>

基本的に鋼の季節をベースに話は進むと思いますが…絶対に途中でMM、R&MM2ネタが入る予感

343>

幼女! 幼女! 幼女!っと言うことで、このキャラは完璧にオリジナルで作者の趣味ですw
作中にも書いてありますが、金髪ツンテ、ツン、の他にロリペタ、ドSと言う属性が付きますその性で
『泣け、叫べ、ひれ伏せ人間、這いつくばって命乞いをしろ! アハハハハハハハハ…』っと言った感じでエミリが幼女から酷い目に遭う予定です

344>

アドバイスありがとうございます、一応メモと言うか一通りの流れは書いてるんですが
書いてるうちに、どんどん別の方向に…
347 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/22(月) 20:07:11 ID:mUi1tnoZ
>>346
『泣け、叫べ、〜』 うわぁ、ベタなSですねぇw
支援でなんか描いてみていいかな?

・・・・・・・


マニアックミカさん 『F1GP・カスタマー・マシン問題』 (今回はブラックさんはお休みです)

傾向:他のチームの設計を流用して作られたマシンをカスタマー・マシン(もしくはカスタマー・カー)と呼ぶ。

これは元々スパイ行為自重策の一環としてコンコルド協定で禁止されている。
ではスパイ行為ではなく正規の契約として、協力チームにシャーシが供給された場合はどうなるのか?

スーパーアグリのシャーシはホンダの去年型を独自に改良したものであるが、この手法は協定に抵触しないだろうか?

トロ・ロッソとレッドブルの関係も同様である。この問題について、ちょっと考察してみたいと思う。

ttp://www.07ch.net/up2/src/lena0952.lzh

348 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/23(火) 00:57:44 ID:It4oxYKE
ホンダのマシンからは、エコなんたらとかで広告がほぼ無くなりましたなぁ。
金の有るチームはええなぁ…。

ホンダのシビックのEUモデル、日本で発売せんかなぁ。カッコイイよあれ。

349 名前:347[sage]投稿日:2007/10/23(火) 06:07:26 ID:XpXEGWjc
>>348
オイラもハッチバックやクーペのMT車とか好きなんですが、
やっぱ2ドア(3ドア)は家族とか仲間の評判悪いんですよね。
TYPE−Rとか高い車ですので、若いときには買えず(Rだと保険も高いし)、
年行くと家族サービスとかあるでしょうから、結局EUの3ドアは日本じゃ売れませんよ。

マツダAZ-1やセリカの最終型とかも、

みんなが「カッケー! 出たら買う!!」とか言っておきながら
売れんかったワケですから…。

とかなんとか冷めたこと言っておきながら、オイラ自身はMR-2に乗ってたりw

ミッドシップはリヤヘビーなんで、加速すると前が浮くような感覚に襲われるんで
同乗者は悲鳴上げてたりするなァw さして飛ばしてなくても。
350 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/24(水) 04:54:24 ID:gQ0jHZYs
>>346
幼女のワンピの下は勿論「はいてない・はえてない」でおk?
351 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/24(水) 05:07:13 ID:gQ0jHZYs
>>347-349 マジレス。
借りた側が貸し出した側より良い結果残したら、貸した側は面白くないよね? ホンダとスーパーアグリみたいに。
そうしたら貸す側がデータや部品を出庫調整したりだとか、立場の弱い子会社に他車へのブロック行為を強要させるとか
八百長の懸念がありそう。変な馴れ合いは良いとは思えない。あとジェイソン・バトンじゃなくてジェンソン。管理人さんヘルプ。

支援でなんか描いてみていいかな?>幼女! 幼女! はいてない幼女! はえてない幼女! 

352 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/25(木) 02:57:40 ID:XNoCxsDl
アロンソの移籍問題、荒れに荒れてるな。早く決まらないと回りのドライバーが大変だ。
353 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/25(木) 03:03:38 ID:XNoCxsDl
>351 つるぺたょぅι゛ょ 振った以上描くべし! バリエーションで是非全裸バージョンを<バキ!
354 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/26(金) 21:51:32 ID:+0akD2I1
>>350-353 趣旨変わってるよw
よし、ツインテのリボンはなのはさんみたいので宜しく!
355 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/27(土) 03:31:39 ID:bZaE8v3f
アクセサリーの指定は幾らなんでも越権行為だろw
ノア一味ならメカっぽいのとか、かもしれないし。
356 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/10/29(月) 09:48:03 ID:CF1YWXvN
メタルサーガMAX

第7話「休息」



エミリとエリックがセブンと出会ってから数日が経過していた
三人は、この地域最大の都市、アニスシティーを訪れていた
この街が大きくなった特長として上げられる理由は一つ、大陸横断鉄道が走っていることである
三人はこの鉄道を使って、一気にリオラドまでの距離を移動しようと考えたが、ここで問題が発生した
線路がモンスターに破壊され、その復旧作業にかなりの日数を費やすとゆう
仕方なく三人は線路が復旧する間、この街に留まる事となった
もちろん、ただ街で時間を消費するわけではない
さすがは大きな街だけあり、賞金首の情報も多数あり、この街を拠点に活動する事となった

エミリの駆るピンク色のモスキートが一体のモンスターと激闘を繰り広げていた

激闘を繰り広げるのは、ムカデのような姿をしたモンスター、1万Gの賞金首『ムカデロン改』である
「敵、ミサイルを発射、回避行動を取ってくだサイ」
エミリの後ろでセブンが警告を発する
モスキートの操縦席にはエミリが、その後ろの即席で付けたシートにはセブンが座っていた
セブンはCユニットと自分をリンクさせ、エミリのナビを勤めている
エミリは警告に従い、モスキートを操作し、ミサイルをかわすと同時に、主砲のトリガーを引いた
ドーン!
ドカーン!
モスキートの45mm砲の砲弾がムカデロン改の胴体に当たる
『ギギギギギギギギギッ』
ムカデロン改が叫びを上げ、体を左右に振り、苦しみ悶える
「やった」
エミリが歓声をあげる、が
「敵から熱源反応、回避ヲ」
「へっ?」
セブンの警告と同時に、ムカデロン改の口からレーザーが発射された
ババババババアババババッ!
レーザーが大地を走り、モスキートを撫でる
「きゃあ!」
思わず悲鳴を上げるエミリ
「右前部、装甲タイル破損、及び、右前輪の車輪小破しまシタ」
セブンが冷静に被害状況を読み上げる
スクリーンに映るムカデロン改は、首を持ち上げ、モスキートに覆い被さるように倒れてくる
「回避行動、間に合いません、衝撃に備えてくだサイ」
セブンの言葉にエミリは身を硬くした、その時
ドゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!
雷の咆哮と共に、ムカデロン改の胴体と首がお別れをした
エミリがモニターを見ると、そこには195ミリキャノンを発射したウルフが映し出されていた
ウルフを駆るのは、弧狼と言う通り名をもつ一流ハンター、エリック
エミリにとって、彼はピンチに駆けつけてくれるヒーローだ
357 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/10/29(月) 10:25:29 ID:CF1YWXvN

「詰めが甘いな、30点だ」
エリックの第一声は辛口の評価だった
「うぅ、すみません」
「まぁいい、装甲タイルと車輪をやられたか」
そう言うとエリックはエミリにメカニックキットを手渡す
「今回は牽引はしてやらんぞ、これくらいはしっかり自分で直せよ、名メカニックの娘だろ」
「トホホォ…」
そう言われては反論することもできず、仕方なくエミリはメカニックキット片手に、戦車の修理に取り掛かる
「えーと、まずは破損した装甲タイルを外してっと…アチチチッ!」
「何かお手伝いいたしまショウカ」
セブンが手伝いを申し出るが
「エミリ、それくらい自分一人で出来るな」
「はい、ありがとセブン、でも大丈夫だよ、一人で出来るもん」
「了解、待機しマス」
そして、しばらくエミリが修理に悪戦苦闘する様子を見ていたセブンがエリックに近づく
「エリック、お話があるのですが、よろしでショウカ」
セブンはポーカーフェイスだったが、エリックは何かを感じ取った
「あぁ、構わんよ、ここじゃあれだろ、場所を変えよう」
エリックはエミリを横目にそう言うと、ウルフの物陰に入っていった
その様子をエミリは横目に見ながら、聞き耳を立てたが二人の会話は、残念ながら聞こえなかった

「で、話というのは何かな?」

「あなたにとって、マスターは何なのでスカ?」
セブンがエリックを見据えて切り出した
「質問の意味が分からんな」
「先の戦闘、あなたが最初から支援をしていれば、効率よく敵を撃破でき、被害も軽微だったハズ」
先ほどの戦闘で、セブンはエリックが物陰から見ていたのを知っていた
「俺が無駄にエミリを危険にさらしたと言いたいのかな」
「そうデス」
「確かにエミリを危険にさらしたのは事実だ、だが意味が無い訳じゃない」
「どういうことでショウカ?」
「エミリは強くならねばならない」
「あなたの言っている事がわかりまセン」
「この世界、生きていくには力が必要だ、だが、いつまでも俺があいつと一緒にいられる訳ではないからな、俺が教えられるのはサバイバル技術と戦車の戦闘だけだ」
そこでエリックはウルフに背中を預ける
「戦車の戦闘ってのは結局所、天性の才能と実戦経験を積むしかない、それは言葉では伝えられない、実践の中でしか教えられないからな」
「では、マスターに経験を積ませる為に、あえて危険な目に遭わせタト」
「幸い、この辺りはエミリの訓練に最適だ、いつまでも甘やかしているだけが仲間じゃない、もちろんフォローは入れるがな」
「私には理解できまセン」
セブンにはエリックの言いたいことが分からなかった
「エリックさ〜ん、セブン〜」
エミリの声が聞こえた
「フッ、お呼びのようだ」
エリックがセブンに背を向け
「お前の使命は何だったかな」
「私の使命はマスターエミリを守ることデス」
「なら、あいつを守ってやれ、肉体的にだけでなく、精神的にもな、俺がいなくなった時、あいつの心の支えになる存在になれ」
「心の支エ?」
「お前も、エミリもまだ発展途上だ、気が付いているか、この数日間で随分と人間らしくなったのを、それはお前に心があるからだ」

「どうですか、応急処置ですけど、これで走れるはずです」

「どれ」
ドンッ! ドンッ! ドンッ! ポロ…
「ボルトが外れたぞ…」
「あれ〜、おかしいな〜」
二人のそんなやり取りを、ウルフの影からジッっと見つめるセブン
「心、人間らシサ…」
358 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/10/29(月) 11:04:09 ID:CF1YWXvN

「っと、言うわけで、今日は買い物に行きます」
アニスシティーの宿屋、昼下がりのロビーで雑誌を読んでいたエリックに、エミリが声をかける
「何が『っと言うわけ』なのかは知らんが、買い物に行くのなら行って来い」
「何言ってるんですか、エリックさんも一緒に行くんですよ」
「やれやれ、いったい何を買いに行くんだ」
エリックが雑誌から顔を上げ聞く
「せっかく賞金が入ったんです、この機会にセブンの服(防具)を買いに行きます」
「わたくしのデスカ」
「そうです、いつまでもエリックさんのシャツとズボンじゃ可哀想ですからね」
「なら、俺が行く必要ないだろ」
「その後、寄る所があるんです、さぁ行きますよ」
そう言うとエミリはエリックのジャケットの襟を摑む
「わかったから、ジャケットの襟を摑むな」

三人は大通りにある服屋にやってきた

さすがは大きな街の服屋だけあり、様々な服が取り揃えられている
「さぁ、どれにしましょうかね〜」
「特に要望はありませんが、できれば動きやすく、戦闘に支障の無いモノをお願いしマス」
「わかりました、それにそって、できるだけ可愛いの選びますね」
そしてエミリは店の中の服をいろいろと手に取り、セブンに試着させてあげる
チャイナ、バニー、水着
「どうなのでしょう、こう言った外装ハ」
メイド服、ウェイトレス
「作業用の外装にしては余分な装飾があるのデスネ」
和服、巫女服
「マスターエミリ、この外装では機動力の低下や武器の使用時の不具合が予想されマス」
次々とセブンに服を着せ替えてみせる
「おいおい、セブンは等身大の着せ替え人形じゃないんだぞ…」
エリックが呆れて口を挟む
「わかってますよ、いや〜でもセブンはどんな服着せても似合いますねー」
エミリはセブンに服を着せては様々なポーズをとらせて、様々な角度から眺める
「萌え、と言うものでショウカ」
『どこでそんな言葉覚えた、の!』
エミリとエリックが口をそろえて言った
結局、セブンは濃い緑色のポットパンツと半袖のアーミージャケットというラフな服装に落ち着いたが、それまでにかかった時間は実に2時間
「何で女の買い物ってのは、こんなに時間がかかるんだ?」
男のエリックには理解できなかった

三人は服屋を出ると、その足で青空市へと出かけた

この地域最大の都市ならではの市、その名も戦車市だ
エミリがエリックを連れてきたかったのはここである
「戦車ですよ、戦車、すごいですねー、エリックさん」
広い広場に所狭しと並ばれた戦車に、エミリは大興奮である
「バギーに装甲車に武装バン、武装バスにデマーグ、あれはルルベルかな?」
車両を見ては、大はしゃぎのエミリ
「ここの展示はクルマを戦闘用にした物が多いようデス」
セブンが率直な感想を述べる
「こっちは、パンツァーにバルバロッサ、ロジーナにロンメルにバルカン、ティーガーまでありますよ」
エミリが指を指しながら戦車の名前を挙げていく
「この辺の戦車は、中級ハンター辺りが欲しがる物ばかりだな」
ハンターにとって戦車は命綱のようなものだできるだけ良い物を欲しがるのは当然といえよう
三人が戦車を見て回っていると、一人の老人トレーダーが声をかけてきた
「こんにちは、お譲ちゃん」
「こんにちは」
エミリは元気に挨拶をする
「ほっほっほ、元気で礼儀正しい子じゃの、ワシはマドック、この辺のトレーダーをまとめてる者じゃよ」
359 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/10/29(月) 11:34:33 ID:CF1YWXvN

「私はエミリ、ハンターをやっています」
「ハンターか、お譲ちゃん、戦車を観にきたのかい?」
「いえ、戦車を買いに来ました」
エミリは胸を張って答えた
「おいおい、戦車を観に来たかっただけじゃなかったのか?」
「いいえ、戦車を買いに来たんです」
エリックの問いにエミリは『エヘンッ』っと答える
「お前、モスキートから乗り換えるつもりなのか?」
「違いますよ、私用じゃなくて、セブン用の車両を買いに来たんですよ」
「わたくし用の車両デスカ」
「そうです、セブンには私の戦車の狭い席で窮屈な思いをさせてますからね、それにもう一台戦車があれば戦力のアップにもなります」
「ほっほっほ、それなら、この戦車市の目玉商品見てみるかい」
そう言うと老人、マドック爺さんは、大型戦車を展示している場所に3人を案内する
「これじゃよ」
マドック爺さんに連れてこられた場所には大きな戦車が展示されていた
「ほう、レオパルトか」
珍しくエリックが歓声を上げた
「ほっほっほ、最近見つかった、新品同様のレオパルトじゃ」
「主砲に175ミリキャノン、副砲に20mmバルカン、S-Eにエクスカリバーが装備されていマス」
セブンが武装を的確に指摘する
「そっちの姉ちゃん見る目があるの〜」
マドック爺さんが感心する
「凄いです、セブンにピッタリですよ、っで、いくらになるんですか?」
「え〜と、これくらいかの」
マドック爺さんが電卓を打ち、エミリに見せる
目玉が飛び出る価格と言うのは、こう言うのだろう
とてもではないが、エミリの持っている所持金で買える値段ではなかった
「すみません、私、戦車って物の値段を、正直、なめてました」
ガックリと膝を落とすエミリ
「そんな事だろうと思った」
エリックは当然と言う
「お譲ちゃん、いくら持ってるんだい?」
「え〜と、5千G位ですけど」
「それじゃと、中古のバンすら買えんぞい」
「ガーン」
エミリにとってかなりのショックだった
「エミリ、気を落とさないでくだサイ、それにあなたをサポートするのにも、同じ戦車に同車している方が良いでショウ」
「うぅ、ごめんね、セブン」
「戦力を上げたいのなら、自分の戦車を改造したらどうだ?」
「改造ですか?」
エリックに言われるまで、エミリはモスキートを改造しようなんて考えたことも無かった
「お譲ちゃん、モスキートに乗ってると言ったのう、武装は何をつけてるんじゃ?」
「45mm砲と9mmバルカンですけど」
「それなら面白いモノがあるわい、コッチ来てみい」
そう言いマドック爺さんは歩き始める
三人は一旦、顔を見合わせたが、老人の後について歩き始めた
360 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/10/29(月) 12:12:41 ID:CF1YWXvN

3人が連れてこられたのは、戦車市の外れにあるジャンク置き場だった
「え〜と、確かこの辺に…おお、コレじゃ、コレじゃ」
マドック爺さんが指差した場所には、シャシーの大破したバギーが置いてあった
「どうじゃ、良い物じゃろ」
素人目に見ても、大破したバギーを、自慢げに話すマドック爺さん
「どうしたんですか、このバギーは…?」
エミリがバギーについてマドック爺さんに聞く
「これは、とあるハンターが乗ってたやつでの、まぁこれに乗っておったハンターはこれを下取りに出してティーガーを買っていってくれたがの」
「このバギー、シャシーが壊れちゃってますけど」
「スクラップ状態デス」
エミリとセブンが同じ感想を言う
「ほっほっほ、確かにシャシーは修理不能なほど壊れとるがの、ワシが言っているのはコレに付いた武装じゃよ」
「武装?」
エミリはバギーに取り付けられている武装を見てみる
「88mm砲と13mm機銃が取り付けてありマス」
セブンが的確に武装を口にする
ハッキリ言ってクルマを改造した装備としては、かなりの武装だと言えよう
「どうじゃ、これをお譲ちゃんの戦車に付けてみんか?」
「これをですか」
悪くないとエミリは思ったが
「しかし、これをモスキートに積み込むと、重量オーバーで行動不能になってしまいマス」
セブンが現実的な問題を指摘する
「え〜、それじゃ、積めませんよ」
「ほっほっほ、そっちの姉ちゃん分かってるの〜、その通り、そこでこいつじゃ」
そう言うとマドック爺さんはバギーのエンジンルームを開けてみせる
そこには、エミリが見たことの無いエンジンが積んであった
「見たこと無いエンジンですけど…」
「ほう、ブルか、それもフルチューンされたオメガブル、良いエンジンだ」
エリックがエンジンを見て、エミリの疑問に答える
「一目見て、このエンジンを見抜くとは、兄ちゃん中々の通じゃな」
「このエンジンなら、主砲、副砲を積んでもお釣りが出マス」
セブンが素早く、重量の計算をする
「このバギーのCユニットはダロスを積んでおるぞい、これも積み替えてやるわい」
「このCユニットならば今よりも能力が上がりマス」
「更にオマケじゃ、向こうの廃車になった装甲車に積んでいたS-EのATMミサイルを付けて、取り付けとメンテナンス込みで5千Gでやってやるぞい」
(買っちゃうとお金無くなっちゃうけど、無くなっちゃうけど…)
ハッキリ言って超お買い得商品だ
「か、買いまーーーす!」
「ほっほっほ、まいどあり〜」
するとマドック爺さんは一枚の書類を取り出す
「それじゃ、この書類にサインをしておくれ、それとモスキートに付いている武装とエンジンは下取りと言う形でよいかの?」
「はい、お願いします」
エミリは書類にサインをする
「それじゃこの書類を持って、この工場に行きなさい」
「はい、ありがとうございます、マドックさん」
三人は笑顔でマドックと分かれると、モスキートを指定された工場へと運び込んだ
361 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/10/29(月) 12:44:57 ID:CF1YWXvN

モスキートを工場に運び込み、係りの作業員に戦車を預ける
その帰り道
「でも、よかったんですかね? セブンを工場に置いて来ちゃいましたけど」
「仕方なかろう、Cユニットの積み替えと、読み込みと、書き換えをやると言ったのあいつだ」
セブンは新たに積み込まれるCユニットの調整のため、工場に残った
セブンが、時間がかかると言うので、エミリとエリックは、先に宿に戻ることにした
今は、エミリとエリック二人で大通りを歩いていた
大きな都市だけあり、通りには何人ものトレーダーが露店を開いている
「あ、あれは…」
一軒のアクセサリーを売っている露店を見つけたエミリが、店頭に駆け寄る
「わぁ〜、綺麗」
色とりどりのアクセサリーに眼を輝かせるエミリ
「いらっしゃ〜い、見ていてよ」
女のトレーダーのお姉さんが、笑顔で接客してくれた
「これって…」
エミリは赤い石の付いたペンダントを手にとって見る
「綺麗なペンダント…」
「それは火炎石と言ってね、身に付けている者を守ると言われているアミュレットよ」
お姉さんが説明してくれる
「何だ、そういうのが好きなのか?」
エリックがエミリの後ろから覗き込みながら言った
「もちろんですよ」
「買うなら、安くしておいてあげるわよ」
「う〜ん、欲しいけど…」
(セブンの服と、戦車の装備買ってお金無くなっちゃったからな〜)
エミリが悩んでいると
『彼氏におねだりしちゃいなよ』
お姉さんがエミリに耳打ちをした
「ええっ!? そ、そんな、私とエリックさんはそんな関係じゃ…」
慌ててエミリが否定するが
「またまた〜、アクセサリーを見に来る男女なんてカップルしかいないでしょ」
「ち、違いますよ、エリックさんとは、そんな、カップルだなんて」
今までエミリはエリックの事を、頼りになる仲間、そして尊敬できるハンターの先輩としか見ていなかった
「これ、もらおうか」
エリックがエミリのそんな思いをよそに、お姉さんに言った
「はーい、まいどあり〜」
「わ、悪いですよ、高いですし」
「気にするな、たいした金額でもない、それに」
「それに?」
「俺が、お前にあげたいと思ったから、プレゼントするのさ」
そのセリフにエミリの顔が真っ赤になる
「あ、ありがとう、ございます」
お姉さんからペンダントを受け取ったエリックが、エミリにペンダントを首にかけてあげる
「わたしに、似合いますかね?」
「あぁ、似合ってる、綺麗だぞ、エミリ」
「これ、大切にします、私の宝物にします」
その様子を物陰から見守る陰があった
セブンである
Cユニットの設定を即効で終わらせたセブンは、二人の後をつけて来ていたのだった
「フラグが立ちましたネ」
セブンは誰に言う訳もでもなくポツリッと呟いた
362 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/10/29(月) 12:59:32 ID:CF1YWXvN

その後、三人は線路が復旧するまでの間
賞金首を退治し
戦車の戦闘技術を高め
街で疲れを癒す
っと言う、辛くも、楽しい時間を堪能した

しかし

三人はこの時点でも、気づいていなかった
確実に三人に、邪悪な影が迫りつつあることに
その邪悪な影が三人に追いついた時、エミリ、エリック、セブンに不幸が降りかかる事に
今はまだ…

『さぁ、出番よ、グラマースターリン』


第7話「休息」おわり
363 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/10/29(月) 13:08:39 ID:CF1YWXvN
第7話終了です
いかがだったでしょうか?
幼女の活躍を期待していた方、ごめんなさい
え〜、今回の話は、この時点では幼女自身が『行動を起さない』という話にしました
幼女も書きたかったんですけど、『行動を起した』方を書くと、どうしても、幼女VSエリック、幼女VSセブンとなってしまい、エミリが活躍できない…
幼女VS少女(エミリ)が書きたいと言う理由で、幼女の活躍は後に回してしまいました

皆様のご感想をお聞かせください


それと、一言
「凄い! 幼女が大人気じゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
364 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/29(月) 18:52:00 ID:Lge3fiTk
>>363GJ

>「俺が、お前にあげたいと思ったから、プレゼントするのさ」

エリック自重しろ。>>363

ところで、エミリを出し抜いてセブンとよろしくやるエリックの活躍は・・・まだですか(´;ω;`)

365 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/29(月) 20:25:30 ID:Fz6hwQYe
数日前の話だけど、Night Talkerというサイトの小説投稿掲示板で、主人公×アルファの短編SSが投下されてた
366 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/30(火) 18:11:45 ID:meTp1rmc
スクラップになってるバギーに88ミリ砲と13ミリ機銃とオメガブルが搭載されてて、なおかつ装甲車からATMミサイルひっぺがした所はファンならニヤニヤ出来る。
が、ムカデロン改の弱さに納得がいかないのもまたファンならでは
367 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/30(火) 20:25:52 ID:8c9mKPmJ
>>363 GJす。ニヤニヤと修羅場はSSの華!
幼女大人気? 当たり前じゃないですか!!

・・・・・・

マニアックミカさん・BrackEdition 「はんたのDOS/V大作戦」


傾向:前回(>>318)の続き。はんたもPC自作にチャレンジ。
そこでミカさんにご教授を受けたのですが…
レクチャーの時点で既にカオス。

ttp://www.07ch.net/up2/src/lena0962.lzh

368 名前:367[sage]投稿日:2007/10/30(火) 20:27:04 ID:8c9mKPmJ
ブラックの綴り間違えたw ダメだ俺orz
369 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/31(水) 01:32:05 ID:LUoemmqX
黒ミカ大好きw
370 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/31(水) 11:39:17 ID:46xOHVC9
光るPC、いいなw
うちのPCは、電源のファンぐらいしか光んねーぜ。
いい加減作り変えたいが、今金がなー(^^;
371 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/31(水) 20:42:01 ID:kId7pyTL
同じネタをミカちーがやった場合のパラレルワールドを読んでみたい気がする(w
372 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/10/31(水) 22:54:43 ID:JMrUOsA5
色変えればそのままノーマルミカに出来そうw
373 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/11/01(木) 02:45:08 ID:7kIgGmJg
>>371-372 おもしろそうなので作ってみましたw
明日もあるのでもう寝ます。おやすみなさい。

マニアックミカさん「はんたのDOS/V大作戦・改」


傾向:>>367を普通のミカさんで置き換えてみました。
内容が全く同じなのもなんなので、少し視点が変わってます。
でもやはりカオス。

ttp://www.07ch.net/up2/src/lena0963.lzh

374 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/11/01(木) 22:47:46 ID:FxTjrgk1
性格に差はあっても思考回路は一緒なのかぁ
375 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/11/02(金) 01:42:21 ID:oQtbtxtM
ASRockマザーなんか怖くて買えないよなw
376 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/11/05(月) 20:17:33 ID:j//aR14k
返事が遅くなりましたが、MAX第7話の感想、ありがとうございま〜す

364>

エリック×セブンは考えてなかったな〜、エミリ×セブンは書いてみたいと思ってたけどw

366>

モスキートに新たに積み込んだ装備は、某No2とNo4の戦車に積んであったモノ…かも(前半〜中盤まで大活躍したよ

ただいま第8話を細々と下書き中です

シリアス&戦車同士の戦いって書くの難しいな〜
エロ入れようかどうかも考え中…(この辺は期待しないで、orz
書き上がって時間が出来次第、アップしようと思っています
377 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/11/06(火) 03:33:05 ID:2YAks1x9
ASRockマザー、マトモに動かねえよ・・・
メモリはすぐに引っかかるし
USBマウスのLEDは電源消しても消えないし

MM2のマンムート並に使えねえorz

378 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/11/06(火) 12:27:28 ID:iKshXJA6
>>377
>USBマウスのLEDは電源消しても消えないし

これはひどいなw

379 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/11/06(火) 22:28:27 ID:k00fnj+j
>>377
割と安眠妨害なんだよなこのLED
380 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/11/06(火) 22:57:09 ID:FY4lyQlQ
USBに電源供給されっぱなしなんだろうね。
あるマザボでは、XPやVISTAをスタンバイでOFFにした場合、
電源ファンが回りっぱなしという報告もあるし。
いちいちシャットダウンしなきゃいけないのか!?

地 雷 認 定

381 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/11/07(水) 01:33:13 ID:bw9QpdGd
DOS/V自作者、かなり多いんだねw
382 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/11/07(水) 01:38:32 ID:bw9QpdGd
ノートPCの俺はチンプンカンプン・わけワカメな内容だったのに
乗れる人がこう多いと、劣等感というか疎外感すら感じてしまう
マニアックミカ、ネタが分からないと楽しくないというより
なんか凄く悔しいと感じるのは俺だけ?
383 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/11/07(水) 05:16:45 ID:iwohgaxN
>>382
逆に考えるんだ
「未知の物事について勉強するチャンスが得られた」
そう考えるんだ
384 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/11/07(水) 16:56:27 ID:E+pDO30g
>>382
俺もさっぱりわからんし、その気持ちも分る。
まぁ、いちいち気にしてもしょうがない。
そういう時は、その後の流れごと見なかったことにするに限る。
385 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/11/09(金) 04:14:55 ID:ZcpEuSnd
>>382 >>384
すみません。ちょっと偏りすぎました。

マニアックミカさん・雑談編


傾向:ドラクエとか三国志とか大河ドラマとか
少しは間口の広いネタを用いた二人の雑談です。
以前自分と知人で飲んだ時に話したネタを、
はんたたちに置き換えただけなんですがw
オチも無ければ捻りもないです。本当にただの雑談。

ttp://www.07ch.net/up2/src/lena1050.lzh

386 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/11/09(金) 08:21:32 ID:T5EmiI2J
間口・・・広いか?
なにはともあれ今回も楽しく読めました(w

ドラクエ会話ということで、テリー根幹説でくるかと思ったがちがったな。

387 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/11/10(土) 02:58:02 ID:45iuRCtV
三国志ってだけでその作品が思い浮かんだ俺は勝ち組。
388 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/11/11(日) 12:39:06 ID:mWzTrT8/
メタルサーガMAX

第8話「悪夢」



「ここは、どこ?」
当惑の言葉をつぶやく、エミリは辺りを見回した
エミリの周りは、暗闇に包まれていた
上下の感覚は無く、足元さえ無い
暗闇の中には、エミリ一人だけがポツンといる状況である
エミリはそんな暗闇の中を、目的も無く、夢幻の世界を彷徨う
そんな中を歩くエミリの前に、暗闇の中から人影が浮かび上がる
黒い髪に、赤いジャケットを羽織った青年
エリックである
暗闇の中であるにも関わらず、エリックの姿だけはハッキリとエミリの眼に映った
「エリックさん」
エリックに駆け寄ろうとエミリは走り出したが、靴の底がベッタリと地面に貼り付いているかのようで、距離は一向に縮まらない
悪夢特有の不自由な動き
すると、エリックがエミリに向けて何か叫んでいた
しかし、エミリの耳には、その声が聞こえない
「何を言ってるんですか、エリックさん」
いくら耳をすましてみても、エリックの声は聞こえない
エミリは、彼の口の動きを見て、何を言っているか推測する
『さ・き・に・い・け』
エリックの口はそう言っているようであった
エミリが言葉に気がついたのを察したのか、エリックはエミリに背を向けると、いつの間に現れたのか、暗闇に現れた真赤な戦車、ウルフに彼は乗り込んだ
「ダメ、ダメです」
行かせてはならない
エミリは、ウルフの後を懸命に追いかける
「待って、行かないで」
だが、エミリが体に受ける空気の抵抗はまるで水飴のようである
いくら躍起になって脚を繰り出そうとしても、遅々として前に進まなかった
「私を一人にしないでください、エリックさん」
必死に手を伸ばす
その時、何の前触れも無く、ウルフの装甲タイルが音も無く弾け飛んだ
その様子をエミリは、足を止め呆然と見る
「イヤ」
主砲がヘシ曲がり、副砲が吹き飛ぶ
エミリが首を左右に振る
「イヤ、イヤ」
真っ赤なウルフのシャシーまでもが削られ、飛び散る様はまるで血のようである
エミリは両手で頭を抱えて、目の前の光景を振り払おうとする
「イヤ、イヤ、イヤ」
そして、閃光と共にウルフが爆発した
「イヤーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
エミリの悲鳴が暗闇の中に響き渡る
『エミリ、エミリ、…マスター』
どこからかセブンの声が聞こえた気がした
389 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/11/11(日) 13:03:38 ID:mWzTrT8/

「イヤーーーーーーーーーーーーー!!」
叫び声を上げながら、エミリは飛び起きた
「はぁ、はぁ、はぁ…」
呼吸が荒く、心臓の鼓動も早い
「大丈夫デスカ、エミリ、酷くうなされておりましたガ」
声に横を向くと、そこにはセブンがエミリを心配して立っていた
「セ…ブン、…うん、大丈夫…」
ユックリと深呼吸をして、息を整える
そして、辺りを見回す
薄暗いが綺麗な部屋
この街に着いてから、すぐにとった宿屋の一室である
エミリは全身にグッショリと汗をかき、喉のカラカラに渇いていた
「水を持ってきましょう」
エミリの様子に、セブンはそう言うと部屋を出て行った
「嫌な夢…」
エミリは疲れたように呟き、悪夢を見たせいで精魂尽き果てた気分であった
ベットから起き上がり、窓辺まで行くと、窓からまだ暗い外を眺める
遠くには酒場の明かりがうっすらと見える
目線を下に落とすと、宿屋の駐車場に止まっている、エミリのピンク色のモスキートが置いてあった
しかし、本来なら、その横に止めてあるエリックの赤いウルフは、どこにも無かった
エミリは、テーブルの上に置いてあるペンダントを手に取った
赤い石の付いたペンダントは、エリックからエミリにプレゼントとして渡された物である
「エリックさん」
エミリはペンダントを胸の前でギュッと握り締める
不安になった時、このペンダントを握るのがエミリのクセになっていた
彼がいなくなってから、どれ程経ったであろうか
「エミリ、水を持って来まシタ」
セブンが水の入ったコップを持って戻ってきた
「ありがとう、セブン」
ペンダントをテーブルの上に置き、セブンからコップを受け取る
エミリは水を飲み干す
乾いた喉が水で潤され、エミリは一息つき、ベットの端に座った
「また、あの夢を見たの」
エミリがポツリと呟く
「夢でスカ」
セブンは夢を見ない
エネルギー消費を抑える為に低活動状態になることはあったが
「エリックさんがいなくなった時の夢を、また見たの」
エミリは両手で顔を覆う
「あの時、私にもっと力があれば、エリックさんはあの場に残らずに」
セブンは、このエミリの不安を意味する行動パターンを学習していた
(このままでは、イケナイ)
「エミリ」
セブンは、エミリの両肩を摑み、正面から見据える
「セブン…?」
エミリが顔を上げると、セブンの顔がまじかに迫る
「失礼しマス」
そう言うと、セブンは顔をエミリに近づけた
「うっん…」
「ふ…」
セブンの唇が重なり、エミリはそのままベットに押し倒された
390 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/11/11(日) 13:31:21 ID:mWzTrT8/

「んあっ」
エミリの目が、はっと大きく見開かれた
自分以外の舌が侵入してくる
セブンの舌が、エミリの口内をじっとりと舐めまわし、激しく刺激し、唾液をだっぷりと分泌させる
思いもよらない羞恥と、口の中を舐められる心地よさに、エミリの頭は混乱し、灼熱の渦を巻いた
以前、セブンはエリックに、エミリの心の支えになるようにと言われた
セブンには、それがどのようなものか判らなかった
しかし、エリックと別れ、エミリがその重圧に押し潰されそうになった
その時、セブンはその打開策を模索する為、自身のAIをフル回転させ回答をはじき出そうとした
心、そして精神の支え、それをセブンは、不安やストレスの緩和、解消と考えた
そして、その方法をシミュレーションした結果、出された返答は、肉体への快楽であった
「んん…あん…くふ…」
どれ程そうしていたのか、エミリには判断出来なかった
そしてふたつの口が離れた
「エミリ」
「セブン…」
「今は、今だけは、彼の事も、悪夢の事も忘れてくだサイ」
そう言うと、セブンはエミリの耳に舌を這わせた
「ひゃん」
エミリの身体がベットの上でくねる
逃げないようにセブンの手が、頭と肩にまわった
「あ、あぁ、セブン…」
のけぞったエミリの顎から首を、セブンの舌が這い降りた
「あんん、あっ」
セブンはエミリの首を執拗に舐めながら、エミリのパジャマのボタンを外す
「あぁ…」
エミリのパジャマがはだけ、下着があらわになる
エミリらしい可愛い下着
セブンも自分の着ているパジャマを素早く脱ぎ捨てる
セブンの裸体は、暗闇の中でも淡く光を放っているのかと思わせるほど白く、また無駄な脂肪のない腹は、キビキビとした動きを想像させて細く締まり、女らしい太股が連なっている
女性美と躍動美の奇跡のような融合
セブンを作った製作者の、まさに芸術品であろう
対して、エミリの身体は華奢であった
少女らしい、小ぶりな胸の膨らみ、腰から足にかけての幼い子供のようなスベスベした線
また、セブンはエミリに口づけをした
「あん、はぁ、ふぅ…」
セブンは、エミリのパジャマを脱がすと、肩から素早くブラジャーを取り去った
エミリはされるがまま、抵抗しなかった
セブンも自分の下着を脱ぐと、エミリと肌をあわせた
エミリは、考えるのをやめ、セブンから受ける快楽に身を任せる
彼と別れてから、何度、セブンと肌をあわせただろうか
この時だけは、悪夢を忘れる事ができる
悪夢としか言いようが無かった、あの出来事から
エミリは、その悪夢から逃げるように、快楽をむさぼり始めた
現実逃避かもしれない
それでも、エミリはあの悪夢から逃げたかった
あの、悪夢から…
391 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/11/11(日) 13:59:27 ID:mWzTrT8/

その日も、いつものようにモスキートとウルフの2台で走っていた
ただ、走っている場所は荒野ではない
川を繋ぐベイブリッジの上である
車両2台が楽に並走できるくらい、大きなベイブリッジ
本来なら、何の問題も無く渡り終えるはずであった
アレが現れなければ…

最初に異変に気が付いたのはセブンであった

「エミリ」
「ん? どうしたの、セブン?」
「前方、橋の終わりに何かいます」
エミリは、レーダーを見るが何も映っていない
しかし、確かにセブンの言う通り、橋の終わりに何かの物体がいた
エミリは、スクリーンのその部分を拡大してみる
大きく角張っていて、生物には見えない
その塊が、徐々に近づき、やがてその輪郭がハッキリとスクリーンに映し出された
そいつは、一台の戦車だった
ただ、その大きさがハンパではなかった
戦車として大型に分類されるウルフが、まるで玩具のようでみえる
モスキートなど、豆タンクだ
また、その戦車の異様さは大きさだけではない
その戦車の、武装は非論理的で、現実離れしていた
左右に二つ、上部に二つ、それと前方に一つと、合計5門の主砲をつけ
更に、前部と左右、上部に副砲を2門づつ、合計6門の副砲を装備したバケモノだった
「な、何なんですか、あれは!?」
エミリが戸惑いの声でセブンに問う
「検索結果でました、ハンターオフィスに情報があります、あれは、指名手配中の賞金首、賞金額550000Gの『グラマー・スターリン」』デス」
「ご、550000G」
エミリは驚きの声を上げた
賞金額は、その賞金首の危険度も表している
その金額の多さからして、今までエミリが倒してきた賞金首など足元にも及ばない強さを持っていることは明白である
かつて、これほどの賞金をかけられたモノは少ないであろう
「何で、レーダーに何の反応もないんですか」
「レーダーにかからなかったのは、高性能なステルス機能を搭載していると推測されマス」
「エリックさん!」
エミリが通信機に向かって叫ぶ
『こちらでも確認した、ダイダロスやロンメルゴースト級だな』
スクリーンの中央に映るスターリンの砲塔は、まっすぐにエミリ達の方を向いている
どう考えても友好的な雰囲気ではない
『エミリ、ウルフの後ろに下がれ』
「はい」
エミリがそう言い、モスキートがウルフの物陰に入った瞬間、スターリンの主砲の一つが煙を噴いた
バゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!
「敵、戦車の砲撃デス」
セブンの声に続いて
ドカーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!
ウルフに激しい振動、直撃だった
392 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/11/11(日) 14:29:18 ID:mWzTrT8/

「エリックさん! セブン、ウルフの被害は?」
「ウルフ、前面の装甲タイルに微損」
「ウソッ!?」
エミリが驚きの声を上げる
ウルフの装甲タイルの硬さは、モスキートの装甲タイルとは比べ物にならないほど硬いのだ
それに傷をつけたのだから、相当の威力である
「敵の砲弾は200mmから220mmと思われます」
『やるな、このウルフの前面装甲に傷をつけるとわ』
通信機からエリックの呟きが聞こえる
『こいつはお返しだ! 食らえッ!』
ドゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!
エリックの掛け声と同時に、雷の音が轟き、ウルフの195ミリキャノンが火を噴いた
狙いは正確、砲弾は真っ直ぐに飛んでいき、スターリンの前部装甲に砲弾が炸裂した
爆発音が響き、閃光がひらめく
「やった!」
エミリが歓声を上げる
が、次の瞬間、スクリーンの中に信じられない光景が展開していた
白煙の中から、無傷のスターリンが姿を現したのだった
「そんな?!」
『何だとっ!?』
「命中しました! しかし、敵、スターリンの損害、皆無、無傷デス!」
セブンの声にいつもの冷静さが失われていた
予想外の出来事を前にすると、セブンでも取り乱すのだ
巨大なスターリンの姿が、スクリーンに次第に大きくなってくる
「スターリン、さらに接近してきマス!」
『バケモノめ』
エリックの声も冷静とは言えない
ドゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!
ドゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!
ウルフから雷鳴のような音が立て続けに響く
だが、放たれた砲弾はすべて、第一弾と同じ運命をたどった
ウルフから放たれた砲弾は、一発も外れずにスターリンに炸裂するが、何事も無かったかのように、白煙の中から出てくる
スターリンの姿が、更に大きくスクリーンに映し出される
キュラ、キュラ、キュラ、キュラ、キュラ、キュラ、キュラ…
キャタピラの音が近づいてくる
エミリの背筋に、冷たいものが流れる
手が震え、身体が硬直し、歯がガチガチと音をたてる
スターリンの主砲が立て続けに火を噴く
バゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!
バゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!
二度、三度、その都度、激しく揺れるウルフ
「ひ、ひ、あ、あぅ、うぁ…」
エミリは恐怖で、何もわからなくなっていた
『エミリ、うろたえるな!』
通信機からの、エリックの力強い声に、パニックになりかけていたエミリの頭は、正気の領域に引き戻された
『エミリ、すぐに後退しろ!』
「こうたいって…?」
『逃げるんだ!』
言われて、ようやくエミリにその意味がわかった
「は、はい」
エミリは、モスキートのキャタピラを左右同時に逆回転させ、その場でUターンをさせた
そして、アクセルを踏み込み、その場から撤退を開始した
393 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/11/11(日) 14:54:13 ID:mWzTrT8/

後方視界のスクリーンの中、スターリンの姿は、みるみる遠ざかっていく
エミリが、ホッと息をつきかけた時、異変に気が付いた
スターリンと同時に、ウルフの姿も遠ざかっていったのである
慌ててブレーキをかけ、モスキートを停止させる
「エリックさん、どうしたんですか? 早く逃げましょう」
エミリが通信機に向かって叫ぶ
『ダメだ、今2台で後ろを見せたら狙う撃ちにされる、俺がこいつを抑えておく、お前は先に撤退しろ』
「そんな、エリックさんを置いて逃げるなんて」
その時、スターリンの主砲が、ウルフからモスキートに向けられていた
バゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!
射程範囲外からの砲撃である
「スターリン、モスキートに向けて砲撃デス」
セブンの声に続いて、モスキートの近くで爆発音が響き、閃光がひらめく
「きゃーーーーーーーーーーー!」
激しい衝撃と振動がエミリの身体を揺する
必死にシートにしがみつく
シートベルトが無ければ、内壁に頭を打ちつけているところだ
戦車が斜めに傾く
小さいとはいえ、仮にも戦車のモスキートを跳ね上げたのだ
並みの爆風ではない
『無事か、エミリッ!』
通信機から、エリックの叫ぶが声が聞こえる
「は、はい、無事です」
エリックに無事を知らせる
「セブン、被害状況は」
「微小、装甲タイルに傷がついた程度デス」
爆風だけで装甲タイルに傷がついたのだ、直撃を受けたらモスキートなど一撃で大破するだろう
『俺を無視して、モスキートを狙いやがった』
エリックの怒りのこもった声が聞こえる
そのスターリンはと言うと、ウルフを無視して前進を始めた
『全速力でこの場から離脱しろ! エミリ、奴の狙いはどうやら、お前とセブンだ!』
「で、でも」
エミリには、エリックを置いてこの場から離れる事に抵抗があった
「エミリ、ここは彼の言うことに従った方が良いでショウ」
「セブン!」
「ここにいては、彼の邪魔になってしまいマス」
セブンの口調は穏やかで、冷静さも取り戻していた
そして、そのぶん、説得力があった
「我々に残されているのは、一刻も早く、この場から離脱する事だけです、どうか理性的な判断をお願いしマス」
「・・・」
反論のしようがなかった
セブンの言っている事は正しい
『別ルートで先に行け、俺も後から合流する』
「エリックさん…わかりました、先に行きます、だから、絶対に、絶対に無事に合流するって、約束してください」
『あぁ、約束だ、必ず無事に、お前に会いに行く・・・さぁ、行け!』
エミリは涙をこらえ、モスキートのアクセルを踏み込んだ

エミリとセブンが見たのは、ここまでである

しかし、当然のこと、この後、ウルフとスターリンの壮絶な戦いが繰り広げられるのである
394 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/11/11(日) 15:21:11 ID:mWzTrT8/

「行ったか」
ウルフの操縦席でエリックは、スクリーンに映るモスキートが小さくなって行くのを確認した
そして、正面を見据える
目の前には、巨大なスターリンの姿が映し出されている
「さぁ、貴様の相手は、この俺だ!」
エリックは、主砲の引き金を引き、195ミリキャノンのを、スターリンに向けて放つ
ドゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!
しかし、放たれた砲弾は、やはり、スターリンの装甲の前では無力であった
「ちっ、ウルフの195ミリキャノンで傷一つ付かないとは、どんな装甲しているんだ」
エリックが舌打ちをすると、スターリンの主砲がウルフに向かって放たれる
バゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!
素早くウルフを操作し、その砲撃をかわす
「いくら装甲の厚さが取り柄のウルフでも、その砲撃を、そう何度も食らう訳にはいかんのでな」
今まで、エミリをかばって、主砲を食らい続けていたが、エリックの腕を持ってすれば、主砲をかわす事は、不可能ではなかった
「通常の砲弾では、らちがあかんな、それなら」
砲撃をかわしながら、エリックは火器管制システムを操作し、特殊弾倉から砲弾を準備する
その間、ウルフについている2門の30mm機銃が絶えず弾丸をスターリンにばら撒いていた
カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン…
スターリンの装甲に銃弾がぶつかり乾いた音を立てる
無論、この程度の攻撃で傷つくことは無い
「プロならケチるんだがな、この際、四の五の言っていられんのでな」
ウルフ内に金属音が響き、特殊砲弾がシリンダーに装填された
「こいつを、ただの砲弾と思うなよ」
スクリーンに液晶表示のターゲットゲージが点滅し、その中心がスターリンに重なった
「徹甲弾だ! 撃ち貫けっ!」
エリックがトリガーを引く
ドゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!
雷の咆哮と共に、195ミリキャノンが再び火を噴いた
同時に、鋼鉄の針を埋め込んだ砲弾がウルフから発射され、スターリンの左前輪を覆う装甲に激突した
ガゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!
激しい衝撃音が響き、スターリンの巨体が揺れる
「どうだ!」
しかし、装甲に傷は付いたが、スターリンの装甲を貫くには至らなかった
「チィ、だが傷はつけられる、貫けない相手じゃない」
エリックは、火器管制システムを操作する
バゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!
「当たるか」
スターリンが砲撃を加えてくるが、それをかわす
30mm機銃を撃ちながら、再び徹甲弾を発射する
狙いは、先ほど傷を付けた左前輪を覆う装甲だ
ドゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!
徹甲弾が発射され
ガゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!
スターリンの左前輪を覆う装甲に当たり、傷が広がった
エリックの腕前であれば、一点集中攻撃も可能なのである
395 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/11/11(日) 15:58:26 ID:mWzTrT8/

エリックは、スターリンの主砲をかわしては、徹甲弾を同じ場所に叩き込む
何度か同じ事をした時、スターリンに動きがあった
スターリンが主砲攻撃から、副砲攻撃に切り替えたのである
6門の機銃から弾丸の雨が、いや、嵐がウルフを襲う
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ…
「ぐぉっ」
その衝撃に思わず呻く
主砲ならば、エリックの腕を持ってすれば、避けることは可能であったが、嵐のように降り注ぐ、弾丸の前ではさすがに避けきる事は不可能であった
この場合、機動力を生かして、相手をかく乱するのが定石であるが、行動範囲の限定される橋の上では、それは無理であった
結果、ウルフはスターリンの副砲から避ける術が無く、真っ向から受ける事になってしまった
スターリンの6門の機銃から放たれる弾丸が、容赦なくウルフの装甲タイルの表面を削り取っていく
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ…
「ウルフの装甲をこうも簡単に削り取るとは、どれだけデカイ機銃を積んでいるんだ」
セブンがいれば、その問いに答えてくれたであろう
実際、スターリンが積んでいた副砲は40mmと規格外れの代物であった
「正面からの撃ちあいで、ウルフが遅れを取るとはな」
本来なら、この場は撤退し、体制を整えるのが正解であろう
しかし、今のエリックに撤退の文字は無かった
「ここは引けん、引くわけにはいかんのだ」
確信は無かったが、もし、この場を撤退すれば、スターリンはウルフを見逃すだろう
だが、その代わり、スターリンはエミリ達を追うだろうと、エリックは直感していた
「前部装甲に上部装甲破損、副砲はそれぞれ小破と中破、さらにメインレーダーに異常発生か」
スクリーンに戦車の模式図が映り、損害箇所を表示していく
正常を示す緑色のランプは既に消え去り、注意を示す黄色のランプで埋め尽くされている
「踏ん張れよウルフ、今はお前の堅さが頼りなんだ」
ウルフも負け時と副砲で応戦する
そして、両者、副砲の合間を縫って、主砲を撃ちあう
バババババババババババババババババババババババババ…
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ…
ドゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!
バゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!
しかし、物量の差は歴然である
まずは、ウルフの副砲2門が大破した
続いて、装甲タイルが全て剥がれ落ち、更にウルフのシャシーにダメージを与える
装甲が捲り上がり、所々、配線がむき出しになり、火花を散らし、走行系統に深刻な影響を与える
このままでは、主砲が沈黙するのも時間の問題であろう
「こんな事なら、S−Eの一つでも積んでおくべきだったな」
ウルフにS−Eは付いていなかった
それは、エリックが根っからの大砲主義者だったのが災いした
S−Eを積むなら、その分の重量を砲弾にまわしていたのだ
スクリーンの戦車の模式図に映る主砲が、危険レベルに達していた
「うおぉーーーーーーーーーーー!! 撃ち貫けっ! ウルフーーーーーーーーーーーー!!!」
ドゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!
バゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!
ウルフとスターリンが同時に、主砲を発射した
ウルフの撃った徹甲弾は、スターリンの左前輪の装甲を貫き、車輪に深刻なダメージを与えた
「その脚では、エミリを追えまいっ!」
吠えるエリックに、スターリンの放った砲弾迫る
「すまん、エミリ、お前との約束、守れそうに…」
エリックの言葉をさえぎり、スターリンの砲弾が、ボロボロのウルフに直撃し、爆発した
396 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/11/11(日) 16:12:45 ID:mWzTrT8/

「う…ん」
朝の日差しに、エミリは目を細めた
眠い目をこすりながら、上半身を起こす
ハラリッ、と毛布が落ち、エミリは裸体があらわになる
昨夜、セブンと肌をあわせた後、そのまま寝てしまったのだ
「おはようございます、エミリ」
まだ、寝ぼけた表情のエミリに、セブンが声をかける
セブンは既に、着替えを済ませており、いつものアーミー服を着ている
「さぁ、起きて、シャワーを浴びてくだサイ」
「う〜」
寝ぼけたまま、エミリは起き上がり、裸のままシャワー室に入る
バルブを捻り、冷たい水がエミリの身体を叩く
水を浴びながら、ようやく意識がハッキリとしてくる
身体についた汗や体液を洗い落としながら、同時に悪夢も洗い流す
シャワー室から出ると、身体を拭き、着替えを済ませ、髪をいつものツインテールに整える
そして、テーブルの上に置いてある、ペンダントを首からさげた
準備完了である
「エミリ、朝食にいたしまショウ」
「うん」
セブンと共に部屋を出ようとして、エミリは立ち止まり、窓の外を眺めた
今日も良い天気である
ここは、『クライムカントリー』
滞在している街の名は『カナベル』
この街から、東の山を越え、谷を抜ければ、目的地リオラドまで、もう少しであった

第8話「悪夢」おわり

397 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/11/11(日) 16:17:32 ID:mWzTrT8/
第8話、終了です
いかがだったでしょうか?

エミリ×セブンのその後は…想像にお任せします


そして、エリック、まさかの戦線離脱です、死んでしまったのか? それとも…?
それは今後の話の中で書こうと思っています
398 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/11/11(日) 17:40:01 ID:AsBMS8gH
とうとうあの『赤い悪魔』の噂が根付いているクライムカントリーまで到着したかー。
ここでエリックがウルフに乗ったまま登場したら、何かしら一騒動ありそうw
それにしてもエリックの台詞、某ベーオウルフみたいになってんな。『赤』『狼』にかけてるな、間違いなくw
399 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/11/13(火) 17:19:55 ID:sq49HRw4
再登場でウルフがどんなんなってるのかなー?
400 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/11/13(火) 17:42:34 ID:sq49HRw4
>>385 飲みながらこういう話をしてるのか。
一度会って飲んでみたい。

マニアック話で洗脳されそうw

401 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/11/14(水) 16:00:27 ID:fuz+OV/f
マニアックミカが参考書だとすれば、本人の話は授業みたいなものだろう

 

402 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/11/14(水) 21:27:40 ID:Dgxtt0qY
>>401 話し相手によりますわよ。

ミカさんハートブレイク


傾向:ホームセンター某店。多分関東限定。

ttp://www.07ch.net/up2/src/lena1076.zip

403 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/11/15(木) 03:33:42 ID:nlcUnb/E
ドイト春日部店という事は分かった。でもそれ以外まるでわからん。
聞いたことあるのがドンキだけでもちろん行った事は無いから見当も付かねえ。
404 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/11/15(木) 20:55:44 ID:FTerH2fB
ドンキ>迷路みたいな通路と詰め込みすぎの陳列は有事の際に危ないよな。
数年前の放火事件の際には実際にそれが仇となって従業員亡くなってるし。
405 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/11/17(土) 18:22:15 ID:/bdHnq7G
新座の国道254号線沿いにあるドイトはまだ大丈夫だった。
まあ、川越方面に坂を上がってすぐにドンキが有るから、
ドンキ化してないだけだと思うけど。

工具メーカーなどにこだわる程じゃないけど、

工具類を見るとワクワクしちゃうのは分かるな。
男の子だもん。
406 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/11/17(土) 22:13:09 ID:PnHLg4aS
ドンキ化ドイトの店内ポップ
「世界のボッシュ! 使えば分かる電動工具のデファクトスタンダード!」
「信頼性ならマキタ! プロ御用達の道具をあなたのDIYライフに!」

プ ロ し か 買 わ ね え よ

407 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/11/18(日) 17:27:44 ID:eyB/hyV1
むしろプロから見たらウザイだろうな。釈迦に説法でさ。
408 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/11/19(月) 10:29:22 ID:y0QS/nmr
プロ用の道具は素人が使うもんじゃねーけどなー。
確実性捨てて汎用性上げてるが故のプロ用なんだから。
買う方が無知で買うのは仕方がないが、売る方が素人に売ってどうする。
409 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/11/19(月) 15:59:01 ID:qSEQxIEM
>確実性捨てて汎用性上げてるが故のプロ用なんだから。
へー、そうなんだ。なんかイメージだと逆なんだが。
410 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/11/19(月) 21:59:36 ID:u5mC6D8u
例えば電動ドリルなら、「適正トルクで回る」とか
「過剰負荷がかかってもモーターが焼きつかない」とか
「湿度や電源事情等が劣悪な環境下でも一定以上の性能が約束される」とか
そういうのがプロの必要とする「性能」なんだよね。

それが「コスト」や「重量」、「騒音」、「大きさ」等に跳ねかえるのが

この種の商品の宿命であって、素人が日曜大工で木ネジを止める…程度の
作業にはオーバースペックと言えるのかな? どんなに使っても多分元は取れないしw
411 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/11/19(月) 23:19:58 ID:gFbuYI3b
極端な話になると
状況にあわせて、手持ちの工具を加工したり、自作するのは当たり前だったりする

自分でもやるけど、この手の話題は集英社の『なっちゃん』が結構参考になるかも

まんま女メカニックが主人公の漫画なり
412 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/11/19(月) 23:56:38 ID:u5mC6D8u
あれ読むと、職人仕事が「基本技能の応用」であることが分かるよね。
毎度見事な職人芸を軽々披露してくれるけど、ああいうのには確かな技能と
充実した機材が欠かせないよ。(実際素人に縁の無い機材使いまくりだし。)

優秀なデスクワーカーや営業が、先読み能力や高度な知識を有する反面、

職人と呼ばれる方々のアドリブ能力の高さや臨機応変さには恐れ入る。
即興で何とかする為の脳内処理速度は、手足で仕事する人には敵わない。

責任から開放された定年後のお爺さんとかも、

職人気質タイプの方が伸び伸び生きてるしな〜。
行き当たりばったりを楽しむ能力に優れているんだろうなぁ〜。

脱線スマソ

413 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/11/20(火) 00:17:08 ID:Ta7d8cmb
もうメタルサーガ関係ねぇwww
414 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/11/20(火) 06:50:59 ID:fDllVEpF
今更何を
415 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/11/22(木) 15:19:13 ID:7DN0EqLl
やったーSSできたよー(^o^)ノ

───オレの名前ははんた。心に傷を負ったモンスターハンター。ぶにょぶにょの実でおだいじん連発の愛されボーイ♪

オレがつるんでる仲間は親父殺しをやってるキリヤ、他の犬にナイショで
わんわんグルメを食べてるポチ。訳あってルージュフラッグの一員になってるシャーリィ。
 仲間がいてもやっぱり冒険はタイクツ。今日もキリヤとちょっとしたことで口喧嘩になった。
男同士だとこんなこともあるからストレスが溜まるよね☆そんな時オレは一人で世界を歩くことにしている。
がんばった自分へのご褒美ってやつ?自分らしさの演出とも言うかな!
 「あームカツク」・・。そんなことをつぶやきながらしつこい女を軽くあしらう。
「はんたさん、こんにちは」どいつもこいつも同じようなセリフしか言わない。
顔グラフィック付きの女は可愛いけどなんか服とインテリアしか送れなくてキライだ。もっと結婚EDを用意して欲しい。
 「すいません・・。」・・・またか、とセレブなオレは思った。シカトするつもりだったけど、
チラっと賞金首の女の顔を見た。
「・・!!」
 ・・・チガウ・・・今までの女とはなにかが決定的に違う。スピリチュアルな感覚がアタシのカラダを
駆け巡った・・。「・・(カッコイイ・・!!・・これって運命・・?)」
女はレッドフォックスだった。連れていかれてハンターの心得を指導された。「キャーやめて!」うっかり腕を切られた。
「ガシッ!ボカッ!」オレは鋼の腕になった。スイーツ(笑)

http://ex20.2ch.net/test/read.cgi/gline/1193461542/

416 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/11/26(月) 12:00:49 ID:A5OKl2pe
メタルサーガMAX

第9話「ノアシード」



「ようやくたどり着いた」
エミリは戦車のハッチから身を乗り出した
エミリの乗るモスキートの前方に村が見える
「この辺りは、大破壊の影響が少なかったのか、緑が多く存在しておりますネ」
「そうだね、私の住んでたジャンクヤードもそうだけど、荒野の多いこの世界で、この辺りは本当に緑が多いね」
「あの村が、リオラドですネ」
「うん、私たちの目的地、さぁ行こうセブン、微速前進」
「了解、微速前進しマス」
モスキートはそのまま、リオラドの入り口を抜ける
するといきなり戦車止めがズラリと並べられていた
「これじゃ、戦車で村の中に入れない」
エミリが困っていると、一人の男性が声をかけてきた
「ようこそ! リオラドの村へ! クルマに乗ったままじゃ村の中には入れねえよ、この掟がある限り乱暴な流れ者も村を荒らせねえのさ! 駐車場ならこの右側だよ」
「すみません、この村にイングリッドさんって方がいらっしゃいませんか?」
「イングリッド? それならこの戦車止めをずっと左に行った修理屋、レバンナの家に住んでたはずだよ、行ってごらん」
レバンナ、このクライムカントリーに着いてから、何度もその名をエミリは耳にしていた
かつて、クライムカントリーの賞金首を根こそぎ倒した、伝説のハンターだ
エミリは、男性にお礼を言うと、戦車止めにそってモスキートを走らせ、しばらくすると工場が見えてきた
「ここかな?」
工場の看板には、油っぽい字で何か書いてる
『くたばりぞこないのハンターよ! ここが修理屋だ、覚えておけ』
っと、書かれていた
「ここみたい、セブン、戦車を中に入れよう」
「了解デス」
モスキートは工場の中に入っていく
すると
「バカヤローーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
いきなり、大声の怒鳴り声が聞こえてきた
「テメーはボルト一本、まともに締められねーのかっ!!!」
見ると、ピットの奥、整備中らしきティーガーのわきで、老人が若者を怒鳴りつけていた
「ごめんくださ〜い」
エミリは戦車から降り、声をかける
すると、エミリに気が付いたのか、老人は若者に何か指示を出しと、エミリに向かって歩いてきた
白髪の混じった髪、眼光鋭い目、白かったであろうツナギは茶色く汚れており、そして、本物の職人しか持ち合わせていない油の染み付いた指をしていた
この老人こそ、クライムカントリーで車両整備の神様とまで言われるメカニックであり、伝説のハンター、レバンナのお父さんであった
「へい! らっしゃい クルマの整備、修理、改造、なんでもござれ…なんだ、子供か、何しに来たんだい嬢ちゃん、ハンターみたいなカッコしやがって」
両腕を組み、仁王立ちをした親父さんが、エミリを見下ろす
「始めまして、私はエミリ、モンスターハンターです」
エミリはタンクメットを取り、ペコリと頭を下げた
「俺の事は、オヤッさんとでも呼べ…しかしこんな、年端もいかない娘がモンスターハンターとは、世も末だぜ」
417 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/11/26(月) 12:33:17 ID:A5OKl2pe

「エミリを悪く言わないでくだサイ」
セブンが戦車から身を乗り出し抗議する
「ん? なんでぃ、保護者つきかい」
(保護者…)
「いえ、保護者じゃなくて、なか…」
「保護者デス」
「セブン〜」
今度はエミリがセブンに抗議の声を上げる
「ほう、こいつは珍しいな、これほど人間にソックリなアンドロイドがあるとはな」
オヤッさんは一目でセブンがアンドロイドである事を見抜いた
「小さなハンターにアンドロイドの組み合わせか…それで、戦車の整備かい? 見たところずいぶんと車両が痛んでるが」
「見ただけで分かるんですか!?」
「べらぼうめ、伊達に長くメカニックやってるわけじゃねえ」
「ほへ〜」
「モスキートか…懐かしいな、うちの馬鹿息子が最初に乗ってた戦車がこれだったぜ」
「息子って…あっ、ひょっとして、伝説のハンター、レバンナさんのお父さんですか?!」
「伝説のハンターね〜、世間でどう言われてるか知らんが、ただの親不孝者なだけさ…しかし、この戦車下手な整備してやがるな」
「す、すみません、その戦車の整備は私がしてるんです」
「嬢ちゃんが、整備したのか!?」
「はい…恥ずかしながら」
「戦車の整備や修理は、誰から教わったんでぃ」
「私の実家、修理屋で、整備も修理も、お母さんから習いました」
「ほう、さっきは下手な整備と言っちまったが、それなら話は別だ、嬢ちゃんの歳でこれだけできれば、大したもんだ、ハンターなんか辞めて、メカニックにならねえか、嬢ちゃんメカニックの才能あるぜ」
「家に帰ったら、メカニックになるって、お母さんと約束してるんです」
「えらい! うちの馬鹿息子とは大違いだ、気に入ったぜ」
「えへへ」
「それで嬢ちゃん、何か用事があって来たんじゃないのかい?」
「あぁ、そうでした、こちらにイングリッドさんがいると聞いて来たんですけど」
「うちの居候に用事?」
「はい、お届け物がありまして…」
「届け物ね〜、そういや嬢ちゃん、どこから来たんでぃ」
「ジャンクヤードです」
「ジャンクヤード? どこだそいつは?」
「ここです」
エミリはBSコントローラーのマップをオヤッさんに見せる
「おいおい、ずいぶんと遠くから来たな、大変だったろ」
「えぇ、いろいろありました」
「運がよかったな嬢ちゃん、イングリッドの奴なら、つい先日帰ってきたんだ」
「どこかにお出かけしてたんですか?」
入れ違いにならなくてよかったと、エミリはホッとした
「まぁ、一応、優秀なソルジャーだからな、今回、ハンターオフィスから直接、討伐の依頼がきてな、何でも1000-イブって言う賞金首を倒してきた」
「普通、ハンターオフィスからお願いされるって、ありませんよね」
通常、ハンターオフィスは賞金首の目撃情報や特徴を教えるだけで、このように特定の人物にモンスター退治を依頼するのは異例と言える
「何でも、街が蟻の大群に襲われて壊滅状態、討伐に向かったハンター集団は軒並み全滅、親玉の1000−イブって奴ぁ、自分の地下の巣の奥にいたらしくてな、戦車で入っていけなかったって話だ」
この世界、モンスターに対抗する絶対的な力を持つ戦車、それが使えないとなると、人間は圧倒的に不利になる
「いくら優秀な一流ハンターと言えども、戦車から降りたらただの人だ、昔、このクライムカントリーで『赤い悪魔』と恐れられたハンターでも、戦車から降りた所を狙われ、殺されたくらいだからな」
オヤッさんが言っている『赤い悪魔』とは、もちろんもう一人の伝説のハンター『レッド・ウルフ』の事である
418 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/11/26(月) 13:10:42 ID:A5OKl2pe

「ハンターオフィスの方でも、かなり切羽詰ってたみたいでな、白兵戦のプロのソルジャー、それも優秀なソルジャーが必要だってんで、うちにいたイングリッドに依頼が来たのさ」
「へ〜、さすがですね」
「優秀なソルジャーと言うのは、本当のようデスネ」
この話だけでも、イングリッドの実力の片鱗を、垣間見た気がした
「昨日は、その賞金をもって、酒場に行ってたからな〜、昼過ぎだってのに、まだ寝てやがる」
オヤッさんは、ヤレヤレといった顔をして2階を見上げる
「遠くから、わざわざ来てくれたんだ、立ち話もなんだ、2階で茶でも飲んで話そうや」
「はい」
「おいっ! ヤス!」
オヤッさんはそう言うと、帽子をかぶったメカニックを呼びつける
「何スか、オヤッさん?」
「このティーガーのC-ユニットの調整と最終チェックやって、客に引き渡しておけ!」
「わっかりました〜」
指示を終えると
「さっ、上がってくれや」
エミリとセブンを2階へと招いた

2階に上がると、観葉植物やジュークBOX、何かの名画が飾られていた

「おーい、カレン!」
オヤッさんが声を張り上げると、部屋の奥から一人の女性が出てきた
「なぁに、お父さん」
黒い髪をした、いかにも家庭的な雰囲気のする女性である
「客人だ、茶を出せ」
「あら、あら、可愛らしいお客さんね」
「始めまして、エミリです、おじゃまします」
「セブン、デス」
「礼儀正しい子ね、私はカレン、さっ、こちらへどうぞ、椅子に座って待ってて頂戴、今お茶をいれるわ、それともジュースの方が良いかしら」
「それじゃジュースで、セブンは?」
「水をもらいマス」
「はい、ちょっと待っててね」
カレンが奥の台所に向かう
ドン、ドン、ドン
「おい、イングリッド! おめぇに客だ! さっさと起きねえか!」
オヤッさんが階段近くの部屋のドアを、乱暴に叩く
しばらくすると、部屋の中から、女性が出てきた
「うるっさいね〜、こちとら夜通し飲んで眠いっつ〜のに…」
頭をかきながら出てきた女性
(この人が、伝説のソルジャー、妖炎のイングリッドさん)
金色の長い前髪、額には赤いバンダナを巻き、きわどいハイレグアーマーを着た、女ソルジャーのお手本といったカッコをしていた
しなやかに鍛え上げられた豹のごとき筋肉、鍛え抜かれた腹筋の輪郭が強化繊維で作られたハイレグアーマーの上からでも見て取れた
セブンとはまた違う、筋肉と女性的な優しさが融合した、肉体の美であった
「んな事しるか、それより客の前だ、シャキッとしろ、シャキッと」
「あたしに客だ〜?」
大きなあくびをしながら、伸びをする
(何か、想像してた人より軽そうな人だな〜)
エミリはもっと堅物の軍人のような人を想像していた
「あんたかい、わたしに用のある客って〜のは?」
「は、はい、始めまして、お会いできて光栄です、エミリといいます、モンスターハンターをしています」
さすがに緊張し、ぎこちない挨拶をする
「モンスターハンタ〜? お嬢ちゃんがかい?」
「そうですけど…」
イングリッドがジロジロとエミリを見る
「はっはっは、世の中、平和になったもんだね〜、こんな、ちみっこい子がハンターとはねー」
イングリッドは、エミリの頭を手でグシャグシャと撫でながら笑い飛ばした
っと、その手をセブンが掴んだ
419 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/11/26(月) 13:34:39 ID:A5OKl2pe

「おっ!?」
「ずいぶんと、失礼な方デスネ」
セブンが掴んだ腕に力を込める
「ふ〜ん、なかなか出来そうじゃねぇか、おもしれぇ」
そう言うと、イングリッドは腕を払うと、セブンと手を合わせる
「どれくらい強いか、見てやるよ」
両者の力比べだ
ギチッ、ギチッと二人の手が音を立てる
「へぇ、やるじゃねえか」
普通に考えれば、アンドロイドであるセブンに人間が力で勝てるはずが無い
しかし
「それじゃ、ちょっと本気で力入れるぜ」
イングリッドが腕に込める力を強くする
グググッ
すると、普段ポーカーフェイスのセブンが眉をひそめる
「こちらも、出力を上げまショウ」
セブンの腕にも力が入る
「セブン、ストップ! ストップ!」
二人のただならぬ気配に、エミリが制止を呼びかけると
「なにやってんだ、おめえはっ!」
ゴンッ!
っと言う音と共に、オヤッさんの鉄拳がイングリッドの頭の上に落ちた
絶妙なタイミングである
もう少し遅ければ、一大事になっていたかもしれない
「目ぇ覚めたか?」
「さ、覚めた、相変わらず親父さんの鉄拳は効くな〜」
イングリッドは、頭を抑えたまま呟いた

「あ〜、頭いて〜、二日酔いだ〜、カレン姉さん、濃いコーヒー入れてくれ〜」

イングリッドは、頭を抑えたまま、椅子に座る
その頭痛は、二日酔いなのか、それともオヤッさんの鉄拳のせいなのか…
「っで、わたしに何の用だい?」
「はい、それが…」
エミリは、緑色のコートの男性の話を、イングリッドに話して聞かせた
「…そうか、ジェシィの奴、死んじまったのか」
「ジェシィ…それが、あの、おじさんの名前なんですか?」
「わたしの知り合いで、緑色のコートを着たおっさんなんて、あいつしかいないからね」
「すみません、私、そのおじさん…ジェシィさんを助けられませんでした」
「お嬢ちゃんが気にすること無いさ、ハンターやってりゃ、危険はつきものだからね」
「あの、ジェシィさんてどんな人だったんですか?」
「『疾風のジェシィ』って言ってね、とにかく逃げ足だけは速い奴だったよ、ハンターのクセにクルマの一台も持ってなくてね、口癖は『クルマさえありゃおれだって』ってね」
カレンの入れた濃いコーヒーを口に運びながら説明してくれた
ハンターであれば戦車や車両に、憧れを抱くのは当然である
そう考えると、兄からモスキートを貰ったエミリは、幸運なハンターである
420 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/11/26(月) 14:07:26 ID:A5OKl2pe

「実は、そのジェシィさんから、イングリッドさんに渡して欲しいと頼まれたモノがありまして」
「ふ〜ん、それをワザワザ届ける為に、遠くから来てくれたって訳か、すまねえな」
「いえ、私には、ハンターをやる良いキッカケでしたから」
「それで、何を届けてくれたんだい?」
「それが、その、よくわからなくて…」
エミリは、かばんから、例の銀色の球体を取り出し、イングリッドに見せる
「これなんですけど」
それを見た瞬間
ブーーーーーーーーーーーーーーーーー!
イングリッドが、口から勢い良くコーヒーを吹き出した
イングリッドは、目を見開き、驚愕の表情をし、椅子を倒す勢いで立ち上がった
「そっ、それは・・・まさま・・・!? ノアシードかっ・・・!?」
イングリッドが驚きの声を上げた
「ノアシード?」
「見せてくれ!」
イングリッドは、エミリの手から、球体を奪い取る
「ま、間違いねぇ、ノアシードだ、・・・なんてこった、クリフの奴の予感が的中しちまったって事か」
イングリッドは、球体を握り締めながら、ワナワナと身体を震わせた
「おい、イングリッド、ノアってーのはひょっとして、おめえが馬鹿息子と一緒に破壊したっていう例の『アレ』か」
「あぁ、そうだよ、親父さん」
イングリッドとオヤッさんは、顔を合わせ深刻な顔をした
「あの、ノアシードとか、ノアとかって、いったい何なんですか? 話が見えないんですけど…」
事情を知らないエミリは、少し遠慮しながら聞いてみた
「・・・」
しばし、話していいかどうか考えたイングリッドが口を開いた
「そうだね、こいつを持ってきてくれたんだ、話してもいいだろ・・・さて、どこから話そうかね・・・お嬢ちゃん、この世界がこんな荒野になっちまった大破壊の事、どの程度知ってる?」
突然の問い
「え、え〜と、天変地異、核戦争、宇宙人の侵略っていろいろな説がありますけど、かつてあった文明は数日の内に崩壊、それにあわせて何処からともなく現れたモンスターによって人類は絶滅寸前まで減った、ほとんどその内容が謎とされているのが『大破壊』です」
「まぁ、間違っちゃいないね、でも、もし、その『大破壊』を起した『ヤツ』がいたとしたら」
「まさか」
「ちょっと待ってな、面白いものを見せてやるよ」
そう言うと、イングリッドは席を立ち、下に降りていく
しばらくすると、手に何かを持って戻ってきた
それをテーブルの上に置く
「これは?」
それは、何かの研究ノートと黒い染みのついた手帳であった
「こいつは、わたしがレバンナとクリフとで旅していた時に見つけたモノでね、トランクルームに置きっぱなしにしてたモノだが、こいつを読んでみな」
イングリッドが研究ノートをエミリに渡す
エミリは、その研究ノートを開いて読んでみた

『進行する地球環境の汚染と破壊を食い止めるために、我々はかつてない情報処理能力をもった、スーパーコンピュータを作り上げた!

有機高分子素子による3次元処理ノイマンナルノイマンの多元構造をもつアシンクロニアスニューロコンピュータ!
我々はせまりくる破滅から人類を救ってくれと、願いをこめて…このコンピュータをノアと名づけた』
421 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/11/26(月) 14:45:56 ID:A5OKl2pe

「ノアって言うのは、コンピュータの名前だったんですね、地球の環境汚染と破壊を食い止めるって書いてありますけど、大破壊前の旧文明ってそんなに悪かったんですかね?」
「悪かったみたいだな」
すると、今まで黙っていたセブンが口を開いた
「巨大電子頭脳ノアは、かつて頻発する異常気象や天変地異に悩まされていた人類が、エコロジーと文明の共存を実現する為に地球救済センターを建設
その中心部で日夜さまざまな角度から、地球と人類の未来をシュミレートするために設置されたものデス」
「セブン、何でそんなこと知ってるの?」
セブンはエミリの疑問にすぐ答える
「ノアは科学の力で環境を改善させるために作られました、その開発『プロジェクトNoA』には『ブラド・コングロマリット』の『バイアス・ブラド』博士も参加していたと記録されています」
ブラド・コングロマリット、大破壊前は、大企業として様々な分野に手を出してた
バイアス・ブラドはかつて、環境汚染を科学で解決すると言う触れ込みで、政治家としても成功した人物である
ノアの製造に関わっていても不思議ではなかった
「いろんな問題に関わってますね〜、ブラドって…」
「こっちも読んでみな」
イングリッドが黒い染みのついた手帳を、エミリの前に差し出す
「この染みはひょっとして…」
「血だ、いいから、読んでみろ」
エミリは、ゴクリッと唾を飲み込み、恐る恐る手帳を開いて読んでみた

『・・・なにが起きたのか? セキュリティシステムの反乱・・・? 地球救済センターNoAに異変がしょうじたのか? コンピュータが意識を獲得した・・・?

それを確かめるには、地下に行かなければならない・・・だが、セキュリティロボットに見つかれば・・・間違いなく殺される・・・!』

血で汚れて、ほとんど読めなかったが、それは、かつて旧文明を襲った悲劇の片鱗であった

エミリは読み終えると、手帳をテーブルの上に置いた
喉がカラカラだった
カレンの入れたジュースを飲み、今読んだ事を整理する
(謎の大破壊は、意識が芽生えた、自我を持った巨大なコンピュータが引き起こしたものだった?)
エミリは、信じられなかった、これではまるで、出来の悪いSF漫画ではないか
「信じられないだろうが、事実さ」
「ノ、ノアは何で、人類を滅ぼすなんて事を…?」
「『人類が人類であり続ける限り、地球は破滅する』」
「何ですか、それは…?」
「ノアが私たちに言った言葉さ、ノアは工業文明を破壊し、その消費活動を劇的にスケールダウンさせようとしたんだ、ヤツは言ったよ
『私は地球であり、私という意識は地球の意識なのだ』ってね、そして人間の事を『知性という武器を身につけた悪魔のサル』と言った」
「そんなの、おかしいですよ、狂ってます」
「狂ってたのさ、人も、地球も、文明も、ノアはこうも言ってた『地球を支配するのは欲望のしもべとなることのない神のごとく純粋な知性でなくてはならない』
そしてヤツは自分の事を『私こそ地球を管理するにふさわしい、この惑星で最初の純粋知性なのだ』とな」
「・・・」
「私達がノアを破壊した時、ヤツは何て言ったと思う?
『チャンスなのだ、この地球で唯一完全な意識と知性を持つ存在、すべてを管理し統治する純粋なる知性、それでも私を破壊するのか?』
ってな、笑っちまうぜ、ノア自身が欲望を丸出しだったんだ」
野望、欲望、高慢
人間として、いや、意識を持つものに、この悪しき性は、避けて通れないモノなのかも知れない…
422 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/11/26(月) 15:14:55 ID:A5OKl2pe

「私達はまだ若かった、『ノア』にたどり着いたのは、まったくの偶然さ、そして戦い、破壊した、行きががりで、そうなっただけのことだ」
「ただのいきがかり、か…、そんな連中にやられたんじゃ、ノアも浮かばれねーな」
オヤッさんが皮肉交じりに呟く
「だがノアは、人類がいつか自分を破壊すると予想していたに違いない、ヤツは自分自身のバックアップを、容器の中に保存した」
「それが、このノアシード・・・、つまり、イングリッドさん達が破壊したはずの、人類の敵がこの中に、入っているんですか!?」
エミリは銀色の球体を凝視する
知らなかったとはいえ、とんでもないモノを持って旅をしていたわけである
「…おそらく、まさか実在するとは思ってなかった、確信があるわけじゃないが…ノアのシステムが保存されているとなれば…ノアは復活する、調べてみよう時間かかるだろうが」
イングリッドはノアシードを掴む
「お嬢ちゃんは、ゆっくりしていきな、後は私が引き受けるよ」
そう言い、イングリッドはノアシードを持って、下へと降りていった
「はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
エミリは大きく息を吐き、テーブルに突っ伏した
あまりの事態の重さに、その緊張が解けたのだ
「何はともあれ、遠い所からご苦労だったな、嬢ちゃん、これからの予定はどうするんでぃ?」
「取り合えず、一週間ほどこの村に滞在しようと思ってます」
「ならその間、うちに泊まっていけば良い」
「いいんですか?」
「かまやしねぇよ、おい、カレン、寝床の用意しておけ」
「わかったわ、お父さん」
「なんにもねぇ村だが、ユックリしていくと良いや」
「ありがとうございます」
「うふふ、お父さんったら、まるで孫を見るような眼してるわよ」
「へっ、馬鹿息子がイングリッドの奴と結婚してりゃ、今頃、嬢ちゃん位の孫がいてもいい歳でぃ」
「そういえば、レバンナさんは、どこにいるんですか?」
「あの子は、ハンターとして旅をしているわ、もうずいぶん家には帰ってきてないけど、クリフさんもメカニックの修行といって旅に出ちゃったし」
「クリフさんって『神の手のクリフ』って言われてる方ですよね?」
「そうよ、お父さんの弟子の中では一番の人だったわ〜、連絡もしないでどこでなにしてるんだか」
(ひょっとして、カレンさんって、クリフさんの事、好きなのかな?)
どこかの街で、戦車を修理していたメカニックがクシャミをしていた
その時
ドカーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!
工場を揺るがす爆発音が響いた
「な、何ですか!?」
「何事でぃ、いったい」
「裏の鉄クズ置き場からだったみたいだけど」
「行ってみましょう、セブン!」
「了解デス」
4人は階段を駆け下りると、工場の裏の鉄クズ置き場へと駆けつける
そこには、イングリッドが立ち尽くしていた
「おい、イングリッド、これは何の騒ぎでぃ」
オヤッさんの声に、イングリッドがノアシードを拾い上げ、振り返る
「驚いたな・・・見ろよ・・・傷一つ付いちゃいない・・・」
イングリッドの手には、ノアシードとバスーカ砲が握られていた
423 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/11/26(月) 15:44:53 ID:A5OKl2pe

「撃ったのか!?」
オヤッさんも、さすがに呆れたように聞く
「ゴメスハンマーで叩いたり、電撃ムチで電気を流したり、酸鉄砲で酸をかけたり、火炎銃で火の中に放り込んだり、何やっても傷一つ付かない、頭にきてバズーカで撃ってみたんだが…このとおりだ」
イングリッドが皆に見えるようにノアシードを見せる
本当に傷一つ付いていない
「驚かせて悪かったな、しかし、こいつをどうするか、クリフの奴がいりゃもうチョイ何かわかるかもし知れねえんだがな〜」
「ねぇ、お父さん、何とかできないの?」
ついてきたカレンがオヤッさんに頼んでみるが
「無茶言うな、車両整備の神様なんぞと、おだてられちゃいるが、こんなもんは専門外だ、誰かこう、電子工学とか、物理学に詳しい専門家でねぇと」
「専門の科学者って言っても、誰かいたかしら? 前に住んでたDrミンチさんなんか、それっぽかたけど」
「Drミンチさんなら、私の住んでるジャンクヤードにいましたけど、専門外だって言われちゃいましたよ」
以前、言われたことをエミリが説明する
「あら、そうなの、あとは、ヤミクモ博士かしらね」
「いや、あの博士の専門はレンズだ、分野が違うぜ、カレン姉さん」
「ん〜、あとは、心当たり無いわ〜、困っちゃったわね〜」
八方塞か
すると、セブンが口を開いた
「あの、それでしたら、心当たりがあるのデスガ」
「誰なの、セブン?」
「グレイ博士、デス」
「グレイ博士?」
「はい、かつてサイバーウェアの研究をしていた方デス」
「そのグレイって博士は、どこにいるんだよ」
「以前は、アシッドキャニオンと言う地方に住んでおられましたが・・・・亡くなられまシタ」
グレイ博士は以前、バイアス・グラップラーの兵力増強の為に、改造人間やアンドロイドの研究を強制させられていたが、それを嫌がり逃亡、そしてグラップラー4天王の一人『カチョストロ』に殺されたのであった
「ダメじゃねぇかよ」
「ですが、その方の娘、エバ・グレイ博士が同じサイバーウェアの研究をしておられたはずデス」
「セブン、その人は今何処に住んでるかわかるの?」
「わかりませんが、彼女の屋敷が『幻の渚』という場所にあるはずデス」
「その場所なら知ってるぜ、確かフラミンゴ・ヴィルって近くの浜辺がそう呼ばれていたはずだ」
ちょうどイングリッドが賞金首1000−イブを倒した近くの街であった
「よーし、場所がわかりゃ、後は直接行ってみるしかねーな、さっそく準備だ」
拳を自分の掌に打ちつけ、イングリッドは気合を入れると、さっさと歩き出した
「本当は、ついていきたのではありませんか?」
イングリッドの姿をジッと見つめていたエミリに、セブンが耳打ちをする
「気にならないと言えば、嘘になっちゃうよ、でも、エリックさんの事も気になるし、ノアシードの事はイングリッドさんに任せましょう」
「わかりまシタ」
しかし、この後、事態は思わぬ方向に向かうである事を、エミリはまだ知らない…
424 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/11/26(月) 16:16:08 ID:A5OKl2pe

とある施設の最奥、管理室
エミリよりも若い、幼女がいた
ブロンドのツインテール
金色の瞳には、猫のように縦長の瞳孔が収まっている
凹凸の無い、平たい胸
そして、幼女らしいワンピースを着ている
幼女は、背もたれの大きい豪勢な作りの椅子にゆったりと腰をかけていた
脚を組み、ワンピースの裾からは、幼女の下着が見えそうになってしまっている
人形のような繊細な指が、椅子の肘掛けをトン、トンっと叩く
「ふふ…」
幼女は楽しそうに可憐な口元を綻ばせる
「うふふ…」
幼女の目の前には、巨大なモニターが設置されていた
そこに映し出される映像は、普通の人間なら目を反らすほどグロテスクなものであった
泣き叫ぶ子供
逃げる女性
倒れる老人
助け起そうとする男性
そして、それを全て飲み込む炎
断末魔の叫び声が、設置された大型スピーカーから大音量で流される
「あははははははははははは…」
幼女はその映像と音声を、本当に楽しそうに眺めていた
まるで、幼い子供が、小さい虫の手足を引き千切り、その狼狽する様子を観察する時のような、無邪気さと残酷さとで、映し出される惨劇の様子を眺める
幼女の見ている映像は、かつておこなわれた、大破壊の録画映像であった
上機嫌の幼女は、メイドロボが運んできた紅茶のカップにゆっくりと口を運ぶ
っと
幼女の背後のドアが開かれ、警備ロボが入ってきた
「ホウコクガ、ゴザイマス」
上機嫌だった幼女は、猫のような眼をキュイっと吊り上げた
「わたしの至福のときを邪魔するなと、言っておいたはずだろう!」
幼女は肘掛けに置いてあった鞭を手に取り、きつい眼差しで警備ロボを睨む
ピシィィィィィィィィィィイッ!!!
よく通る澄んだ鞭撃音
その一撃で、警備ロボは床に這いつくばる
軽やかな足取りで幼女は立ち上がると、這いつくばる警備ロボの頭に足を押しつける
「つまらない報告なら、このまま頭を踏み潰すぞ」
「サキホド、ノアサマノ、デンパヲ、ジュシン、シマシタ」
警備ロボは機械的に報告をする
「! ノア様が、それで、場所は」
「ニンゲンガ、リオラド、ト、ヨンデイル、ムラデス」
「フフフ・・・ハハハ・・・そうか、どこの誰かは知らないけど、わざわざこのエリアまでノア様を運んできてくれたモノがいたか、アハハハハハハハハハ!」
幼女は警備ロボの頭をグリグリと足で押し付けならが、邪悪な笑みをこぼす
「スターリンの修理は、どうなっている」
「ゲンザイ、89%マデ、シュウフク、カンリョウ」
「フンッ、図体がデカイ分、修理にも時間がかかるか、忌々しいあの赤い戦車め…スレイプニルを出せ、全てのバオイニックドックも使ってかまわん、かならずノア様を私の手に取り戻すのだ!」
幼女の命令で、警備ロボが部屋から出て行く
「人間どもめ、ノア様が復活した暁には、この星に巣食う寄生虫どもを根絶やしにしてくれるわっ!」
ピシィィィィィィィィィィィィィイッ!!
「ウハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ、アハハハハハハハハハハハハハハ、アーハハハハハ…」
管理室に、幼女の狂った笑い声が、いつまでも響き渡っていた

第9話「ノアシード」おわり

425 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/11/26(月) 16:57:18 ID:A5OKl2pe
第9話いかがだったでしょうか?

ようやく話が鋼の季節のようになってきました

でも、相変わらずマックスネタばっかりだな…w
作中のイングリッド、オヤッさん、姉さんは基本的にMMRみたいな感じをイメージしました(姉さんの名前は、鋼のレバンナの娘の名前なんですけどね
幼女は、ロリです、ツルペタです、ツンです、ドSです、でもノアの事になるとデレも入ります

今回は会話メインで読みにくかったかもしれません


読んでくださった皆様の、感想なんかも書いてくれると嬉しいです
426 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/11/26(月) 23:25:48 ID:BoGx4Lkt
心配しないで。会話メインは慣れてるよ。
427 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/11/28(水) 21:11:23 ID:xFJ3d44a

エヴァ・グレイとグレイで分けたのね

マリリン・グレイをどう料理するのかな?

428 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/11/29(木) 10:22:28 ID:5pLTBzIX

エリックがどんな再登場をするのか気になる
・・・・・するよね?

(あとがき読んで「あっち」のMMRが先に思い浮かんだなんていえない)

429 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/11/30(金) 22:44:08 ID:lmzXDxXX
幼女の大活躍に期待しておりますですよ♪
430 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/11/30(金) 23:23:57 ID:lmzXDxXX
「なぁミカ。」
「なあに、はんた。」
「ロボットアニメとか詳しい?」
「少しは。それで?」
「ミカはスパロボとリアルロボ、どっちが好み?」
「う〜ん…」
「もしかしてガンダムオンリー? それともエヴァとかマクロスとか? 渋くボトムズ?」
「好きな作品はいっぱいあるけど、あえてネタに挙げるなら『風変わり』な作品だね。」
「風変わり?」
「うん。『国際映画社』っていうスタジオのロボットアニメなんか、今見ると新鮮だよ。」
「聞いたこと無いアニメ会社だな。マイナーなのか?」
「スポンサーの要望や視聴者の好み、世の流行なんかまるで気にしてないような
変わったコンセプトの作品をいっぱい作ってたの。結局スタジオごと潰れちゃったけどね♪」
「そりゃそうだ。で、どんな作品?」
「ブライガーやバクシンガー等のJ9シリーズが有名だね。」
「有名って程でもないだろ。」
「他にスラングルとかアクロバンチとか。知ってる?」
「知らん。聞いたことも無い。で、どんな作風なんだ?」
「そうだねぇ。共通するのは、主人公の性格が、熱血ヒーローでも神経質な少年でもないことが
大きな特徴かな? お茶目で陽気な好青年なんだけど、実は鬱屈した暗い過去がある…
っていうキャラが多いかも♪ 一言で言うなら、ロボット版ビバリーヒルズ高校かな?」
「確かにそれは風変わりだ。それじゃお子様が見ても面白く無いだろ。
腐女子とかにウケても、プラモとかの売れ行きは伸びないんじゃないか?」
「だからスポンサーにそっぽ向かれて潰れちゃったんだよ。
例えばこんな感じ。メタルサーガの世界観に置き換えて再現してみました。」
「?」

マニアックミカさんpresents メタルサーガ’84

ttp://www.07ch.net/up2/src/lena1252.zip

傾向:国際映画社

「なんじゃこりゃあああああああ!!」

431 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/01(土) 08:05:09 ID:8NMOxz+6

ガルビオンかぁ
432 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/01(土) 11:38:25 ID:pjzmG7Yc
1・2話の糞作画にキャラデザイナーが拒否反応した逸話の影響で
クソ作品のレッテルを押されたかなり可哀想な作品w

 

433 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/01(土) 11:42:05 ID:pjzmG7Yc
>>430 それにしてもキャスティングに無駄が無いね
懐かしくて涙が出そうになった
またCSとかで再放送しないかなぁ

つべでOPだけでも見て我慢します

434 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/01(土) 23:32:49 ID:+r9u2Y/c
ガルビオン、リメイクせんかな・・・・
何にせよ乙。いい物読ませてもらったw
435 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/02(日) 01:30:27 ID:UVhV5oi9
>>425
鋼の季節未プレイなのが悔しいよ
436 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/02(日) 01:45:37 ID:UVhV5oi9
>>430
1984年とか、自分生まれてないしww
それにミカって、16〜7歳じゃなかったでしたっけ?

ttp://www.youtube.com/watch?v=aR6nTQ114iI

かっこいい!!
437 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/02(日) 11:15:39 ID:ALaEFDVE
キャラデザが たがみよしひさ なのにちょい驚いた。
むむ、NERVOUS BREAKDOWNが読みたくなったぞ。
438 名前:436[sage]投稿日:2007/12/02(日) 11:34:27 ID:UVhV5oi9
某動画サイトで全話うpられていたので何話か見てみました
厨ですみません

スパロボ臭やガンダム臭を全く感じなくてある意味新鮮でした

それにしても430さんの再現度すげえww
439 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/02(日) 14:35:25 ID:2qWh0Rwj
>436
 ミカちーの年齢については何も言わないのをおススメする。
 彼女は17歳だ。

 くわしくは、保管庫で4スレ目のハックマリオさんをよめ(w

440 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/02(日) 14:51:02 ID:2qWh0Rwj
そういえば思い出した。
ガルビオンって、からおけミカチーのときにも採用されてたな(w
441 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/12/02(日) 20:34:54 ID:ky5LUbVX
サーガMAXの感想、ありがとうございます

426>

会話メインなのにそう言ってもらえると助かります

427>

マリリンは…対セブン用と考えてた時期がありましたが、『弱いし、インパクトが少ないな〜』と言う理由で多分出番は無いかな
代わりに対セブン用には肉弾戦の強い奴を出そうと思ってます(あの方ですよ、あの方

428>

エリック、再登場を大予想

①普通に生きていて後で合流

②幼女に拉致され某ガルシアの如く改造洗脳されてエミリ達の前に現れる
③現実は非情、残念ながら死亡、出番無し

MMR『な、なんだってー!?』

429>

幼女、幼女、ツルペタ幼女…の出番は増えます、期待してください(今回はS度が足りなかったかな〜、次はもっと高くする予定…
442 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/03(月) 00:58:45 ID:rSgT+6qm
国際映画者の作品は、本当に台詞が粋で素敵なんだよなあ。
あの血を受け継いだ作品をほとんど見ないのが悲しいぜ。
443 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/03(月) 01:31:28 ID:r+VXiwUF
>442 粋な掛け合いと、フラグ回収型のスピーディーな展開は
80年代より今時の作風に通じるところがあるよね。
国際映画社は20年早かったかも。
単に時流に乗る能力に欠けてただけかもしれないけどw

少なくとも430の「掛け合い重視」の所以が読めた希ガス。

444 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/04(火) 02:50:50 ID:YAEtmxHy
あー、ようやく規制が解けて書き込める。
>430
アクロバンチは好きだったな。
ところで「スピードを維持したままの超信地旋回」って想像が付かないんだが。
445 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/04(火) 06:45:38 ID:IORwNVLR
「ななこSOS」も忘れちゃいけねえ

>>444

おそらくスピンターン
方向ベクトルを変えないで機体全体を180度反転させるんだろう
ズザザザザーーって
戦車では不可能と思うがかっこいいシチュではある
446 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/04(火) 07:43:02 ID:3WRcP+Is
http://www.nicovideo.jp/watch/sm368809

0:52


これに加えて無限軌道を左右逆回転することで、
おそらくこれの倍の速度で回転を終えるのだと思われる(w
447 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/04(火) 18:58:57 ID:fbi+OmeT
>>445
スピンターンは信地旋回だな
速度維持のまま超信地旋回は定義上不可能。
448 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/04(火) 22:09:54 ID:ueEnHYtM
信地旋回→片方のキャタピラを止める
超信地旋回→左右のキャタピラを逆に動かす
だろ?
速度維持どころか移動しながらの超信地旋回なんて無理じゃね?
449 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/04(火) 22:52:57 ID:IORwNVLR
無理をやってのける腕があるからこそ
ローズ嬢もはんたをスカウトしたんだろう 多分…
450 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/04(火) 23:40:19 ID:h6wTMF/+
PVで戦車ドリフトしたはんたなら余裕でできるよ!

できるよ!

451 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/05(水) 00:27:12 ID:LJur36mL
ロボットに変形する時点でその位は何でもないかと。
452 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/05(水) 00:31:06 ID:LJur36mL
ともかくマニアックミカさんが言わんとしてるのは、
「サンライズやガイナックスの作品に詳しい程度じゃ
ロボオタとして半人前」ということでおk?
453 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/06(木) 22:53:38 ID:eNXGEPWd
ミカさんのニュータイプ論とかw
454 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/07(金) 21:27:50 ID:MFQY2+fL
ガンダムネタだけは勘弁!
どこからともなくガノタさん達が現れて、
収集がつかなくなる可能性大!
455 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/07(金) 22:11:57 ID:Q66x+U3J
じゃあ鋼鉄の咆哮ネタにしようぜ
鋼鉄住民とは仲良くなれると思うんだ
456 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/08(土) 01:22:27 ID:B3fgiQFe
めたさがキャラでTOKYO WARSってのは?

ヒネリが足りないかw

457 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/08(土) 01:26:44 ID:B3fgiQFe
>>430
>>10の完全版 メタルサーガ’85
蒼き戦車IMIメルカバーも頼むぜ!!
458 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/09(日) 19:16:16 ID:7RqzzU24
ロリチェイサーにロリウェイですか

ろりろり〜♪

459 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/10(月) 00:44:24 ID:umgO8AEZ
そんなもんはどうでもいいから
ロリでヤンデレなエロものを一発
460 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/11(火) 00:26:57 ID:rlj0qcB3
>>441 Sとかツンとかって、攻撃性を高めればいいというものじゃないと思うけどな。
SMとかツンデレってのは落差があるからこそそういう表現になる。全ては深みだぜ。
期待してるぜ。頑張ってくれよ!
461 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/11(火) 17:54:28 ID:/Dc9QwsL
そういった意味では、ゲームのローズのはツンデレ具合は弱い。
ツンってほどツンツンしてないし、デレってほどデレもない。
462 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/11(火) 23:15:49 ID:g+eX/tds
メタルサーガのツンデレ担当はレイチェルだからな。
ローズはツンデレではなくお嬢様という属性だろう。

そもそも落とせないキャラなのだから完全にデレモードに入られても困る(w

463 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/11(火) 23:23:44 ID:OZ3EqE+x
広まればその分薄まるからな
昔の基準なら、最近のなんか殆ど当て嵌まらないわな
464 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/12(水) 23:59:43 ID:zMEsBbIq
>>460
それを突き詰めるとヤンデレ化する危険性・・・
何事も程ほどに・・・
465 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/13(木) 00:20:01 ID:UTdLhtBB
狂気系キャラは、静と動・躁と鬱のギャップがポイントだぁな。

例えは悪いが、某動物園のレッサーパンダの風太くん。

あれが常時二足立ちしてたら、恐らくあれほどの人気は出ない。
時たま、突然、気まぐれで「立つ」からこそ、
客も注意深く観察するわけであって、それが人気に繋がっているかと。
466 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/16(日) 01:39:39 ID:qzZElD+1
いや。あんまり気合の入った尖がったキャラより
テンプレ的なベタキャラの方が受けるご時世かと。
主人公一人を多数の女キャラが囲むハーレム型キャラ設定が多い現在、
なるべくテンプレに則したキャラを用意した方が合理的で分かりやすい。

>>441の幼女もこのキャラ付けで正解かと。

467 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/12/18(火) 22:39:09 ID:s8cr61b6
460>
アドバイスありがとうございます
なるほど、攻撃力を高めるだけでは、Sでは無いと言う事ですね
参考になります

465>

あの幼女は狂気系に入るのだろうか…?
ギャップって言うのは確かに必要だと思います(書くのは難しいですけどねw

466>

ベタキャラと言うのがどの程度のものか分かりませんが(その辺は人それぞれかと思いますし
幼女のキャラ付けは、一応、Sでツンデレ、っと言う感じで書いてます(人によってはツンデレではないと思うかもしれません

現在、サーガMAX10話をザッと書き終わり、後は細かい修正をすれば、時間が出来次第、ここに書き込みたいと思っています

しばし待っていてください
(待ってる人いるんでしょうかね?w
468 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/19(水) 01:42:56 ID:IOXpVzCE
>467
とりあえず、直書きやめて、テキストファイルをうpろだにあげるようにしてくれ。
内容は別として長文を延々直書きされるのはうっとおしい。
469 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/19(水) 02:22:40 ID:S3P4ymQq
>>468
他スレじゃ直書きが普通じゃね?

つか、ただせさえ職人が少ないのだから、

そういう批判はやめておいた方がいいかと。
470 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/19(水) 07:28:46 ID:9UJLPfiz
>>468
お前がうっとうしいからって、他の住人にとってもうっとうしいとは限らない。
↑でも言ってるように他スレじゃ直書きが普通だし、俺は気にならないぞ。
471 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/19(水) 10:18:50 ID:oj2CTt30
このスレは流れも遅いし、俺も気にならんな。
それにうpろだだと、気がついたら落ちてたりすることもあるし。
かならずしもうpの方がいいとは限らんよ。
472 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/19(水) 11:15:58 ID:TIhdy5Gh
主に携帯なので、直書きのがありがたいです
473 名前:E教授 ◆cHouhI/WTE [sage]投稿日:2007/12/19(水) 20:00:14 ID:4C/R9Cym
300レスとかよほど長くなるもの以外は直でおk
474 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/19(水) 20:00:46 ID:4C/R9Cym
きゃーきゃーきゃー
忘れてください・・・・・・
475 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/19(水) 21:15:10 ID:lUcXOmDo
うpろだ作品を収録してくれる管理人様にはテラ感謝ですよ。いつも。
476 名前:黄金はんた3 予告編[sage]投稿日:2007/12/19(水) 21:17:16 ID:lUcXOmDo
「ゴールデンはんたに聞いてみよう!」

傾向:3スレ470他。(保管庫収録済)

スカベンジャーとの交戦時に後頭部を強打し、意識不明の重体に陥ったはんた少年。
再び目覚めた彼は、人格に深刻な変調をきたしてしまっていた。
ぶっちゃけ、史上最強のプレイボーイに変貌してしまったのである。
そんな彼は黄金の装飾を好み、メタルワールドの美女という美女に手を付け、
自他公認の黄金ハーレムを形成! 黄金戦士はんた一行の旅は続く!!

そういうSSを過去に書きました。

次作の予告を兼ねて、黄金はんたさんにインタビューしてみました。
477 名前:黄金はんた3 予告編[sage]投稿日:2007/12/19(水) 21:18:17 ID:lUcXOmDo
Q1:貴方はハンターですか? それともホストか何か?

A:俺は女が望む存在であればそれでいい。

女がハンターである俺を愛してくれているのなら、
俺はハンターとしてその愛に応える。

Q2:婦人をオトす秘訣とか、ありますか?


A:秘訣なんか無い。むしろ秘訣だとか考えてはいけない。
大事なのは、ありのままの自分をさらけ出すことだ。
後は相手がそれを受け入れてくれるかどうか… だね。
478 名前:黄金はんた3 予告編[sage]投稿日:2007/12/19(水) 21:19:55 ID:lUcXOmDo
Q3:そのすばらしい肉体美、かなり鍛えてらっしゃるのですか?

A:まぁ、何もしていないってことはないよね(笑)

Q4:ぶっちゃけ、どのヒロインを特に気に入ってますか?


A:おいおい、野暮なこと聞かないでくれよ。

Q:そこを何とか!


A:俺に聞くより、彼女たちに聞いた方が早いと思うぜ。

Q:みんな『自分だ』って言うに決まってるじゃないですか!


A:そうだろうね(笑)
479 名前:黄金はんた3 予告編[sage]投稿日:2007/12/19(水) 21:21:43 ID:lUcXOmDo
Q5:モテる秘訣とか、あります?

A:さっきも言っただろ? 秘訣なんか無い。

もし一つだけあるとしたら、それは日頃から自分を磨くことだね。
何を磨けばいいかは、人それぞれだ。俺が語ったところで、ヒントにもならない。

Q6:今の性生活、満足してますか?

複数の女性たちを囲むことに、罪悪感とか無いですか?

A:難しい質問だね。本当は周りのみんなが一つの生命体になってくれれば

解決するんだけど、そうならないところが恋愛の面白いところだ。
実際、悩ましいよ。
480 名前:黄金はんた3 予告編[sage]投稿日:2007/12/19(水) 21:22:55 ID:lUcXOmDo
Q7:最近の、ある深夜アニメの影響からでしょうか?
『ハーレム状態のだらしない男』は軽蔑されるような風潮がありますが…。

A:M少年のことだね。彼はきっと、女性からすれば魅力的な男性なのだろう。

残念なのは、その少年が自身の魅力に気づいていなかったってことだ。
自分を理解していないというのは、自分を律する術を知らないのと同じだね。
だから彼は自滅した。

Q:生まれ持ったカリスマに、精神力が追いついていないということでしょうか?


A:そうだね。
身分不相応なカリスマを持っていたのか、それとも己のカリスマに対して
心があまりに未熟だったのか… どちらにしても不幸なことだよ。
もっと不幸なのは、その不幸が自己完結しなかったことだ。
彼は、ナポレオンやヒトラーと同じ類の人間だったのかもしれないね。
ともかく冥福をお祈りするよ。
481 名前:黄金はんた3 予告編END[sage]投稿日:2007/12/19(水) 21:23:55 ID:lUcXOmDo
Q8:では最後に。今夜のご予定は?
ぶっちゃけ、夜の相手はどなたにされるおつもりで?

A:予定は未定だね。相手が誰になるか…それが毎夜なのか…

過ぎてみれば全ての事象は結果だよ。神さまの気分次第かな?
俺が心がけてるのは、相手の愛に対して、誠意の愛で応える。それだけだよ。

Q:ありがとうございました。


A:いえいえ、こちらこそ。

Q:つーか死ね!!

482 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/19(水) 23:45:48 ID:EYSxT0fP
あっはっはっ…
オイラからも一言。
ねじり切るぞゴラァ
483 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/20(木) 01:23:11 ID:T5JE02DN
いっそのこと毒島獣太みたいだったら、うらやましいとも思わんな。
もしくはダークシュナイダー。
484 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/20(木) 19:00:17 ID:47m5v+Wz
声優とかだと、井○和彦がマジでこういう人種だという噂が・・・
485 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/20(木) 20:31:51 ID:pOd3B0e+
>>484
離婚歴四回だっけ?
486 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/21(金) 18:10:48 ID:PN/26sFJ
>>467
あまり慣例や意見に流される必要はないですよ
それで個性を失っては勿体無いw
487 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/22(土) 00:30:00 ID:7L4S+fDZ
>>484-485
度が過ぎてパイプカットさせられたという噂も聞いたぜ!
しかし何だよこの流れwww
488 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/22(土) 00:34:45 ID:7L4S+fDZ
>>476 住人巻き込んでスレをカオス化させる・・・
そんなあなたに名誉ある称号を贈ろう。

つ 脱線王子

489 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/23(日) 01:05:43 ID:clPemNxQ
>>488
はっはっはっはっ 今更ナニを言ってるのかね?
このスレに集まってる住人は、メタルシリーズのファン、つまり

脱線大好きの無軌道野郎に決まってるジャマイカ?

490 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/23(日) 04:05:57 ID:97Mi/HaY
年始に、ちょいと余暇が発生しそうなので、
何か投下出来たら……、いいなぁ…。

年末の祭典には、行けそうにはないなぁ。

491 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/23(日) 21:56:40 ID:GFriZ+Bn
無限軌道の無軌道野郎とは、これいかに。
492 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/12/25(火) 11:43:57 ID:YtMhsfXC
メタルサーガMAX

第10話「魔獣」



エミリ達がリオラドに着いて、ノアシードをイングリッドに手渡した次の日
イングリッドは、旅の支度に追われていた
目的地の『幻の渚』は、エミリ達が旅してきたほどではないが、それなりに遠い
エミリとセブンは、旅の支度の手伝いとして、必要な武器、弾薬、医療品、飲料水などをイングリッドと共に買いまわった
オヤッさんは、イングリッドの旅の足である車両の整備を自らの手で行なった
旅の私宅を1日かけて終え
明日の朝、イングリッドは旅立つ
その日の深夜
「むにゃ、むにゃ、やんっ、エッチ…むにゃ、むにゃ…」
リオラド、修理工場の2階
エミリとセブンは、オヤッさんの好意に甘え、部屋の一室に泊まっていた

ウーーーーーー! ウーーーーーーーー! ウーーーーーーー! ウーーーーーーー!


静寂の村に突然、サイレンの音が鳴り響いた
「ふにゃ? う、おっ、っとっと」
ドスン
サイレンの音に驚いたエミリは、ベットから転げ落ちる
「大丈夫ですカ? エミリ?」
「いった〜い、一体何の音ですか?」
「わかりませんが、どうやら、警報音のようデス」
「警報?」
部屋の窓を開け、外を見ると、村のあちこちの家の明かりが灯る
すると

ピンッ! ポンッ! パンッ! ポンッ!


っという音と共に、女性の声が、村に設置された無線から聞こえてきた
『こちらは、ハンターオフィス、リオラド支部です
ただいま、北の関所より、リオラドに向け、モンスターの集団が、接近中との情報が入りました
住民の皆様は、オフィス職員、及び、自衛団の支持にしたがって、至急、シェルターへ避難してください
なお、外来者のハンター・ソルジャーがおりましたら、リオラド入り口にいる、ハンター職員に申し出てください
働きにより、賞金をお約束いたします、繰り返します・・・』

「モンスターの集団!? まさか、リオラドへの襲撃!?」

「しかし、なぜ、このタイミングなのでショウ」
モンスターが村や町を襲撃する事は珍しい事ではない
だが、セブンは、この襲撃に作為的なモノを感じ取っていた
エミリは、パジャマを脱ぎ捨てると、着替えを始める
「エミリ?」
「セブンも早く着替えて」
「了解デス」
エミリとセブンが着替えていると、部屋のドアが叩かれた
「エミリちゃん、起きてる!」
声の主は、カレンであった
「はい、起きてます」
「着替えたら、下に降りて来て頂戴」
「わかりました」
ドア越しにそう言うと、カレンが階段を降りていく音が聞こえた
493 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/12/25(火) 12:53:05 ID:YtMhsfXC

着替えを済ませ、タンクメットを手に部屋を出たエミリとセブンは、階段を駆け降りる
1階には、深夜だと言うのに駆けつけた作業員達が、オヤッさんの指示のもと、慌ただしく駆け回っていた
「エミリちゃん」
エミリ達を見たカレンが駆け寄ってくる
「カレンさん」
「エミリちゃん、さぁ、こっちへ、シェルターへ案内するわね」
カレンがエミリに手を差し伸べる…が
「カレンさんは、シェルターに避難してください」
エミリは、タンクメットをかぶり、言い放った
「まさか、エミリちゃん、ダメよ、危険だわ!」
カレンは、エミリが何をしようとしているのかを、瞬時に読み取った
エミリは、モンスター集団と戦う気でいると
「わざわざ、あなたの様な子供が行かなくても」
「でも・・・」
そう言いかけたエミリの肩をセブンが掴んだ
「そうです、エミリ、行く必要はありまセン」
セブンの意外な言葉に、エミリが驚いた
「セブン・・・なにを」
「我々の目的は既に終了しています、他の者の為に、命の危険を冒す必要はありまセン」
「だったら、だったら、なおさら戦わなきゃ」
「何故です? なぜ命の危険があるとわかっていて、戦おうとするのデス?」
「それは・・・」
「その質問の答え、俺にも聞かせてもらおうかい」
「オ、オヤッさん」
いつの間にか、オヤッさんが近づき立っていた
「エミリの嬢ちゃん、なぜ戦おうとする? 金か? 名誉か? それとも英雄にでもなりたいのかい?」
「・・・私、ハンターに憧れていました、お父さんやお兄ちゃんみたいになりたいって思っているだけだったんです
でも、ノアシードを届ける旅をしていて大切な人に出会いました
その人は、私を守るために戦ってくれたんです、だから、私も守りたいんです、目の前で大切な人を失うのは、もうイヤなんです」
エミリは、オヤッさんを正面に見据え、自分の思っている事をそのまま話す
「守る為に戦う…っか、わかってるのかい嬢ちゃん、力なき正義は無力って言葉もあるんだぜ」
「力なら・・・あります」
エミリは、視線をモスキートに向ける
「私と、モスキート、一台だけで全てが守れるとは思っていません、でも、微力ながら村を守る力には、なれるはずです」
エミリは、嘘、偽りの無い、純粋な瞳でオヤッさんを見る
「・・・ふぅ、戦車の整備は、俺が完璧にしておいた、弾薬と燃料も満タンにしてる」
オヤッさんは、エミリから顔をそらし、独り言のように呟く
「ありがとうございます、オヤッさん」
エミリは、お礼を言うと、モスキートに飛び乗る
「エ、エミリ!?」
セブンには、エミリとオヤッさんの行動が理解できなかった
「セブンの姉ちゃん、お前さん、エミリの嬢ちゃんを守りたいんだろ」
「当然です、それが私の使命デス」
「その気持ちを、エミリの嬢ちゃんも持ってるんだよ、今の世の中、そんな考えを持ったハンターなんて数えるくらいしかいねぇだろうがな」
「私には、よくわかりません・・・こんな私は、マスターに必要とされているのでしょウカ?」
「必要ある、必要ないじゃねぇ、一緒にいて安心できる、信頼できる、それが仲間ってもんだ、ほれ、見てみろ」
オヤッさんが視線をモスキートへと向け、セブンもそれにならって視線を向けると
「セブン、早く、早く」
ハッチからエミリが顔を出して、手を振っていた
「お前さん、あの娘に信頼されてるんだ、行ってあの娘の力になってやれ」
オヤッさんの言葉に、セブンは力強く頷くと、モスキートに駆け寄り飛び乗る
「オヤッさん、カレンさん、行ってきます」
「おう、ただし、無茶はするな、ヤバイと思ったら逃げたってかまわねぇんだ、いいか、戦車は壊れても直せるが人の命は直せねえんだ」
「はい! セブン、まずは村の入り口に移動、ハンターオフィスへ」
「了解デス」
モスキートは、排気音を轟かせ、修理工場を後にする
494 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/12/25(火) 13:23:51 ID:YtMhsfXC

リオラド、南の平原
暗闇の中、2台の車両が止まっていた
それぞれの車両の脇には、男が二人立っている
一人は、ヒゲモジャでゴツイ顔つきの少々身長は低いが、がっちりとした頑丈な身体つきの、それなりに年期の入った中年ハンター
もう一人は、長い髪を逆立て、ジーンズのジャケットを着ている、チャラチャラした若者であった
中年ハンターの名は、ジョセフ
若者の名は、ロバート
二人は、リオラド襲撃を聞き、村を守るために名乗り出た、モンスターハンターであった
この二人に面識は無く、たまたまリオラドに滞在していたハンター同士と言うだけである
そんな間柄なのだか、ロバートはジョセフに馴れ馴れしく話しかけていた
「見ろよ、おっさん、この俺様の車両、いいだろー、高かったんだぜ、水汲みやら、鉄クズ集めのバイトしてようやく買ったんだ」
ジョセフは、水色のティーガーに寄りかかって、この若者の戯言を聞き流していた
ロバートは、そんなジョセフを気にもせず、自分の車両をバシッ、バシッ叩きながら自慢する
その車両は、武装バンであった
ただの武装バンではない、救急車を改造した、武装救急車である
「俺はよ、おっさん、この車両でモンスターをバンバン倒して、レバンナみたいな伝説のハンターになるんだ、この戦いは、その第一歩と言うわけよ、聞いてる〜」
これから、モンスターの集団と戦うとゆうのに、このロバートとゆう若者は、ズッと軽口を叩いている
それは、一流ハンターの余裕なのか、それとも、駆け出しハンターの無謀さなのか
このロバートは、おそらく後者であろう
「自分の車両を自慢したい気持ちはわかるが、少しは黙ったらどうじゃ」
ハンターにとって最初に手に入れた車両はには、特別な思いがあるのは、同じハンターであるジョセフにも分かる
「何だよ、何だよ、シケた面しちゃってさ、死ぬと決まった訳じゃねぇだろ〜
賞金の使い道考えるとか、ちったぁ楽しくやれねぇもんかね〜、それに、俺より立派な戦車もってるじゃねーか」
「ワシだって、バギーに乗っておったから、お前の気持ちは、わからなくもないがな、もっともバギーは大破しちまったがの」
「おっさん、バギーからティーガーに乗り換えたのかよ、良いよな〜、ティーガー」
「・・・ティーガーではない、タイガーじゃ」
「だから、ティーガーだろ?」
「やれやれ、最近の若い者にタイガーと言っても通じないか」
「??」
「まぁいいわい、しかし、たった2台でモンスターの集団と戦う事になるとはの〜」
「まかせろよ、俺様が片っ端から撃ち倒してやるぜ」
不安だ
「あれ? おっさん、村の方からなんか来るぜ」
「ん?」
ジョセフがロバートが指差す方を見ると、村の方から明かりが近づいてくる
その明かりが、二人に近づくにつれて、キャタピラの音が聞こえてきた
「増援じゃな、村にまだ、他のハンターがおったか」
暗闇の中から、徐々に近づく戦車の姿があらわになる
その戦車は、ピンク色のモスキートであった
「乗っているのは、女性だ!」
ロバートが自信満々に言った
モスキートは、二人の車両の脇に停車した
モスキートのハッチが開き、ピョコンッと小さな頭が飛び出す
出てきたのは、小さな女の子であった
495 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/12/25(火) 13:50:50 ID:YtMhsfXC

リオラドを出て、南下したエミリとセブン
しばらく走ると、セブンのレーダーに反応があった
「エミリ、前方に車両を2台確認、ハンターオフィスの情報どうり、先にリオラドを出た、ハンターのモノと思われマス」
「うん、こっちでも確認したよ、人もいる、男の人だ、あの車両の横に停車しよう」
エミリは、モスキートをティーガーと救急車の横に停め、ハッチから身を乗り出した
二人の男性は、エミリを見ると、ポカーンと口を開けていた
(どこに行っても、戦車から出る、私を見た反応って一緒だな〜)
「救援に来ました、モンスターハンターのエミリと言います」
このような対応には慣れているので、エミリは戦車から降りると、自分から自己紹介をする
「あ、あぁ、ワシはジョセフ、こっちの若いのはロバートだ」
「おい、おい、まじかよ、こんな色気ねえガキが増援だ〜、勘弁してくれよな〜、さっさと家に帰ってママのミルクでも飲んでろってんだ」
ロバートは、額に手を当て、大げさに天を仰いでみせる
「少なくともあなたより、エミリのほうがハンターとして優秀でショウ」
セブンがモスキートから身を乗り出し、ロバートに抗議する
「うっひょ〜、すげえ美人、俺はロバート、暴走バンのロバート様とは俺様の事よ」
逆立てた髪をバッっとかき上げ、ロバートがセブンに自己紹介をする・・・が
「私のメモリーに、そのような名は、記録されていまセン」
セブンがバッサリと切り捨てた
「自分から通り名を名乗るのは、2流のすることじゃ、ほっとけ」
「なんだとぉ〜!」
「お嬢ちゃん、エミリちゃんじゃったな、怖くないのかい?」
「あっ、こら、無視すんなよ」
ロバートの事は、無視してジョセフが身を屈め、エミリと向き合う
「自分を偽っても仕方ありません、正直なところ、怖いです」
「なら…」
「でも、私は、私にできる事を全力で尽くすだけです」
エミリは、恐怖を闘志にすり替えた
その眼に、恐怖の色は無い
「ほう、歳こそ若いが、それなりに場数を踏んでるようじゃな、賞金目当てのカスとは、一味違うようじゃ」
「賞金目当てって、俺の事かよ!」
ロバートがジョセフに食って掛かる
「エミリ」
「ん? どうしたの、セブン?」
「後方より、車両が一台接近中デス」
「車種はわかる?」
「この駆動音からして、ワイルドバギーと推測されマス」
「自衛団のレンタルタンクじゃね〜の?」
「いえ、違いますよ、きっとあの人です」
エミリは、すぐにある人物を思い出した
「心当たりがあるみたいじゃな」
「はい、最強の増援ですよ」
エミリは、力強く言った
496 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/12/25(火) 14:22:06 ID:YtMhsfXC

「パーティーには、間に合ったみたいだね」
ワイルドバギーのドアを開けて出てきたのは、エミリの予想通り、ソルジャーのイングリッドであった
「イングリッドさん! よかった、来てくれたんですね」
「悪い、悪い、酒場で飲んでてね、出遅れちまったよ」
イングリッドは、そう言って、ガハハッと笑い飛ばす
「イングリッド!? まさか妖炎のイングリッドか!」
「ひゅ〜、すげえ、伝説のソルジャーさんかよ」
ジョセフとロバートが驚きの声をあげる
エミリは、イングリッドに二人を簡単に紹介する
「私は、イングリッド、頼りにしてるよ、お二人さん、しかし、懐かしい車両が並んでるね〜、モスキートに救急車、私のワイルドバギーにタイガーかい」
イングリッドは、懐かしむように並んでいる車両を眺める
「おぉ、ワシのこの戦車を、タイガーと呼んでくれるのか」
「あたぼうよ」
イングリッドとジョセフは、これだけで意気投合してしまった
「何で、ティーガーの事を、タイガーって言うんでしょう?」
「だよな〜、わかんね〜よな〜、おっさん達の話は」
若いエミリとロバートには、?、な内容である
ちなみにタイガーとは、ティーガーの英語読みである
ここで、エミリは改めて、この場にある、車両と武装を確認した
ジョセフの戦車、水色のティーガー、もとい、タイガーには、105mmキャノンと15mm機銃
ロバートの車両、救急車には、75mm砲に11mm機銃が2門、それぞれ装備されていた
そして、ワイルドバギーには・・・
「あれ? このワイルドバギー、武装がついてませんよ?」
「武器ならあるさ」
「? どこですか?」
「私自身が、最強の武器さ」
イングリッドは、バズーカ砲、手榴弾、SMGウージー、そして、弾薬帯を装着している
(凄い説得力ですよ)
「よーし、みんな、聞いてくれ、時間が無い、ハンターオフィスの情報によれば、敵はバイオニックドックの集団だ
これを見てくれ、この周辺の地図じゃ、今いるのはココ、敵はこの谷を西から通ってくる」
ジョセフは、地図を広げ、現在位置と、敵の通り道を指で示す
「ココを抜けられたら、リオラドまでは、北に一直線じゃ、何としてもこの場所で敵を殲滅する」
「はい!」
エミリが元気よく答える
「ちょっと待った!」
ロバートが再び抗議の声をあげる
「何だ、若いの?」
「何でおっさんが仕切ってんだよ」
「戦車での集団戦なら、ベテランのハンターが指揮した方が良い、ここはジョセフのおっさんに任せようかね」
イングリッドの言葉に、ロバートも渋々納得する
「しょうがね〜な〜、それでよ、どう戦うんだよ?」
「戦いに勝つ為には、まず、相手より先に攻撃すること、例えばこんな風にな」
バキッ!
「ぐはぁ」
イングリッドの裏拳が、ロバートの顔面を捉える
ロバートは、派手に後方にぶっ飛ばされた
「わかったかい?」
「は、はい・・・」
エミリは、そう答える事しか出来なかった
497 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/12/25(火) 14:57:39 ID:YtMhsfXC

「話を戻すぞ、戦い方はこうじゃ、まず、守備力の高いワシのタイガーがフォワード、ワイルドバギーと救急車はセンター、バックスにモスキート
エミリのお嬢ちゃんは、ワシらの撃ち漏らしを叩いてくれ、君が最後の防衛線じゃ」
「・・・それで、おっさん、後は?」
「ベストを尽くせ」
ジョセフが皆を見回す
「異存は?」
「ありません!」
「ベストを尽くしマス」
「ふん、小難しい作戦は無しか、いいね〜、メチャクチャに暴れてやろうかね」
「よっしゃー! 俺様の伝説を見せてやるぜ!」
全員が気合を入れる
「よしっ! 各自、自分の車両に搭乗、配置についてくれ」
ジョセフの号令に、エミリとセブンは、モスキートに乗り込む
イングリッド、ジョセフ、ロバートも自分の車両に乗り込むと、さっそくそれぞれのポジションに着く
先頭にタイガー、その右後ろに救急車、左後ろにワイルドバギー、エミリのモスキートは、少し離れた後方に陣取る
しばらくすると、西から砂塵をあげて、バイオニックドックの集団が近づいてきた
『来たわい!』
『犬がてっぽう背負ってやってきやがったな! まとめてひき殺してやるぜ!』
『男共、気合入れな! 戦闘開始だよ!』
ドドー−ン! ドーン! ズドーン!
イングリッドの合図に、タイガーの105mmキャノンと救急車の75mm砲が轟音を上げ
ワイルドバギーから身を乗り出したイングリッドのバズーカ砲が一斉に火を噴いた
乱戦の幕開けであった

無線機から、各車両の声が、モスキートの中に聞こえてくる

『ここは通行止めだよ、犬ッコロ!』
イングリッドは、強烈な反動をものともせず、バズーカ砲とSMGウージーを撃ちまくる
『若いの、どれだけ敵がおるのかわからんのだ、無駄弾撃つなよ』
戦闘中も、新米ハンターへの配慮を忘れない、ジョセフは間違いなく一流のハンターである
『わかってるよ、おっさん! っと、やべっ、抜かれた!』
ロバートの声に、セブンが警告する
「右前方より、モンスター1体、突破、接近してきマス」
スクリーンに、走り寄ってくるバイオニックドックが映し出される
ドーベルマンに似た身体に、プロテクターを身に付け、その背にはバズーカを背負っている
バズーカドック
それを見たとき、エミリは思い出していた
エミリは、犬が大好きである
以前、兄のはんたが、ポチを連れて家に帰ってきた時、エミリはとても可愛がった
その為、エミリは13mm機銃の引き金にかけた手が、躊躇してしまった
それが仇になった
「バズーカドックさらに接近、迎撃してくだサイ」
セブンの言葉に、我に返ったエミリが、13mm機銃のトリガーを引くのと、バズーカドックが砲弾を発射したのは同時だった
ダダダダダダダダダダダダダダ・・・
ズドーン!
エミリの撃った13mm機銃の弾丸は、バズーカドックのプロテクターをズタズタに引き裂き、ビシャビシャという湿った音が炸裂した
『キャンッ!』
バズーカドックは、甲高い泣き声をあげて倒れると、身体を痙攣させ動かなくなった
一方、バズーカドックの撃った砲弾は、モスキートの前面装甲に当たった
ガゴーン!
金属音と共に、モスキートが激しく揺さぶられる
「きゃっ! ・・・うくぅ、セブン、被害状況は?」
「右前部装甲タイルを持っていかれました、徹甲弾デス」
(やらなければ、やられる、戦うしかない)
エミリは、自分の甘さを叱咤した
498 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/12/25(火) 15:25:18 ID:YtMhsfXC

『ぬおっ、突破された!』
ジョセフが呻く
「タイガー、モンスター2体に突破されました、接近してきマス」
今度のは、背中にライフルのような銃を背負っている
スナイパードック
エミリは、一匹に照準を合わせると、今度は躊躇わず13mm機銃のトリガーを引いた
ダダダダダダダダダダ・・・
赤い血しぶきが宙を舞い、スナイパードックを蜂の巣にする
それでも残った一匹は、仲間が撃ち倒されたとゆうのに、そんなものはどこ吹く風といった感じで襲撃を止めない
背中のライフルから、レーザーが発射される
ビューーーンッ!
エミリは、素早くモスキートに回避行動を取らせ、レーザーを回避すると同時に、13mm機銃を叩き込む
ダダダダダダダダダダダダダ・・・
『わりぃ、また抜かれ、っくそ! この、この!』
ロバートの声に重なって11mm機銃の音が響く
「右前方より、バズーカドーベル3体接近」
「まだ、距離があります」
エミリは、88mm砲を、向かってくるバズーカドーベルに向ける
スクリーンに映る三匹のバズーカドーベルの真ん中に照準をあわせると、88mm砲のトリガーを引いた
「発射ーっ!
ドーーン!
ドカーーン!!
閃光が閃き、爆発音と共に二匹のバズーカドーベルが吹き飛ぶ
だが、生き残ったもう一匹のバズーカドーベルは、死を恐れずモスキートに突進してくる
エミリは、そのバズーカドーベルに向け、13mm機銃を放つ
ダダダダダダダダダダダダダ・・・
「ワゥ〜ン」
弱々しく吠え、倒れるが、その際に、モスキートに向けて砲弾を発射した
ズドーン!
砲弾がモスキートの近くに落ちると、車体を包むように炎が舞い上がった
ブワァーーーーーーーーー!
ナパーム弾だ
ジュウ!
「熱っ」
急激に車内の室温が上昇し、エミリの身体から、ドッと汗が噴き出した
「セブン! 消火装置を作動させて、火を消して!」
「了解です、消火装置作動、消火剤を散布しマス」
『プシュー』
という音と共に、モスキートから白い消火剤が吹き出し、車体を包んでいた炎が消える
「被害は?」
「装甲タイル、及び、シャシーが焦げ付いた程度デス」
ホッっとするエミリに、セブンが声をあげる
「左前方より、スナイパードック2体接近中」
「いったい何匹いるのよ!」
エミリは、思わず声を上げた
499 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/12/25(火) 15:57:37 ID:YtMhsfXC

戦闘が始まって、かなりの時間が過ぎた
もうじき日が昇り、辺りが明るくなるであろう
エミリは、何匹のバイオニックドックを倒したのか覚えていない
ただひたすら、向かってくる、バイオニックドックを撃ち倒し続けた
ダダダダダダダダダダ・・・
『ギャンッ!』
バズーカドックが血を流し吹き飛ぶ
「ハァ、ハァ、ハァ、つ、次は…」
目の前のバズーカドックを倒したエミリは、ふと、砲撃音も銃声も聞こえない事に気がついた
「セブン、てっ、敵は…?」
「レーダー内に、敵、反応ありまセン」
「・・・って、ことは」
その時、無線機から歓声の声があがった
『ヒャッホーーーーーーーーー!! やったぜ! 俺達の勝ちだーーーーーー!!』
『やれやれ、何とかなるものじゃな』
ロバートとジョセフの声に、エミリにも達成感がわいてきた
『エミリ、そっちは大丈夫かい?』
「はい、大丈夫です、イングリッドさん」
エミリは答えると、モスキートを前進させ、3台に合流する
エミリと違い、前線で戦っていた3台の車両は、かなりのダメージを受けていた
ロバートの乗っている救急車は、所々焼け焦げ、副砲の11mm機銃の一つが吹き飛んで無くなっている
ジョセフのタイガーは、装甲タイルが全て剥がれ落ち、シャシーのあちこちに痛々しい傷跡がある
そんな中で、イングリッドのワイルドバギーは、装甲タイルに傷はあるものの、他2台に比べて比較的ダメージが少なかった
それは、イングリッドの技量の高さを表している
事実、バイオニックドックに突破された回数は、イングリッドが一番少ない
『どうだ! 俺様は、伝説に名を刻んだんだ!』
『何いっとるんじゃ、一番苦戦しておったじゃろーが』
『まったくだね、それに一番がんばったのは、エミリのお嬢ちゃんさ』
「そ、そんな、皆さんの力があったから、村が守れたんですよ」
4人が勝利にわいている時、セブンが警告を発した
「みなさん、お喜びの所、申し訳ありませんが、レーダーに反応がありマス」
『あぁ? こっちのレーダーには、何の反応もね〜ぜ?』
セブンの策敵能力は、通常のCユニットより遥かに高い、ロバートの車両に積んでるレーダーに反応が無くても仕方なかった
「セブン、数は?」
「一体デス」
『一匹だけじゃと?』
『へっ、大方、群れから遅れてきた犬っコロだろ…っと、コッチのレーダーにも映ったぜ』
『いや、どうやら、真打ち登場のようだね』
イングリッドの言葉に、エミリは、スクリーンを最大望遠にすると、こちらに向かってくるモンスターの姿を確認し、目を丸くした
『なんじゃ、あれは?』
『おい、おい、冗談だろ〜』
おそらく、ジョセフもロバートも、エミリと同じように目を丸くしているであろう
確かに、現れたのは、一匹の鋼の犬?であった
「セブン・・・あれって」
「検索結果、出ました、あれは、指名手配中の賞金首、賞金額150000Gの『スレイプニル』デス」
『ワオォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!』
巨大な鋼の犬、スレイプニルは、獣の咆哮をあげた
500 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/25(火) 16:15:30 ID:cOpY5mkF
501 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/12/25(火) 17:09:09 ID:YtMhsfXC

「旧文明のペットロボットみたい、ちょっと可愛いかも」
スレイプニルの容姿に、エミリは場違いな感想をしてしまった
スレイプニルは、旧文明に存在した、小型のペットロボットのような姿をしていた
「確かに、形状は酷似していマス」
エミリの感想に、セブンが冷静に、答える
『よっしゃーーー! こいつの賞金は、このロバート様が、いただきだーーー!!』
言うが早いが、ロバートの救急車が突進する
『ま、まてっ、若いの!』
ジョセフの制止を振り切り、ロバートの乗る救急車は、スレイプニルに急接近する
『食らえ、犬ッコロッ!』
掛け声と共に、救急車の75mm砲が火を噴いた
ドーン!
ドカーン!
救急車の砲弾は、スレイプニルに直撃した
『いえーい!』
ロバートの歓声があがる
っが
『ワフッ?』
スレイプニルは、何をしたんだ? とでも言いたげな顔で平然としていた
『効いてねえだと!?』
スレイプニルは、口を開けると、その奥から、巨大なバルカン砲が姿を現した
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ・・・
バルカン砲から放たれた弾丸が、救急車を襲う
『ぐわぁーーーーーーーーーーー!!』
通信機から、ロバートの絶叫が響く
「ロバートさん!」
装甲タイルの薄い、救急車はひとたまりもなかった
バシーーーーーーンッ!!
更にスレイプニルは、救急車に突進、大きな前足で車両を蹴っ飛ばす
『うわぁーーーーーーーーーーーーー!!』
救急車は、ゴロゴロと転がり、木にぶつかって、ようやく停まった
そこに、トドメとばかりに、スレイプニルがロバートの乗る救急車に向かって、大型ミサイルを発射した
シャーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「避けてーーーーーーーーーーーー!!!」
エミリは、通信機に向かって声を張り上げた
しかし、無情にも、スレイプニルから放たれた大型ミサイルは、救急車に直撃、爆発した
ボーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!
強烈な閃光と共に、大地を揺るがす振動が、エミリの乗るモスキートにも伝わってきた
通信機から、ザー、ザーっという雑音が、モスキートの車内に満ちた
『ワオォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!』
スレイプニルが、雄たけびをあげる
「イヤーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
エミリは、悲鳴を上げた
目の前で人が死んだ
ついさっき知り合ったばかりの人だったが、その人が死んでしまった、こんなにあっけなく
『若いの・・・殺られたのか!?』
『この犬ヤローーーーーー!! やってくれたな!!』
イングリッドが怒りの声を上げると、バズーカ砲をぶっ放した
ズドーン!
『おのれ、ゆるさんぞ!』
続いてタイガーの105mmキャノンが火を噴く
ドドーーン!!
「88mm砲、発射!」
エミリも88mm砲をすかさず発射する
ドーン!
放たれた砲弾は、全てスレイプニルを直撃した
しかし
『ワンッ! ワンッ! ワンッ!』
バズーカ砲も、88mm砲も、そしてこの中で一番威力の高い105mmキャノンを食らっても平然としている、スレイプニルの姿がそこにはあった
502 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/12/25(火) 19:12:49 ID:YtMhsfXC
10
更にここで問題が発生した
『くそっ! 105mmキャノンが弾切れだっ!』
ジョセフが吐き捨てるように呟く
それを聞いた時、エミリは、ハッっとした
戦いに夢中になっていて、モスキートの残弾を把握していなかったのである
「セブン、残りの残弾は?」
「88mm砲が残り5発、13mm機銃の残りは30%を切りました」
「えぇっ!?」
後方で戦っていたエミリのモスキートがそれだけ弾薬を消費しているのだ、前線で戦っていた車両には、もうろくに弾は残っていないだろう
『こっちもバズーカの弾は一発しかねぇ!』
『ワシの15mm機銃も残り10%を切っとる』
このままでは、弾薬が底をつく
スレイプニルが、口のバルカン砲を3台に向けて放つ
ガガガガガガガガガガガ・・・
『避けるんじゃ!』
回避行動をとる3台
すると、その行動を予想していたかのように、回避行動をとるモスキートに向け、スレイプニルが大型ミサイルを発射した
シャーーーーーーーーーーーー!
大型ミサイルが、一直線にモスキートに向かって飛んでくる
「ミ、ミサイルが!」
「回避、間に合いません、直撃コースデス」
スクリーンに向かって飛んでくる大型ミサイルに、エミリは固まった
そこへ
『うおぉーーーーーーーーーーーー!! やらせはせんぞーーーーーーー!!』
タイガーが猛然とダッシュし、エミリをかばうように、モスキートと大型ミサイルの間に飛び込んだ
ボーーーーーーーーーン!!
『うぐぅっ!』
大型ミサイルは、タイガーの側面に直撃した
「ジョセフさん!」
「タイガー、エンジン部分に被弾」
「セブンッ! S−E発射準備!」
「了解、S−E発射準備・・・完了」
エミリは、モスキートの虎の子であるATMミサイルをスレイプニルに向ける
(タイガーの105mmキャノンでもダメージを与えられなかった・・・どこを狙えば)
エミリは、スクリーンに映し出されるスレイプニルを凝視する
(足だ! 前足の関節を狙えば!)
「ATMミサイル、発射!」
パシューーーーーーーーーーー!!
モスキートから、ATMミサイルが発射された
ドガーーーーーーーーーーーーーーン!!
発射されたATMミサイルは、スレイプニルの左前足に命中、爆発し白く光った
会心の一発
エミリの撃ったATMミサイルは、見事にスレイプニルの左前足の関節に命中していた
『ワフゥーーーーーーーーーーーーーーーーン!?』
左前足の関節がヘシ曲がり、スレイプニルは自分の体重が支えられなくなり、前のめりに倒れこむ
『良い仕事だよ、エミリ』
イングリッドの声と共に、ワイルドバギーがスレイプニルに向かって爆走する
スレイプニルは、向かってくルワイルドバギーにバルカン砲を発砲する
ガガガガガガガガガガガガ・・・
ワイルドバギーの装甲タイルに弾丸が当たるが、イングリッドはそれを無視、身を乗り出し、バズーカ砲をスレイプニルに向けて構える
『最後の一発だ!』
ズドーン!
イングリッドの放った砲弾は、スレイプニルのバルカン砲を直撃する
『ギャフーーーーーーーーーン!』
スレイプニルが悲鳴を上げた
503 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/12/25(火) 22:09:43 ID:YtMhsfXC
11
『オマケだ、こいつでも食ってろっ!』
イングリッドは、腰から手榴弾を取り出すし、歯でピンを引く抜くと、それをスレイプニルの口の中に、それを放り込んだ
ドカーーーーーーーーン!
口の中で手榴弾が爆発、スレイプニルは口から白い煙を吐きながら地面に横倒しになる
『どうだっ! 犬っコロがっ!』
その時、倒れこむスレイプニルが、最後の悪あがきとワイルドバギーに向け、大型ミサイルを発射した
シャーーーーーーーーーー!
至近距離、とても避けられる間合いではなかった
ボーーーーーーーーーーーーン!
大型ミサイルがワイルドバギーに直撃した
エミリは見た、見てしまった
爆風に吹き飛ばされ、ワイルドバギーから放り出され、地面に叩きつけられ、まるでボールのようにバウンドするイングリッドの姿を
「イングリッドさーーーーーーーーーーーんっ!!」
エミリは、モスキートをイングリッドの落ちた地点に向けて走らせる
イングリッドの倒れている場所まで移動すると、エミリはモスキートから飛び降りた
この時、スレイプニルが完全に機能を停止させた
「イングリッドさん、しっかりしてください」
倒れているイングリッドに駆け寄るエミリ
イングリッドは、まだ息をしていた
「う・・・ぐ・・・わ、わたしとした事が・・・ドジッっちまった・・・ぜ・・・ゴボッ」
イングリッドが口から大量の血を吐いた
「イ、イングリッドさん!? セブン! セブン来て!」
スレイプニルを警戒して戦車に留まっていたセブンが、エミリの叫びを聞き駆け寄ってくる
「セブン! イングリッドさんをモスキートの中へ! リオラドに戻って治療しないと」
「わかりまシタ」
セブンは、イングリッドを抱え上げるとモスキートへ乗せ、エミリも乗り込むと無線に向かって叫ぶ
「ジョセフさん、私はイングリッドさんをリオラドへ運びます!」
『わかった、こっちは動けん、後でレンタルタンクをよこしてくれ』
「わかりました、それじゃ先に行きます」
通信を切ると、エミリはモスキートのアクセルを踏み込んだ
「死なせません、絶対に死なせませんから」
エミリは、願うように呟く

「よっこいしょっと」

ジョセフは、タイガーから降りると、辺りを見回した
辺りは、硝煙と血と肉の焼ける匂いが充満していた
ジョセフは、懐からタバコを取り出すと火をつけた
「ふぅ」
一服していたジョセフは、ふと、大地をモゾモゾと動く黒いモノに気が付いた
ジョセフは、腰のホルスターから銃を抜くと、動く黒い物体に狙いを定めた
「ゴホッ、ゴホッ、う、撃つなよおっさん、俺だよ、俺」
黒い物体は、ロバートであった
ジーンズのジャケットはズタズタに裂け、逆立ていた髪は熱でチリチリと下手なパーマを当てたようになっており、ススで顔も体も真っ黒だ
「若いの、お主、生きておったか」
「人を勝手に殺すなよ」
「ミサイルの直撃を受けてよく生きていたな」
「いや〜、犬の野郎に蹴っ飛ばされて木にぶつかっただろ、その時、車両のドアが開いちゃってよ、外に放り出された」
「悪運の強い奴じゃ」
「あ〜あ、俺の車両が〜、ボロボロじゃね〜かよ〜、とほほ、賞金もこれの修理でパーかよ〜」
「っはっはっは、若いの、村に帰ったら一杯おごるわい」
ジョセフの笑い声と、ロバートの情けない声が、戦場後に響いた
504 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/12/25(火) 22:55:22 ID:YtMhsfXC
12
カッカッカッカッカッカッカッカ・・・
「う・・・ん・・・」
誰かが廊下を歩く音に、エミリは目を覚ました
「ん? 起しちまったか」
「・・・あ、オヤッさん・・・そっか、わたし寝ちゃったんだ」
眠い目を擦りながら、エミリは身を起し、辺りを見回す
そこは、診療所であった
エミリは、診療所の廊下の長椅子の上で、横になり寝ていたのである
グ〜
エミリのお腹が鳴った
「あわわ」
慌ててお腹を押さえる
「ほれ、差し入れだ、朝から何も食べていないんだろ?」
オヤッさんは、エミリに紙袋を手渡すと、横に座った
エミリが紙袋の中を見てみると、サンドイッチと缶コーヒーが入っていた
「すみません、いただきます」
エミリは、サンドイッチを口にしながら、昨夜の事を思い出した
リオラドに駆け戻ったエミリとセブンは、村の入り口で待機していた、ハンターオフィス職員にイングリッドの怪我を伝えた
そして、イングリッドは、元Drミンチの研究所跡地に出来た診療所に担ぎ込まれたのである
「嬢ちゃんのモスキート、修理、終わったぜ」
オヤッさんは、イングリッドが診療所に担ぎ込まれた後、その場に留まらず、戦車の修理を優先した
オヤッさん曰く、『人を治すのが医者なら、車両を治すのが俺の仕事だ』っとの事である
「ありがとうございます、オヤッさん」
「気にするねぇ、4台中、嬢ちゃんの戦車が一番、損傷が軽微だったからな、優先的に直しただけでぃ」
今頃、修理工場では、タイガー、救急車、ワイルドバギーの修理に追われている事であろう
そんな中、わざわざ来てくれたのだ
カッカッカッカッカッカッカッカ・・・
再び、廊下を歩く音が聞こえてきた
音のした方を見ると、セブンが歩いてきた
「エミリ、ハンターオフィスへの報告と、賞金の受け取り、完了しまシタ」
セブンには、イングリッドが診療所に運ばれた後、ハンターオフィスへの説明と、レンタルタンクの手配を任せていたのである
「ご苦労様、セブン」
「いえ、エミリには、少しでも休んで欲しいですカラ」
セブンは、エミリの横に座る
その後、しばらく、そのまま誰も喋らず、時間だけが過ぎる
「さてっと、それじゃ、イングリッドの様子でも見に行ってみるとするか」
エミリの食事が終わるのを見計らって、オヤッさんが立ち上がった
エミリとセブンも、オヤッさんの後についていく
「カレン、俺だ、入るぜ」
病室のドアの前でそう言ってから、オヤッさんが部屋の中へ入る
「お父さん、それにエミリちゃんにセブンさんも」
椅子に座っていたカレンが立ち上がり、近づいてくる
部屋の中は、ベットと小さな机と椅子があるだけのシンプルな作りであった
そして、そのベットの上には、全身を包帯でグルグル巻きにされた
イングリッドが、痛々しく横たわっていた
「カレン、イングリッドの容体は、どうなんでぃ」
「・・・まだ意識が戻らないの」
カレンは目を伏せ続ける
「全身数十箇所の骨折、外傷は数え切れず、身体の中もズタズタで、医師は生きてるだけでも奇跡だと」
それは、イングリッドの強い肉体と精神力の賜物であった
505 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/26(水) 17:10:46 ID:rvNNKq2c
砲手
506 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/12/26(水) 17:12:16 ID:yBVE/Xmc
面白かった。又続きをお願いします。
それと今やばそうなのであげときますね。
507 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/12/26(水) 20:07:37 ID:pmfJrTrb
ウワサでは板全体がヤバイそうなのであげ。

貴方の作品は楽しみなので、

続きをwktkしつつ待ってます。
508 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/12/26(水) 20:47:30 ID:VbG2B9Tt
13
「…ぅ…ん…」
ベットの上で、イングリッドが微かな声を上げた
「イングリッド! おめぇ、意識が戻ったのか!?」
「お父さん、わたし、先生呼んでくる」
カレンは、大急ぎで部屋から出て行く
「…よぉ…オヤッ…さん…ヘヘ…ちょ…いとド…ジ踏んじ…まった…ぜ…ハハ…と…歳か…な…」
イングリッドは、そう言うと、弱々しく笑ってみせる
「おい、無理するするんじゃねぇ」
「ハァ…ハァ…ハァ…エ…ミリ…いるか…い」
イングリッドは、頭だけを動かし、辺りを探ろうとする
「はい、ここにいます」
オヤッさんは、すぐに場所を空け、エミリをイングリッドの前に出す
「何でしょうか、イングリッドさん」
「ノア…シードの事…だ…あれは…存在しちゃ…いけない…モノ…一刻…も…ゴフッ…ゴフッ」
イングリッドが苦しそうに咳き込む
「イングリッド、もういい、喋るな!」
オヤッさんが止めに入るが、イングリッドは喋り続ける
「…頼むノ…アシード…エバ…博士に…ゲフッ…ゴフッ」
「わかりました、私が必ず、ノアシードをエバ博士に届けます」
エミリは、迷わず答える
「ハァ…ハァ…悪い…な…厄介…押し…」
「構いませんよ、私は、ハンターなんですから」
エミリの言葉に、イングリッドは弱々しく頷いた
「…疲れ…た…少…し休ま…せて…も…らう…よ」
そう言うとイングリッドは、ゆっくりと眼を閉じた
医者が部屋に入ってきて、エミリ達は病室の外に出る
「嬢ちゃん、イングリッドに言ってた事だが、本当に行く気かい?」
廊下に出たオヤッさんは、エミリに訊ねる
「はい、ノアシードが危険なモノである以上、早急にあれを破壊する必要があります
それに今、動かせる車両は、私のモスキートだけです、私がノアシードをエバ博士に届けます」
「・・・意志は固いみてぇだな」
オヤッさんは、サイドパックからノアシードを取り出し、エミリに手渡す
「襲撃の前にイングリッドから預かってた、持ってけ」
エミリは、手渡されたノアシードを握り締める
「イングリッドさんは、わたしが看ているわ、安心してね、エミリちゃん」
カレンがイングリッドの看病をする事を伝える
「お願いします、カレンさん」
「モスキートの弾薬、燃料、装甲タイルは満タンにしておいた、それと、イングリッド用に買ってあった旅の道具も、戦車に積み込んでおいた」
オヤッさんは、こうなるであろう事を予期していたのである
「オヤッさん・・・何から何まで、ありがとうございます」
エミリは、深々と頭を下げた
「道中、くれぐれも気をつけてな、ノアシードの一件が片付いたら、ちゃんと戻って来い」
「はい」
こうして、エミリとセブンは、次なる目的地、幻の渚へと旅立つ
509 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/12/26(水) 21:56:41 ID:VbG2B9Tt
14
とある施設の一室
「んぐぅぅっ・・・ふぐ・・・んっ・・・んぶぅぅ」
室内に、くぐもった声が響く
部屋の中には、幼女と、一人の男がいた
幼女は、いつものワンピース姿ではなく、胸と腰を申し訳程度に覆う、黒い皮のボンテージ姿であった
「クックック、良い眺めだ、かつて、世界最悪と呼ばれた男が、このような姿になって」
幼女は、這いつくばる男を踏みつけ、妖艶な笑みを浮かべる
男は、筋肉質な体つきで、身に着けているのは、黒いビキニパンツのみである
目隠しをされ、両腕の手首に黒い皮製の手錠で拘束され、口にはボールギャグがはめられている
その憐れな男の名は『バルデス』
かつて、『バッドバルデス』と呼ばれクライムカントリーを震撼させた、極悪非道の賞金首である
世界最悪と呼ばれたバルデスだが、伝説のハンター、レバンナ一行に倒され、命を落としたはずであった
だが、バルデスは死後、その遺体を、今は幼女が統率する組織により回収され、この施設で冷凍保存されていた
そして、現在、幼女が対ソルジャー用の手駒として、解凍、蘇生手術をもちいて、生き返らせたのである
死を超越した、と言えば聞こえは良いが、蘇える際、大量の薬と洗脳技術により、バルデスは幼女の忠実な奴隷へと成り下がった
また、対ソルジャー用とは言え、この施設へ近づける人間などいるはずも無く、バルデスは、幼女の性の捌け口にされていた
バルデスは、今、幼女の前に平伏す
かつての、凶悪な姿は、既に微塵も感じられない
「貴様は、強い者と戦いたかった訳ではない、自分を痛めつけてくれる、強者を探していたのだ」
少女が手にしたムチを振るう
ピシィィィィィィィッ! ピシィィィィィィィッ!
幼女がムチを振るうたびに、乾いた音が部屋に響き渡り、バルデスの肉体に傷をつける
普通の人間が食らえば、骨が砕け、体の中がグチャグチャにされるほどの衝撃である
しかし、強靭な鋼の肉体を持つバルデスには、皮膚の表面を傷つける程度である
それでも、バルデスの肉体は既に血まみれで、皮膚はボロボロにされている
「おごっ! おぼおっ! んぐっ! ぶふぅっ! ぶひぐっ!」
痛みによる快絶に、バルデスは、顔を激しく振り乱し喘ぎ悶える
「貴様には、もっとムチを振るってやる、もっと、もっと、痛めつけ、汚し、苦しみを与えてやろう」
ピシィィィィィィィィッ! ピシィィィィィィィィィィィィィィッ!
「んぐぅ・・・ふぐぅ・・・んんっ・・・ぐぶぅ・・・」
バルデスは、顔を激しく歪ませ、よがり鳴き、肉体を震わせて悶え狂う
「こんなに、鼻を鳴らして喘いでは、豚と変わらないな」
幼女が侮蔑の目で、バルデスを見下ろす
「うぶぅ・・ふぐぅ・・・おぶっ・・・んおぅ・・・」
バルデスが頷くかのように激しく首を縦に振る
「ハハハッ、豚は死ねっ! 私が殺してやろう、死ね! 死ね! ハハハッ、死ぬほど辛く、死ぬほどの快楽を与えてやる」
ピシィィィィィィィィィッ! ピシィィィィィィィィィィッ!
幼女がムチを振るっている時、部屋のドアが開き、警備ロボが部屋に入ってきた
「シツレイ、イタシマス」
幼女はムチを振る手を止め、警備ロボを睨みつける
「私の至福の時を、邪魔するなと、何度言えばわかる!」
「サキホド、スレイプニル、カラ、ガゾウガ、オクラレテ、キマシタ」
警備ロボは、臆する事無く報告する
「スレイプニルが? いったい何を・・・」
そこで幼女は、ハッとする
「ノア様を取り戻したか!」
幼女は、先ほどの妖艶な笑みとは違う、歳相応な乙女の笑みをこぼす
「ショウサイハ、カンリシツノホウデ」
「ふんっ、いいだろう、この薄汚い豚を調整室に放り込んでおけ」
幼女は、バルデスを足蹴りにすると、部屋を後にする
「んぉ・・・んぅ・・・ん・・・おぉ・・・ふぅっ・・・」
部屋には、バルデスの何かを頼み込むような呻き声だけが残った
510 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/12/26(水) 22:54:33 ID:VbG2B9Tt
15
管理室
いつものワンピースに着替えた幼女は、ノアシード奪回作戦の失敗を聞き、怒り狂った
「失敗しただとっ!」
ノアにあえるとばかり思っていた幼女は、警備ロボに怒鳴り散らす
「あれだけの戦力をもちいて、ノア様を奪回できんとは、どう言う事だっ!」
「モンスターハンターニ、バイオニックドック、オヨビ、スレイプニルガ、ハカイサレマシタ」
数対の警備ロボの一体が答える
「それでっ! ノア様の行方は、どうなったっ!」
「ゲンザイ、ロスト、イタシマシタ」
少女の体が、怒りで震えた
「この、役立たず共がーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」
ピシィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィッ!!
ガゴンッ!
幼女の持つムチが、答えた警備ロボの頭部を激しく叩く
グシャッ!
警備ロボの首が落ち、頭部が幼女の足元に転がる
「スレイプニルガ、サイゴニ、オクッテキタ、エイゾウデス」
他の警備ロボは、冷静に事を進める
大型スクリーンに、戦車から飛び降りる、小さな女の子の姿が映し出された
「こ、こんな、こんな人間の子供に、ノア様の奪回を阻止されたのか!?」
この時、ノアの奪回を2度に渡って失敗していた幼女は焦っていた
「人間どもにノア様を守る、シードを破壊出るとは思えないが、万が一、ノア様を破壊でもされたら」
幼女は、自分の言葉にハッとした
(わ、私は、何て事を考えているのだ、ノ、ノア様が破壊されるなんて)
両手が震え、手に持っていたムチが床に落ちる
幼女は、ペタンと膝を床に力なく落とし、震える両手を凝視する
(ノア様がいなくなってしまったら、わ、私の存在意味が無くなってしまう)
両手で顔を押さえる
(い、嫌だっ! ノア様は私のモノだ、私だけのモノだ!)
それは、幼女の異常なまでのノアへの愛情であった
幼女は、だだをこねるように、頭を左右に振る
(人間のようなクズ共に、ノア様を破壊させるものか! 誰だっ! 誰が私とノア様との間を邪魔しているんだっ!)
眉をひそめ、スクリーンを睨みつける
そこには、タンクメットをかぶり、ピンク色のチョッキを着た、小さな人間の女の子、それはエミリであった
既に、幼女の思考は、エミリへの嫉妬と、ノアの独占欲が渦巻いていた
ノア様に逢う為には、どうすればよいか?
元々、気が短い幼女は、とてもシンプルな答えに辿り着く
(こいつだ、この人間が、この女が、私とノア様が逢う事を邪魔しているんだ
許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない
殺してやる、殺してやるぅ)
「殺してやるぞっ! 人間がぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
立ち上がった幼女は、スクリーンに映るエミリに向かって、激しい憎しみの声を張り上げた
「私のゴーレムを、ガードゴーレム『ブルー・ディスティニー』の出撃準備をしろっ!」
警備ロボに向かって怒鳴りつける
「私が間違っていたっ! 愛するノア様を手にするのに、スターリンや、スレイプニルのような犬ッコロを向かわせたのが間違いだったのだっ!
そうだ、簡単な事だ、ノア様を、この手で、私のこの手で取り戻すのだっ!」
幼女は、足元に転がっている警備ロボの頭を掴むと、エミリの映るスクリーンに向かって、勢い良く投げつけた
ガシャーーーーーーーーン!
スクリーンが粉々に砕け散る
「待っていろ、人間が、私とノア様の間を邪魔した罪を償わせてやる」
憎悪に満ちたその瞳は、正気を失っていた
「アッハハハハハハハハハハハハハハハハ、アッハハハハハハハハハハハハ、アッハハハハハハハハハハハハハハ・・・」
そして幼女の笑いに込められた尋常ではない悪意は、誰にも聞き違えようがなかった

第10話「魔獣」おわり

511 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/27(木) 01:32:16 ID:3oggvAIP
幼女が期待通りの活躍で思わず愚息も昇天
GJでした
512 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2007/12/27(木) 22:34:26 ID:RZIiEKNI
時間が空いちゃいましたが、メタルサーガMAX、第10話、いかがだったでしょうか?

最近、エミリが何となく空気キャラっぽくなってきていたので、久々に戦車戦で活躍させることが出来ました


エミリの手助けをした二人のモンスターハンター
どうしてもエミリとイングリッドの二人だけでは、モンスター集団と戦って勝つのは難しいと思い出しました
ジョセフは、特に参考にしたキャラはいません、ただベテランなら中年だろうと言った安易な考えから、おっさんキャラになりました
ロバートは、参考にしたキャラがいます、鋼の季節に出てくる、名無しのクルマが買えないハンターです

バッドバルデス参戦、このキャラの登場を予想できた人は、果たしていただろうか?

ぶっちゃけ、こいつを出したのは、私の趣味ですw
強いはずなのに、知名度で言ったらテッド様はいざ知らず、マッドマッスルより低いかも知れない悲しいキャラ…

幼女はS度アップを図り、女王様っぽくしてみました

そして、幼女出撃!
次あたりで、少女VS幼女が書きたい

相変わらずマックスネタがありますが、分かる人はニヤニヤしてくださいw

この話のご意見、ご感想がございましたら、どんどん書いてください
今後の参考にさせていただきます(書くモチベーションも上がります

長文で、すみません

513 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2007/12/28(金) 21:57:51 ID:XhpVKfH9
>>512

肉弾戦との事なのでマッスル系を予想してたらw

バイオ犬の猟犬部隊が襲ってきそうだね
514 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/01/01(火) 11:40:18 ID:o/iQ8rKW
  「やっほ〜! みんなあけおめ〜♪」

  「おーす。おめでとさん。ところでミカ。今年の目標とか、何か決めたか?」


  「うん。今年のテーマは『先手必勝・電光石火』!
  そこに元気を付け加えて、去年にも増して頑張っちゃうよぉ♪」

  「長所を伸ばすことより、短所を克服するのを目標っていうんだぜ…。」

515 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/01/02(水) 10:38:30 ID:Lkl6PDVV
『極めれば道』ってばっちゃが言ってた。

下手に全体の能力を底上げし、平凡な高性能になるよりは、

突抜けた馬鹿(褒め言葉)をやって、ケレン味たっぷりの方が面白い。
516 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/01/04(金) 13:05:12 ID:5r8w/yqB
ロリぺタ女王様キター!!
この後、幼女がエミリに対してどんな酷い陵辱プレイをするのか、期待して待ってます

あと、ディスティニーってひょっとしてガン○ム?

きっと、背中から光の翼出したり、手のひらビームを出したりと妄想
517 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/01/04(金) 18:41:05 ID:+ZI6q36S
>>516
ガ○ダムと言う点では合ってるかも、でも
『ブルー・ディスティニー』と言う名前なら、出てくるのは青い陸戦形GM。
目が赤くなったり、コンピュータを狂わせたり、ノアシステムで代用できそうな奴。
518 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/01/04(金) 21:50:31 ID:cUSyeqGg
EXAMか・・・
519 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/01/04(金) 22:15:19 ID:cUSyeqGg
>>517
タイムリミット付きの暴走ブースト機能はマニアミカの人の十八番だろ
ノアシステムも暴走してたし、アルファがV−MAXみたいのを使ってたし、
使用後のリバウンドも痛々しかったし
520 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/01/04(金) 22:19:53 ID:glE5TV8l
因みにブルー・ディスティニー(以下『BD』)は三機存在している。
『BD1号機』
完成時は陸戦型GMであったがパワー不足なので頭部だけ陸戦型ガンダムに移植した代物。
イフリート改と交戦し、大破。
『BD2号機』
こちらは最初から陸戦型ガンダムで作られていて宇宙で運用する事を想定して宇宙用のバックパックに換装していた。
自称ジオンのキチガイ…じゃなくて騎士、ニムバスに強奪された。EXAMにリミッターがかかって無くて暴走しやすい。
『BD3号機』
1号と2号の部品取り用予備機だったが2号機が強奪されたので追撃任務に使用された。
こちらも陸戦型ガンダムベースで地上、宇宙問わず行動可能。因みにこいつだけ塗装が蒼くない。
2号機と3号機は相打ちとなって大破している。
521 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/01/04(金) 23:46:25 ID:K3WBP+JH
メタル世界に、にゅーたいぷなヒトはいるのか?

……EXAMじゃなくて、PXシステムにまからない?

522 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/01/05(土) 00:39:30 ID:sdD0xBHe
>>519 燃料にニトロ混入して猛加速したあとエンジンが焼き付くのも
523 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/01/05(土) 01:00:05 ID:sdD0xBHe
リスクを伴うリミッター解除ネタが大好きなんでしょうね。
同氏のアトラス少年がNT化で自暴自棄になって
ヒロイン達の力を借りて克服する過程を丁寧に書いてましたね。

ところでNEXTの続きマダですか?

524 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/01/06(日) 23:31:21 ID:a2frRXO9
>>516 ロリとヒステリックって相性良くないかも
本格的な陵辱モードに入る前に、ロリ可愛らしさの強調を推奨

老 婆 心

525 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/01/07(月) 00:36:56 ID:3uu1SHxh
厳しいなァw

まぁしかし、幼い容姿にキツイ性格持ち込むと、萌えキャラどころか不人気キャラに

転落することって多々ありますよね。無邪気な可愛さは是非欲しいところかと。
期待してますんで頑張って下さい。
526 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/01/07(月) 01:07:02 ID:3uu1SHxh
>>523
コミケでご本人に会いました(数度目)。突然死しない限りは必ず終わらせるって。
ではその突然死を避けるためにも煙草は止めましょうって言ったら・・・
おれの数少ない娯楽の一つを取らないでくれ! だってw
527 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/01/07(月) 01:11:48 ID:I4W4gVsr
ちょっとがんばって、ハンタとレイチェルの甘甘なドキドキラブラブ初体験でも執筆してみようかね。
528 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/01/08(火) 00:26:03 ID:uPBqyxfA
サッカリン並みのを期待してる。
529 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/01/08(火) 12:42:39 ID:zw4PZn8v
期待してるぜ!!

幼馴染属性スキー(ツンデレも大好きだ!)にとってはレイチェル物が少ない昨今飢えております


俺もサッカリン並っていうか読んだら甘くてしにそうだぜー。位のを期待してる
530 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/01/09(水) 23:35:59 ID:3CZulVNT
そういえばここって百合モノ少ないよね
ミカとレイチェルとかってあったっけ?
531 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/01/10(木) 00:17:05 ID:II56WyjM
そういえば百合見ないね
戦車×戦車が最後の記憶かもしれない
あ、レイチェル×カエデがあったかも
532 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/01/10(木) 10:37:15 ID:IaV9zz8C
>>530
>>68がミカ×レイチェルだぞ。
厳密には百合じゃないみたいだが。

百合は指と舌と貝合わせだって、ばっちゃが言ってた。

533 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/01/10(木) 12:14:16 ID:+cITT3Ty
百合やレズ、幼馴染、ツンデレも良いが、個人的にはヤンデレが好き
ヤンデレは、本気の愛の現われだって本で読んだことがある
以前あった、はんた×エミリはとても良かった
534 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/01/10(木) 22:27:21 ID:IAzYdunj
黒エミリか あれは素でダークネスだったな
535 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/01/11(金) 19:47:28 ID:kzWI3nrW
ダークネ素とな?
536 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/01/11(金) 23:59:36 ID:TLuYovmz
この人の真剣エロはオチがキツいんだよね。
女カールは精神病だし、卵カエデとか最悪だったし。
>>37みたいなのをエロにしてくれたほうがいいんだけど。
537 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/01/12(土) 01:41:31 ID:TwBSYRMH
>>536
ごめん。俺、卵カエデ大好き。
538 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/01/12(土) 11:17:18 ID:+v0eMLW1
異種姦→妊娠→出産(or産卵)のコンボが好きな俺は、もう駄目かもしれんね。
539 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/01/12(土) 11:33:45 ID:LF2p0VrA
俺も悪食なんでなんでもおっけー
(スレチだがスカもおーけー、グロもオーケー、もちろん卵だってばっちりだ)

でも、純愛ラブラブ物も好きなんだぜ?


ようは萌えられればなんでもいいやw
540 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/01/12(土) 19:00:22 ID:4eWmdfMH
黒エミリも女カールも卵カエデも純愛物なんだけどね
ただその他の要素があまりに強すぎて・・・
541 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/01/12(土) 20:15:55 ID:yJFik2BS
俺も卵カエデは平気だなあ。

卵が怖くて水竜たんに萌えられるか!!!

542 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/01/13(日) 09:08:33 ID:WZhezUQn
水竜はいいな、出してくれないかなー
543 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/01/14(月) 21:35:20 ID:IDrXQ5Nb
卵カエデは平気>
エロが基本的に和姦の上、本人たちは至って幸せそうだから許せるんだろう

もしはんたがカエデを押し倒す展開の上、卵に関する設定が消化されないまま終わってたら

もっと劣悪な評価になってたと思う
544 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/01/14(月) 23:22:36 ID:zkDl+VmQ
>>543
卵カエデは平気>

未読の人はネタバレ済まん

アレはラブラブ和姦だし、異種なのはカエデでしかも出産シーンは兎も角

出産後はリアリティの有る世話描写がかえって傍から見ると、ギャグとしか思えんからなー
傍から見ても、あのはんた一家は幸せな家庭だと思うぞ。
545 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/01/15(火) 12:18:47 ID:iUvQSdEK
今更ですがMAX読ませていただきました
感想としては、モスキート、ワイルドバギー、救急車、タイガーを出す辺りMM好きなんだなと思いました
それと、話にまったく関係の無い二人のハンターが主人公を賞金の為とはいえ助けるという所が、MM2の用心棒の様な感じで面白いと思いました
あと、人がほとんど死なないというのも良いですね
主人公が弱く、良い意味で地味な所も好感が持てます

面白い作品なので続きも期待しております

546 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/01/16(水) 00:01:20 ID:UKkV9wUo
MAX>
いい作品なんだけど、ちょっと読みにくい。句点(。)使った方がいいと思うよ。
あと、空行も多少あったほうがいいよね。
縦書文章の場合は日本人は伝統的に読みなれてるんで、空行を殆ど必要としないんだけど
横書文章は大胆にスペース使った方が読みやすいし、表現に奥行きも出る
547 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/01/16(水) 18:36:07 ID:NR9hY7VB
こうしてジッグラトは陥落したのである。

それから10年後・・・

                    みたいな感じw

548 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/01/16(水) 19:15:43 ID:UKkV9wUo
>>547
そうそうそれそれ! そんな感じww
確かに10年経ったぞwww
549 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/01/16(水) 19:18:32 ID:UKkV9wUo
てゆーか>>547、マニアミカの人だろww
550 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/01/17(木) 21:37:12 ID:sqqp4kEk
随分前だけど女体化エミリオが良かったな
怪しい薬で女に変わったと思ったら、実は元から女だったというアレ
551 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/01/17(木) 22:37:29 ID:Yl2zFPPQ
あけまして、おめでとうございます。←遅w

遅くなりましたがメタルサーガMAXの感想、アドバイスをいただき、ありがとうございます。

私なんかの小説を読んでいただき、面白いと思ってくれる方がいて嬉しいです。

ようやく、メタルサーガMAX第11話「後継者」をザッと大まかに書き終えました。


アドバイスを私なりに解釈し、まず幼女のロリで、無邪気で、可愛らしさをを出そうと思い
無邪気さを出した所、幼女の『幼さ故の残酷さ』が前面に出てしまいました。
次に可愛らしさを出した所、幼女が妙に『エロ』くなってしまいました。

ギャップがあると良いと言うアドバイスがありましたが、このギャップはどうなんでしょうか?

自分で書いて読み返したら、幼女の残酷さで私が『引きました』のでこの辺は修正しようと思ってます。
(さすがに、眼球くりぬきや、腕&指切断は、やりすぎだと思いました…グロすぎる)

主人公のエミリが弱くて、地味なのは、私がそう言うキャラが好きだからです。

純粋な戦闘能力で言うと、『特殊能力者=強い』と言うのが普通だと思います。
私は『別に特殊能力が無くても、知恵と勇気と運があれば普通の人でも強敵に勝てる』と言うのが好きなんですよね。
なので、エミリはおそらく最後まで地味です。
(ある意味メタルっぽいかもw)

読みにくいとの事ですが、確かに空行があったほうが読みやすいですよね。

ただ直書きですと55行?くらいを越えると、書き込めなくなっちゃうんですよね。
(それで何回か書き直しをした事あります…涙)

11話は、修正などをおこない、今月中には書き込みたいと思っていますので、楽しみに待っていてください。


今年もよろしくお願いします。
552 名前:550[sage]投稿日:2008/01/17(木) 23:17:25 ID:sqqp4kEk
私が『引きました』> 引いちゃ駄目だよ 貴方の好みや読者の反応よりキャラの意思を尊重しなきゃ

このギャップはどうなんでしょうか?>その後の文を読むと、聞く姿勢になってないね

やりたいようにやれば? としか返せない

友人知人に見てもらって生の意見を聞くとか、SS職人とかに直接批判してもらう方が為になるよ

例えば保管庫の挿絵掲示板とか覗いて職人に素直に聞いてみたら? このスレの大王が常駐してることだし

作品自体は期待してるんで頑張ってください

553 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/01/18(金) 22:37:58 ID:SZznZfbW
>>552 大王の指南?
あまり参考にならないんじゃないか?
作品ベクトルが奇特すぎる。
554 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/01/21(月) 20:28:21 ID:PoGgwGuZ
>>551
書きたいなら書きたいように書いてくれ
迷って答えが出ないなら素直に聞け
反省や自己分析は自分の脳内でやって
その成果はSSで表現してくれ

その方がずっといいよ

555 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/01/21(月) 23:15:28 ID:kE3uqW1+
アドバイス、ありがとうございます

メタルサーガMAX第11話、書き終わりました〜

暇見つけて書き込もうと思います

それと、読みやすいように、大幅に空行を使ってみました

ただ、書き方は今まで通りなので全部で30近く(以上?)いっちゃうかも…
(これ一気に書き込めるか不安です…無理そうなら分割にします
556 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/01/22(火) 00:30:13 ID:9DafLCts
前に誰かが書いてたが、
さすがにそれほどの規模になるならテキストファイルにしたほうが楽なんじゃ?
557 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/01/22(火) 16:53:01 ID:EWF0MFcR
この板って、連続投稿規制どうなってます?
④とか必要な板でしたっけ?
558 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/01/24(木) 08:57:43 ID:r+qt4+aa
メタルサーガMAX

第11話「後継者」



幻の渚。
寂しげな浜辺をモスキートがゆっくりと徐行する。
リオラドを出発してから、特に何の問題も無く目的地、幻の渚に到着したエミリとセブン。

「ここが、幻の渚?」

「この浜辺周辺が、幻の渚デス」
「セブン、エバ博士の家は、どこにあるのかな?」
「データによれば、この先の丘の上に、洋館があるはずデス」
しばらくモスキートを走らせると、前方の丘の上に洋館が見えてきた。
エミリは、ハッチから身を乗り出すと、双眼鏡で洋館を確認する。
「あの洋館が・・・エバ博士が居てくれれば良いんですけど」
更に進むと、丘の麓に戦車止めが並べられていた。
「セブン、ストップ」
「仕方ありません、モスキートはここに置いて行きまショウ」
モスキートから降り、砂浜に立つと、海風がエミリの頬を撫でる。
「ねぇ、セブン、砂浜に戦車を置いて錆びちゃわないかな? それにセブンも錆びちゃわない?」
「問題ありません、モスキートにはアルカリワックスをかけておきましたから、潮風くらいでは錆びません
それに、私の体にもアルカリスプレーを振りかけておきましたから大丈夫デス」
「さすがセブン、ぬかりないね」
二人は、丘の上へと続く坂道を上り始めた。

「ごめんください」

丘を上り、洋館の前まで来たエミリは、扉を開け、館の中へと入る。
「イラハイ」
玄関には、真空管のような頭をしたロボットが、二人を出迎えてくれた。
「すみません、こちらに、エバ・グレイ博士はお住まいでしょうか?」
「ココ、ダレモ、スンデナイ」
「本当ですか?」
「ホントウ、デス」
その時、悲しげなメロディーが聞こえてきた。
誰かが、ピアノを弾き始めたらしい。
「・・・ソラミミ?」
真空管ロボットがとぼける。
「・・・嘘つかないでください」
「・・・ナゼ、ウソト、ワカリマスカ? ニンゲンノ、アタマノ、プログラム、ヘンナ、プログラムネ」
「どうしたの、マンデー?」
奥の部屋から、女性の声が聞こえた。
「ゲンカンニ、ニンゲン」
「お通しして頂戴、今日はなんだか、人恋しい気分だから」
「アソコニモ、ヘンナ、プログラム、ア、コレ、ナイショ、ドウゾ、オトオリ、クダサイ」
マンデーと呼ばれたロボットに、奥の部屋へと案内されるエミリとセブン。

そこは食堂のようであった。

縦長のテーブル、部屋の隅には食器棚が置かれており、特にエミリの目を引いたのは、グランドピアノであった。
そのグランドピアノの椅子に座って、演奏をしていた女性が手を止め、ゆっくりと立ち上がる。
黒く長い髪を無造作に後ろで縛り、ヨレヨレの白衣を着た女性であった。
559 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/01/24(木) 09:36:08 ID:r+qt4+aa

「どなた? わたしは、エバ・グレイ、どんなに頼まれても、もう、二度と人体改造はやらないわよ、それでもよかったら、話し相手になってさしあげるけど?」
この女性が、サイバーウェアの科学者、エバ・グレイ博士であった。
「会えて良かった、始めまして、私はエミリ、こっちはセブンです」
「可愛いお客さんね、礼儀も正しい、それにこっちはアルファタイプのアンドロイドね」
エバは、一目でセブンがアンドロイドである事を見抜いた。
しかも、アルファタイプであることまで。
「セブンを知ってるんですか!?」
「えぇ、以前、母の資料で見た事があるの、この娘は、アルファタイプの中でも量産を前提としたプロトタイプね」
「そこまで判るんですか!?」
(そう言えば、セブンは、ブラドコーポレーション社製だって言ってたっけ)
これも、バイアスグラップラーと、ブラドコーポレーションの繋がりをあらわしていた。
「判るわよ、この量産先行試作型は、現存するアルファタイプの中でも、もっとも高性能な機体よ」
「もっとも高性能? そうなのセブン?」
「もともと、量産を前提として作られるプロトタイプは、実験的な要素も強く、コストを度外視して作られるのデス
その為、後から大量生産される個体よりも、高性能な機体になるのデス」
この荒野と化した世界では、量産される機体など無い、エミリが分からなくても、それは仕方の無い事であった。
「まぁ、立ち話も何だし、椅子に座って頂戴、今お茶でも入れるから」
エバはそう言うと、奥の台所へと入っていく。
エミリとセブンは、おとなしく椅子に座って待つ事にした。

「マンデー、ちょっと来て」

台所からエバが声を上げると、玄関から真空管ロボット、マンデーが食堂に入ってくる。
「ナンデスカ?」
「紅茶の缶どこだっけ?」
「ヤレヤレ、ワタシガイナイト、ナンニモ、デキナインデスカラ」
そう言いながら、マンデーは台所に入っていく。
しばらくすると、エバが紅茶の入ったティーカップを持って食堂に戻ってきた。

「ごめんなさいね、こうしてお茶を入れるのは久しぶりだから」

「いえ、お気遣いなく」
「クッキーモ、アルゾ、エンリョシテ、クエ」
マンデーがエバの後ろから、クッキーの乗った皿を持ってくる。
テーブルにティーカップとクッキーを置き、一息ついてからエバが切り出した。
「それで、こんな人里離れた所まで来るなんて、何のご用なのかしら? その娘のメンテナンスかしら? ずいぶん痛んでるみたいだけど」
「えっ!? そんなに酷いのセブンっ!」
セブンのメンテナンスは、複雑すぎてエミリには不可能であり、今までした事が無かった。
「大丈夫です、エミリ、今の所、深刻な問題はありませんカラ」
セブンは、エミリに心配をかけないように答えるが、その言い方は余計に心配になる。
「今の所って・・・あの、エバ博士、セブンのメンテナンス、お願いできないでしょうか?」
「いいわよ、やってあげる」
その言葉に、エミリの顔がパッと明るくなった。
560 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/01/24(木) 10:16:19 ID:r+qt4+aa

「高性能なアルファタイプなんて、滅多に触れられない貴重品よ、科学者として見てみたいしね」
エバは、ティーカップに口をつけてから続ける。
「でも、その口調からして、用件は別にあったみたいだけど?」
「あ、はい、実は、これなんですけど」
エミリは、思い出したかのようにカバンからノアシードを取り出し、テーブルの上に置き、エバに見せた。
「あら? これは・・・?」
ノアシードを見たエバは、目を輝かせる。
「これは、ちょっとスゴいわね! こんなもの、あなたいったい、どこで見つけてきたの?」
エミリは、ノアシードを手に入れた経緯、そして、その正体を知り、破壊方法を求めて来た事を、エバに説明した。

「ふむ、ふむ、なるほどね、つまり、この球体の中に大破壊を引き起こした、ノアが入っていて、コレを破壊する為に私の所に来た訳っと」

エバは、ノアシードを触りながら、エミリの説明を理解する。
「はい、サイバーウェアの研究をしているエバ博士なら、ノアを守っている球体を破壊できると思いまして」
「その考えは、間違っていないわよ、ここに来たのは正解ね」
「それじゃ、ノアシードを破壊できるんですか!」
「破壊できるか、できないかは、調べてみないと何とも言えないけど、これを解析する事はできるはずよ」
「あはっ、やったね、セブン」
「ここまで来たかいがありましたネ」
エミリとセブンは、顔を合わせ喜ぶ。
「さっそく、調べてみるわ! でも、少し時間を頂戴」
「お願いします、エバ博士」
「任せて、久々に科学者としての血が騒ぐわ・・・部屋の中は、好きに使って、マンデー二人が泊まる部屋を掃除しておいて」
エバは、そう言うと、さっさと部屋を出て行き、二階へ駆け上がって行った。
エバにとっては、人間よりも研究対象の方が重要なのである。

エバは、研究室に入ると、さっそくノアシードを調べ始める。

「これが、ノアシードね、どれどれ・・・へ〜、ほぅ、ふ〜ん、もしこれが、データのバックアップなら
きっとどこかに、データを入出力するための接続コネクトが・・・無いわね」
ノアシードを机の上に置き、エバは、部屋の片隅にある機械を運んでくる。
「よし、それじゃ、まずはこれを試してみましょうか」
エバが、機械を操作すると、電極から小さな雷のような放電がほとばしった。
「精密な電子機器ほど、高周波のノイズやパルスに弱いからね」
ノアシードに向かって電撃が走る。
バチッ! バチッ! バチッ!
「あら、何か反応してるわ」
ノアシードに緑色のスジが浮かび上がるが、その反応は、一瞬で消えてしまった。
「ダメね、きっと何か対策がしてあって、それが動いただけみたい、でもスゴイわね、この自己保存システムは、えらく手ごわそうよ」
エバは、独り言を言いながら、凄い勢いでノートパソコンのキーボードを叩き始めた。

どれくらい時間が経ったのか、エバは、食欲を誘う匂いに気が付いた。

窓の外を見ると、既に外は暗くなっていた。
エバは、匂いに誘われるまま、研究室を出ると、階段を降りて食堂に顔を出す。
そこには、エプロン姿のセブンが、テーブルの上にお皿を並べていた。
「何をしているの?」
「お皿を並べていマス」
エバの言葉に、セブンが振り返り答える。
561 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/01/24(木) 10:53:32 ID:r+qt4+aa

「あ〜、いや、そうじゃなくて」
額に手を当て、何と言えば良いか考えるエバ。
「セブン、お皿並べたら、こっちの料理を運んでくれる」
すると、奥の台所から、エミリの声が聞こえた。
「了解デス」
セブンが台所に入って行き、エバは後を追って入る。
台所には、エプロンをして、フライパンを握るエミリがいた。
ドキッ!
エバの心臓が、大きく跳ね上がった。
エミリの姿が、自分の娘と重なって見えた。
「あっ、エバ博士、今呼びに行こうと思ってた所だったんですよ」
振り返ったエミリの顔に、エバは戸惑った。
「えっ・・・あっ・・・その・・・えっと・・・」
動揺を隠せないエバは、視線をあちこちに向けると、テーブルに並んだ料理に気が付いた。
「エ・・・エミリちゃん、この料理は?」
テーブルの上には、マッチョポテト、ウィングチップ、活性ワカメスープが置かれていた。
それをセブンが、食堂の方へ運んで行く。
エミリの持っているフライパンの上には、トカゲの肉がジュージューと音を立てる。
「えへへ、ただ泊めてもらうのもなんですから、エバ博士に食べてもらおうと思いまして、フラミンゴ・ヴィルに行って料理の材料を買ってきたんです」
「わ、私なんかの為に?」
「料理の腕には、自信がありますから」
ニッコリと微笑むエミリ。
その笑顔がエバの心をワシ掴みにした。
(あぁ、この娘は、こんな笑顔をするんだ・・・こんな世界、どうなったってかまやしないけど
きっと、この世界で幸せに生きている人達もいるんでしょうね)
目の前の少女に、何年かぶりかの、人としての暖かさを感じ、そして、無意識にエバは、エミリに抱きついた。
「あれ? ちょっ、エバ博士?」
エミリは、エバのその行動に、慌ててフライパンが当たらないように上げると、後ろからセブンが取ってあげた。
(見知らぬ他人の葬儀の鐘は、あなたの為に鳴っている、あなたの一部が死んだ事を、あなたに知らせる為に
人を救う事で自分が救われる、それが理解できていれば私も、娘を失わずにすんだのかしら?)
エバの脳裏に、今は亡き娘の顔が蘇えり、瞳から一筋の涙が流れ落ちた。
娘を亡くして以来、人に興味を失っていたエバは、この時、本当の意味で、エミリに心を開いた。
その様子を、エミリとセブンは、ただただ見守り続けた。
562 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/01/24(木) 11:34:09 ID:r+qt4+aa

その後、数日間、平和な日が続いた。
エミリとセブンにとって、旅を始めてから、久々にゆっくりできる時間が取れた。
エミリは、炊事、洗濯等の手伝いをし、暇があれば海で釣りをする。
釣った怪魚は、エミリが料理してみんなで美味しく頂いた。
セブンは、エバにメンテナンスをしてもらい、本来の性能が出せるようになった。
エバは、研究室でノアシードの研究をする。
ただ以前は、食事の時間も惜しんで研究をしていたエバだったが、今は三食、エミリの作った料理をみんなで食べていた。

そんな、ある日の夜

エミリは、エバの為に夜食を作っていた。
「エミリ、何を作っているのデスカ?」
「エバ博士の為に夜食を作ってるんです、パンにバターとマスタードを塗って、ハムとチーズと野菜を挟んで
上から軽く押してから切って・・・はい、サンドイッチの出来上がり〜」
エミリは、サンドイッチとコーヒーを持って、エバの研究室へと行く。

「解ったわーっ!」

研究室に入ると、エバが声を上げた。
「エバ博士、何が解ったんですか?」
「あっ、エミリちゃん、お待たせしました! 解ったわよ!」
エバが興奮気味に話す。
「ただ、ちょっと問題が・・・それは、後で言うわね、さて、あなた達が持ってきたノアシードなんだけど」
「ノアシードの破壊方法が解ったんですか?」
エミリもエバの様子に、期待を込めて聞く
「えぇ、これには、周囲の空間を歪めるシールドを張っているものと推測されるわ
だから、その空間にあるエネルギーは、そのシールドに包まれた物体に影響できない
つまり、どんな強力な攻撃も当たらないって事ね」
「それでは、ノアシードは、破壊できないという事でショウカ?」
「できるわ、方法は2つ」
エバは指をVの字にして説明する。

「1つは、空間を歪めている力場そのものを、別の力場で乱してシールドに穴を開けて、そこから攻撃して破壊する方法よ

ただその為には、強い重力波を発生させる特殊なエネルギーが必要で、そのエネルギーはグラビタイトと呼ばれる物質でしか生み出せないの」
エバは指を曲げ、続ける。
「もう1つは、ノアシードの中から、ノア自信にシールドを開けてもらう方法よ
それには、特殊な専用末端にノアシードをセットして、接続状態になったノアシードが自ら防護シェルを解除した、その時に破壊する
これが、ノアシードを破壊する方法よ」
エバは出来るだけ解り易く、簡単に説明してくれた。
「これでノアシードを破壊できますね」
エミリが喜ぶが、それにエバが水をさす。
「それが、そう、旨くいかないのよね〜」
「? 何でですか?」
「先ほど言っていた、問題と言うやつデスネ」
「そうよ、シールドを破る為には、特殊なエネルギーが必要って言ったでしょ、そのエネルギーを生み出すグラビタイトなんだけど、地上に存在しないのよ」
「地上に存在しない? どこにあるんですか?」
エミリの疑問に、エバが指を上に向けた。
「そら?」
「もっと上、宇宙よ」
「う、宇宙!?」
さすがにその発想は、エミリには無かった。
そもそも、今のこの世界に住んでいる人達にとっては、空でさえ見上げるだけの存在なのだ、宇宙などと言うモノは、夜に星を眺めるだけでしかない。
563 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/01/24(木) 12:07:54 ID:r+qt4+aa

「宇宙に行く方法が無くなってる今じゃ、手に入らないわ」
「地上に残ってないんですか?」
「どうかしらね〜、あったとしても探しようがないわ、ノアシードを破壊できる武器そのものは、私が作ってあげられるけど」
「ノアシード破壊砲ですね」
「そのまんまですネ」
エミリの、相変わらずのネーミングセンスに、セブンが突っ込む。
「でも、その武器に使う為の、グラビタイトが無いんじゃね〜」
エバが頭をかきながら答える。

「もう一方の方法は、どうなのでスカ?」

「そうですよ、ノアを引っ張り出す方法は、どうなんですか?」
「こっちも、問題ありなのよ、さっき説明したけど、特殊な専用末端が必要なのよ、これはさすがに作れないわ
それに仮にあったとしても、破壊に失敗した時、ノアがそのまま復活してしまうリスクがあるわ」
破壊する方法は解ったが、実行できない。
「まぁ、仕方ないわね、他の方法を探しましょう」
そう言うとエバは、エミリの持ってきた夜食を食べ始めた。
「そうですね・・・」
その時、エミリは、机の上に置いてある機械に気が付いた。
「エバ博士、その機械は何ですか?」
「モグ、モグ、あぁ、これ? これはノアシードが出す、微弱な電波を検出する探知機よ
色々調べている時に、ノアシードが電波を出しているのに気が付いたの
その電波を調べる為に作った、そうね〜、ノアシード探知装置って所かしら、試作品だから、狭い範囲しか探知できないけどね」
エバは、サンドイッチを口にしながら、エミリに説明してくれた。

結局、ノアシード破壊方法は、一から練り直しと事になってしまった。

仕方なく、ノアシードの事は、引き続きエバに任せる事にし、エミリは部屋から出ようとして、ある用事を思い出した。
「あっ、そうだった、エバ博士、明日、私とセブンでちょっと出かけてきますね」
「あら、お出かけ? どこに行くのかしら?」
「実は、フラミンゴ・ヴィルの東にある、石像の森で賞金首のモンスターが現れたらしいんです、それを退治しに行ってきます」
「賞金首って、大丈夫なの? 危なくない?」
さすがに心配になり、エバが聞く。
「賞金首は『バーナータイガー』、賞金額25000G、今の我々ならば十分倒せる相手デス」
「大丈夫ですよ、エバ博士、セブンもいますし、賞金を貰ったら、フラミンゴ・ヴィルの高級レストランで、3人で食事に行きましょう」
エミリは自信満々にそう言うと、親指を立てて見せた。

翌朝。

朝早くに、エミリとセブンは、幻の渚をエバに見送られながら出発した。
フラミンゴ・ヴィルは、幻の渚から戦車で1時間、石像の森はそこから30分程度の場所にある。
エバは、二人を見送った後、自分の研究室に戻り、ノアシードの調査を再開した。
この日、三人の平和な時を破壊する、闇が迫りつつある事に、誰も気づく者はいなかった
564 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/01/24(木) 12:46:55 ID:r+qt4+aa

エバは、ノアシードを調べている最中、お腹が空いた事に気が付いた。
時計を見ると、時計の針は12時を回っている。
エミリの話では、賞金首を倒しても、倒せなくても、お昼過ぎ頃には帰ってくるとの事であった。
(そろそろ、帰って来る頃ね、エミリちゃん大丈夫かしら、怪我しないで無事に帰ってきて欲しいわ)
エバがエミリを心配し、そう思った、その時、不意に日の光が遮られ、部屋の中が暗くなった。
次の瞬間。
ドゴンッ!!
「きゃぁっ!?」
突然、洋館全体を震わすほどの衝撃に、エバは椅子から投げ出され、床に倒れこんだ。
「い、一体何が・・・?」
倒れたまま、辺りを見回すと、何かが部屋の壁を突き破っていた。
突き破って来た物が、鋼の拳だという事に、エバが気が付いた時、その拳が引き抜かれ、穴の開いた壁から小さな人影が入ってきた。

小さな少女、いや、エミリよりも幼い幼女。

幼女は、突き破った壁の破片を乗り越え、何かを探すように、視線をあちこちへと向けている。
そして、机の上に固定されていたノアシードを見つけた瞬間、幼女は歓喜の声をあげた。
「ノア様っ!!」
幼女は、机に駆け寄ると、固定していた金具を引き剥がし、ノアシードをしっかりと両手で包むように握り、胸の前で抱きしめた。
「あぁ、お逢いしたかった、ノア様」
その顔は、ようやくめぐり逢えた運命の人との再会を喜ぶ、乙女の顔であった。
(この娘・・・どこかで見た事がある、でも、どこで?)
エバは、目の前に居る幼女の事を思い出そうと、必死に過去の記憶の糸を手繰り寄せようとする。
「うふふっ、ノア様」
そんなエバの事など眼中に無い幼女は、ノアシードを高々と掲げ、その場で回ってみせる。
ワンピースの裾が、ふわりと広がる。
ノアシードを手にしたのが、よほど嬉しいのか、幼女はクルクルと回り続ける。
まるで恋人とダンスでも踊るかのように。
(くっ、この娘、ノアシードが目当てなの!?)
その様子を見ていたエバは、一旦思い出すのを止め、部屋の端に置かれた木箱まで行く。
木箱を開けると、その中には護身用のショットガンが入っていた。

「そこまでよっ!」

エバは、ショットガンを取り出すと、幼女に向けて構えた。
その言葉に、人がいる事に気が付いたのか、幼女がエバに背を向ける形で動きを止めた。
「手に持っているモノを机の上に置いて、壁まで下がりなさい」
精一杯の脅しをかける。
幼女は、何も言わず、ノアシードを左手に持つと、右手がワンピースの裾を跳ね上げた。
次の瞬間、幼女の右手には、ムチが握られていた。
幼女は、目にも止まらぬ速さで、太股にくくり付けていたムチを引き抜いたのだ。
そして、振り向きざま、ムチを振るう。
ピシィィィィィィィィィッ!
幼女のムチが、エバの脇腹に激しくぶつかる。
「ふぐぅっ!?」
エバは、その時、自分のあばら骨が折れる音を聞いた。
激しい痛みがエバを襲い、手にしたショットガンを床に落とし、打たれた衝撃で飛ばされ、机の横に置いてあった本棚に激突した。
バサ、バサ、バサ・・・
床にうつぶせで倒れこんだエバの下半身に、覆いかぶさるように本棚が倒れ、エバを下敷きにした。
565 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/01/24(木) 13:56:27 ID:r+qt4+aa

「・・・科学者か、なるほど、ここ数日、ノア様からの信号が多かったのは、きさまが色々とシードの事を調べていたせいか」
幼女は、倒れているエバを見下ろしながら呟く。
「人間ごときが、ノア様を破壊しようなどとっ!」
幼女が、エバの左腕を激しく踏みつけた。
ベキッ!
「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」
鈍い音と共に左腕が折れ、エバは悲鳴を上げた。
「あら、ごめんなさい、いきなり腕を折るなんて、もったいなかったわね」
あざけるように言うと、幼女は笑みを浮かべ、エバの右手を握る。
「ぁ・・・ぁぁ・・・な、何を・・・?!」
「ふふふっ、せっかくだから、指を1本ずつ折りましょうね」
幼女は、エバの右手、親指を握ると、容赦なく折り曲げた。
ボキッ!
「ギャァァァァァァッァァァァァッァァァァァッ!!!」
「うっふっふ、いい声」
ボキッ!
「はぁぁぁぁぁぁ・・・がっあぁぁぁぁぁぁぁっぁ!」
「何度聞いても、人間の悲鳴は、たまらないわ」
ボキッ!
「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
「ん〜、最後は二本同時に・・・っね」
ボキッ! ボキッ!
「−−−−−−−−−−−−−」
あまりの激痛に、エバはもはや悲鳴すら上げられず、口を魚のようにパクパクとさせ、目を白黒とさせていた。
「安心しろ、今日の私は気分が良い、殺しはしない」
幼女は、手にしたノアシードを、うっとりとした顔で眺める。
「もっとも、ノア様が復活した後、人間は皆、死ぬ事になるのだがな、アハハハハハハハハハハ・・・」
幼女の瞳には、狂気の色が浮かんでいた。

エバは、苦痛に歪む顔を上げ、幼女を凝視する。

(この・・・人をゴミのように見下す・・・この娘は・・・そうだ・・・あれは昔、母さんの資料で見た)
エバの脳裏に、一人の人物が思い当たった。
「・・・ブ・・・ブラド・・・?」
エバの呟きに、幼女の笑い声が止まった。
「・・・かつて・・・大破壊前に・・・一人の・・・天才が・・・生まれた・・・」
「黙れ」
幼女が、サッと顔色を変えた。
「その天才は・・・幼くして・・・多くの知識を得られる・・・頭脳を持っていた」
「黙れっ!」
幼女が、怒鳴りつける。
「けど・・・その天才は・・・冷酷で・・・残忍で・・・利己的な・・・著しく片寄った・・・性格をしていた」
「黙れっ! 黙れっ! 黙れっ!」
声を荒げ、幼女は、エバの言葉を遮ろうとする。
「その・・・者の・・・名は・・・」
「黙れと言っているんだっ!」
手にしたムチを、高々と振り上げる幼女。
「・・・『リゼル・ブラド』・・・」
大きな瞳を、さらに見開く幼女。
「その名前で、私を呼ぶなあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
幼女は、半ば錯乱したように叫ぶと、手にしたムチをエバに向けて振り下ろした。
566 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/01/24(木) 14:30:25 ID:r+qt4+aa

その後。
バーナータイガーを倒し賞金をもらった、エミリとセブンが幻の渚へと戻ってきた。
そして、麓の戦車止めでモスキートを降りた時、異変に気が付いた。
「何があったの!?」
洋館の二階に大きな穴が開いているのが、麓からでも見て取れた。
嫌な予感がし、エミリは走り、その後をセブンも続く。
玄関を体当たりするかのように開けると、2階へと続く階段を駆け上がり、エバの研究室のドアを開けた。

そこで、エミリは、目を見張った。

部屋の中は、まるで台風が通り過ぎたかのような状態になっていた。
机や椅子、本棚がひっくり返されていて、床には、割れたガラスや本が散乱している。
壁には、大きな穴が開いており、そこから海風が入り込み、部屋の中をかき回す。
「博士っ! エバ博士っ!」
エミリは、声を上げ、エバの行方を捜す。
そして、部屋の奥で、本棚の下敷きになっているエバを見つけたエミリは、息を呑んだ。
「あぁ、そんなぁ・・・」
エバは、一目見ただけで重傷をおっているのがわかる程、酷い状態であった。
「ひどい、誰がこんな事を」
左腕が折れ曲がり、右手の指が全て折られていた。
そして、白衣はズタズタに引き裂かれ、背中がズルズルに剥かれ、周囲には血が飛び散っていた。
「セブン、本棚をどかしてっ!」
セブンが本棚をどかすと、エミリは、エバの傍らにかがみ、優しく肩を触った。
「・・・エミリ・・・ちゃん・・・?」
エバは、まだ意識があった。
「下の部屋から、医療キットを持ってきマス」
エミリが言うより早く、セブンが部屋を出て行く。

「・・・ごめん・・・なさい・・・」

エバが弱々しく呟く。
「エバ博士っ!、いったい何があったんですか?」
「・・・ノアシードを・・・奪われたわ・・・」
「ノアシードを?! 誰が?」
「・・・あの子・・・は・・・」
そこまで言うと、エバは目を閉じた。
「博士? エバ博士っ!」
息はしている、気を失っただけのようで、エミリはホッとした。
その時、床に転がっている機械が、エミリの目に止まった。
(あれは、ノアシード探知装置!)
エミリは、弾かれたように、床に転がっている機械を掴むと、部屋を飛び出した。

部屋を出ると、セブンが医療キットを持って、二階に上がってきた所であった。

「エミリ?」
エミリは、セブンの脇を通り抜ける。
「エミリッ、どこへ行かれるのデスッ!」
「セブンは、エバ博士をお願いっ! 私は犯人を追いますっ!」
エミリは、階段を駆け降りながら叫ぶ。
「待ってくだサイッ! エミリ! エミリッ!」
背中に投げかけられるセブンの言葉を振り切り、エミリは、外に飛び出ると、坂を駆け下り、モスキートに飛び乗った。
ノアシード探知装置の電源を入れると、ノアシードを示す反応が、北西の方角に移動中を表していた。
(エバ博士に、あんなひどい事をした犯人を、捕まえてやる)
ノアシードを奪われた事よりも、エバを傷つけられた事に、エミリは怒った。
エミリは、モスキートのアクセルを踏み込むと、進路を北に向けて走らせた。
567 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/01/24(木) 15:03:43 ID:r+qt4+aa
10
地獄谷と呼ばれる山中を、鋼の蒼い巨人が歩いていた。
その蒼い巨人のコクピットに、幼女は座っていた。
だが操縦はしていない。
プログラムされている、自動帰還システムで、自動で動いているのである。
コクピットに座る幼女は、先程とは違い、まるで飼いならされた猫のように、甘い視線を送っていた。
視線の先にあるのは、手の平の上にあるノアシード。

「あぁ・・・ノアさまぁ・・・」

高貴な顔立ちを、嬉しそうにほころばせた幼女。
「これからは・・・ずっと一緒ですよ」
可愛らしい声で、甘く囁く。
「えへへ」
幼女は、ノアシードに頬擦りをした。
「・・・はぁ・・・ノアさまぁ・・・もう・・・我慢できません」
やがて幼女は、頬を赤らめながら、手の平に乗るノアシードに、ゆっくりと唇を寄せていった。
銀色の球体に、幼女の愛らしい唇が触れる。
(あぁ・・・わたし・・・ノア様に・・・キスしてる・・・)
「ん・・・む・・・はぁぁ・・・嬉しい・・・」
幼女は、うっとりと目を細め、表情を緩ます。
「んふ・・・あっあっ・・・あはぁ・・・ノアさまぁ・・・大好き・・・んぅぅっ・・・」
(好き・・・好き・・・ノアさまぁ)
幼女の鼻から漏れる息が、次第に荒げになる。
「んふ・・・ん・・・んむ・・・」
無意識の内に、幼女の全身がくねくねとうねる。
「んちゅっ・・・ちゅ・・・ふぁ・・・んく・・・はぅぅ・・・んむ・・・ぴちゃ・・・っ」
ノアシードに夢中でキスをする幼女。
(私の・・・私のモノ・・・私のノア様)
「はむ・・・ちゅ・・・じゅちゅ・・・はぁぁ・・・」
だんだん幼女の目が、とろんとしてきた。
「うふ・・・うんん・・・ん・・・こく・・・ちゅうっ・・・」
そして、こみあげる何かに耐えるように、肩を震わせて身悶える。
(ノア様・・・ノア様・・・ノア様・・・ノアさまぁ・・・)
「んんぐ・・・はあぁぁ・・・ああ・・・あはぁぁ・・・ん・・・ふぁぁ・・・」
不意に幼女は、びくびくと全身をひきつらせた。
「はぁ・・・ノアさまぁ・・・愛してる・・・愛しています・・・あぁ・・・私のノア様・・・私だけのノア様・・・」
ノアシードから唇を離すと、幼女は快楽に飲み込まれたように呆けて、宙をぼんやりと見つめていた。
(もっと・・・もっと、ノア様を感じていたい・・・)
568 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/01/24(木) 15:55:02 ID:r+qt4+aa
11
幼女が、夢心地でいた、その時、コクピット内に警報音が鳴り響いた。
次の瞬間、幼女の乗る、蒼い巨人の近くで爆発が起きた。
ドカーン!
「砲撃だとっ!?」
衝撃で現実に引き戻される幼女。
「何者だっ! 私とノア様の愛の邪魔をする者はっ!」
幼女が、モニターを確認すると、後方から追いかけてくる、一台のピンク色の戦車が映し出される。
その戦車は、モスキートであった、先程の砲撃は、威嚇目的で撃ったのだろう。
「こんな近くまで、接近を許していたのか!?」
ノアの事になると、周りが見えなくなってしまう、これは幼女の欠点でもあった。
幼女は、蒼い巨人の動きを、自動から手動に切り換え、振り返られると、その場に立ち止まらせた。
その時、幼女は、この戦車に見覚えがある事に気が付いた。
(こいつは、スレイプニルを破壊した戦車か?)
幼女は、この戦車に乗っている人物に興味が沸いた。
(ノア様を独り占めにしていた女、どんな奴なのだ)
ピンク色のモスキートは、蒼い巨人と向き合う形で停車した。
「きさま、何者だ?」
幼女が、ピンク色のモスキートに通信を強制的に送った。
一瞬、間を置いた後、返事か返ってきた。
『・・・私はモンスターハンターの、エミリです、エバ博士を襲い、ノアシードを奪った、あなたは、誰なんですか?』
(モンスターハンターか、やはり、ノア様を奪いに来たか・・・この女、目障りだ)
幼女は、考えた後、返事を返してやった。
「よかろう、特別に教えてやる・・・我が名はゼロ、地球救済組織NOAの総帥、ゼロだっ!」
幼女は、威圧感のある声で言い放った。

「ゼロ?」

エミリは、相手の名前を呟く。
エバを襲い、ノアシードを奪った犯人を追ってきた所、山中で蒼い巨人に追いついた。
そして、ノアシード探知装置の反応は、蒼い巨人から出ているのである。
蒼い巨人は、その場に立ち止まると、その中で操縦しているであろう人物から、通信が送られてきた。
通信機からの、幼い少女らしき声にエミリは驚き、軽い衝撃を受けていた。
『そう、ノア様から頂いた、すばらしい名前だ』
(ノア様ですって、いったい何を言っているの?)
「あなたの目的は、何です?」
『私の目的は、ただ一つ、ノア様の復活だっ!』
「ノアの復活っ!?」
予想はしていたが、本気でそんな事を考える者がいる事に、エミリは唖然とした。
『ノア様の復活、それこそが私の望み』
「ノアを復活させて、何をしようと言うんですかっ!」
イングリッドから、ノアの事を聞いているエミリは、聞かずにはいられなかった。
『ノア様がお望みならば、私は何でもする、人類を抹殺しろと言うのであれば、私は喜んで人類を抹殺する、ノア様の意思は・・・私の意志でもあるのだっ!』
エミリは、このゼロと言う人物が、盲目的にノアを崇拝していると悟った。
「させませんっ! ノアの復活も、人類の抹殺も、今ここで、私があなたを止めますっ!」
エミリは、力強く言い放った。
569 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/01/24(木) 16:32:12 ID:r+qt4+aa
12
『ふっ、スレイプニルを破壊したくらいで、いい気にならない事ね、奴は、我が組織、NOA四天王の中でも最弱の存在』
車両4台で戦い、その内、1台が中破、2台が大破、軽傷者1名、重傷者1名を出して倒したスレイプニルが最弱と言うのである。
「リオラドを襲撃したスレイプニルは、あなたの仲間だったの?!」
『仲間ではない、そこそこ使える道具だった、ただそれだけだ』
スレイプニルを道具扱いするゼロ。
『ノア様を取り戻す為に、四天王のスターリンやスレイプニルを送り込んだが・・・とんだ役立たずどもだ』
ゼロの思わぬ言葉に、エミリは心臓が跳ね上がった。
「スターリンッ!? まさか、ベイブリッジで私とエリックさんを襲ったのもあなたが」
『そうだ、もっともスターリンも手酷くやられたがな』
「エリックさんは? エリックさんは無事なんですか?」
エミリにとって、スターリンよりも、その場に残してきてしまった、エリックの安否が、何よりも重要であった。
『・・・? 誰だ、そいつは?』
「スターリンと戦った、赤い戦車の事です」
『あぁ、あの忌々しい赤い戦車の事か・・・何だ? 貴様の恋人だったのか?』
ゼロの恋人発言に、エミリは頬が赤くなる。
「あ、あなたには関係のない事です、それより無事なんですか!」
『クックックックックックック・・・』
ゼロが低い含み笑いを洩らした。

『奴なら・・・死んだぞ』

「え?・・・今、なんて・・・」
(何を言ってるの)
エミリには、ゼロが言った事が、すぐには理解できなかった。
『死んだと言ったのよ、スターリンの砲弾を食らって、私の邪魔をしてくれた、あの赤い戦車は、スクラップになったわっ!』
「う、嘘だ」
(あの人が、エリックさんが、死ぬわけない)
ゼロの言葉を理解した瞬間、エミリは血の気が引いた。
『その声、希望が砕けた人間の、絶望した声は、何度聞いても気分が良い』
「嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ・・・」
エミリは、ゼロの言う事を否定するように、何度も同じ言葉を繰り返す。
(だって、だって、エリックさんは、私と約束してくれたんだ)
『残念だったわね、感動の再会なんてものは無しよ、現実は、漫画や小説のようにはいかないの』
「私は絶対に、信じないっ!」
不安を振り払うように叫ぶエミリ。
(後から合流するって、会いに来てくれるって)
『ハハハハハハハッ、気にする事ないわ、ただ、この星から、ゴミが一つ消えただけの話よ、アハハハハハハハハッ」
ゼロの笑い声が、車内に響く。
(ゴミ?・・・ゴミですってっ! あの人を・・・エリックさんをっ!)
ゼロのその一言に、エミリの中で、何かが切れた。
「ゼロォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」
エミリは、身体を震わせ、怒りの咆哮を上げた。
生まれてこの方、エミリは、これほど他人に怒りを覚えた事がなかった。
「あなたもっ! ノアもっ! スターリンもっ! 全部、全部壊してやるんだからぁーーーーーーっ!!!」
エミリの怒りのこもった、88mm砲が火を噴いた。
ドーン!
撃ちだされた砲弾は、真っ直ぐにコクピットがあるであろう胸部に飛ぶ。
ドカーン!
しかし、砲弾は、蒼い巨人の左腕に付けられているシールドによって防がれた。
570 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/01/24(木) 17:12:44 ID:r+qt4+aa
13
『アハハハハハハ、この私を倒す? ノア様を破壊するだと? 思い上がるなっ!
かつて、グラップラー軍団を壊滅させた名も無きハンターや、伝説のハンターレバンナならいざ知らず
何の特殊能力も持たない、きさまに、ただの人間に、このゼロと、ノア様を守る最終防衛システム、ガードゴーレム、ブルー・ディスティニーは倒せんっ!』
ゼロは、言い放つと、戦闘態勢に入った。
『見せてやる、圧倒的な力と言うものをっ!』
蒼い巨人、ディスティニーの腹部が左右に開いた。
『恐怖に打ち震えろっ! オメガレーザーーーーーーッ!!』
ディスティニーの腹部から、紅い閃光が放たれた。
ズビューーーーーーーーーーーーーン!!
目が眩むほどの閃光、次の瞬間、エミリの乗るモスキートの後方にあった岩山が蒸発した。
後に残ったのは、大きな穴と煙、そして熱気で揺らぐ陽炎のみであった。
今の一撃、ゼロが威嚇目的でなく、モスキートに放たれていたら、エミリはこの世にいなかっただろう。
オメガレーザー。
それは、かつて最強と呼ばれたレンズバズーカーを元に、機動兵器用に開発された究極の兵器であった。

「・・・ッッ!」

ゼロの攻撃に、多少冷静さを取り戻すエミリ。
(な、なんて威力なの?!)
食らったら最後、モスキートなどまるで飴のように溶けてしまうだろう。
(でも、あんなもの、連射できるはずがない、それに今狙いを外したのは、油断している証拠)
エミリは、13mm機銃を、ディスティニーの頭部に狙いを定めて撃つ。
ダダダダダダダダダダダダ・・・
ディスティニーの目の部分は、ゴーグルの様になっており、ここにメインカメラ、その奥に機体管制用のコンピュータがあると、エミリは読んだ。
この部分なら、副砲の13mm機銃でも十分ダメージは与えられる。
カンッ、カンッ、カンッ、カンッ、カンッ・・・
それを十分認識しているのか、ディスティニーはシールドを掲げ、頭部を守る。

『それなりに戦い方を心得ているようだな、だが、その程度で、私は倒せんぞっ!』

ディスティニーの脚部のハッチが開き、右腕がしまいこまれていた鋼のムチを握り締める。
『ノア様を独占していたその罪は重いぞ、ジワジワとなぶり殺してくれるわっ!』
ディスティニーがムチを振るう。
ピシィィィィィィィィィィィッ!!
ガキンッ!
予想以上に伸びるムチが、モスキートの装甲タイルを叩く。
衝撃で、モスキートの装甲タイルが、何枚か吹き飛ぶ。
『ほら、ほらっ、ほらっ!』
ガキンッ! ガキンッ! ガキンッ!
ディスティニーの持つ、鋼のムチがモスキートを叩く。
叩かれる度に、モスキートの装甲タイルがへこみ、弾け飛ぶ。

「接近戦じゃ敵わない、距離をとらないと」

エミリは、モスキートをバックさせ、距離を取ろうとする。
『どこ行くのよ』
パシィィィィィィィッ!
バックしようとしたモスキートの主砲に、鋼のムチが絡みつく。
『捕まえた』
そして、モスキートとディスティニーの力比べが始まった。
ブオォォォォォォォォォォォッ!
モスキートに搭載されたオメガブルが、唸りをあげる。
『このディスティニーと力比べ? アッハッハ』
しかし、モスキートとディスティニーとでは、馬力が違いすぎた。
『ほら、どうしたのよ、もっと必死になって、逃げなさいよ、じゃないとこのまま投げ飛ばすわよ』
ディスティニーは、ムチを持つ右腕を上げ、遊ぶように引っ張る。
571 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/01/24(木) 17:43:55 ID:r+qt4+aa
14
(捕まえたのは・・・こっちですっ!)
エミリは、特殊弾倉から、砲弾をシリンダーに送り込む。
シリンダー内に特殊砲弾が装填される金属音が響く。
「これでも、食らいなさいっ!」
モスキートの主砲から、ディスティニーに向かって砲弾が撃ちだされる。
ドーン!
砲弾は、モスキートを引っ張っているディスティニーに向かって、一直線に飛ぶ。

『そんなものが効かないと、なぜわからん?』

ゼロは、ディスティニーに向かってくる砲弾を、シールドで防ぐ。
ボフンッ!
砲弾がシールドにぶつかった瞬間、ディスティニーを包むように、白い煙が舞い上がった。
『チッ! 煙幕弾だとっ?! 小賢しい』
白い煙が辺りを覆い、ゼロの視界を遮る。
『この煙に紛れて逃げるつもりか? 馬鹿め、きさまは既に捕まっているんだっ!』
ゼロがモスキートを引っ張ろうと、ディスティニーの右腕を上げさせたその時、白い煙を突き破り、ATMミサイルが飛来した。

(ここしかないっ!)

煙幕弾を放ったエミリは、火器管制システムを操作し、S−Eを使用可能状態にした。
ただの直進弾に過ぎないATMミサイルを、ただ撃っても、ディスティニーに避けられてしまうだろう。
だが今は、舞い上がった白い煙により、両者の視界は塞がっている。
しかし、敵の位置は、ムチが主砲に絡みつき、引っ張っている目の前だ。
エミリは、勘を頼りに、コクピットのある胸部に狙いを定める。
(ゼロッ! エリックさんの仇っ!)
エミリは、ATMミサイルのトリガーを引いた。

白い煙の中を、ATMミサイルが飛び、ディスティニーに迫る。

パシューーーーーーーーーーーー!!
『何ィッ!?』
この奇襲に、油断していたゼロは驚きの声を上げた。
ドガーーーーーーーーーーーーーン!!
ディスティニーに直撃したATMミサイルは、閃光を放ち、爆発した。
爆発の衝撃で、ディスティニーの手から、ムチがこぼれ落ちる。
そして、爆風で後方に倒れこむディスティニー。

「ATMミサイルのコクピットへの直撃、ただじゃすみませんよ」

手応えはあった。
エミリは、モスキートの砲身を振り、巻きついていた鋼のムチを振り落とす。
やがて、煙が晴れ、視界がクリアになる。
そこには、尻餅をついた形のディスティニーの姿があった。
「防がれた?!」
ゼロは、ATMミサイルが、コクピットに当たる寸前に、左腕のシールドで防いだのだ。
この時点で、モスキートには、決定力のある武器は無くなってしまった。
もし、この場に、セブンがいたならば、彼女はエミリに撤退をするよう助言したであろう。
エミリは、このまま戦うか、撤退するかの選択を迫られた。
その考えている隙が、ゼロに猶予を与えてしまった。
572 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/01/24(木) 18:22:01 ID:r+qt4+aa
15
ディスティニーのコクピットで、ゼロは怒りに身を震わせていた。
「お、おのれ〜、よくも、よくもノア様の前で、この私に恥をかかせてくれたなぁーーーーー!!」
ゼロが怒気をはらんだ叫びをあげる。
「もう、手加減はなしだっ!」
ゼロは、コクピットの一画に備え付けられた、透明なプラスティックの防護板で覆われているボタンに目をやった。
「自分の愚かさを、後悔しろっ!」
拳を振り上げると、ゼロは、叩きつける勢いでボタンを押した。
『抹殺システム作動』
モニターに表示が現れる。
抹殺システムを作動させると、コクピットのあちこちから、銀色のチューブが何本も伸びる。
チューブの先端には、鋭い針が突き出ており、その針がゼロの、手足、そして首筋を正確に探り当て突き刺さる。
「はぅ・・・ふ・・・ふっ・・・ふはははははははは・・・」
それにともない、エネルギーゲージがみるみる上がっていき、あっという間にゲージが振り切れる。
ディスティニーのリミッターが解除されたのだ。
このリミッターというのは、機体の限界というより、操縦者の肉体限界に合わせて設定されており、それを解除するという事は、文字道り、命を削る事になる。
「さぁ・・・遊びは、終わりだっ!」
ゼロは、目を見開き、狂気の叫び声をあげた。
それと同時に、ディスティニーの両拳が、白い半透明なモノで包まれる。
拳を包んでいるのは、電磁バリアであった。
白兵戦の際、人型ロボットで相手を殴ると、指などの脆い部品が壊れてしまう。
それを防ぐ為に、両拳をバリアで包んでいるのだ。
さしずめ、電磁バリアナックルと言った所か。
「ブーストッ!」
ゼロの操るディスティニーが、地を蹴って走る。
さらに、ディスティニーは、背中のスラスターを吹かせ、一気にモスキートとの距離をつめた。

「・・・・・・ッ!」

まさに一瞬の事で、エミリは不意をつかれる。
『楽に死ねると思うなっ!』
ゼロの叫びと同時に、ディスティニーの鋼の拳が、モスキートを殴りつけた。
ガゴンッ!
その一撃で、モスキートの前部装甲タイルが全て弾け飛ぶ。
「そ、装甲タイルが?!」
衝撃で吹き飛ばされたモスキートは、地面を削りながら、大きく後方に後退し止まった。
「くぅぅ、なんて一撃なの」
もはや戦うしかない。
エミリは、ディスティニーに向けて、13mm機銃を放つ。
だが、一発として命中しない。
「は、速い、速すぎる、捕らえきれない」
ディスティニーは、右へ、左へと、地を蹴り、制動をかけては逆の方向へ走らせる。
しかも、その速度と反応がハンパではない。
乗っているゼロには、強烈なGが襲っているはずである。
(ゼロには、複雑なGが、かかっているはずなのに、彼女は痛みを感じないの?)
戦車での回避行動でさえ、エミリにはつらいGが襲うのである、それを遥かに越える速度で回避行動をしているゼロに、疑問を持つのは当然であった。
エミリは、88mm砲を撃つが、ディスティニーの後方に、着弾の爆発が現れるばかりであった。
「何なの? 反応速度が尋常じゃないっ!」
(まるで、こっちが狙っている場所がわかるみたいじゃない)
恐ろしいまでの運動性だけではない、まるでエミリの動きが読めるかのような、素早い反応速度を持っていた。
(何で、あんな動きが出来るのよ?)
全ては、ノアの潜在能力と、抹殺システムの効果、そしてそれに応えられるディスティニーの機体性能の高さであった。
まさに、圧倒的な力の前にエミリは戦慄した。
そして、もはや戦いとは呼べない、一方的な制裁が始まった。
573 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/01/24(木) 18:52:34 ID:r+qt4+aa
16
『ヒャハハハハハハハハハハ・・・』
ゼロは気の狂ったような笑い声をあげなら、再び接近すると、ディスティニーが拳を振るう。
ガゴンッ!
シャシーがへこみ、モスキートの走行系統にダメージを与えた。

『泣けっ! 叫べっ! そして、恐怖しろっ!』

ガゴンッ! ガゴンッ! ガゴンッ!
ディスティニーがモスキートへ3連撃を食らわす。
13mm機銃が吹き飛び、モスキートが大きく後方に吹き飛ばされる。

『今一度、私の名を心に刻み込めっ!』

ディスティニーは、スラスターを吹かせ、驚異的な速さでモスキートを追い抜く。
そして、背後に回りこむと、飛んできたモスキートの背面を殴りつけた。
ガゴンッ!
「きゃぁぁっ!」
背後からの衝撃に、思わず悲鳴をあげるエミリ。
バチッ! バチッ! バチッ!
今の一撃で、電気系統に異常が発生したのか、Cユニットが火花を散らした。

『我が名は、ゼロ!』

ディスティニーの背面のスラスターが巻き起こす風が、モスキートを一周する形で砂塵を巻き上げる。
再び正面に戻ったディスティニーが、モスキートを殴る。
ガゴンッ!
殴られた衝撃で、モスキートのメインスクリーンが割れた。
ガシャーーーーーーンッ!
ザクッ!
「かはぁ・・・っ・・・くぅ・・・」
突き刺す衝撃が襲い、その痛みにエミリは、目を見開いた。
(い、いたぁ・・・っいっ!)
見ると、破片がエミリの胸部や腹部に突き刺さっていた。

『始まりと、終わりを司る者だっ!』

ゼロの猛攻は止まらない、モスキートの前部をアッパーカット気味に突き上げる。
ガゴンッ!
それと同時に、エミリの視界が反転する。
「きゃふ・・・あぁ・・・はぁ・・・」
シートベルトをしているおかげで、操縦席に座っているが、エミリは逆さ吊り状態にされる。

『ゼロを越えるモノは』

ディスティニーが前蹴りを放ち、無理やりモスキートを立て直させる。
ガゴンッ!
その時、モスキートの車内に設置されていた消火器が外れた。
ガッ!
その消火器が、エミリの頭部を直撃した。
「ぃっっ・・・」
鈍い衝撃に、エミリの頭は朦朧とした。
熱い痛みが額からし、生暖かい何かが落ちてくるのが、ぼんやりとした頭でもわかった。
汗ではない、血だろう。
落ちてきた血が目に入り、エミリの視界を赤く染める。
574 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/01/24(木) 19:27:03 ID:r+qt4+aa
17
『ノア様しかいないのだっ!』
ディスティニーがモスキートの前部シャシーを踏み潰した。
『覚えたかっ!』
ディスティニーは、砲身をへし曲げ、更にシャシーを力任せに引き裂く。
メキッ! メキッ! メキッ!
モスキートのシャシーが裂け、外気が車内に入ってくる。
シャシーの裂け目からは、外が見える。
(あぁ・・・空が赤い・・・)
それは、夕日なのか、それとも目に入った血の色なのか、エミリには、もうわからなかった。

ゼロは、ディスティニーの胸部のハッチを開いた。

「抹殺システム、カット」
それと同時に、ゼロに刺さってた針が抜け、銀色のチューブがしまい込まれる。
ゼロは、機体を近づけると、モスキートの中を覗き込み、操縦席に座るエミリを確認した。
操縦席に座るエミリは、見るも無残な姿であった。
額から血を流し、胸部と腹部には無数にガラスが突き刺さっており、がっくりとうな垂れた姿は、敗北者の姿であった。
「ふっふっふ、自分の無力さがよくわかったでしょ」
エミリの、ぼうっとする頭に、ゼロの声が聞こえるが、もはや何を言っているのか理解できない。
「うふふ、どうしたの? 憎いんでしょ? この私が、きさまの恋人の仇がっ!」
今のエミリには、ゼロに何か言い返す気力すら無くなっていた。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
(胸が・・・苦しい・・・頭が・・・割れるように・・・痛い・・・)
浅く呼吸するだけで精一杯で、半気絶状態のエミリには、ゼロの姿がぼんやりとしか見えない。
「もう虫の息のようね、・・・さて、どうやって殺してあげようかしら」
エミリの状態を確認したゼロは、そう言うと、サディスティックな笑みを浮かべ、ディスティニーの右の掌を開いて見せた。
「プラズマで焼き殺してあげましょうか?」
ディスティニーの掌からバチッバチッと火花が散る。
「それとも、レーザーで遺伝子の欠片も残らないよう蒸発させてあげましょうか?」
ディスティニーの腹部が開き、中からオメガレーザー発射口が現れる。
「でもね、そんな簡単には殺さないわ・・・そう、簡単には殺さない」
ゼロは、エミリを睨みつける。
575 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/01/24(木) 19:53:13 ID:r+qt4+aa
18
「きさまには、地獄のような苦しみを与えてやる、人間として、いえ、女として生まれてきた事を、後悔するほどの、責め苦を味遭わせてあげるっ!」
一旦はノアを独り占めし、そのノアの前で恥をかかされたと思い込んでいるゼロ。
憎悪に満ちた瞳は、幼女の本気を表していた。
だが。
「・・・そう、本来であれば、きさまを我が施設へと連れ帰り、嬲り殺してやる所よ
でもね、私にはこの後、ノア様を復活させるという大役があるの
残念だけど、あなたの相手をしてやる時間が無いの・・・そこでね
虫ケラには、虫ケラにふさわしい死に方を・・・与えてやるっ! 来いっ!」
ゼロは、ディスティニーを操作し、もはや鉄クズと化したモスキートを掴むと、引きずりながら崖の端まで来る。
「クックック、谷底に落としてやる、虫ケラは、虫ケラらしく地べたを這いずり回って死ぬのがお似合いよ」
ゼロは、深い底の見えない闇を見ながら、笑みを浮かべる。
「フッフッフ、最後に何か言い残す事はない?」
「・・・・・ゼロ・・・・あなた・・・・だけは・・・・許さない・・・・」
エミリは、搾り出すように、言葉をつぐむ。
「アッハッハッハッ、どうせノア様が復活したら、みんな死ぬのよ、今死んでも大差ないでしょ
あの世とやらで、死んだ恋人と再会でもしていなさい」
ゼロは、冷酷にそう告げると、ディスティニーがモスキートを軽く蹴った。
コンッ
その小さな衝撃で、モスキートはバランスを崩し、谷底へと滑り落ちる。
ズズズズズ・・・・ガラッ、ガラ、ガラッ・・・・
最後にエミリが見たのは、狂気の笑みを浮かべるゼロと、真赤な血のような色をした空であった。
(エリックさん・・・・ごめんなさい・・・・わたし・・・・あなたの仇を・・・・討てなかっ・・・・」
そしてエミリは、深い闇へと堕ちていった。

「フッフッフッフッフッフ、アハハハハハハ、アッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ」

ゼロは、ノアシードを掲げると、狂気の笑い声を発した。
「やりましたよ、ノア様、これで、私とノア様の邪魔をするモノはいなくなりました
さぁ、帰りましょう、私とノア様が、本来あるべき場所へ
そして・・・・この星を、私とノア様の楽園とするのですっ!」
地獄谷に、ゼロの狂った笑いが、いつまでも響き渡っていた。

第11話「後継者」おわり。

576 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/01/24(木) 20:08:50 ID:r+qt4+aa
メタルサーガMAX、第11話いかがだったでしょうか?

今回は、読みやすいように空行を多めに使おうと思っていましたが、セリフとセリフの間を全て空行にすると、

とんでもなく長くなる事に気づき、今回このような形になりました(これでも少しは読みやすいと思います

さて、幼女の活躍もあり、エミリは敗北、この後は、まぁ王道ですね。

出来るだけ、メタルマックスっぽくしようと思ってます。

それでは、次の話も楽しみに待っていてくださいね。

577 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/01/31(木) 00:26:14 ID:WCrUMcvn
砲手
578 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/01/31(木) 00:39:48 ID:XrSW0p6s
>>576
乙。面白かった

でも重箱の隅をつつくようで悪いんだけど


>この量産先行試作型は、現存するアルファタイプの中でも、もっとも高性能な機体

は、微妙じゃね?量産型より試作型のが性能高い。って設定はガンダムなんかでよくあるけど

実際は量産型の方が性能が高い(というより安定している)場合が多いかと
量産を前提としない実験機ならまだしも量産前提の試作型ってところに違和感が(汗

>ただの直進弾に過ぎないATMミサイルを、ただ撃っても


ATMミサイルって一般的に誘導弾だったような。メタサガの設定はどうだったか忘れたけど
579 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/02/01(金) 19:45:39 ID:2eQJyeZW
>>578 実際は量産型の方が性能が高い>

そういう場合が多いけど、実際は

『技術とコストをふんだんに使った高級機→必要な性能とコストを絞った普及機』
という流れはあるんだよね。

数あわせ用とか、輸出向けとかには、オーバースペックの高級機に統一する必要は無いし、

安くすればそれだけ簡素化・小型化して、小回りや整備性で高級機を上回るメリットもあったりする。
アメリカで近々配備されるF-35戦闘機とか、超コストのF-22の廉価版という側面もあるわけだし。
(もちろんそれだけじゃないし、F-35が廉価と言うほど安くも無いが…w)

量産化度外視の『超高性能試作実験機』というのは無意味とは言い切れない。

そういう機体はそれこそ軍事機密で、情報が世に出回らないだけかもしれないし。
580 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/02/01(金) 19:51:37 ID:2eQJyeZW
量産を前提としない実験機ならまだしも>

そうだねぇ。試作機より実験機と言った方が良かったかもしれんね。

実験で『問題』が発生して、公的には存在自体が無かったことにしたけれど、
実際はどこかに完全状態で眠っていた…。みたいな感じ?

ガーベラテトラですか?

581 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/02/02(土) 02:47:34 ID:YL3uWcO7
>>579
米国の技術試験機Xシリーズみたいなごく例外以外は
試作機も回収されて初期量産ロットとして導入されることが多いよ。

基本的に戦闘機なんかは要求性能が高いからいくつかの段階に分けて制作される。

実証試験機 > (増加試作機)> 初期ロット > 改修機 >全予定性能獲得したいわゆる『量産機』

実際には戦訓や新技術、追加要求なんかでさらに改修が加えられることも多い。

パソコンなんかだと分かり易いけど
「当時はパワーに物言わせないとどうにもならなかった高級機能が、こなれてくると安く、信頼性も上がり
同機能でも洗練されて一般機に普及してくる」ってのに近い。
 だから量産型>試作型 ってのは基本的に正しい。

あと、機能を絞るってのはスペックアップと同じと言うことも出来る。

ハード面の話なら重量減、省エネ、拡張性を残すと言う面もある。
ソフト面なら応答性が上がるとか、バグを減らすとか、人間工学的な面から見て技術習得がマシになるとか、
コクピットの山ほどある計器類を一つでも減らして把握しやすくなるとか。

ウィンドウズユーザーならインストールしまくって不安定になったPCの感覚を思い出せば、

多機能=ハイスペック と言いきれないのは実感出来るはず。
582 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/02/02(土) 08:41:13 ID:b4Xr5c+i
>>579
それは「予定されていた性能を維持したままでは、生産の歩留りを達成出来ない」、と言うべきだね。
583 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/02/02(土) 09:33:28 ID:c1N1uUDv
解釈の違いだけで、あんまり言ってること変わらないんじゃねえの?

数あわせ用≒歩留り

簡素化・小型化して、小回りや整備性で高級機を上回る≒重量減、省エネ、拡張性を残すと言う面もある。
量産型>試作型 ってのは基本的に正しい。→そういう場合が多い

しかしオマイラ仲いいなw

584 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/02/02(土) 10:41:36 ID:c1N1uUDv
昔ここの何かのSSで、こういう解釈があった。

アルファは実験でも優秀で量産寸前にこぎつけたが、

マスターの思考パターンに最適化するよう調整された彼女は
マスターにとって都合の良い女に成り果てて、
最後にはマスターがアルファによって骨抜きにされてしまうという問題が発覚。
また、人工知能を優秀にすればするほどこの問題は深刻化し、
逆に人工知能の自立思考パターンに制限を加えれば、
それは人型である意義をも失ってしまう。
結局アルファ計画は白紙に戻され、その計画自体が封印された。

かなり昔のエロゲでそれに近い設定があったが、

何にせよハード面よりソフト面での致命的欠陥をピックアップすれば
軍オタの細かいツッコミを回避出来るという好例ではなかろうか。
585 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/02/02(土) 11:10:59 ID:EpvW1LEv
乙です。

幼女のエロ可愛らしさに萌えました。

ブラドって事は、バイアス・ブラドの娘って設定なのかな?
前の話で、ブラドは他にもいるって書いてあったのは、伏線だったのか。
この幼女、セリフ読んでると、ツンデレというよりヤンデレっぽいな。

面白いので、続きも期待しております。

586 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/02/03(日) 01:25:03 ID:m8sBupRc
>>584
かなり昔のエロゲ>マシンメイデンかww
最初から最後までヤりっぱなしなだけで
非常にかったりいゲームだった・・・
587 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/02/03(日) 09:26:17 ID:BS/JDrk/
>>576

この世界では「ゼン」はどうしてるんだろうか。

>>583

量産型>試作型 というのは仰る通り、当たり前の話で
>>579が言ってる高性能機と安価な機体の組み合わせは
いわゆるハイローミックスの運用法であり
>>578が言ってる量産・試作の比較の話から、全く別の話に途中から切り替わってしまっている、ということ。
588 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/02/06(水) 22:47:03 ID:iUPBqcgr
>>584
マシンメイデンナツカシスw
何度やっても廃棄処分か兵器転用のBADENDしか辿りつけなかったな
589 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/02/06(水) 23:01:08 ID:iUPBqcgr
AIや人外の育成の困難さは
手塚治虫の時代から何一つ解釈が変わっていないよね

そして育成に失敗して暴走した知能に対し、

育成者自らが決着をつけねばならない悲劇的ラストへの流れも
昔から全く変わっていない。

MAXではゼロにどう決着をつけるのか、この辺にも期待しよう。

590 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/02/07(木) 21:54:48 ID:e4OAUxlf
なんでもかんでもハードコア路線ばっか期待するなってw
591 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/02/11(月) 00:00:08 ID:i6NXMaZ8
メタキャラでもオリキャラでもいいから、普通に可愛いおにゃのこのSSが読みたいです。
ふわふわでほわーんな柔らかいヒロイン。
592 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/02/11(月) 04:59:18 ID:YYTATNF3
>>591
残念!! メタル世界はそういったか弱い生き物が生きていける世界じゃありません斬り!
と、多分もうほとんど忘れられているっぽい芸人っぽくかえしてみる

話は変わるが某所のクロスのはんたは面白かった

精神的なカウンセリングが必要な強さってのははじめて見た
593 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/02/12(火) 00:40:25 ID:ZiuhXn+N
>>592
他所のSSを持ち出すなら、それとは別の某投稿掲示板にあったはんた×アルファのちょっと長めの短編も良かったな。
ありきたりなハッピーエンドで終わらない説得力のある作品は、そうはない。読んでて泣きそうになった。
594 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/02/12(火) 21:40:25 ID:NPYLFLsY
これは?携帯だけだけど
ttp://courseagain.com
595 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/02/13(水) 23:10:03 ID:yZ+K+m/v
マニアックミカさん・Black Edition3 「DOS/V大作戦Final」

傾向:アンディ。

ttp://yahoobb.or.tp/uploader01/upload.php?counting=2696&firen=winplus.jp2696.zip


※近頃愛用していたUPろだが落ちたので、別の場所に変えました。ちょっと重い…。
596 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/02/13(水) 23:19:38 ID:fcnfitB6
はんた×アルファの青姦が読みたい。
ティアマットの甲板上で汗だくになって互いを貪り合う全裸の二人を希望。
597 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/02/14(木) 00:57:08 ID:ILKKXLR2
夢と言う名の荒野を、心斜め15度で風になり思い通りに生きる俺達。
598 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/02/14(木) 05:30:44 ID:4ugGeKvi
>>595
毎度あなたの作品を楽しみにしている一人なんだが……
もう404であるという事実にかなりショックを受けている……
いや、貴公の所為ではないとわかっているのだが、出来るなら是非とももう一回UPぷりーず
<(_ _)> 伏してお願いします
599 名前:保管庫の中の人[sage]投稿日:2008/02/14(木) 16:00:05 ID:R62+2zw7
>>598
無事保管できましたので保管庫までどうぞー
600 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/02/14(木) 19:17:28 ID:p6HGxbj7
ケースの表面にそんなものを貼ったら
見た目がすごく悪くなる気がするんですが・・・
601 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/02/14(木) 20:45:13 ID:+VNvo4kA
エロゲやるなら、ヘッドホンでもしとけw
しかも、ハイスペックを無駄にするなw
602 名前:600[sage]投稿日:2008/02/14(木) 21:55:39 ID:p6HGxbj7
あ、内側から貼るのか
俺バカかも
603 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/02/15(金) 05:56:05 ID:kPMZYOcS
>>599と言うか保管庫の中の人
ありがとうごぜーますだ<(_ _)>
早速読みに行ってきますノシ
604 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/02/15(金) 21:48:15 ID:vluVr39Q
オチが酷い…
605 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/02/15(金) 22:59:18 ID:ik8v4MwM
遅くなりましたが、メタルサーガMAXの感想、ありがとうございます。

量産先行試作型、確かに表現がおかしかったかもしれません。

まぁ、この先の話で、量産型のアルファとかが出てくるとか言うのはないので、セブンは単純に高性能なアンドロイド程度の認識でお願いします。
後、わたし戦車や兵器の知識ろくにありません、知ってるのはせいぜいゲームでの見た目と説明文くらいです。
なので、その辺はおかしな部分が出てくると思います。
こんな素人程度の知識の小説ですみません。(調べてもよくわからないんです)

幼女、改めゼロ。

ゼロは完全にオリジナルなので、色々と妄想できるキャラです。
出生の秘密とか、何故ブラドの名を捨てノアからもらった名を名乗っているのかとか、ネタを考えるのが楽しいです。
性格は最初ツンデレに仕様と思っていたのに、いつの間にかヤンデレ狂気系になっちゃいました。

現在、12話を色々と試行錯誤しながら書いております。

メカ物の定番、パワーアップとか。
メタルマックスらしく、ダンジョンの奥で戦車から降りる心細さを書いてます。

エミリ「戦車さえあれば、あなた達なんか」

   「・・・いやっ、やめて、こっちに来ないでっ」
   「た・・・助け・・・助けて、お母さん」
   「ひぎぃ・・・いっ・・・あぁぁぁっ・・・」

こんな感じかな。

力を失った少女が、大人数に襲われたあげく軟禁状態に陥る・・・・何かエロいな
606 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/02/16(土) 15:39:05 ID:7Mtp0/D4
何となく書いてみた。

『METAL SAGA  Re-composition』


第一話『旅立ちの朝』

ttp://kissho.xii.jp/1/src/1jyou27097.txt.html

パスは『ms』

メタルサーガMAX氏とは、方向性を変えた、エミリが主人公な物語。


色々と『再構築』した物語です。Re-composition は、まんま再構築。

今後、他のキャラクターが、どう『再構築』させるのか?

気が向いたら、続きを書きます。

エロを望む場合は、ワッ(ry

お気に入りは、ソロモンちゃん。

607 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/02/16(土) 19:48:43 ID:iyX+OniO
>606
ぜひ続きを〜
608 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/02/16(土) 20:18:19 ID:twB1IzIN
東雲!!?
609 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/02/19(火) 20:04:51 ID:0uqxFPER
ついに苗字までw

東雲はんた・・・

イメージが・・・

ミカとかカエデとかどうなるんだろうw

610 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/02/19(火) 23:59:24 ID:0uqxFPER
The WILD EYES next  -The World of Iron and Falsehood-
Episode 16(前編)

傾向:急展開前哨戦


補足:あらすじ付です。
これであらすじを掴めるかと聞かれたら… うーむ。
ちなみにzipです。解答願います。

ttp://yahoobb.or.tp/uploader01/upload.php?counting=2738&firen=winplus.jp2738.zip

611 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/02/20(水) 00:47:22 ID:AEjHu7zw
ミカとかだったら勅使河原とか良さげw
612 名前:606[sage]投稿日:2008/02/20(水) 09:56:42 ID:0YaMf3bG
一応、苗字が付いたりしてるのには、意味があったりはしますよん。

ミカには、私がイメージするメカニックらしい苗字を付ける予定。

つーか、女のままとは限りませんよ? うふふふふ・・・。

まあ、プロットは有っても、書くとは限りませんからねぇ

613 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/02/20(水) 23:48:37 ID:s4/NMeaq
鈴木とか田中とかじゃないだろうな、多分
614 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/02/20(水) 23:59:22 ID:s4/NMeaq
>>610
ついにフラグ回収期に入った感じ
それにしても主人公二人のセリフ廻しがいちいち格好良すぎw
615 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/02/21(木) 00:53:16 ID:tQGLwsq/
青年期に入ってから雰囲気ガラリと変わったな。
ほんとレイズナーみたいに。
616 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/02/21(木) 18:39:13 ID:Auv8b58c
>>615 明らかに影響受けてるでしょ
男性の絵柄見れば分かる
617 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/02/21(木) 18:40:58 ID:Auv8b58c
あとミルは俺の(ry

異論は認めない

618 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/02/22(金) 18:48:14 ID:MNGGzNjE
>>617
ミル様は時系列を鑑みると既に(ry
619 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/02/24(日) 00:29:09 ID:Y71KVsYJ
キャラがSなら脚本もSだ・・・
620 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/02/24(日) 13:03:40 ID:BrsJaC+8
マニアックミカさん・雑談編
(全然マニアックじゃないですけど。いつものキャラ付けで。)

傾向:苗字ネタ。構想しながら執筆5分。編集3分。

ttp://yahoobb.or.tp/uploader01/upload.php?counting=2758&firen=winplus.jp2758.zip

621 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/02/24(日) 21:03:34 ID:4/RDoDic
>>620
あれ?
もう取れなくなってる??
622 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/02/24(日) 23:28:41 ID:JhArJ63N
保管庫の人に期待

無理かな

623 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/02/24(日) 23:43:50 ID:hOlDteCc
落してはあるけど、勝手にうpしちゃまずいよな。
624 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/02/25(月) 01:04:28 ID:tP+Ev7b9
DL数を100前後に制限設定してたみたいだね
おそらく保管庫に義理立てしてるんでしょ
こっちで見れなきゃそっちで見るし、サイトに客が流れる
625 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/02/25(月) 06:01:58 ID:o3QTGcdp
新参が流れぶった切って悪いんだけども、聞いて欲しい。
昔見たメタルサーガのエロSS探してるんだけど見つからんのです。
ローズが変な戦車見つけて乗ったら謎の生物で…みたいな話だったと思うんだけど…。
何話かあって、全ヒロインやられてたようなのだったと思うんだ。
ご存知の方は教えてもらえないだろうか?
626 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/02/26(火) 00:17:00 ID:xuaH1q30
偉大なる保管庫の人のために・・・ >>620
ttp://a-draw.com/uploader/src/up32098.zip.html
627 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/02/26(火) 00:28:20 ID:xuaH1q30
↑よくわからない形式のファイルでDLされるんですけど
ZIP解凍ソフトを当てれば難なく解凍出来るみたいです
不慣れでごめんなさい

>>624 8時間で延べ100人がDLしたってことですか・・・

628 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/02/27(水) 21:46:47 ID:5bA6GgLf
勇者ああああ<俺のデフォ。
629 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/02/28(木) 00:05:48 ID:vJJE/RVh
ばあさんの名前も気になるなw
630 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/02/28(木) 00:16:34 ID:vJJE/RVh
>>627 カサマツさんの時はDL数表示されてたけど、黒エミリの時は確か500とか逝ってたぞ
エロ画像ならまだしもテキストファイルとしてはかなり凄い数値だと思うのだが
631 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/02/29(金) 00:26:13 ID:+MmfPFX6
ちょっとした感想がネタバレに直結するのでへたなこと書けないんだよねw
だからROMの人が案外多いんだ。それはこのスレに限らないよ。
632 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/03/01(土) 10:24:58 ID:/x/TIW9o
620の続き

マニアックミカさんpresents 「Metal Saga WEST」

内容:はんたとミカは、ミカの父の実家であるクラシキへ。西の地で二人を待つ者達とは?


傾向:関西の風。昭和の風。

補足:方言とかあまり正確ではありません。

また、ミカの親戚の気質がこの地方のデフォということはありません。
ただ、雰囲気だけ分かって頂ければ…。

ttp://yahoobb.or.tp/uploader01/upload.php?counting=2778&firen=winplus.jp2778.zip

633 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/03/01(土) 22:53:25 ID:dF1lXanx
いつも乙です。
こうしてはんたも作者氏も網に絡め取られていったのですね・・・w
634 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/03/02(日) 09:52:03 ID:yrxU52zj
この地方のデフォということはありません>

いや、実家の福山なんかこんな感じだよ

中国や四国の風土は関東人には完全に異質だ
あのマイペースぶりはむしろ羨ましいよね
635 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/03/05(水) 21:51:38 ID:zH858mtu
ご近所に一人はいるよな こういうオバハン・・・
636 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/03/05(水) 23:23:25 ID:jcDa5h+W
最近、砂塵の鎖をクリアしたばかりの自分が新しいスレ住人になりました
エロ系は全然経験が無いんだが、これを機に俺も何かSS書いてみようかなあ…
ネタとしては「初代はんた×ねえちゃん」「砂塵の鎖の後日談」の二つがあるんだけど
637 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/03/05(水) 23:25:58 ID:5HL9Bomb
両方!
638 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/03/05(水) 23:49:07 ID:zH858mtu
期待してる
発売から年月が経って、応用ばかりになってるから
たまには基本に忠実な作品も読みたい
639 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/03/06(木) 00:08:30 ID:/FIDLct8
ここの保管庫、一日じゃ読みきれないボリュームだよなぁ
640 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/03/06(木) 03:45:14 ID:0K7cyyC2
エロパロにしてはエロ分控えめだけどなwww
641 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/03/06(木) 19:49:05 ID:M/VNuxhG
でも忘れた頃に激エロが投下されるんだよなwww
642 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/03/08(土) 18:55:35 ID:YG4kwpCF
某クロスSSスレにめたさがアルファで投下したのはここの住人か?
643 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/03/08(土) 21:33:59 ID:LE2mPRCQ
>>642
kwsk
644 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/03/09(日) 17:42:53 ID:b7OlRHMy
メタルサーガMAX

第12話「鋼の魂」



「・・・・う・・・・ん・・・・」
どれくらいの時間、気絶していたのか。
薄暗い闇の中で、エミリは目を覚ました。
(・・・・こ・・・・ここは・・・・?)
朦朧とした意識が、徐々に覚醒してくる。
(あたま・・・・痛いな・・・・)
頭が割れるように痛んでいる。
はっきり言って、最悪の目覚めである。
エミリは、何が起こったのか必死で思い出そうとした。
断片的な記憶が少しずつ思い出される。
エバ博士・・・・ノアシード・・・・蒼い巨人・・・・そして幼い少女。
(・・・・ゼロッ!)
邪悪な笑みを浮かべた幼女を思い出し、エミリは目を見開き、体を持ち上げた。
だが、体が思うように動かなかった。
一瞬、拘束されているのかと思ったが、動きにくいのはシートベルトをつけて座っていたからだ。
エミリは、状況を把握しようと辺りを見回した。
ひどいありさまであった。
壁や床がベコベコに潰れており、辛うじてエミリの座る操縦席の辺りが残っている状態である。
そこでようやく、エミリは自分がモスキートの中にいる事を理解した。
(そうだ、私はゼロに、谷底に落とされたんだ)
自分の置かれた状況を理解したエミリは、シートベルトを外し、痛む頭を我慢して身体を持ち上げる。
ズキンッ!
「ひぎっ・・・・!? い・・・・っ・・・・あ、あくぅ・・・・」
突然、全身が悲鳴をあげるほどの激痛が、エミリを襲った。

「く・・・・っ・・・・ぅ、ぁぁぁ・・・・っ」

エミリは堪らず床に倒れ込んだ。
ゼロとの戦闘と谷底への落下の衝撃は、モスキートだけではなく、エミリ自身の身体にもダメージを与えていた。
「うぐぅぅ・・・・かはぁ・・・・」
襲ってくる痛みを必死に抑え、エミリは床に散らばった破片に気をつけながら、車内を移動する。
一歩進むごとに激しい痛みに襲われるが、それでも何とか目当ての物を見つけた。
医療キット。
エミリは、医療キットの中に入っている回復カプセルを無造作に掴み、口の中に放り込むと、震える手で回復ドリンクの蓋を開けた。
ゴキュッ! ゴキュッ! ゴキュッ!
「ん・・・・うぶ・・・・げほっ、げほっ」
クスリをむせながらも飲み干すと、エミリは壁に背中をつけ、床に足を投げ出して座り込んだ。

しばらくすると、回復カプセルに含まれているオイホロトキシンが効き始め、全身を襲っていた痛みが緩和してきた。

「く・・・・ふぅ・・・・」
エミリはタンクメットを脱ぐと、床の上に落とす。
タンクメットは、床に落ちると割れてしまった。
頭部を直撃した消火器、タンクメットを着けていなければ、おそらく即死していただろう。
視線を自分の胸に向けると、そこには無数の破片が突き刺さっていた。
恐る恐る着ているチョッキに手をかけ中を確認すると、破片は肉体まで達していなかった。
エミリの着ていた防弾チョッキは、身を守るプロテクターとしての役割を果たしたのだ。
プロテクタくずと化した防弾チョッキを、エミリは脱ぎ捨てた。
645 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/03/09(日) 18:17:10 ID:b7OlRHMy

「・・・・はぁ・・・・っ」
深いため息を一つつく。
(・・・・勝てなかった)
エミリは身体の痛みより、心の痛みに耐え切れずにいた。
ハンターとして、それなりに強くなった気でいた。
だが、年端もいかない幼女に、ゼロにまるで手も足も出ずに、地面に這い蹲らされてしまった。
思えば無謀な戦いであった。
機体性能、操縦技術、そして身体能力、全てにおいてゼロは、エミリを圧倒していた。
怒りに任せて戦ったあげく、圧倒的な力の前に無残にも敗北したのである。
エミリは、ゼロの言っていた事をぼんやりと思い出す。
『死んだと言ったのよ、スターリンの砲弾を食らって、私の邪魔をしてくれた、あの赤い戦車は、スクラップになったわっ!』
ゼロの言葉がエミリに覆い被さり、押し潰されそうになっていた。
会えると信じていた。
また会って、一緒にいられると思っていた。
だが奪われた。
ゼロは、エミリから大切な人を奪っていったのだ。
尊敬すべきハンターを。
(・・・・いえ、違うわ)
そこで、エミリは首を振った。
好きだった。
彼と、ずっと一緒にいたいと思った。
それを愛してると言うのなら、エミリはエリックを愛していた。
愛し始めていたと言った方が正確かもしれない。
そして、エミリは彼を失って初めて、素直にその事を認めた。
首から下げたペンダントを握り締める。
「・・・・エリックさん・・・・う・・・・うぅ・・・・」
エミリの頬を伝い、涙が流れ落ちる。
「うわあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・!!!!」
それは号泣となり、慟哭へと変わった。

どれくらい時間が経過したのだろう。

流す涙も枯れ果てたエミリの瞳には、ゼロへの復讐の炎が燃え盛っていた。
(ゼロ、あなたは、私が倒します・・・・私は、私はまだ死んでいませんっ!)
ゼロへの復讐を誓ったエミリは、行動する事にした。

まずは、戦車の整備の時に使っている白いツナギを引っ張り出すと、血と汗と油で汚れてしまっている服を脱ぎ、着替える。

メカニックキットの入ったサイドパックを装着し、手にメカニックグラブをはめる。
姿だけ見れば、ハンターと言うより完全にメカニックだ。
次は身を守る武器。
武器を閉まっていた箱が、落下の衝撃で開いてしまったのか、中身が無くなっていた。
車内を必死で探してみると、ベレッタと弾薬を無事見つける事ができた。
エミリは、ベレッタをホルスターに差し込み、弾薬をウエストバックの中に入れると腰に着けた。
放射能測定器を胸のポケットに入れ、非常食と飲料水、その他の必要な道具をリュックに詰め込む。
最後に、Cユニットの中からデータディスクを引き抜き、リュックに入れて背中に背負う。
準備完了である。
ハッチは変形して開かないので、シャシーの裂け目から外に出る事にした。
外に出ようとしたその時、エミリの靴に落ちていたタンクメットが当たった。
(・・・・お母さんから貰った、タンクメット)
少し考えた後、タンクメットから割れていないゴーグルを取り外すと、エミリは頭に着けた。
646 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/03/09(日) 18:48:12 ID:b7OlRHMy

外に出て、空を見上げると、崖の遥か上空に日の光が見えた。
(あんな、高い所から落ちたんだ)
モスキートは、谷底に積もった砂に突っ込む形になっていた。
しっかりとシートベルトを着け、積もった砂が多少なりともクッション代わりになったとは言え、よく生きていたものだとエミリは自分の強運に感謝した。
そして、モスキートの状態を見たエミリは、しばらく立ち尽くした。
「・・・・これは・・・・直せない・・・・」
モスキートは、もはや原型を留めておらず、鉄の箱と化していた。
主砲、副砲、エンジン、Cユニット、これらは取り替えれば良いが、戦車の基となるシャシーが修理不能なほど壊れているのが、エミリにもわかった。
エミリが知る限り、ニーナ、タミオ、オヤッさん等の名メカニックと呼ばれる人達でも、この状況のモスキートを修理するのは至難の業であろう。
「・・・・ごめんね、モスキート、私のせいでボロボロに・・・・今までありがとう・・・・ゆっくり眠ってちょうだい」
エミリは、モスキートに触れながら、リュックに入っているデータディスクをそっと撫でる。
(あなたの肉体は死んでしまったけれど、あなたの心は引き継ぎます)
ジャンクヤードを出発し、苦楽を共にしてきたエミリのパートナー、モスキートは永遠の眠りについた。

エミリは、BSコントローラーで現在位置を確認する。

谷のだいぶ奥深くまで入ってきてしまったらしい。
ゼロへの復讐もしたいが、セブンと合流する事が第一である。
それに、エバ博士の容体も気になっていた。
幻の渚に戻らなければ。
とりあえず近くの街か村か、もしくはトレーダーキャンプに行き、レンタルタンクでも借りなければ戻る事もできない。
(セブンもエバ博士も、心配してるだろうな〜)
BSコントローラーを頼りに、エミリは谷を南へと歩き始めた。

砂の積もった歩きにくい谷底を歩いていると、その道が左に曲がっていた。

ふと、エミリは異臭を感じた。
エミリは、鼻に手を当てる。
(うわ、ひどい匂い、何の匂いなの?)
酸っぱくなったミルクのような。
腐った果物のような。
捨てるのを忘れて炎天下の中、放置してしまった生ゴミのような。
そんな匂いを、何十倍にも濃くしたような悪臭が前方から漂ってくる。
それと同時に、死角になっている前方から呻き声が聞こえてきた。
(・・・・何かいるの?)
この状況下で、エミリの他に人間がいるとは思えなかった。
エミリは、ホルスターからベレッタを引き抜く。
今はこの銃だけが、エミリの身を守ってくれる唯一の武器だ。
エミリは弾を薬室へと送り込む。
(こんな所で、死ぬわけにはいかない)
深呼吸しながら、立ち塞がるモノは全て撃ち倒すと決意し、脇を引き締め、銃口を上に向け、道の端まで行くと角を左に曲がった。
そして、エミリは目を大きく見開いて、凍りついた。
647 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/03/09(日) 19:20:04 ID:b7OlRHMy

先程までエミリが抱いていた決意が粉々に打ち砕かれ、骨も凍るような純粋たる恐怖に取って代わった。
そこにいたのは、ゾンビコマンドーであった。
青白い顔は血だらけで、その目には生気が無く黄色く濁っている。
手足が千切れかけ、皮膚や筋肉は崩れそうになっており、身体からは腐敗の為か、汁が染み出して滑っていた。
衣服は、血塗れでのズタズタになっているが、辛うじて迷彩服である事がわかる。
生前は軍人だったのかもしれない。
そんなゾンビコマンドーが、一体や二体ではない。
谷底の道いっぱいに、群れをなしていたのだ。
そこは、まさしく地獄と呼ぶに相応しい光景であった。
先程から感じていた異臭が、濃密な波となってエミリに押し寄せてきた。

「うぇっ・・・・」

思わず押し殺した呻き声を上げ、込み上げてきた吐き気に堪えきれず、エミリはその場に膝をつき座り込む。
「ふくっ・・・・くぶっ・・・・けほっ、けほっ・・・・かは・・・・げほ・・・・っ」
胃の中から逆流してきたモノを吐き出してから、エミリが顔をあげると、その光景を見てヒッと息を呑む。
エミリに気がついたのか、両手を前に突き出し、半開きになった口から不気味な唸り声と腐った臭い息を吐きながら歩いてくるゾンビコマンドーの群れ。
「いや・・・・やめて・・・・こっちに来ないで・・・・」
恐れと嫌悪を込めてゾンビコマンドー達を見上げ、呟くように言う。
エミリは、腰を下ろしたまま2、3歩、後退りした後、立ち上がると、クルリと身を翻し、来た道を全速力で駆け戻り始めた。

パニックと震え以外、今のエミリには感じられなかった。

とにかく全速力で走って逃げる事、できるだけ遠くに逃げる事、それだけを考えて駆けた。
ゾンビコマンドーは、足が遅いようでエミリとの距離はどんどん遠ざかる。
しばらく走ると、先程出発したモスキートの地点まで戻ってくる。
(モスキート! あの中に・・・・ダ、ダメだ)
一瞬、モスキートの中に立て篭もろうととも考えたエミリだが、シャシーに裂け目があるため篭城は出来ない。
エミリは、モスキートの脇を駆け抜ける。
しかし、元々体力がある方ではないエミリは、すぐに息が上がってしまった。
背中のリュックが重い。
「はひぃっ・・・・はひぃっ・・・・はひぃっ・・・・」
荒い息づかいと、喉の奥から悲鳴じみた呼吸音が漏れる。
肺が空気を求めて悲鳴をあげている。
振り返り、振り返り、エミリは砂の積もった谷底を、転びそうになりながら懸命に駆ける。
後ろを見るたびに速度が落ちてしまうが、それでもエミリは、肩越しに怯えた視線を向けてしまう。
不安が、恐怖が、背後を確認しなければ身体が硬直してしまいそうであった。
足がもつれ、呼吸が乱れ、怯えた心臓がエミリ自身でも信じられないほどの早さで鼓動を刻んでいる。
カッ!
「あっ!?」
ズデンッ!
後ろを気にするあまり、前に注意を向けていなかったエミリは、何かに躓き派手に転んでしまった。
648 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/03/09(日) 20:03:51 ID:b7OlRHMy

「ぺっ、ぺっ・・・・いたた・・・・」
エミリは、口に入った砂を吐き捨てながら、身体を起こす。
「一体何・・・・ヒイィッ!?」
エミリは、自分が躓いたモノを見て悲鳴をあげた。
それは、軍服を着た白骨死体であった。
GIスケルトンのように襲ってくる気配は無い。
しかし、死んだら自分もこのようになってしまうと、現実を突きつけられたような気がして、エミリの顔は蒼白になった。
「あ・・・・・っ・・・・・あぁぁぁ・・・・・」
エミリは慌てて立ち上がり、逃げようと前を見て、立ち尽くした。
「そ・・・・そんなぁ・・・・・」
そこは行き止まりであった。
深い谷底の終着点は、切り立った絶壁であった。
辺りを見回すが、他に道は無い。
振り返ると、後ろからゾンビコマンドー達が呻き声をあげながら歩いてくる。
前には遥か高くそびえる壁、後ろにはゾンビコマンドーの群れ。
「た・・・・・助け・・・・・助けて、お母さん・・・・・」
エミリは、絶望感で後ろによろめき、背中が壁に当たった。
パラ、パラ、パラ・・・・・・
その時、ぶつかった衝撃で、背中の壁が少し崩れた。
すると、壁の土が落ち、そこから金属で出来たモノが顔を出した。

(・・・・・えっ?・・・・・何かあるっ!?)

エミリは、ベレッタのグリップで壁を叩き、付着した土を叩き落す。
ガッ! ガッ! ガッ! ガッ!
土を落とすと、そこには鉄の扉が姿を現した。
なぜこのような場所に、扉があるのか?
今は、そんな事を考えている時間は無かった。
(この中に!)
エミリは取っ手を握った。
ガチャッ! ガチャッ! ガチャッ!
だが、ずっしりと重い扉は、ロックがかけられておりビクともしない。
木製の扉なら、ロックを銃で破壊できるが、鉄の扉ではそれもできない。
(そんな、カギなんて持ってませんよ・・・・)
エミリは再び、絶望に身を震わせた。
背後からゾンビコマンドーの群れが近づいてくるのが匂いでわかる。
(何か、何か助かる方法は無いの? 考えろ、考えるのよ)
退路は無い。
助かるには、この扉の中に入るしかない。
(ここに入るには、カギが必要、そのカギは・・・・・ここの関係者が持っているはずっ!)
エミリは振り返ると、さきほど躓いた白骨死体に駆け寄った。
この白骨死体がここの関係者なら、カギを持っているかも知れないと思ったのだ。
「ごめんなさい」
一言謝ってから、エミリは白骨死体の軍服を持ち上げる。
パラ、パラと骨が落ちるが、エミリは構わず軍服をバサッ、バサッと振った。
軍服のポケットから、ペン、タバコ、ライター、包装されたガム、そしてカギが砂の上に落ちた。
探していた、まさにそのカギかもしれない。
カギには『HELL』という文字が彫られていた。
エミリは、落ちたカギを拾うと鉄の扉まで急いで戻る。
649 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/03/09(日) 20:35:03 ID:b7OlRHMy

(お願い、開いてっ!)
エミリは、願いを込めて扉の鍵穴にカギを差し込み回した。
カチッ!
願いが通じたのか、ロックが外れた。
後方のゾンビコマンドーが、もうすぐ後ろにまで迫っていた。
ずっしりと重い、鉄の扉を肩で体当たるするようにして押し開ける。
扉は、大きな音を立てながら崩れるように開いた。
エミリは中に飛び込み、扉を閉めると、再びカギで施錠した。
これで一安心。
「・・・・・ぜぇ・・・・・ぜぇ・・・・・た・・・・・助かった〜・・・・・」
顔から汗を滝のように流しながら、そのままズルズルと床にへたり込んだ。
(・・・・せ、戦車さえあれば・・・・・あんな奴らなんかに・・・・・)
エミリは自分が、これほど無力と感じたことは無かった。

薄暗い室内の、ひんやりとした空気を胸いっぱいに吸い込み、そして勢いよく吐き出した。

エミリは一息つくと、自分の辺りを見回した。
「・・・・・何なの・・・・・ここは?」
そこは、広い基地のようであった。
部屋の中央は吹き抜けになっており、手すりから下を見ると、深い闇が広がっていた。
「・・・・・地獄の一丁目・・・・・ですかね」
何の気なしに呟いたが、それはある意味、的を射ていた。
吹き抜けをグルリと囲む形の通路を見ると、右手にドアを見つけた。
さらに奥には、下に降りるためのハシゴがある。
上へ続く道は無い。
エミリはまず、手前の部屋に入る事にした。

もしもの場合に備えて、慎重に近づき、ドアを押し開ける。

部屋の中は、古ぼけた簡易寝台、ロッカー、それとスチール製のデスクがあった。
どうやらこの部屋は、詰め所のようである。
ロッカーの中には、汚い埃をかぶった迷彩服や迷彩ベレーが置いてあった。
この事から、ここは軍事関連施設である可能性が高い。
次にエミリはデスクの所へ行き、上から引き出しを開けてみる。
そこにあったのは、鉛筆、タバコの空箱、クリップ、安全ピン等、どうでもよい物ばかりであった。
そんな中、デスクの一番下の引き出しに、手さげ用の金庫を見つけた。
『持ち出し禁止』と書かれた金庫を開けてみると、中から鍵の束が出てきた。
鍵にはそれぞれ『チタン・キー』『ジルコニウム・キー』『ハフニウム・キー』『ラザホジウム・キー』と書かれていた。
持ち出し禁止と言うからには、この場所のどこかの何かに使う鍵なのだろう。
エミリは、ツナギのポケットに鍵の束を入れる。
この部屋には、それ以外に役立つ物は発見できなかった。

部屋を出て、エミリは奥にあるハシゴを降りる事にした。

ここからの脱出の可能性は、今やこのハシゴしかない。
ハシゴを降り、下の階へと降り立つ。
どうやら吹き抜けの回りを囲む通路が何層にもなっているらしい。
途中、床の抜けた所を飛び越えながら、エミリは下へ、下へとハシゴを見つけては降りていく。
最後に降り立った場所は、地下施設のおそらく最下層に位置する場所であった。
薄暗い空間の奥、壁面には巨大なシャッターが下りており、その脇に4つのコンピュータが壁に設置されていた。
650 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/03/09(日) 21:33:31 ID:b7OlRHMy

コンピュータを調べてみると、どうやら何かのキーの差し込み口のようなモノが設置されていた。
「・・・・・これかな?」
ポケットから鍵の束を取り出し、試しにチタン・キーをコンピュータに差し込む。
『チェックOK チェックOK ロック1 解除』
どうやら正解のようである。
エミリは、同じように残りのロックも解除する。
ガラ、ガラ、ガラ、ガラ、ガラ・・・・・・
すると、壁面のシャッターが上がっていった。
シャッターの奥には、さらに深い闇が広がっていた。

エミリは、恐る恐る中へと入っていく。

パッ!
「うわぁっ!?」
中に入ると、天井のライトが一斉に点き、暗い部屋を照らし出した。
あまりの眩しさにエミリはつい目を閉じ、そしてゆっくりと開く。
そこは、大きな格納庫のようであった。
その格納庫の奥、ポツンと置かれているモノに、エミリは目を奪われた。
一点、ただ一点を呆然と見つめ続けた。
「・・・・・あれって、もしかして?」
エミリはある種の期待にかられ、思わずそちらに向かった。
もしかしたら、そう思いながら歩く。
「やっぱり・・・・・これはっ!?」
そこに置かれていたモノ、それは、戦車であった。
「この戦車、見た事があるわ、この戦車は・・・・・・エイブラムス!」
その戦車こそ、20世紀末から21世紀初頭の時代を代表する、強力な戦車、エイブラムスであった。
「す、凄い、何でこんなモノが、こんな所に・・・・」
いったい、この場所がどこで、なぜ戦車があるのか?
そんな疑問は、今のエミリにとってさほど重要ではなかった。
重要なのは、ここにエイブラムスと言う力が、戦車が存在すると言う事実だけだ。
エミリは息を呑む。
これは、自分に渡された、反撃のカードかもしれない。

エミリは、エイブラムスを一回りして、武装を調べる。

「さすがは、優秀な車両と呼ばれてるだけの武装してますね〜」
主砲には155ミリキャノン、副砲にはアサルトレーザーと16ミリ機銃が装備されている。
そして、砲塔に登ろうと装甲に触れようとしたエミリは、母の言っていた事を思い出した。
(そう言えば、エイブラムスの装甲には劣化ウランが使われてるって、お母さん言ってたっけ)
以前、ジャンクヤードの実家の修理工場に、エイブラムスが修理に来た時、母親であるニーナに危ないから近づいちゃダメと言われた事があった。
(え〜と、確か、劣化ウランは科学的な毒性を持った重金属で・・・・・そうだ、放射性物質だってお母さん言ってたっ!!!)
慌ててその場から飛び退き、胸のポケットに入っている放射能測定器を調べる。
測定器は、放射能値0を示していた。
どうやらこのエイブラムスの装甲には、劣化ウランは使われていないらしい。
ホッと安心したエミリは、砲塔の上によじ登ると、ハッチを開き、操縦席を調べる。
「おぉ、これは!」
Cユニットは、軽量な上に高性能なアクセルノイマンであった。
(動くかな?)
電源を入れてみると、メーターやランプが一斉に動き、光り始める。
Cユニット自体は生きていた。
スクリーンに戦車の模式図が映り、エイブラムスの壊れた部分が赤く点滅していた。
(・・・・修理しないと、動きそうにありませんね)
その日より、エミリはこの地下格納庫に籠もる事となった。
651 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/03/09(日) 22:06:27 ID:b7OlRHMy

地下深くの格納庫で窓さえないため、エイブラムスの修理を始めてから何日たったのか、エミリは次第にわからなくなっていた。
その間、エミリにとって、永遠にも等しい時間が流れた。
エイブラムスの修理は、困難を極めていた。
主砲と副砲は、腐食が激しくパーツごと換えないと使用不可能であった。
その状態で砲弾、もしくはレーザーを撃とうものなら100%暴発するであろう。
武器が使えない事は残念であったが、今はとにかく動けば良い。
その点、エンジン等の動力部分に問題が無い事は運が良かった。
メカニックの腕は、そこそこあるエミリであったが、高性能な戦車だけに手に余る。
こんな事なら、メカニックの勉強をもっとしっかりとしておけば良かったと後悔したが、幸運にも車内で整備マニュアルを見つけた。
それと、誰が書いたかわからないが、修理に必要な箇所と部品が走り書きされた紙切れが、マニュアルに挟まっていた。
ほとんどは、電子部品の交換と修復である。
工具は、自前のメカニックキットを使い、修理に必要な部品も格納庫内で探し出していた。
それでも作業は、エミリにとって複雑かつ熾烈であった。
直るのか?
本当に動くのか?
それは、エミリにもわからない。
でも、やるしかない。
ここから、生きて帰る為に。
そして、復讐を遂げる為に。
エミリは、汗にまみれて作業を続けた。

「・・・・あちゃ〜、メモの通り、ケーブルが焼き切れちゃってますよ〜」

エミリは今、切れた配線ケーブル類を接続し直していた。
これが終われば、一通りの修理が完了する。
「コレを外して、コッチを繋げてっと」
エミリは、色鮮やかなケーブルを外すと、用意していた別のケーブルを取り出す。
「よっ・・・・・と、これでどうでしょ?」
整備マニュアル片手に、四苦八苦しながらどうにか接続を完了させる。
エミリは、再びスクリーンに映る戦車の模式図を見てみる。
武器以外の部分が、緑色に塗り替えられていた。
「よしっ! 完了です」
これで今、エミリが出来る修理は終わりである。
あとは、実際にエンジンがかかり、動くかどうかだけだ。
(待ってて、今あなたに命を吹き込んであげる)
点検ハッチを閉じると、エミリは操縦席に座った。
(そして、あなたに魂があるのなら・・・・・・・・・・・・・応えてっ!!!)
機動スイッチを回す。
軽い衝撃の後、振動が伝わり、エイブラムスのエンジンに火が入った。
ブオォォォォォォォォォォォォォォォォォォ・・・・・・!!!!!
「やったっ!!」
バラついたエンジン音であったが、何とか自走は出来そうだ。
時を越え、エイブラムスはついに、息を吹き返したのである。
652 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/03/09(日) 22:31:27 ID:b7OlRHMy

「エイブラムス・・・・・私の新しい力」
沸々とと湧き上がってくる闘志が、エミリの胸を満たしていく。
「戦える・・・・・私はまた、戦えるんだっ!」
無論、その為には武装を全て取り換え、エンジンもオーバーホールし、Cユニットも自分用に書き換えなければならない。
だが、今のエミリには、そんなモノは気にもならない。
エミリが、切実に欲した力。
それが今、エミリのもとにある。
戦う力。
何かを守れる力。
そして、何かを変えられる力を、今エミリは手に入れたのだ。

格納庫の奥には、戦車を搬出する為であろう、エレベーターが設置されていた。

キャラ、キャラ、キャラ、キャラ、キャラ・・・・・・・。
キャタピラの音を響かせ、エミリがエイブラムスをエレベーターの前まで移動させる。
プシュー! ウィーーーーーーーン!
自動でドアが開き、床が自動的に動き、エイブラムスをエレベーター内に移動させる。
エレベーター内に入ると、床が180度回転した。
どうやらターンテーブルになっているようだ。
そして、エレベーターは、ゆっくりと上昇を開始した。

ウォン、ウォン、ウォン、ウォン、ウォン、ウォン・・・・・・。

8階・・・・・・9階・・・・・・10階・・・・・・R。
チンッ!
電子音と共にドアが開き、エイブラムスを外に出す。
そこは、マウントエンマの頂上付近であった。
エミリはハッチを開き、身を乗り出して外の景色を眺めた。
「うわぁ〜、綺麗〜」
エミリは感嘆の声をあげた。
夜明けだ。
大地と山々の端から、太陽がゆっくりと昇り始める。
日の光が降り注ぎ、エミリは目を細める。
エミリにとって、何十日ぶりに浴びる日の光であった。

行こう。

まずは、幻の渚へ。
セブンとエバ博士が待っている。
そして、戦おう。
迷いは無い。
私は、ハンター。
モンスターハンターなのだから。
(エリックさん、私は戦います)
エミリは、操縦席に座り直すと、操縦桿を力強く握り締める。
(この星の未来とかの為じゃなく、わたし自身の為に・・・・・・・・・・・・・・・ゼロを討ちますっ!)
エミリは、朝日に向かってエイブラムスを発進させた。
653 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/03/09(日) 23:20:00 ID:b7OlRHMy
10
とある施設の管理室。
ノアシードを手に入れ、この施設に戻ってからと言うもの、ゼロは多忙な日々を送っていた。
ノア様を復活させる為の専用末端の調整から、施設を守る為の部隊編成など、多種多様である。
だが、ゼロにとって、ノア様の復活の為とあらば、この程度の疲労など気にもならない。
その管理室に、新たに設置された大型スクリーンには、施設を背景に数え切れない無数の戦闘車両が映し出されていた。
ゼロの命令により、この日のために、クライムカントリー全域から集められた戦闘車両である。

『85ミリ自走砲』『ガンボード』『ハイウェイタンク』『バルカンシャーク』『ATアルマジロ』『スピードタートル』等の小中型の戦車。

『ハチの巣戦車』『ミサイルボード』『ミサイルキャリア』『ミサイルトレーラー』『ATMシャーク』等のミサイル砲台。
更には『グラマータイガー』『デザートモンロー』『ATエレファント』『ATギガンテス』『メデューサ』等の大型重装備戦車まで。
これらのタンク系モンスターが、大型スクリーンの画面狭しと映し出されているのである。
この映像は、何十台と言う偵察UFOからリアルタイムで送られてきている。
その画面に向かって、ゼロは指示を送っていた。

「グラマータイガー隊、デザートモンロー隊、ATエレファント隊、ATギガンテス隊、メデューサ隊の大型重装備戦車は、施設の防衛に回せっ!

ミサイル部隊は、施設の南に陣を取れっ!
ヘルゲートをロボポリス隊で占領しろっ!
小型、中型の車両と戦車は、ヘルゲートを中心に南へ扇状に展開、警戒に当たれっ!」
ゼロの号令のもと、指示された戦闘車両が一糸乱れぬ動きで移動を開始する。
スクリーンに映る大軍を前に、ゼロは微かな笑みを浮かべる。
「シカシ、ゼロサマ、コノヨウニ、タイグンヲウゴカシテハ、ニンゲンドモニ、コチラノウゴキヲシラレ・・・・」
ピシィィィィィィィィィィィィィィッ!!
グシャッ!
不用意に言葉を発した警備ロボは、ゼロのムチによって鉄屑と化した。
「きさま、下僕の分際で、この私に意見するつもりか?
よいか、お前達は駒だっ! 駒は黙って私の命令を聞いておれば良いのだっ!
今の我々のもっとも優先すべき事は、ノア様が復活するまでお守りする事なのだっ!
私の命令は、ノア様の命令と思えっ!」
管理室に、ゼロの声が響き渡る。
『リョウカイ、イタシマシタ、ゼロサマ』
警備ロボ達の返事にゼロは満足した。
「ビックキャノンの修復はどうなている?」
「スベテノ、シュウフクガ、カンリョウシテ、オリマス」
「そうか、そうか」
それを確認すると、ゼロは椅子に座り足を組む。
パチンッと指を鳴らすと、メイドロボがお茶とお菓子を持ってきた。
ティータイムだ。

ゼロは口元に笑みを浮かべ、メイドロボが持ってきたミルクティーを口に運ぶ。

(準備は整った、後はノア様をシードの中からお出しすれば良い)
メイドロボが差し出した皿の上から、ゼロはビスケットを数枚頬張る。
(その後、ノア様の力で、アレをこの地に呼び寄せれば、この施設も不要になる)
管理室のドアが開き、別のメイドロボが入ってきた。
「ゼロ様」
「・・・・・・何だ?」
「ゼロ様の新しいお洋服が、仕立て終わりまシタ」
「そうか、出来たか、フフフ、丁度良い」
ゼロは飲みかけのミルクティーを置くと、汚れた口を指で拭い、ペロリと舐める。
「ノア様の、復活の儀式の前に、身を清めてくるとするか」
ゼロは呟くと、軽やかに椅子から降り、管理室でコンピュータに向かっている警備ロボに激を飛ばす。
「ヘルゲートを抜けようとするモノは、猫の子一匹通すなっ!
通ろうとするモノは排除しろっ!
絶対にこの施設には近づけるなっ!」
ゼロは言い放つと、警備ロボの返事も待たずに、管理室を後にした。
654 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/03/10(月) 08:10:34 ID:fEI5XYMv
>>643
『あの作品のキャラがルイズに召喚されました』
ttp://www35.atwiki.jp/anozero/pages/1.html

サイト内検索で『ゼロがタンクでやってくる!』で出てくる。

655 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/03/10(月) 08:48:29 ID:XlEsPSYt
>MAX

だんだん佳境に入って来ましたね。
楽しみにしています。
656 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/03/10(月) 11:42:09 ID:pO4SFw3G
11
ゼロは、髪の毛に手をやり、髪についているアクセサリーを外し、ツインテールをほどくと、身に着けているワンピースを脱ぎ捨てる。
衣服を脱ぐと、真っ白な幼いゼロの裸体があらわになる。
起伏のなだらかな白くスレンダーな肢体、腰まで届く長い金色の髪、猫の眼のような金色の瞳、ちょこんと乗った小さな鼻、愛らしい口。
天使と言うものが実在するのならば、このような姿をしているのでないだろうかと思わせる、神秘的な姿であった。
ゼロは、Aカップも無い乳丘を揉む。
(欲を言えば、もう少し胸が大きい方が良いのだがな)
だが、問題は無い、将来は間違いなく絶世の美女になる事は決まっているのだから。
最高の、全てにおいて完璧な人間。
そうなるべく創られた。
人間を超越した人間。
それが、彼女なのだから。

バスルームに入ると、メイドロボが三体、待機していた。

ゼロはバルブを捻ると、シャワーの口から細かな水滴がほとばしる。
水流は、適度に温かかった。
シャワーからほとばしる湯が、ゼロの身体を撫でていく。
汗を洗い流し、長い金色の髪を白い肌へまとわりつかせた。
ゼロは激しく降り注ぐシャワーを浴びながら、今の状況を冷静に考え直す。
今の所、全てが順調に進んでいた。
だからと言って、楽観はできない。
専用端末に接続した状態のノア様は、無防備になってしまう。
だからこそ、万が一の事があってはならないのだ。
その為に、戦闘車両に、この施設の防衛をさせているのである。
それも異常とも言えるほど鉄壁に。
ゼロはバルブを捻り、シャワーを止める。
二体のメイドロボが松の石鹸を泡立て、左右からゼロの裸体を丁寧に洗い始め、もう一体のメイドロボが後ろから、おしゃれシャンプーで髪を洗う。

泡だらけになったゼロに、再び熱い雨が降り注ぎ、身体についた泡を洗い流す。

そして、広い浴槽に身を沈め、ぼんやりと天井を見上げる。
ゼロにはもう一つ、気になる事があった。
名も無きハンターと、伝説のハンターレバンナの存在である。
特にレバンナは、以前ノア様を破壊した憎き仇。
名も無きハンターもグラップラー軍団を壊滅させ、バイアス=ブラドを葬った実力の持ち主で底が知れない。
この二人のハンターが所有する戦車、エレファントとホワイトムウは、一騎当千の戦闘能力を持っている。
現在、二人の行方はわかっていないが、クライムカントリー内にいない事だけは確認が出来ている。
それでも、この二名の存在は無視できない。
(もっとも、伝説のハンターが二人来たところで、ノア様の復活は止められん、この私が、このゼロが、ノア様をお守りするのだからな)
ゼロは、ノア様の完全体を頭の中に思い描く。
それだけで、ゼロは身体が湯よりも熱くなった気がした。
(誰にも邪魔はさせない、ノア様は私のモノだっ!)
657 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/03/10(月) 12:14:07 ID:pO4SFw3G
12
メイドロボが差し出したバスタオルで髪を拭きながら、軽く拭いた身体にバスタオルを巻きつけ、バスルームを出る。
すぐに控えていた他のメイドロボ達が、ゼロの身に回りを整え始める。
「ゼロ様、新しいお洋服デス」
下着を身につけ、半裸のゼロにメイドロボが服を持ってきた。
しかし、メイドロボが持ってきた服は、いつもゼロが着ていたワンピースではなかった。
黒いドレス。
それも襟元、袖口、スカートの裾などに、白いフリルやレースがふんだんにあしらわれたドレスであった。
「私の書いたとおりに仕立てたようだな」
ゼロはドレスを見て満足すると、その黒いドレスに袖を通す。
次いで、すらりと細く長い美脚にストッキングを履く。
ツインテールに整えられた金色の髪に、こちらも白いレースや薄布を幾重にも重ねて作ったヘッドドレスを着ける。
最後に、フリルのついたチョーカーを首に巻く。
その姿は、ファンタジーの世界から、この荒廃した世界に迷い込んでしまった妖精のようであった。
これらの衣服はゼロの命令により特殊素材が使われており、通常ではありえないほどの強度を持っている。
普段、それほどオシャレに気を使っていなかったゼロであるが、ノア様に逢うとなれば話は別である。
ゼロは、ノア様に気に入ってもらえるよう、服を自分で考え作らせた。
それはゼロにとって、どんな兵器の開発よりも難しい問題であった。

「うむ、良いできだ」

ゼロはおのれの装いを、鏡の前で入念にチェックする。
黒いドレスの随所にあしらわれた、レースやフリルがゼロの少女性を誇張し、美麗で悪魔的な印象を出していた。
鏡の前に軽く回ってみせる。
『お美しいデス、ゼロ様』
メイドロボ達が、一斉に絶賛の感想を口にする。
「当然だ、私はこの世で一番美しい存在、ノア様とつりあう存在なのだからな」
そして、天使のような愛らしい顔が、悪魔のような淫らめいたものへと変わった。
(ノア様、はやく目覚めてください。
 そして、私を愛でてください。
 ノア様の命令ならば、私は何でも致します。
 私は、ノア様の忠実な・・・・・・・奴隷なのですから)
ゼロは首のチョーカーを撫でる。
ふと、ゼロは鏡に映る自分をもう一度見た。
(死に損ないにしては良い仕事をしてくれたわ、あなたは、この私をこの世に送り込む為に使われた道具でしかなかったのよ、バイスア=ブラド)
「ククククククク・・・・・・・・」
声を押し殺して笑った。
だが、笑いはすぐに施設に響き渡るほどの大きさに変っていった。
658 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/03/10(月) 12:53:29 ID:pO4SFw3G
13
幻の渚、その丘の上に建つ洋館の一室。
セブンは一人、窓辺に立ち海を眺めていた。
エミリが飛び出してから、もうじき2週間が経過しようとしていた。
その間、セブンは激しい後悔の念にかられていた。
「エミリちゃんの事を考えているの?」
振り返ると、エバがマンデーに付き添われて立っていた。
エバは左腕を三角巾で吊り、右手には包帯が巻かれている。
折れた肋骨はきつくテープで巻き、白衣の下の背中にも包帯が巻かれているが命に別条はない。
セブンは、目をつぶり、顔を下げ、拳を固く握り締める。
「・・・・・エミリを、行かせるべきではなかったのデス」
あの時、マスターを守るという使命と、マスターの命令に従うという、二つの狭間に立たされたセブンは、結果的にエミリを止める事ができなかった。
助けに行こうにも、どこにいるのかわからない。
セブンには、エミリの無事を祈る事しか出来なかった。
無性に悔しく、いたたまれない現実。
そんなセブンの肩に、包帯の巻かれたエバの右手が、そっと置かれた。
「・・・・エバ博士?」
「大丈夫、エミリちゃんなら大丈夫、あの子は見た目よりずっと強い子よ、無事に帰ってくるわ」
「ですガ、エミリが追って行った人物が、本当に彼女であるのナラ・・・・・・・!」
「・・・・・? どうかしたの?」
ふと、セブンの聴覚センサーがキャタピラの音を拾った。
普通の人間には聞き取れないほど、遠くの音であったが、セブンの高性能な聴覚センサーには、ハッキリと戦車のキャタピラ音が聞こえるのである。
「戦車が一台、こちらに接近中デス」
「ひょっとして、エミリちゃん!?」
「・・・・・・この音は、モスキートではありまセン、音からして大型戦車デスネ」
セブンはすぐさま警戒体勢に入る。
「私が様子を見てきマス、エバ博士はこちらで待機していてくだサイ」
エバが頷くのを確認すると、セブンは窓から外へと飛び出した。

洋館は丘の上にあるが、向かって左側は崖になっている。

外に出たセブンは、すばやく視線を音のするほうへと向け、走ってくる戦車を確認する。
そして、助走をつけて崖の端かで踏み切ると、躊躇うことなく大きくジャンプした。
空気の抵抗を利用しつつ、空中で器用にバランスをとって、丘の上から一気にセブンは走ってくる戦車の砲塔の上に飛び降りた。
ガンッ!
耳障りな音と共に砲塔の上に降り立ち、戦車の車体がグラリと揺れた。
その衝撃に驚いたのか、戦車はその場に停車した。
セブンは右腕のレーザー砲を砲塔に突きつける。
「この先は立ち入り禁止デス、すぐに引き返すよう警告いたしマス、聞き入れられない場合には、あなたにとって残念な結果が待っていマス」
セブンは、相手が不穏な動きをすれば、即座にコクピットを撃ち抜く気でいた。
少しするとハッチが開き、そこからピョコンと、茶色い髪のツインテールが顔を出した。
出てきた人物を見たセブンは、目を丸くした。
「エ、エミリッ!?」
「セブーーーーーンッ!」
それは、2週間ぶりに会うマスターであった。
659 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/03/10(月) 13:21:07 ID:pO4SFw3G
14
セブンは、考えるよりも早くエミリに抱きついた。
「ちょっ!?」
「エミリッ! 本当に、本当にご無事でヨカッタ、心配していたのですヨ、もう帰ってこないのかと、胸を痛めて待っていたのデス」
「・・・セブン・・・・苦しいよ〜・・・・・」
そのセブンの胸が、エミリの顔を塞いでいた。
「あぁ、すみません、嬉しかったものでツイ」
セブンが慌てて離れる。
「エミリ、今まで何があったのデスカ? それにこの戦車ハ?」
「うん・・・・・・色々あってね」
「エミリちゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!」
丘の上からの声に、エミリとセブンが顔をあげると、エバがマンデーと共に降りてくる所であった。
「エバ博士っ!」
エミリは戦車から飛び降りると、エバのもとまで駆けて行く。
「エミリちゃん、無事でよかったわ」
「エバ博士・・・・・・ご心配おかけしました」
「いいのよ、あなたが無事なら、それで」
エバの瞳から、涙が零れ落ちる。
「・・・・・エバ博士、泣くことないじゃないですか」
そう言うエミリの瞳からも、涙が零れ落ちる。
「エミリちゃんだって」
『あはははははははは・・・・・・・・』
エミリとエバは、しばらく泣き、そして笑った。

「エバ博士、ノアシードの行方は、わかりませんか?」

食堂に場所を移し、席に着いたエミリは、真剣な顔でエバに質問した。
「それを知ってどうするの? ノアシードを奪い返しに行くつもり?」
「ノアシードのある場所に、ゼロがいるはずです」
『ゼロ?』
セブンとエバが口をそろえる。
「エバ博士を襲い、ノアシードを持ち去り、ノアを復活させようとしている者です」
「そう、今はゼロと名乗っているの」
「エバ博士、ゼロについて何か知っているんですか?」
エバは少し考えた後。
「・・・・マンデー、あの資料持ってきてちょうだい」
「リョウカイデス」
マンデーが部屋を出て行き、しばらくすると何かの資料を持って帰ってきた。
その資料をテーブルの上に広げる。
「エミリちゃん、この写真を見てちょうだい」
エミリは、エバが指差した写真を手にし、そこに写っている者を見た。
写っていたのは、まだ幼い少女。
人を見下したような目、全てを馬鹿にしているような歪められた唇。
そして、写真からでも感じ取れるほどの圧倒的な存在感を持った人物。
「・・・・・・ゼロッ!?」
そこに写っているのは、エミリを谷底に突き落としたゼロに違いなかった。
「やっぱり、間違いないみたいね」
「・・・・・何者なんですか?」
「その御方の名は、リゼル=ブラド様デス」
黙っていたセブンが、エミリの質問に答える。
「ブラド!? まさか、エリックさんが言っていたグラップラー軍団の」
「はい、リゼル様は、かつて人間狩りをおこなっていた集団、グラップラー軍団の首領、バイアス=ブラド様の・・・・・・・・娘デス」
セブンの口から、とんでもない人物の名前が飛び出した。
660 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/03/10(月) 14:02:32 ID:pO4SFw3G
15
「ゼロが、バイアス=ブラドの娘っ!?」
さすがに、その事実はエミリにとって衝撃であった。
「・・・・・って事は、ゼロは、サイボーグとかアンドロイドなんですか?」
バイアス=ブラドはかつて、自分の記憶と人格を機械の中にコピーしていた。
そのバイアスの娘ならば、自分の記憶と人格をアンドロイドの中にコピーしていたとしても不思議ではない・・・・が。
「サイバーウェアの研究者として言わせてもらうけど、彼女はそう言った類のモノでは無いわね、正真正銘、生身の人間よ・・・・・外見はね」
「・・・・? どういう事ですか?」
エバの妙な言い回しが、エミリには引っかかった。

「リゼル様は、バイアス様に創られたのデス」

「????」
エミリは訳がわからない。
「自分の子供を一番にしたい、親なら例外なく一度は思う事だと思うわ、そして、バイアス=ブラドは禁断の技術に手を出した・・・・そうでしょ」
「はい、エバ博士の言うとおりデス」
「禁断の技術? なんですかそれ?」
「遺伝子改変と言うものデス」
「遺伝子?」
エミリには聞き慣れない単語であった。
「DNAって言って、こう螺旋の梯子みたいなモノでね、それには人間に関する情報が書かれているの、髪とか目の色とか、簡単に言えば人間の設計図かしら」
「人間の設計図・・・・・ですか」
そう言われても、エミリにはピンッとこない。
「人間の設計図、DNAを受精卵の段階で書き換える事によって、生まれてくる子供に、あらゆる容姿、あらゆる才能を与えてあげる事ができるのよ」
「その通りデス、そして、バイアス様は創ったのデス、生まれつき高い頭脳と能力を兼ね備えた『天才児』を、当時の技術の進んだ世では、それが可能だったのデス」
もちろん、誰でも出来るわけではない。
莫大な資金と、お金と、労力がかかる。
だが、バイアスにはそれが行なえるだけの、資金と設備が整っていた。
後は、ヒューマニズムと言う、一線を越えるかどうかの話になる。
そして、バイアスはその一線を越えてしまった。
「何でバイアスはそんな事を・・・・・・人間は物じゃないですよっ!」
運命と言うものは天が決めるもの。
その運命を人間の手で書き換えてしまう、神のごとき諸行。
まさしくそれは、禁断の技術であった。
「なぜ、バイアス様がそのような事をしたのか、それは・・・・・・わかりまセン」
「自社の科学力を誇示したかったのか、それとも、純粋に我が子を最高の完璧な人間にしたかったのか」
それは、バイアス自身にしかわからない事であった。

「遺伝子を書き換えて、天才児を創ったって言いますけど、ゼロはどんな子だったんでしょうか?」

「資料には、生まれてすぐ、人々から神童と呼ばれたとしか書いてなかったけど・・・・」
エバが資料を見ていると、セブンが口を挟む。
「私のメモリーにある情報では、リゼル様が遊びで書いた設計図を基に、暴徒鎮圧用の戦車が作られたと言う話がありマス」
それは、かつてブラド・コングロマリットの目玉商品として発売された、世界でもトップクラスの戦車であった。
「遊びで、戦車を作ったんですか・・・・」
「リゼル様は、文字通り天才デス」
「確かに、高度な頭脳を持っていたみたいだけど、人間らしさが、人間味と言うものが無かったみたいね、資料には人付き合いは、あまり善くなかったと書かれているわ」
常人離れした知能を持った彼女からしたら、他の人間はゴミのように見えたのかもしれない。
661 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/03/10(月) 14:43:30 ID:pO4SFw3G
16
「また、リゼル様は不思議な力を持っておられたようデス」
「不思議な力?」
エミリは顔をしかめる。
「まさか、『ピキーン』とか『見える』とか言って人の心が読めたり、手を触れずに遠くの物を動かしたりする、とんでも能力ですか?」
「いえ、いえ、さすがにそこまでデタラメなモノではなく、心を読むというヨリ、相手のやりたがっている事を見抜く能力とでもいいましょうカ」
「・・・・・予知能力?」
「予知能力とは少し違いマス、相手の動き等を見て超高速で先読みする能力、言葉にするのなら直感力でショウカ。
 リゼル様は、超人的な直感力と判断力を持っており、その力はもはや超能力に近かったト」
「直感力・・・・・つまりゼロは普通の人より勘が良いと」
「そう言われると身も蓋もないわね」
エミリには思い当たる事がった。
ゼロと戦った際、まるで砲弾や銃弾が来る位置がわかっているかのような回避行動をとられた。
あれも、ゼロの直感力によるものなのだろう。
それに無茶な回避行動で起こる強烈なGに耐えられたのも、彼女の身体が普通の人間より丈夫に出来ているからなのだろう。
聞けば聞くほど、リゼルが、つまりゼロが完璧な人間である事がわかる。
ふと、エミリはある疑問に気がついた。

「・・・・・・何で、セブンがそんな事知ってるの?」

「はぁ、それが、その、私のメモリーにリゼル様のデータが記録されておりまシテ、なぜ、このような記録が私のメモリー内にあるのかは、わかりませんガ」
「これは憶測だけど、セブンの、前のマスターは、そのリゼル=ブラドだったんじゃないかしら?」
「そう言えば、最初にセブンに遭った時、『私の仕えるブラド様は、バイアス様では無い』って言ってたっけ」
確かに、エバの言う通りならば、セブンのメモリーにリゼルのデータが入力されていても不思議ではない。
あのトラブルが無ければ、セブンはエミリの敵になっていたわけである。
「つまり、セブンがブラド達の事を様づけで呼ぶのは、もとご主人だからか」
「すみません、言語機能にそのように登録されておりますので、気に触るようでしたら」
「それじゃ、これからは、リゼルの事はゼロって呼んで、彼女は私達の・・・・・・・・・・・敵、だから」
敵、そう言ったエミリの顔つきが厳しくなった。
「わかりまシタ」
セブンは、ふと、以前のエミリはこのように、一個人に対して敵意を向けるような子であったかと思った。
おそらく、ゼロに命の危険にまでさらされたからなのだろうが、それとは別のモノも感じ取れる。
しかし、セブンはそれ以上は詮索しなかった。

「それで、エバ博士、ノアシードの行方はわかりませんか?」

エミリは再び、同じ質問をエバにぶつけた。
「・・・・・わかるわ」
「本当ですか!」
「えぇ、マンデー、あの装置もって来てちょうだい」
「リョウカイデス」
エバの命令で、マンデーがまた部屋から出て行く。
「エバ博士、あの装置って何ですか?」
「エミリちゃんがいない間に作っておいたのよ、ノアシード探知機完全版」
エバは襲撃の後、セブンとマンデーに手伝ってもらい、ノアシード探知装置を完璧なものに仕上げたのである。
マンデーが機械を持って帰ってきた。
「エミリちゃん、BSコントローラーを貸してちょうだい」
エミリは、言われた通りBSコントローラーを取り出し、マンデーに渡す。
662 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/03/10(月) 15:48:15 ID:pO4SFw3G
17
マンデーがBSコントローラーに機械を繋ぎ、操作する。
「この機械を、エミリちゃんのBSコントローラーに繋いで、ダウンロード開始っと、これが終われば、ワールドマップにノアシードの所在地が映るわよ」
エバがマンデーの作業を見ながら説明してくれる。
「しかし、エミリ、リゼ・・・・いえ、ゼロはどこにいるのでしょうカ?」
「こういった時の、最後のボスって言うのは、たいがい、北の最果てか、標高の高い山の頂上か、地下深くか、世界の中心か、別次元にいるのが定番だよ」
「・・・・・すみません、エミリ、何の定番でしょうカ?」
「ロール・プレイング・ゲームだよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
エミリの発想には、ときどきついていけなくなる。
「出たわよ」
エバの声に、エミリとセブンはBSコントローラーの画面を覗き込む。
「ここは・・・・・・クライムカントリーのようですネ」
セブンの言うとおり、画面はクライムカントリーであった。
「え〜と、反応は、リオラドの北西、サンタポコの真北って・・・・・・・・・・・ここはっ!?」
エミリとセブンは顔を見合わせた。
『地球救済センターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっっ!!!!!』
二人は同時に、ノアシードの反応を示す建物の名を叫んだ。

「でもここって、イングリッドさん達が破壊したはずじゃ?」

そう、そこはかつて、伝説のハンターレバンナと共にイングリッド達がノアを破壊した場所である。
「確かにノア自体は破壊したようですが、建物自体は残っていたのでしょう、それをゼロが引き継いだと思われマス」
「ここでゼロが、ノアの復活を・・・・エバ博士、ノアシードから、ノアを復活させるのに、どれくらいの時間がかかるか見当つきませんか?」
「そうね〜、ノアシードからノアを出すだけなら、専用末端に繋げば、ほとんど時間はかからないはずよ」
「ええぇぇぇぇぇっっっ!!!」
それが本当なら、今すぐにでもノアが復活してしまう可能性がある。
「でも、ノアが完全に復活するためには、かなりの時間がかかるはずよ」
「完全・・・・・・・・復活・・・・・・・・ですか?」
「そうよ、ノアシードに入っているノアって言うのは、小さなコアよ、人間で言うのなら赤ちゃんみたいなもの」
「赤ちゃんノア・・・・・・ベビーノアですね」
「えぇそうね、そのベビーノアに知識をつけさせ、本来のノアにするまでは、相当な日数が必要なはずよ。
 それに今だ、ノアシードが探知できる事から、ノアはまだ外に出ていないわ」
「ここに、ゼロがいるのね」
エミリはBSコントローラーに映る、地球救済センターを睨みつける。

「エミリ、まさか、地球救済センターに行くつもりデスカ?」

その様子を危惧したセブン。
「・・・・・・・ダメ・・・・・・かな?」
「敵の本拠地かもしれないのですヨッ! それに相手の戦力もわからないのデス、無謀すぎまスッ!
 エミリ、これはもう私達だけでどうにかできるレベルを超えていマスっ!」
エミリの考え無しの提案に、セブンが断固反対をした。
地球救済組織NOA、その総帥ゼロ、そして超巨大コンピュータ『ノア』
確かに、一個人でどうにか出来るレベルの話ではない。
「わ、わかったよ、セブン、でも、この事はイングリッドさんや、オヤッさん達に報告しないと」
「・・・・・そうですね、彼らに報告して、必要とあればハンターオフィスにも報告いたしまショウ」
元々お使いで来ていたのだ、エミリの提案で、リオラドに戻る事になった。
「・・・・クライムカントリーに戻るのね、エミリちゃん」
「はい・・・・・・怪我をしているエバ博士を残していくのは、気が引けるんですけど」
「気にしないで、でも約束して、無茶な事だけはしないって」
エバは、エミリの顔をしっかりと見据えた。
「・・・・・はい、エバ博士」
「うん、何か困った事があったら、また来なさい、あなた達ならいつでも歓迎するわ」
そして、エミリとセブンは、エバとマンデーに見送られ、幻の渚を後にした。
次の目的地は、クライムカントリー、リオラドである。
663 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/03/10(月) 16:29:02 ID:pO4SFw3G
18
とある施設、改め、地球救済センター。
その地下深く。
地球救済センター、地下18階。
不気味に光輝く通路を抜けた先にある広い空間。
大きなコンピュータが10台設置されており、何か計算しているのか、電子音を絶えず発している。
その奥には、クレーターのようになっており、その周りには大型ジェネレーターが設置されている。
辺りには、極太の配線や、大きなパイプが所狭しと走っている。
そして、その前に、ノアシードをセットするための特殊な専用末端があった。
その専用末端の前に、ゼロがノアシードを手に、数体のロボット共に立っていた。

「これより、ノア様の復活の儀式を執り行う」

ゼロは恭しくノアシードを掲げる。
その仕草は、まるで神々に仕える巫女のようであった。
ゼロはノアシードを両手で包み込むと、ゆっくりと顔の前に持ってくる。
「ノア様、今、そこから出して差し上げますわ」
ノアシードに軽くキスをすると、ゼロは専用末端の電源を入れる。
それと同時に、辺りの機械類が一斉に電子音を上げ始める。
「さぁ、ノア様、こちらへどうぞ」
ゼロが手に持ったノアシードを、慎重に専用末端の台座にセットする。
ノアシードは、専用末端の台座にピッタリと納まった。
台座が動き、クレーターの中心にノアシードを運んでいく。
「フフフ、生まれる、ノア様が生まれるのよ」
ゼロは、興奮を抑えきれず、熱い息をもらす。
ノアシードの表面に、無数の細い線のようものが走り、浮かび上がるように輝き始める。
そして、その輝く細い線が、少しずつ広がっていく。
「出てくる、ノア様が出てくるのよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
ゼロは身を乗り出し、クレーターの中心にあるノアシードを凝視する。
かたく閉ざされていた、ノアシードの防御殻が、接続のために開き始めたのだ。
「さぁ、出て来てくださいノア様! 私にそのお姿を見せてください、ノア様ッぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!」
ゼロの叫びに応えるように、ノアシードの防御殻が開いた。
中から現れた黒い球体。
この球体こそ、かつて文明を崩壊させ、人類を抹殺するために大破壊を起こした元凶『ノア』であった。

ノアの復活。

それは、意外にも静かであった。
いや、正確には静かだというよりも、その現れた存在に世界のあらゆるモノが、奪い去られたといった雰囲気を醸し出していた。
「あは・・・・・・・あはは・・・・・・・・・・あははは・・・・・・」
不意に、ゼロは天を仰ぎ笑いをあげた。
「あはははははははは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
笑みを浮かべたゼロの口から、壊れた笑い声がとめどなく溢れでる。
「あは、あはは、あはははははは・・・・・・アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッッッ!!!!」
壊れ気味のゼロの顔には、壮絶な狂気が浮かぶ。
「生まれたっ! 生まれたぞっ! ノア様が生まれたのだ、アーハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!!」
生まれたばかりのノア。
ベビーノア。
これから時間をかけて、ノア様を完全体へと成長させるのである。

第12話「鋼の魂」おわり。

664 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/03/10(月) 19:06:14 ID:pO4SFw3G
メタルサーガMAX、第12話いかがだったでしょうか?

エミリ無事に生還。

さらに戦車を発掘してパワーアップ。
乗り換えてのパワーアップは定番ですね。
戦車を発掘するのは、メタルマックスの醍醐味ですよ。

そして、謎に包まれていたゼロの正体が判明。

ついでにゼロの服装もパワーアップ、最初はメタル史上最強の防御力を誇る『メイド服』にしようと思いましたが
メイドロボとかぶるという事で、ドレスにしました。(イメージはインテリアのドレスです)

ノアも復活して、いよいよ話も佳境に入ってきました。


それでは、次回の話も楽しみにしていてください。
665 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/03/22(土) 14:51:27 ID:WSsWhmeW
保守
666 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/03/22(土) 17:29:25 ID:kCCfJBWX
容量が今464Kだが次スレを作ったほうがいいのか?
667 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/03/22(土) 19:58:23 ID:kCCfJBWX
メタルマックス1ベースのネタです。
〜最終ジンルイ計画〜
あたしたちは、世界中を旅してきて、地球なんたらセンターに入った。
防御がすごく手厚かったが熟練した私たちは難なく突破した。
BSコントローラを見ても、もうここ以外は旅をした。
ここは一体、どんなところなんだろうか?何か大きな仕掛けでも?
それとも何もなく淡々と終わるのだろうか。人生なんてそんなもんさ。
ハンターとメカニックも一緒にいるが、旅が終わったらどうするんだろう。
私たちは地下室のもっとも深いところに来た。結局、何もなかったようだ。

もう夜も更けているので、ここで食事をして今後のことを話し合うことにした。

「その、おまえら二人、この旅が終わったら何をするんだ?」
「ハンターとして一人前になったから、とりあえず家族のいるところに帰るよ。
 こんどこそとうちゃんも認めてくれると思う。」
「ぼ、ぼ、僕は実家に帰って、メカとか戦車とかを作る会社を作ろうかなと。」
「そっか。あたしはソルジャーとして・・・何もすることないなあ。」

なんか、別れの予感。世界中旅をしてきてここで終わりだからか。

でも長い間一緒に旅をしてきて、結構情も移っている。
「・・・なあ、エッチしねえか?ここで。今日は中出ししてもいいぞ。金はいらん。」
いままで男2人女1人の旅だし、俺も男の生態はわかっているつもりだ。
金をもらって二人の性欲を処理してきた。手は安く、胸と口とかも。一番高いのがアナルだ。
ハンターは男勝りなあたしを無理やりやるシチュエーションが好みだ。
メカは女のあたしに無理やり襲われるシチュが好きなようだ。

みんなで服を脱ぐと、もう二人とも大きくなっていた。

だが一応手と口で交互に刺激を加えてやる。その必要もないぐらいだ。
「じゃあハンター、入れるか?」「お、おう!」
あたしを寝かせると、入れようとするがヌルッとして入らない。
「ほら、ここだ。」
あたしが導いてやるとズルッっと入った。
「すげえ、あったけぇ・・・動かすぞ」
ずんずんずんずんずんずん。女の操縦もうまいのかな?
あたしも気持ちいい。結構太い感じ。さすがハンター!
「う、うあ、も、もうでるうううう」
あたしの中に熱い液体が出される。熱い・・・。ふぅ・・・。
「よし、メカ、そこに寝るんだ。」「うん。」
メカを寝かすとすでに大きくなっている。メカは細くて長い感じだ。
私が覆いかぶさりあそこに入れる。メカのは私の子宮口まで届く。
そこでこつこつ突かれるのも気持ちいい。
「お、おれもまだしたい!」「じゃあ、ケツに入れろ」
体力的にはハンター>メカだから、またやりたいんだろう。
いわゆる3Pをしてそれぞれ2〜3回出して終わった。
女の感だが、子供できちまったな。どっちのかわからんが。
668 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/03/22(土) 19:58:44 ID:kCCfJBWX
・・・ふぅ。これでお別れか。何だかさびしいな。
明日の朝、地上に戻ってサヨウナラってなりそうだな。
今は俺の両脇で寝ている男どもが何だかかわいく思える。
眠りかけたその時!ビー!ビー!ビー!ビー!
「う、なんだ・・・」「おい、これは?」「やばい、いますぐ戦車へ!」
「ワレハ コンピュータ チキュウヲ マモル コンピュータ
コノママデハ ジンルイ ゼンメツ! タスケルタメニ ヒトヲ ヘラシテキタ!
シカシ オマエラノ コウドウヲ ミテイテ シミュレーションガ カワッタ!
ジンルイ フエル! ヘラセナイ! ソレナラバ カンリ! カンゼンカンリ!」
戦車に乗ろうとしたが戦車と私たちの間にシャッターが閉まってしまった!
くそっ!戦車がないときこそソルジャーとして、あたしの能力が試されるというのに。
レーザーバズーカなどは戦車の中だ。最後の最後で完全に油断してしまった。
敵からワイヤーが伸びてくる。私はかわしていくが、メカとハンターが捕まってしまった。
そもそも逃げ場がないことから、私も捕まってしまった。
「ちくしょう!」「は、はなしてよー」「くそ!」
「ユウゴウスル セイタイブヒン ニ スル」
全員の脳に金属棒みたいなのが差し込まれ、すべての情報がコンピュータに吸い取られる。
コンピュータはシミュレーションの結果、あたしたち三人をコアとして人類を支配するようだ。
ハンターは強い男を、メカは頭がいい男を、あたしは女性たちを制御するようだ。
10ヵ月後生まれた私の子供が次のコンピュータとして動作すると決められたようだ。
そして全世界で人類狩りが始まり、例外なく地球センターに集められ金属棒で支配されるのであった。

・・・その中には見知った顔も。

「あ・・・あなたはレッドウルフの恋人さんね。(すでに金属棒で支配されているわね)」
「あなたはソルジャーさん?」
脳の中を覗くとレッドウルフへの愛であふれている。
おそらく死んだことを知らないのであろう。だが知ったら自殺してしまいそうだ。
それなら似ている男性をコンピュータから検索しレッドウルフに仕立て上げ
彼女と一緒にしてあげよう。DNAの相性も良さそうだ。

「ウ、ウルフ!生きていたのね!なんでいままで・・・連絡くらい・・・」

「わるかったな。だがいろいろ旅をしていてだな」
「もう、ばか。ばかばかばかばか。でも無事で・・よかっ・・うわああああん」
「すまないな・・・」
「抱いて。今すぐ。」
それ以上の言葉は必要なかった。

それから数年後・・・

コンピュータは人類全員を支配することに成功した。例外はない。
子を産み、生まれた時点で支配され、才能を伸ばされ、
それぞれにあった仕事をし、結婚し、また子を産み・・・。
地球はどんどん復興してきている。戦争は発生していない。
する必要性がないからだ。隣人トラブルさえない。
昔問題があったというゴミのポイ捨てなども発生していない。
すべてリサイクル可能であったり、自然に土に帰ったりするもので作られている。
戦車などもどんどんつぶされて他のものに生まれ変わっている。
こんないい社会になるのであれば、もっとはやく支配されていればよかったのに
〜END〜
669 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/03/22(土) 20:30:34 ID:2nfJ6JF4
>666
質問してきた。以下転載。

480KB超えたら立て時。(レスなし状態で1週間で消滅するから)

今はまだ大丈夫だと思う。
500KB超えると書き込めなくなるので注意。
670 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/03/22(土) 20:48:06 ID:kCCfJBWX
>>669
サンクス
671 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/03/26(水) 17:38:48 ID:KPkkWIBO
久しぶりにココを見ましたが、何か書き込むのが躊躇される雰囲気ですねw

MAX13話をゆっくりと書いてますが、書き終わったらココに書き込めるのかな?

(何か↑で書き込めなくなるって書いてありますけど)

ちなみに話は、書けば書くほど、エミリが黒くなってくるは、ゼロは狂っていくはで、書いてて・・・・・・・・・・楽しいですw

672 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/03/26(水) 18:34:56 ID:afv6I/P7
そんな雰囲気無いでしょ。
書いた者勝ち、読んだ者勝ちでいいですやん。
673 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/03/26(水) 18:42:04 ID:q09hhu5p
容量とか考えろよボケナスw
674 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/03/26(水) 18:58:15 ID:afv6I/P7
途中で容量引っかかったら
本人が新スレ立てて続き書けばいいだけの話では?
675 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/03/27(木) 01:33:50 ID:/tHPQY4U
先もって立てておけばいいんじゃないkai?
676 名前:テンプレ案(ちょっといじった)[sage]投稿日:2008/03/28(金) 19:30:53 ID:pNqCDqbQ
メタルサーガ METAL SAGAのエロパロ その5

ここは「メタルサーガ・シリーズ」のエロパロ作品を投稿したり語ったりするスレです。

砂塵の鎖、鋼の季節の他、旧作「メタルマックス」シリーズ(1・2・R)も許容範囲です。
ところでメーカーさん、新作マダー?

◇◆◇ 注意事項 & 推奨事項 ◇◆◇

・書きながらのUPはやめましょう。一度ローカルで書き上げてから一度にUPお願いします。
・余裕があれば名前欄に 現ページ数/総ページ数 の記載を推奨します。
・当スレでの主人公名は「はんた」がデフォルトになっていますが、強制ではありません。
・内容に偏りがあると思われる場合、傾向を予告しておくと無用なトラブルの回避になります。
(グロ・スカ・強姦・SM・女人化・戦車擬人化・ボーイズラブ等は要予告!)
・アップローダーを使用される場合、作者は作品を再UPに備えて大事に保管して下さい。
(作品の損失は、作者だけではなくスレ住人にとっても損失です!)

◇◆◇ 参考までに ◇◆◇

・扱うキャラに偏りが出ています。シャーリィ達も愛してあげて下さい。
・当スレの過去作品は、下記保管庫にて保管して頂いています。管理人様に感謝です。
・アップローダーを使用した作品は、比較的短時間で流れます。流れた作品は保管庫でご覧下さい。

前スレ

メタルサーガ METAL SAGAのエロパロ その5
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1178159055/

保管庫

ttp://mseroparo.schoolbus.tv/
677 名前:テンプレ案(ちょっといじった)[sage]投稿日:2008/03/28(金) 19:32:46 ID:pNqCDqbQ
スレタイ、その6だった。ごめん。
678 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/03/29(土) 03:17:59 ID:nOOD2+Rj
テンプレ案が出てたので久々に保管庫の挿絵掲示板を見た
管理人さ〜ん 広告消しといた方が良いのではありませんか?
679 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/03/30(日) 12:52:39 ID:TWJ1U7HQ
時折消しているようでっせ。
しかし借り物の掲示板はどうしても業者がチェックするからね。
いちいちアク禁にしてもキリが無いし、どうしようもないでしょ。
680 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/04/02(水) 00:51:21 ID:EttbCz2N
保管庫が見れない……転送エラーか?
681 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/04/03(木) 23:22:32 ID:2Vok75+W
もう読めるみたいだけど更新無いね
682 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/04/03(木) 23:36:54 ID:2Vok75+W
挿絵掲示板の人>ミル様やエリルのキャラは非常に好きなんだけど
主人公二人が大人になりすぎちゃって少々(かなり)残念
特にジュンはカリフラワー頭の頃の方が可愛かったorz
683 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/04/12(土) 13:33:25 ID:PCbI7De/
>>682
すまぬ…。
684 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/04/12(土) 13:37:35 ID:PCbI7De/
マニアックミカさん・今更R−TYPE編

傾向:R−TYPE考察。

マニアックシリーズにあの男が参戦。

ttp://yahoobb.or.tp/uploader01/upload.php?counting=2953&firen=winplus.jp2953.zip

685 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/04/12(土) 21:12:56 ID:SgNpLiER
 こんな夜更けに、闇と風の中にクルマを走らせるのは誰だろう。
 それはアルファとはんただ。アルファはおびえるはんたをひしと抱きかかえている。

アルファ   「マスター、なぜ顔を隠すのですか?」

はんた    「アルファにはラシードが見えないの。ターバンをかぶって、酒場でレベル1のまま放置されている…」
アルファ   「あれはムラサメです、マスター」
ラシード   「そこのはんた、一緒においで。面白い遊びをしよう。酒場には俺がいるし、戦車をキリヤがたくさん用意して待っているよ」
はんた    「アルファ、アルファ!聞こえないのか!?ラシードが僕になにかいうよ。」
アルファ   「落ち着いてください、マスター、筋肉聖教の信者が体を鍛えているだけです」
キリヤ    「いい子だ、俺と一緒に行こう。レベル1のまま放置された俺たちがもてなすよ。お前をここちよくゆすぶり、踊り、歌うのだ。」
はんた    「アルファ、アルファ!見えないのか!?あの暗いガレージの隅にいじけたキリヤが!」
アルファ   「視認できます。マスター、ですが、あれは毛生え薬を試しているタミオさんです。」
ラシード   「恨んでいるよ、はんた。お前の作ったハーレムがたまらなく憎い。力づくでも俺たちも旅についてゆく!」
はんた    「アルファ、アルファ!ラシードが僕を捕まえる!キリヤが僕をひどい目にあわせる!」

 アルファはぎょっとして、クルマを全力で走らせた。あえぐはんたを両腕に抱え、やっとの思いでグレイ博士の研究所に着いた…

 腕に抱えられたはんたはすでにラシードとキリヤに半殺しにされていた。
686 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/04/12(土) 21:31:55 ID:xK4McuJu
>>684
残念だ…
何故にアイレムの本業ネタをつかわないぃ(血涙)!!!!
687 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/04/13(日) 02:28:45 ID:RdrH+upX
>>685
レベル1の二人が、アルファ手に入れたはんたを半殺しに出来るのか?
688 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/04/13(日) 02:38:49 ID:qdlyfYr1
メタルマックスのデータイーストはゲーム業界から手を引き
キノコ栽培メーカーとして再出発したものの、あえなく倒産orz
689 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/04/13(日) 04:13:54 ID:a86yb5/W
>>684
このスレでR−TYPE・LEOの話聞くとわwww

つか、R−TYPE・FINALの発売日から数日で無敵コマンドがバレたりしたりとか

あるルートの最終面の背景のネタとか
690 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/04/13(日) 22:36:19 ID:qdlyfYr1
マニアックミカと愉快な仲間達 って感じになってきたなw
691 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/04/14(月) 10:15:47 ID:Bv5dr9pi
『魔王』ですかい?
692 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/04/15(火) 20:33:55 ID:p0Ple9eb
>>684
TACTICSは?
693 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/04/17(木) 22:11:24 ID:vP20t1hL
>>689 最終面の背景>あれですかww

「ねぇねぇおにいちゃん?」


「なんだい? エミリ?」

「背景で男女が抱き合ってるけど、アレ何をしてるの?」


「何だろうな♪」

「ねぇ、何だか男の人が女の人にのしかかってるように見えるんだけど。」


「気のせいじゃないのか?」

「これ、シューティングゲームだよね?」


「お前、分かってて聞いてるだろ!!」
694 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/04/18(金) 00:20:51 ID:wezjakYq
>>692 面白いのかな どうも食指が沸かないな
695 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/04/18(金) 00:54:34 ID:wezjakYq
>>684 
R−100カーテンコールに
ギガ波動砲、サイクロンフォース、サイビット改、光子ミサイルがデフォの自分は
厨ですかそーですかorz
696 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/04/19(土) 00:36:39 ID:9sYRO6vX
ウザサメwww
697 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/04/28(月) 01:01:47 ID:1yOMQ4/6
保守age
698 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/05/01(木) 18:39:37 ID:C3i362+T
699 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/05/02(金) 01:01:28 ID:M9jZclkb
エロぷりーず
700 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/05/02(金) 13:28:53 ID:h/r4tkwm
700ならアルファは俺の嫁
701 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/05/02(金) 23:06:40 ID:Z1C4vo43
701ならカエデは俺の孫
702 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/05/02(金) 23:47:57 ID:uyaaQTd0
702ならレイチェルは俺のダッチワイフ
703 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/05/03(土) 03:21:43 ID:XBpa0y+0
703ならエミリは俺の実妹
704 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/05/03(土) 04:30:37 ID:hrJOsNqj
704ならミカは俺の犬

でもマニアックミカは君たちのものだ!!

705 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/05/03(土) 09:25:19 ID:XBpa0y+0
では貰おうか
706 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/05/04(日) 23:42:20 ID:vKhwDNtK
>>37の設定が残ってたら貰う
でなければイラネ
707 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/05/08(木) 21:01:48 ID:8h5gJKs5
マニアックミカさん・小ネタ。
「メタルをマルチジャンルで展開してみよう!」の巻

傾向:メタルをRPG以外のジャンルで展開出来ないだろうか…?

そんな考察が、ただの一発ネタに。

ttp://yahoobb.or.tp/uploader01/upload.php?counting=3062&firen=winplus.jp3062.zip

708 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/05/09(金) 00:34:56 ID:wsP7kUDu
オーノー!
709 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/05/09(金) 03:52:25 ID:s1IcgY1q
冒頭のやりとりで、ガンハザードという単語が頭をよぎった。
710 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/05/09(金) 19:09:47 ID:l+OZfpeE
>>707
何故かムササビを撃つとペナルティなんですね。分かります。
711 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/05/09(金) 22:55:38 ID:fen+Cnwf
最近キャサリンと金持ち女で何かSSが書けないものかと考えている
…キャサリン×金持ち女と、金持ち女×キャサリンのどっちが面白いかな…
712 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/05/10(土) 14:01:12 ID:MKAO7/WW
>>711
せっかくだから、おれは後者の方を選ぶぜぇ!
713 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/05/11(日) 03:44:08 ID:rR0i6J8f
俺も後者だ
714 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/05/13(火) 22:01:44 ID:JuWvoC9I
>>709
確かにこのハンタの口調はアルベルトに似てる
715 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/05/14(水) 23:42:59 ID:gGZe5TxH
この流れだと次のミカはガンハザ編か?
716 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/05/15(木) 00:04:23 ID:gGZe5TxH
そんなことをしたら、スレが汚染(ry
717 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/05/15(木) 00:05:18 ID:gGZe5TxH
ヒャア! がまんできねえ 0(ry
718 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/05/15(木) 19:02:43 ID:RzGnqOAL
↑そろそろガンハザスレに戻ろう
719 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/05/20(火) 16:31:49 ID:w4VnmZe3
次スレはどうする?
480KB超えてるぜ。
720 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/05/21(水) 01:29:09 ID:nqPOBg1R
頼んだ
721 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/05/24(土) 03:23:57 ID:TNtnz303
   ∧∧   2006年・・・DSで起こった悲劇・・・
   ( ´m`)それが伝説の大破壊の始まりだったんじゃ・・・。
  _| ⊃/(___   __
/ └-(____/  /《_∧_)
             ∪ ∪

   ∧∧  あ、マスター、ボムポポ酒と

   (´m`) スモークテロ貝一つずつね。
  _| ⊃/(___   __
/ └-(____/  /《_∧_)
             ∪ ∪
722 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/05/29(木) 20:45:12 ID:rBfHc/E0
レイチェルの家計改善大作戦!!

傾向:

レイチェルって、ツンデレ要素以外に何も取り得が無さそう。
ぶっちゃけ、個性が薄い。それではマズイ! 何とかしなければ!!

そこで、あえて取り得が無いのを取り得にしてみました。

いわゆる、『アホの子』です…。

ttp://yahoobb.or.tp/uploader01/upload.php?counting=3144&firen=winplus.jp3144.zip

723 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/05/29(木) 21:42:52 ID:Ao0hRCT0
>>722
乙!
724 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/05/29(木) 22:13:37 ID:/CBfhd0h
いろんな意味でダメだw
でもレイチェルかわいいなw
でもダメダメだw
725 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/05/30(金) 00:31:44 ID:OXRyj2QN
船場・・・
726 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/05/31(土) 18:28:36 ID:9QB8iN7D
>>724 つまり、顔がかわいいから許されるキャラだな
絵師だから出来る反則技じゃね?w
727 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/06/02(月) 02:18:30 ID:DZobbSzG
絵がスクデイ系・・・
あの最終回を見て以来、この路線の絵が苦手だ・・・
728 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/06/03(火) 00:43:14 ID:wUP36FSI
もうだめだ、定期船がnice boatにしか見えない
729 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/06/03(火) 01:07:25 ID:agWWXxHf
メタイズ。むしろNicetank.
730 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/06/04(水) 06:19:59 ID:zSsKs7Xe
浮上
731 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/06/08(日) 15:03:20 ID:rKiKb3lm
あーー… 大変な事件が起きましたね。
近い将来の色々が心配です。オタクの一人として。

はんたとミカの生討論


傾向:時事問題。アキバ通り魔事件。
討論は常にマイナス思考。世も末です。

ttp://yahoobb.or.tp/uploader01/upload.php?down=3196

内容が内容ですので、ロックかけてます。

pass: ms (半角小文字)でヨロ。

重体の方が一人でも多く助かることを祈って…。

732 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/06/08(日) 21:07:50 ID:xZYSfth0
>>731
犠牲者に黙祷

刃物の事件ってことで

武○屋と武○商店が居ずらい事にならなきゃよいが…
733 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/06/08(日) 22:29:59 ID:WJOZyE9K
昼間仕事中にTVで見た位しか知らないんだが
動機が「生活に疲れた」だったっけ?
734 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/06/08(日) 22:32:00 ID:WJOZyE9K
ごめん忘れていた
>>731
GJ
735 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/06/09(月) 01:03:11 ID:PZ4dp8qk
報道の重体者5人の他、更に2人。計7人が亡くなったようです。
ご冥福をお祈りします。
736 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/06/09(月) 01:07:44 ID:PZ4dp8qk
動機が「生活に疲れた」?
疲れない社会人がいるとでも思ってるのか?

怒りを通り越して、最早情けないとしか言いようがない…。

737 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/06/09(月) 17:53:05 ID:fZJW4xN7
厭きれるほどだな。
本当に情けないよ。
738 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/06/09(月) 17:57:13 ID:fZJW4xN7
気持ちを切り替えて投稿しましょうか。
739 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/06/10(火) 01:21:53 ID:Q/sJgCVn
↑よろしく〜!
740 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/06/10(火) 19:20:02 ID:n2olAEhT
駄目だ〜!
上手くエロが浮かばない...。
741 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/06/10(火) 19:22:13 ID:Q/sJgCVn
久々に電波様が降臨したので、エロ作品一発かまそうと思います。

以前のヤンデレエミリ系の変化球で…。

742 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/06/10(火) 22:57:49 ID:0IENv1jb
OKドンと来い!

どうした?

743 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/06/11(水) 20:54:37 ID:mfiXoiVO
仕込みに時間をかけてます
744 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/06/11(水) 22:22:22 ID:HrvICpRo
予告

ノアシードを奪われ、リオラドに戻ってきたエミリとセブン。

二人はそこでヘルゲートの異変を聞かされる。
ノアを倒すべく地球救済センターへと向かおうとするが、イングリッド達に止められてしまう。
ゼロに最愛の人を奪われ復讐を誓ったエミリが取った行動とは・・・・・
一方、ゼロは、ノアが完全復活する間、人類抹殺計画を進めていた。
虚空に浮かぶ前世界の負の遺産が光放つ時、世界の終わりが告げられる。
今再び、伝説の地、クライムカントリーにおいて、人類の未来を賭けた戦いが始まろうとしていた。

メタルサーガMAX第13話『消しえぬ過去へ』


近日書き込み予定。
745 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/06/13(金) 17:09:44 ID:JEta2x9J
>>744
容量的に次スレが立つまで待つか、
他の人みたいにtxtファイルに纏めてうpろだにうpしたほうがいいと思われ

あと投稿時間ぞろ目オメ

746 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/06/13(金) 21:08:53 ID:HG5GmGNh
メタルサーガMAX 第13話の書き込み延期のお知らせ。

近日書き込みを予定しておりました、メタルサーガMAX第13話『消しえぬ過去へ』は、書き込みを延期する事になりました。


理由を申しますと、私が昨夜、交通事故に巻き込まれてしまったからです。(リアルにDrミンチ行きを覚悟しました…救急車の中で)

幸い、命に別状はありませんでしたが、両手を骨折してしまいました。(全治2ヶ月との事)


メタルサーガMAXを楽しみにしていた方(いるのか?)には申し訳ありませんが、そのような事から書き込みを延期させていただきます。

皆様も交通事故には、お気をつけてください。

後、どなたか次スレを立ててくれるとありがたいです。

747 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/06/13(金) 21:47:42 ID:1iMSlbCl
>>746
ミンチ先生のお世話にならんでなにより!

ゆっくり養生してください

748 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/06/14(土) 20:00:28 ID:Pj6Z4VYP
お大事に・・・
手が使えない間は構想あるのみだ
749 名前:名無しさん@ピンキー[]投稿日:2008/06/14(土) 20:55:26 ID:oVRkAEAy
無事でなりよりだ。
750 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/06/15(日) 00:05:25 ID:8PzPRDTU
なんかわかりやすいけど、お大事に
751 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/06/15(日) 00:58:22 ID:z9VI3EbI
命あってのものだねです。しっかり治して下さいネ。
事故とか不幸とか、そういったものが人生観に深みを与えてくれることもあります。
療養期間を有益にお過ごしください。ともかくお大事に。
752 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/06/15(日) 01:52:44 ID:z9VI3EbI
新スレ勃てました。

メタルサーガ METAL SAGAのエロパロ その6


http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1213462136/

その5は… 保守レスが無ければそろそろ容量的に消えるかと。

753 名前:名無しさん@ピンキー[sage]投稿日:2008/06/15(日) 10:19:43 ID:Ika6/i7+
保管が完了し次第落とせばいいんじゃない?
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